暇を持て余す男がいた。映画やゲーム、読書といったありふれた娯楽にはとうの昔に飽きてしまい、今では眠り見る夢のほうが、まだいくらか楽しみだった。使い切れないほどの財産も、もはやなんの慰めにもならない。
眠気を誘おうと、大きなあくびを一つし
てみる。しかし、ついさっき目を覚ましたばかりでは、眠気など訪れるはずもない。
腹も減っておらず、また、さほど興味も湧かない。せめてどちらか一方の欲求が刺激されればと、男は建物内をぶらつくことにした。
すると、ふと棚に置かれた小さな香炉に目が留まった。古びて埃をかぶったそれには、蓋の上から厳重な封が施されていた。物好きだった祖父か父が、どこかの骨董市で手に入れたのかもしれない。高価そうには見えないが、安物と切って捨てるにはどこか妙な存在感があった。
曰く付きの代物かもしれない。いや、むしろそうであってほしい。退屈が紛れる。そう考えた男は、封を剥がし、そっと蓋を開けた。
すると次の瞬間、香炉から煙が勢いよく噴き上がった。男は思わず香炉を床に落とし、数歩後ずさった。
やがて、煙の中からまず手が現れ、続いて角が覗いた。その姿は、どう見ても――
「あ、悪魔……」
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最終更新:2025-07-16 11:00:00
1892文字
会話率:74%
今回はじめて、俳句のポエジーに私たちの詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚を活性化された最後に、大木実の詩を5篇読んでみることになります。
前にも言ったように、意味作用に満ち満ちたふつうの詩(短歌もそうですが)を読むときには、夢想だとか
イマージュだとか詩的想像力だとかをまったく意識しないで、なにも考えずに、詩の言葉の意味をたどるだけのほうが、しぜんと、俳句のポエジーが育成してくれた私たちの詩的なたましいがあらわになって、いやでも、純粋な詩情や詩的な喜びや慰めを感じとらせてくれるようです。
したがって、今回、この作品のなかで読むことになる40句の俳句を深く味わうことだけに集中して、私たちの詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚、つまり、私たちの詩的なたましいが活性化されたその最後に、大木実の詩5篇を読んでみるのがいちばんだと考えます。
(少し大胆に言ってしまいますが)私の作品に触れる前には思いもしなかったような、詩を読むことの、深くて大きな喜びをご自分のものにすることができるなんて、なんて素敵な人生がはじまろうとしているのだろう!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 07:12:28
6957文字
会話率:22%
いよいよほとんどバシュラールの言葉の手助けだけで3句ずつ150句を50回にわたって味わうことになる(パート6・完結ーその3)をおとどけします。「イマージュをたのしみ、イマージュをそれ自体として愛する」というふつうの詩では至難と思えるバシュ
ラールのこの言葉は、イマージュだけがむき出しになった俳句を味わうことのできる私たち日本人にもっともふさわしい言葉ではないかと思われます。そんなふうにして俳句を読んでいくそのことのくりかえしによって、必然的にレベルアップしてくれる俳句のポエジーが、これも必然的に、私たちの言葉の夢幻的感受性、つまり、ふつうの詩や短歌を味わうために不可欠な私たち自身の詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚を育成してくれないはずはないと思われます。
意味作用に満ち満ちたふつうの詩をこれから読んでいくときには、夢想だとかイマージュだとかポエジーだとかを意識しないで、なにも考えずに詩的言語の意味を追っていくだけのほうが、かえって、いやでも、詩をより深く、よりゆたかに味わえるような気がします。そう、今回の150句もそうですが、これまでの掲載作の俳句をくりかえし味わっていただけたなら、このあと、ちかいうちに読むことになるふつうの詩の、詩情や詩的な喜びや慰めを感じとることなんて、きっと、わけないこと。
そんなわけで、ふつうの詩をそれなりに味わえる程度の詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚をそれなりにご自分のものにするために、はじめて詩を本格的に味わうことになる(パート7-その1)の投稿は、アクセス数や読者数の状態をみながら、少し間隔をおいたほうがいいかなと考えています。先を急がず先に進むのを惜しむようにしてそれまでのページを何度もくりかえし読んでいただくのが、私の作品の有効な活用法だと思いますので。俳句のポエジーは一度味わえばそれでおしまいというものではありませんし、これまでの発表作の俳句だけでも、そのようにくりかえし読むほどにレベルアップしていくポエジーを味わっていただくには十分すぎるほどの量だと思っています。
なお、今回の(パート6・完結ーその3)は、一気に読んでいだだくには多すぎますし、いつでも気が向いた時に、すぐに、好きなように味わっていただけるように、作者マイページでは作品一覧のトップにのる、代表作に設定しなおそうと思っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 00:02:11
12218文字
会話率:24%
ヴァレリア王国の王女グレイシアは、エルグランド王国の第一王子マーリオスと婚約する。両国の同盟関係強化のための政略結婚だったが、マーリオスは一方的に婚約破棄する。
最終更新:2025-07-07 19:10:00
4560文字
会話率:36%
伯爵令嬢アリアは、ある日公爵令嬢アデリンから相談を持ちかけられる。アデリンの従妹シルフィの婚約者が、なにかにつけて幼馴染を優先し、シルフィをないがしろにしているというのだが……。
ド天然令嬢が無自覚にざまあをぶちかます第3弾です。
前2作を
お読みいただいたほうが、キャラクターなどがわかりやすくお楽しみいただけるかと思います。いずれも短めでサクッと読めます。
*前作にご感想くださった皆様、ありがとうございます。お返事をお送りせず申し訳ありません。すべて拝読し、とても励みになっております。心から御礼申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 12:53:50
17698文字
会話率:53%
『ド天然令嬢の穏やかな日常』の続編です。内容は、こちらだけでもわかるものとなってはおりますが、前作をお読みいただいたほうが、よりお楽しみいただけるかと思います。
ド天然令嬢のアリアは学園祭の出し物の演劇稽古(?)を目撃し、謎の使命感に燃え
て奮闘する。彼女の婚約者であるサルーシャは、頑張るアリアの行動を楽しみつつ、陰ながら支えるがーー。
前作にレビュー&感想をお寄せくださった皆様、ありがとうございました! 今回も楽しんでいただけましたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 14:19:06
12203文字
会話率:47%
十五歳で騎士団入りした娘、カノンは、そこで出会った眉目秀麗の令息セレナードに恋をした。しかし彼の高慢で冷徹な態度に恋心をこじらせ、月日は流れ戦も終わり、部隊は解散となる。カノンはセレナードへの叶わぬ恋を秘めたまま去ろうとするが、セレナード
はカノンに求婚、二人は結婚することに。セレナードは積もり積もった狂気の愛を語るが、高慢で狂気じみた言動ばかり行うセレナードのほうが、自分がぐいぐい来られると照れてダメになる面倒くさいタイプで……。
「もう君のこと、どこにも出しませんから。これでずっと二人きりです」
「夫婦ですからね」
「……っ! 君は手慣れてます! もう鎖で繋ぎますから! 地下に閉じ込めます! 外に出しませんから!」
「顔を覆ってそんなこと言っても可愛いだけですよ」
「うぅ……」
※物語に全く起伏のない、悲しむ人も怒る人もいない、さらに言えば登場人物がほぼ二人だけの話です。
※予約投稿してるので実際の文字数と公開文字数が異なる場合があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 09:38:38
352075文字
会話率:48%
随分年老いてから速記道具一式を給わるより、若いうちに給わったほうが、時間を有効に使える。
最終更新:2025-05-05 00:00:00
200文字
会話率:0%
自分で自分に痛みを与えて、眠気を覚ますという話はよくあるが、おとなしく寝たほうが、大抵、いい。
最終更新:2025-04-24 00:00:00
281文字
会話率:0%
イタチやキツネは、人間のものを盗んでいくから、物語では悪者にされるが。熊や虎のほうが、出会いたくない度ははるかに高い。
最終更新:2024-06-10 06:59:59
316文字
会話率:0%
【あらすじ】
銀河最大の科学都市アーク・セントラルでトップAI技師として名を馳せた青年・カイル=レイン。
だがある日、政治的陰謀に巻き込まれ、冤罪で“辺境惑星ノクス”への流刑を命じられる。
だが、ただの流刑地と侮るなかれ。そこには、廃棄
された旧銀河帝国のAI残骸群と、原始生活を送る人類の末裔がいた。
「……この星、俺に改造させる気だな?」
持ち込んだ携帯AI“ノヴァ”と、回収した軍用ドローンを駆使して、
食料生産 → エネルギー管理 → 国家運営へと一気に進化。
やがてカイルは、銀河中から「神技師」と呼ばれる存在に――
文明レベル:石器時代 → 宇宙通信解禁!
「もう戻らなくていい。こっちのほうが、面白い。」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-03 10:04:05
1637文字
会話率:34%
毎日、ぶっ倒れるまで、聖女の仕事をしている私。
それをよりにもよって、のんきに暮らしている妹のほうが、聖女にふさわしいと王子から言われた。
いやいやいや… …なにいってんだ。こいつ。
いきなり、なぜ妹の方が、聖女にふさわしいということになる
んだ…。
え?可愛いから?笑顔で、皆を癒してくれる?
は?仕事なめてんの?聖女の仕事は、命がかかってるんだよ!
確かに外見は重要だが、聖女に求められている必須項目ではない。
それも分からない王子とその取り巻きによって、国を追い出されてしまう。
妹の方が確かに聖女としての資質は高い。
でも、それは訓練をすればの話だ。
まぁ、私は遠く離れた異国の地でうまくやるんで、そっちもうまくいくといいですね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 20:12:41
55763文字
会話率:51%
『あんっ♡ あんっ♡ 気持ちいいよぉ♡』
なんなんだ、これは。
とある土曜日。画面の向こうで行われてる行為に目を奪われながら、俺こと初小岩実は驚愕していた。
「これ、路夏だよな……間違いなく……」
朝に母親から俺宛ての荷物が
届いていたと手渡されたUSBメモリの中にあった、一本の動画。
なんだろうと思いつつパソコンに差して再生してみると、そこには俺の幼馴染にして彼女である、瀬谷路夏の姿があったのだ。
『へへっ、どうだ路夏? 俺のほうが、実のやつよりずっと気持ちいいだろ?』
いや、それだけじゃない。路夏を抱きながら熱烈な口付けを交わす男にも見覚えがある。
宇場津太郎。俺のもうひとりの幼馴染にして、親友であるはずの男が、画面の向こうで俺を蔑みつつ、裸で俺の恋人を抱きしめていた。
『うん♡ 津太郎くんのほうが、実よりずっとすごいよ♡ ねぇ、だからもっとぉ♡』
本来なら拒絶しなければいけないはずなのに、路夏の瞳にはハートマークが浮かんでおり、そこには俺など映っていない。
俺の恋人はもはや、親友だと思っていた男に陥落しきっている。
それが分かってしまった。同時に理解する。
俺は恋人を寝取られたのだ。それも、長年の親友に。
俺は恋人に裏切られたのだ。長年の幼馴染で、初恋の相手に。
『へへへっ、おい見てるか実? 路夏はお前より、俺のことを選んだみたいだぜ? 俺はお前のことが、ずっと嫌いだったんだ。俺の路夏を取りやがってよぉっ! お前から路夏を奪えて清々したぜ! ざまあみやがれ!』
「あ、ああああ……」
全身が震える。絶望が襲いかかる。
これが、これが寝取られ。これが、恋人を奪われるということなのか。
脳が破壊される感覚で、心が壊れそうになる。もうこれ以上、あの動画を見ていることなんて出来ない。
「うわああああああああああああ!!!!!」
俺の心はこの瞬間、粉々に砕けてしまった。きっともう、二度と立ち直ることは出来ないだろう。
激しい絶望感に襲われながら、絶叫とともに俺は家を飛び出そうと――――
「うわ「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!!」…………って、え?」
したのだが。
それより先に部屋のドアが開いたかと思ったら、次の瞬間俺の絶叫は更に上のクソデカボイスによってかき消された。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 07:00:00
9220文字
会話率:49%
あらすじは知らないほうが、面白いですよ。
最終更新:2024-09-28 20:23:20
16707文字
会話率:11%
それは、存在さえ知られてはならないほうが、ずっといいもの……かも
最終更新:2024-09-18 21:00:00
2748文字
会話率:0%
あたしだったらうまくいくかも?
あたしじゃないほうが、うまくいくかも???
最終更新:2024-06-15 07:00:00
312文字
会話率:0%
すべて本音で生きるほうが、うまくいくほど。世の中は誠実にできていない。
嘘はオブラートなのか、欺瞞なのか?
わからないままに、都合よく使っている自分がいる。
最終更新:2021-12-31 07:00:00
245文字
会話率:0%
青年は、ある日原子たちの声が聞こえるようになった。とはいっても、前から何者かの会話がそこらかしこで聞こえていたし特別、常人を越えた五感を産まれながら持っていた。そんな身体で、非日常を日常らしく、彼がそうであるように、人々が定める普通の枠外で
暮らす人はそう少なくない。そもそも、普通の枠内で暮らしている人のほうが、ごく少数だ。だって、普通はつまらないのだから。でも、彼は普通を求めた。この話はその結果論と彼の持論が混じったものだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 00:29:36
679文字
会話率:67%
異世界に行った純文恋愛小説家 (♀)が、八人の女神さまからの愛が重たくて悪役令嬢のようにふるまおうとするんだけど、根がBL好き腐女子なうえに仕事の都合で百合もちゃんと分かったりするもんだから、キレイなお姉さまたち=女神さまたちにスリスリ
スリスリすり寄られただけで、ツンにもなれずデレッデレしてしまうお話……なんかはやっぱり、書こうと想ったけど書けなかったので、これは、いつもの、ドタバタコメディです。はい。
で、まあ、作中に登場する小説家や編集者や編集長はもちろん、実在するわけはないんだけれども、モデルになったひと達は、いたりいなかったり? ってか、この一割でもリアルだったりしたらさ、そりゃもうわたしの人生、なかなかに悲劇なんだけど――、って、え? これ全然あらすじになっていない?
まー、ねー、あらすじ書けるような作者でもなければ、あらすじが必要なお話でもないですし、サクッと読める短編なんで、まずはサクッと読んでいただいたほうが、話ははやいと言うか面白いというか、そんな風には想いますけれど――、
って、あ、そうそうそれでね、そう言えばね、出て来るのは、ほとんど女の子ばっかなんですけどね、皆さんほんと可愛くて尊くて、ほんと女子力も高かったりするんですけど、その“女子力”ってヤツは、たぶん、読者の皆さまが想ったり望んだり喜んだりするような“パゥワァ”とはちがう“パゥワァ”だと想っていただいておいたほうが、人生無難だと想いま――え? いい加減はなしがながい?
ねー、ホントねー、ムカついちゃいました? ムカついちゃうよね? ザマア♡
*「ノベルアップ+」さまとの重複投稿作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-12 12:00:00
13489文字
会話率:82%
明治の頃。子爵家の娘・紗智子は春日伯爵邸の桜宴に出かけた折、友人である広瀬季子の婚約の噂を聞きつける。相手は季子が常々想ってきた柴田瑛一だった。季子は侯爵家の令嬢、柴田も子爵家の子息、家柄も似合いの組み合わせだが、紗智子は心配になった。そ
れは柴田の持つある力に纏わるものである。
紗智子の兄、幸之朗は柴田の学友、故に紗智子も幼少の頃から親しく、故に知ったのだが、柴田は不思議な力を持っている。柴田の血脈では珍しくはないその力を、一族の者は「未来視」と呼んだ。未来を、そして瑛一の場合は過去や夢もその目に映す。ただ、あてにはならない。視たものが過去だか未来だか、現在であるのかもわからないのだ。
親しいと思っていた自分たち(幸之朗もなにも聞いてはいなかったのだ)に、一切知らせずに行われた婚姻契約。どうやら柴田は『とても急いで』いたようなのだ。それを柴田の乳母たちから聞きだした紗智子は、急ぐ理由を考えるうちにある推論にたどり着いてしまった。
推論――季子に未来はないのではないのか?
未来を視る柴田の目は、季子の寿命を視たのではないか。最後の日々に季子の願いを叶えるためにと婚姻を急いでいるのではないか。それが紗智子の考えだった。兄・幸之朗に相談するも、彼は持ち前の暢気さを存分に発揮し、なかなか話にならない。しかし話を重ねるうちには、紗智子の苦悩は無事に幸之朗にも伝染した。後には幸之朗のほうが、友の一大事に気を揉むこととなる。
果たして。柴田の意図や如何に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-09 21:18:04
55592文字
会話率:43%
今まで私事しか書いてないのにアレですけれど、今日は私事のご報告でございます。
最終更新:2024-01-08 12:59:55
4705文字
会話率:5%
「月(と)のお話し企画」に参加しました♪ 以心伝心の仕組みを解明したような気がしないでもない感じです……♪
最終更新:2023-10-09 09:45:48
2275文字
会話率:5%
ぼくは眠ることが大好きだ。
だって、夢の中のほうが、いっぱい遊べるでしょ。
最終更新:2023-12-30 10:27:56
1005文字
会話率:4%
四十二歳のホワイトカラーの会社員から交通誘導員になった小山は「与えられた仕事を黙して勤め上げる人間のほうが、人生を達観している」と自分に言い聞かせて働いていた。小山は流浪の先輩警備員井上と、彼の恩人の娘の結婚式に員数合わせの出席をすることに
なっていたのだが、その直前、井上は孤独死してしまう。小山には仕事中、井上のおかげで命拾いをした恩義があった。井上の名代として結婚式に出席した小山は、井上に隠された過去を知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-16 05:48:53
16801文字
会話率:49%
【本編完結】
私の婚約者だった王子は、誕生日パーティーの夜、みんなの前で私に婚約破棄を突きつけた。
国益を重視し、隣国の王女と結婚するためだ。
誰がどう見てもその方が国のため。
私情を押さえ込み、私は、婚約破棄を受け入れると返事をした。その
とき。
「ハイ、じゃあ、オレ、平民ですけど新しい婚約者に立候補します!!」
という声が。
乱入してきたのは、物語から抜け出してきたかと思うほどめちゃくちゃ好みのタイプな男子。
……あれ? 激務と産めハラで心労しかない未来の王妃より、平民の年下イケメンと結婚して好きなように生きるほうが、結局楽しいんじゃない?
そう気づいた私は、王宮のしがらみから解放されて彼と人生を歩むことを決めた。
なぜかうまくいっていない王子には恨まれてるけど、もうかかわらないでいただきたい。
※魔法が存在する世界観です。アルファポリスにも投稿開始。ざまぁ成分はほどほどにあり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-02 12:25:36
136232文字
会話率:31%
阪神、負けた。あ、日本シリーズ、二戦目。
鳥に、感情なんて、あるのかなぁ、
人に、感情なんて、あるのかなぁ、
すべて、予定調和のシリーズみたいな。
あ、私は関西人やけど、あんまり野球に興味がなくって。
ただ、阪神が勝ったほうが、より関西が
、てか大阪が、盛り上がるんだろなって。
だから、オリックス、がんばれ。
判官贔屓の引き倒し、とか?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-10-29 23:18:38
423文字
会話率:0%
叶えられない希みなら、最初っから、夢みないほうが、よかったの?────いいえ。そんなこと、ない、って。言いたくて。
キーワード:
最終更新:2018-11-13 05:22:47
1368文字
会話率:6%
《聖女の奥床しい人助けの言い訳(?)》
女は度胸てゆうけれど、
見ている度胸こそ、
たとえ女でも、持ってなくって。
助けるでしょ?フツー。
死なれるほうが、イヤでしょう?
最終更新:2017-12-17 13:29:02
923文字
会話率:2%