死か断筆か、それが問題だ。
これは|懺悔《ざんげ》か、恋文か、道標か、遺言か。
あるいはただ書き散らしただけの駄文なのか。
展開も解釈も、二転三転するだろう。
私にとってそうであるように、君にとってもそうなるだろう。
この
|筆者《わたし》の七転八倒、|九度《くたび》起きればこともなし。
生きる意味なんて分からないし、書かない理由も思いつかない。
ただ、確かなことがひとつだけ。
生きることは、楽しすぎてしょうがない。
この作品は作者ブログ「君主Onlineラボラトリ(http://blog.livedoor.jp/kunshu_lab/)」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 00:00:00
439626文字
会話率:5%
【あらすじ】
ジョブ無しのせいで冒険者になれなかった少女、メルティ。そんな彼女でも就職できるジョブがひとつだけ見つかる。それは今まで前例のないモンスター職『スライム』だった……。 戦うどころか日常生活さえままならないスライムの体になったけど
、立派な冒険者になるため毎日修行がんばります!
※主人公以外の人物で異世界要素(転生・転移ではない)あり、TS要素ありの予定。
カクヨムで同時投稿しています。ひと区切りつくまでは毎日更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 21:00:00
1395063文字
会話率:31%
「それで『異世界』って何ですか」
この手の知識ほぼ皆無の僕がいきなり異世界転生とやらをすることになった。
なんでもいいからとにかく異世界でのんびり過ごすことができればいいな。
神からもらった『のんびり過ごすことができるようになる』チート
アイテムのブレスレット。この漠然とした能力は、どういう能力なんだろう。
わからないだらけて異世界転生してしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 20:00:00
369138文字
会話率:35%
むかしむかし、あるところに、マチコという小さな女の子がおりました。
おなかをすかせたマチコちゃんは、火炎魔法――「ファイヤ」の巻物を売り歩いていましたが、だれも見向きもしてくれません。
寒さにふるえながら、一枚だけファイヤを発火してみたとこ
ろ……たいへん! 炎が止まらなくなって、お城をうっかり燃やしてしまいました。
おまけに、なりゆきで王女様(幼女)をさらってしまい、なぜかマチコちゃんは「魔王」と呼ばれるようになったのです。
でも、マチコさんの願いはただひとつだけ。
「おなかいっぱい、ごはんが食べたいだけなのに!」
これは、ちょっぴり不運で、ちょっぴり図太い、腹黒幼女のお話です――。
/////////
※カクヨムでも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 20:00:00
14058文字
会話率:46%
“記憶が死ぬたび、世界もまた少しずつ死んでいく。”
人々の「忘れたい記憶」を葬る職業《記憶葬師(レクエム)》。
主人公・カナリは、その記憶の棺を開けて、真に「忘れてはいけなかったもの」を見つける異能の少女。
だが彼女は知ってしまう──
葬られた“忘却”の中に、《この世界の歪み》が眠っていたことを。
彼女に依頼されるのは、喪失を抱えた人々の記憶。
自殺の理由を忘れたい老女。
娘を殺した記憶を消した父親。
なぜ泣いていたかさえ思い出せない少年。
「記憶」をひとつずつ辿るたび、この世界の嘘が暴かれていく。
それは優しい嘘か、残酷な真実か──
少女の手で記憶が弔われるたび、誰かの人生が、そしてこの世界そのものが書き換えられていく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-27 18:08:30
5966文字
会話率:23%
高校二年生の結城航平は、事故で恋人・桐谷紗良を亡くす。彼女の死を受け入れられず、心を閉ざしていたある日、ポストに届いたのは——彼女からの手紙だった。
それは紗良が“死ぬ前の未来”から自分に向けて送ってきたものだった。
しかもその手紙は10
0通届くと予告されている。
それぞれの手紙には、航平の未来に関する情報や「選択すべきこと」が記されており、読み進めるごとに、彼は自分の運命、そして紗良の本当の死の理由へと導かれていく。
だが、99通目の手紙にはこう書かれていた。
「——君が選べる未来は、たったひとつだけ。」
ラスト1通に託された、彼女の“最後の願い”とは?
100通の手紙が導く、青春×運命×時間を超えた純愛ミステリ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 09:19:47
4554文字
会話率:7%
香連帝国――香りがすべてを支配する国。
後宮に仕える少女・静華(ジンファ)は、下級の香調師見習い。口数も少なく、身分も低い彼女だが、ひとつだけ誰にも真似できない特技がある。
それは、「香りから嘘を嗅ぎ分ける鼻」。
ある夜、皇太子の生母・
玉貴妃が毒香によって倒れ、後宮に動揺が走る。
事件を偶然にも“嗅ぎつけて”しまった静華は、己の鼻と推理を武器に、香と毒が交差する陰謀の渦へと足を踏み入れることになる。
宮廷に渦巻く野望、秘密、そして甘くも危うい香りの罠。
香りに宿る真実を追う少女の、静かで鮮やかな推理譚が始まる──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 21:05:47
8835文字
会話率:26%
「魔王軍に姫さまが誘拐されました!!」
「緊急会議ィッッ!!」
時は人魔戦争時代……。
ある日のこと、ホワイトロック王大国に魔王軍兵士が侵入! 姫君『シーラ・ホワイトロック』が一瞬の隙を突かれて魔界へ連れ去られてしまった!
しかし、ひとつ
だけ致命的な誤算があった。何を隠そう、シーラ姫はしょっちゅう城を抜け出して城下町へ遊びに行く『脱走の達人』だったのだ!
なれば黙って捕まってやる道理はない! 即座に魔王城からの脱走計画をスタートさせるが、肝心の見張りがかなり厄介で……!?
さぁ、姫さま! 今こそ魔界を駆け巡り、人間界まで逃げ延びてみせよ! 姫さまの最高にロックな逃走譚、ここに開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 18:00:01
254532文字
会話率:63%
高校二年の安藤聖真はエグいイジメにあっている。
背中に「虫ケラ」と張り紙され、殴られ蹴られる。
画鋲を敷きつめた椅子に座らされ、皆の前で小便を漏らす。
絶望した聖真は死のうと決意する。
タイミングよく「幸せな死を迎えるために」
という本を見つけた。
さっそく本に従い瞑想を始める。
すると”理の番人”を名乗る老人が現れる。
勧められたのは「異世界」への転移。
いや俺、死にたいんだけど……。
ただしそんな聖真にも、ひとつだけ心残りがあった。
ただ一人、優しくしてくれた同級生の西織靖恵だ。
彼女のピンチを救うため、異世界魔法を使うハメになる聖真。
もはや異世界に旅立たざるをえなくなる。
ダマされるように向かわされた異世界。
そこは国家同士が争う戦時下だった。
聖真はジョセフ国の公爵家の息子「ショーマ」となった。
容赦なく次々と襲いかかってくる敵。
しかし皆、あっけなく倒せてしまう。
この異世界、人々の体力が圧倒的に低いのだ。
ある夜、セリアンの森。
ショーマは西織靖恵と瓜二つの女性「コレット」と出会う。
彼女は有力商人の娘で政略結婚のため育てられた。
しかし彼女の本心は冒険を望んでいた。
ショーマは彼女の剣術の訓練に付き合うことを約束する。
その後、超絶魔法がからむヤバい戦いに巻き込まれていくショーマ。
勝ち続けていると国王に呼び出しを受ける。
イヤな予感しかしないショーマ。
その予感は的中する。
この国の大将軍になれ!
そして美しい姫と婚約せよ!!
いや俺、クラスの班長にすらなったことないです。
女の子とも付き合ったことすらないんですけど……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 13:10:00
12868文字
会話率:20%
魔素の流入によって、"魔法"が現実の力となった世界。
誰もが当たり前のように火を操り、風を呼び、雷を放つなか、
天ヶ瀬透真は、魔法の適性が【完全ゼロ】だった。
「終わった……俺、ただの人間じゃん……」
だが、そん
な彼にだけ宿っていたのは、古代の異世界から受け継がれた《召喚術》という、ひとつだけの特別なものだった。
召喚対象に"感情"や"五感"を渡すことで力を引き出す、
契約と共鳴の魔術。それこそが、透真の唯一無二の武器だった。
魔物が溢れる異世界と繋がった日本。滅びゆく日常と、新たな秩序の狭間で、唯一の召喚士は戦い続ける。
「大丈夫。俺にはあの子たちがいるから」
これは、魔法の才能ゼロの少年が、異世界と現実を繋ぐで未来を変える物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 12:24:09
263281文字
会話率:38%
子供や孫に見守られ100歳(大往生)で人生の幕を閉じた私。戦争で主人を亡くし、必死に働き女手一つで子供を育て上げた。子供は立派に育ちかわいい孫やひ孫たちにも恵まれた。ただひとつだけの心残りは、愛する人(夫)と共に歳を重ねることができなっか
ったこと、愛する人からたくさん名前を呼んでもらえなかったこと。
人生の幕を閉じた直後、異世界である日之本帝国に平民の娘として生まれかわった私。ある日貴族の家に家族で招待されて、2人の子を紹介される・・・。
ラブコメ、ハッピーエンドのお話です。
(R15は、怪我を負う描写などあるため付けています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 07:21:23
333265文字
会話率:58%
かぐや姫に、殺される
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一瞬にして都市を消し去る未曾有の災害「空間崩壊」
唯一の対抗手段は、「共鳴」と呼ばれる超常現象を用いて、
七分以内に「かぐや姫」と呼ばれる化物を倒すこと。
戦える
のは、“適合者”と呼ばれる、一部の選ばれた者だけ。
母を失った少女、有瀬ハルカは、その一人に選ばれてしまった。
彼女が戦場で願うことは、ひとつだけ。
七分後も、生き残っていること。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 21:00:00
70649文字
会話率:37%
飾り料理をなりわいとする料理人の明夏(めいふぁ)は、兄たちと幸せに暮らしていた──第四公子がある日、飾り料理を禁じるお触れを出すまでは。
『料理に華美さがあってはならない』
そのお触れのせいで廃業の危機に陥った家を救うため、明夏は後宮料理人
の試験に向かう。料理の腕は文句なし、根性だってある。後宮料理人になって、第四公子にお触れを撤回させよう。そう意気込む明夏には、けれどひとつだけ問題があった。後宮料理人になれるのは男子のみ。明夏は女だった──。
※3章構成予定です。
1章 ー第四公子と飾り料理ー
2章 ー誕辰の不和 料理対決と虹雲吞ー
3章 ー義海の乱 神々と炎の記憶ー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 12:43:39
27529文字
会話率:54%
2025年、日本において国民の75%弱は、2種類の人間に分けることが可能だった。
死んでも蘇生できる人間と、そうでない人間に。
前者は予備の命を保有する者ーー有核者と呼ばれ、後者は失命者、あるいは欠落者と呼ばれている。
基本有核者は、一度
きり、ひとつの命しか持てないが、稀に何度でも、複数の命を保有出来る者達がいた。
彼らはカガリと呼ばれ、命を奪うことで生を保つ異形、命喰いと戦う事を生業とした。
何度でも死に、そして帰る彼らは根本的に不死であったが、ひとつだけ条件があった。
失命者、あるいは欠命者との契約がないと、己を失うのである。契約者はヨスガと呼ばれ、カガリは契約者を己の全てを賭けて守った。
この物語は、カガリの死の物語。
そして、ヨスガの生の物語である。
※カクヨムに重複投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 23:42:25
145684文字
会話率:49%
婚約者のことが、ずっと嫌いだった――
そう思っていたのに、事故をきっかけに前世の記憶を思い出した私は、気づいてしまった。
あの人、超タイプじゃない……!?
過去の私がどれだけ彼を拒絶していたかなんて、今の私にか関係ない。でも、ひと
つだけ確かなのは……
「もう遅かった」ってこと。彼はもう、私ではない別の令嬢の夫になる予定なのだから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 23:00:00
26708文字
会話率:33%
小さな農村であるボンノ村でその少女は誕生した。
かつての偉大な魔法士の名を与えられた少女は、両親の愛情を受けてすくすくと育つ。
弟も生まれて姉としての意識が芽生えはじめた少女だったが、彼女にはひとつだけ悩みがあった。
それは魔法の制御がうま
くできないこと。
同い年の少年少女がどんどんと上達していく中、なぜか簡単な生活魔法すら使えずにひとり落ちこぼれてしまう。
見かねた両親はあまり深く考えず、少女のためを思って色々教えてしまう。
このことが後世にいう規格外の魔法士を誕生させることにつながっていくのだった。
これは、無自覚のまま魔法士の天辺に立ってしまう少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:20:00
334232文字
会話率:38%
■スラムで暮らす私、サクラリエルには前世の記憶があった。その私の前に突然、公爵家の使いが現れる。えっ、私が拐われた公爵令嬢? あれよあれよと言う間に本当の父母と再会、温かく公爵家に迎えられることになったのだが、同時にこの世界が前世でプレイし
たことのある乙女ゲームの世界だと気付いた。しかも破滅しまくる悪役令嬢じゃん! 冗談じゃない、なんとか破滅するのを回避しないと! この世界には神様からひとつだけもらえる『ギフト』という能力がある。こいつを使って破滅回避よ! えっ? 私の『ギフト』は【店舗召喚】? これでいったいどうしろと……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 12:00:00
406276文字
会話率:33%
気づけば、私は知らない街にいた。
いや、知らないはずの街だったのに、風の匂いや、道路沿いの花壇の並びが、どこか懐かしい気がした。
「……は?」
頭をぶつけたわけでも、転んだわけでもない。
友達とカラオケの帰り、いつもの道を歩いていたは
ずだった。なのに、
次に目を開けた時、私は――2000年にいた。
戸惑いと混乱のなか、私はふたりの男に出会った。
ひとりは、関西弁で軽口を叩きながらも、妙に心配性な篠原 奏(しのはら かなで)。
もうひとりは、少し理屈っぽくて、でも誰よりも静かに見守ってくれる御堂 晴臣(みどう はるおみ)。
ふたりは「ルミナス」というコンビ名で活動する芸人だった。
当時はまだ駆け出しで、テレビにもたまにしか出ない頃。
彼らは、正体も素性も不明な私を不思議がりながらも、あたたかく迎え入れてくれた。
名前を聞かれ、私はしばらく黙ったけれど、やがてこう答えた。
「朝比奈……しずく、です」
身元不明の少女。帰る場所のない時間。
それでもふたりの部屋を行き来しながら過ごすうち、私は気づいてしまった。
――この世界は、私が生まれる3年前の世界。
――この3年間が終われば、私はいなくなる。
――でも、私がいなくなったあと、私は“生まれる”。
帰る方法がわからないのに、必ず帰れる理由があるなんて、皮肉な話だった。
彼らは、私を少しずつ好きになってくれた。
私もまた、どちらかなんて選べないまま、ふたりに惹かれていった。
歪で、甘くて、切ない1000日間だった。
そして――
22歳になった私は、ふたたび彼らと出会った。
今度は、過去をなかったことにした、記憶をなくした彼らとして。
けれど私の心は、たったひとつだけ、知っていた。
「この人たちは、私の初恋のふたりだった」
⸻
どうしてふたりが、私を守るようにそばにいてくれるのか。
なぜ、私はいまもこのふたりが、世界でいちばん好きなのか。
答えはきっと、1000日前に置いてきたままだ。
だけど、
もう一度あなたたちに会えたこの奇跡に、私は――
「ありがとう」って、言いたかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 21:20:40
2598文字
会話率:55%
【小説&コミック、それぞれ4巻が発売中!】
小説3巻が重版しました!ありがとうございます!
4巻まで発売中ですよ~。買ってくれると嬉しいな♪
---
異世界転生した直後、最弱認定されて命がピンチな俺である。哀しい。が、開始数日でデッド
エンドにしてなるものか!
でも俺が使える魔法はひとつだけ。それでも俺は生きるため、研究に研究を重ねた結果――。
(´-`).。oO(あれ? また俺なんかやっちゃったの?)
なんだかこの魔法、万能すぎるぞ!
もしかして俺って最強でした?
なんてうぬぼれず、俺は弱いながらも謙虚・堅実に、何でもアリな万能魔法で逆転人生を昇っていく!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 09:00:00
656818文字
会話率:38%
【発売!】書籍1巻が発売中です~加筆もたっぷりよ?【よろしくね!】
【コミカライズも】マガポケでマンガも始まりました~【開始です!】
七つのダンジョンを攻略すれば、どんな願いでもひとつだけ叶う不思議な島。
数多の冒険者たちが競い合う
その島に、とある事情で万年レベル1の荷物持ちの少年がいた。
真面目で一生懸命な性格と女神から授かった唯一無二の究極スキルで冒険者たちから重宝されている。
ただ荷物持ちに甘んじているのは今だけだ。
女神もびっくりな究極スキルの使い方でついにレベル2の壁を突破して――最強への道をひた走る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-09 11:00:00
189031文字
会話率:35%
世界は無数にある。同じ様な世界でも、どこかが違う。
他人からすれば、その世界は歪かもしれない。
けれども、その世界に住むヒトたちにとってはそれが当たり前で、それが現実だ。歪だなんて思わない。
誰かが言った。『誰もが主人公』なのだと。
な
ら、歪な世界ではどうなるのだろう。
これは、どこかの世界の物語。歪でおかしくて、壊れていて、語呂の悪いお話。
助けて。誰もが言った言葉。誰もが見て見ぬ振りをした言葉。
それでも『助けて』を言えなかった少女がいる。そんな言葉を知らなかったから。
だから少女は『助けて』と言えない。
ならば誰かが手を差し伸べれば良い。『助けて』という言葉を教えてやればいい。そうして少女も『助けて』を言えるようになる。
少女は優しかった。少女は強かった。少女は魔性だった。
少女の善意で、人が狂ってしまった。狂ってしまった人は少女を手に入れるために全てを壊そうとした。
果たして誰が悪かったのか。少女が悪かったのか。それとも別の誰かなのか。
けれども、ひとつだけ言えることがある。
世界が、その少女を愛している。
それが、その少女にとっての幸せとは限らないけれど。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 17:00:00
86150文字
会話率:34%
山深き村・久瀬では、年に一度、死者を弔う「送り火」の儀が営まれていた。
川に流される灯籠の中に、誰も触れてはならない“封じられた灯籠”がひとつだけあるという。
ある年、ひとりの青年がその封を破った夜から、村にはわずかな歪みが生まれ始める。
――記憶、風習、そして人の輪郭までもが静かに崩れていく中、ただ川の中央に灯るひとつの光だけが、変わらずそこにあった。
その光が照らすのは、忘れられるべきものか、それとも……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 14:48:19
1658文字
会話率:11%
交通事故で大親友兼幼馴染の“あいつ”を亡くした僕。僕は普通の親の普通の家に生まれた普通の高校生。だが、ひとつだけ普通ではないものがあった――。それは一体何なのか。
人間の苦悩と逃避行を描いたヒューマンドラマ。
最終更新:2025-07-21 22:09:29
2574文字
会話率:59%