この世界には精霊が存在する。精霊と言っても、“火の精霊”や、“水の精霊”などといった物語に登場するようなご大層なものではない。そういった精霊はとっくに出払っているらしく、 “道端の猫に眼を付けられる精霊”や、“円が綺麗に描ける精霊”など、
全く役立たないか、いたらちょっと便利かも、という微妙なものばかりだ。
私、如月明日葉には“思い出す精霊”が憑いている。“思い出す精霊”? 何ソレ? ってなものである。その“思い出す精霊”は、唐突に前世の記憶を蘇らせた。この世界は乙女ゲームと呼ばれる恋愛シミュレーションゲームの世界らしい。何、そのフザケタ世界……いやいや、そんな事よりも……………もしかして、私、失恋してしまった!?
私の好きな人はストーカー扱いされるほどゲームの主人公に夢中で、私の失恋は確定であるらしい。そのゲームでの私はというと、―――主人公でも、悪役令嬢でも、友人でも、モブですらなく、影も形も存在しなかった!
こうなったら、主人公を攻略対象の誰かとくっ付けて、この恋を実らせてやろうじゃないの! モブぐらいには成り上がってみせる!
さあ、王立魔法学院を舞台に恋愛ゲーム開始!
と思いきや、何だかおかしな方向へ……アイドル? 魔法少女? 世界の崩壊!? この世界、乙女ゲームの世界じゃなかったの?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 00:15:05
264256文字
会話率:35%
モブにすらなれなかったモブに転生して、バグとなって推して参る!
木から降りれなくなった子猫を助けようとした侯爵家の令嬢フレーシア・アドルミデーラは、六歳のときに木から落ちて、池で溺れた。
池に落ちた勢いで、水底の石に頭をぶつけ、高熱にうな
された挙げ句、自分が腐女子OLだった前世の記憶をとり戻す。
転生先は、前世でやり込んでいた乙女ゲームの世界だった。
ヒロインでも、悪役令嬢でもなく、ただの無関係なモブと思ったら、異母兄はゲームで一番大好きだった(貢いだ)攻略キャラだった。
フレーシアは美形の攻略キャラに出会うごとに、前世で課金しまくったゲームの内容を思い出していく。
だが、フレーシア自身は、ゲームの本編が始まる前に池で溺れて死んだという、攻略キャラにトラウマを与えるために設定されたキャラだった。
フレーシアが死ななかったことにより、攻略キャラたちの運命が微妙に変わっていく。
ただ、転生したこの世界。
乙女ゲームとしては異色ともいえる廃課金ユーザーターゲットのハードなゲームだった。
選択肢を間違えたら、攻略キャラは簡単に死亡するのは当たり前。恋愛シーンスチルよりも、死亡シーンスチルの方が圧倒的に多いという阿鼻叫喚なゲーム。
うっかりしてたら、侯爵家は陰謀に巻き込まれ、兄以外は使用人もろとも全員が死亡して、御家断絶。
他の攻略キャラも似たような展開なのだが、異母兄は自分の家を滅ぼした連中の復讐のために、国を滅ぼし、他の攻略キャラを惨殺する。
家族が惨殺されるのを防ぐため、
推しキャラの闇落ちを阻むため、
死亡絶対回避不可能といわれている最難関攻略キャラを助けるため、
転生腐女子フレーシア・アドルミデーラは、破滅フラグを折りまくる!
※カクヨム、アルファポリスで掲載中のものを修正して掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 14:57:21
171183文字
会話率:20%
現代から乙女ゲームの悪役令嬢「リリアナ」に転生ちゃった私。ゲームで見たことある王子やヒロインが目の前に!
でも、悪役令嬢の私は嫌われていて断罪される運命。そこで思い切って魔法を使うと、あまりに強すぎて周囲を驚愕させる。その様子を見ていたカイ
ル王子は私を「面白い女」として気に入ってしまう。(なんで?)
断罪イベントを越えた私は平穏な学院生活のために奮闘。ゲームの知識と最強の魔法で危機を次々と乗り越えていく。恋と友情を育みながら、新たな日常が始まる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 18:20:00
101837文字
会話率:47%
「私の名前はE、モブです」
大好きな乙女ゲーム『ラヴィアンフルール物語』の世界に転生した主人公のなぎこ。
だが彼女が転生したのは物語のヒロインでも、悪役令嬢でもなかった。なんならヒロインの友人Aでも友人Bでも、悪役令嬢の取り巻きCでも取り巻
きDでもない。ほぼ背景と同化しているその他Eとして転生。
攻略対象の中でもなぎこ最推しである担任教師は、どの攻略ルートを模索しても幸せなエンディングが存在しない。
このままでは先生の不幸な結末を目にしてしまう! そんなのは嫌だ! 別に自分が結ばれようだなんて思ってないし、なんなら遠くでじっと眺めているだけで幸せなんです! 私はただのオタクでモブなので、先生が幸せな未来を迎える為に、このゲームを攻略してきて夢小説まで書いてきた痛いオタクのこの私が、先生を見守りたいと思います! ストーカーじゃありません! これは純愛です!
【カクヨムにも投稿しています】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 16:06:21
391468文字
会話率:25%
「私のこの容姿は悪役令嬢なのでは?!」
突如、前世の記憶を思い出した私。
まだ結婚なんてしたくないわ。
自由に自分の人生を謳歌したいし、政略結婚ではなく、恋愛をしたいわ。
そうだ。
ヒロインが私の婚約者と恋に落ちるのを待って、婚約破棄
した後に私も恋愛するの。
でも、悪役令嬢の強制システムとかいうやつが作動したら……
そうだ。私は婚約者と距離を置けばいいのよ。
そしたら、必然的にヒロインとも距離ができるわ。
そんな偏った所に想像力が豊かな転生少女と、何を考えているか分からない婚約者のドタバタラブコメディー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 19:43:50
75948文字
会話率:30%
前世の記憶を持つアドリアーナはこの世界が乙女ゲームの世界で、自分が悪役令嬢だということを知っていた。乙女ゲームにありがちな学園物のストーリーで、卒業前のプロムで全生徒を前に悪役令嬢が断罪されて、ヒーローとヒロインが結ばれるというありがちなス
トーリーだ。
「でも、悪役令嬢はヒロインを虐げるから悪役令嬢なんであって、何もしなければ悪役令嬢になるはずもないわよね?」
ここはゲームの世界のようだが現実なので、ありえない罪で裁かれるはずもないとアドリアーナは楽観的に考える。むしろ容姿端麗成績優秀、お金持ちで公爵令嬢で王太子の婚約者というハイスペックなアドリアーナに転生したことを喜ぶべきではないのか!
そんな風に思っていたアドリアーナだったが、十歳の時に婚約したヴァルフレードを前に、妄想していたハッピーライフは砕け散った。どうやらヴァルフレードはアドリアーナとの婚約が嫌で嫌で仕方がないらしい。アドリアーナとの婚約は政治的なバランスを考えて整えられた政略結婚なので恋愛感情が伴わなくても致し方ないが、夢見る乙女のような少年ヴァルフレードは、自分が好きな女性と結婚したかったのにとことあるごとにアドリアーナを詰った。
アドリアーナは自分の未来に絶望したが、学園に入学後、彼女はもっと大きな絶望を知ることになった。
アドリアーナは何もしていないのに、あっという間にヒロイン・クレーリアを虐げている性悪女だと噂になったのだ。何をしようとも状況は改善せず、悪化の一途をたどる。そしてついに訪れたプロムで、アドリアーナは婚約者ヴァルフレードから婚約破棄と東の辺境にある離宮への幽閉が言い渡された。
茫然とするアドリアーナ。しかし、アドリアーナはよく考えてみる。ヴァルフレードとの婚約破棄は、願ったりだ。そして、命が取られるわけでもない。
「ゲームはこれでエンディングだし、これ以上わたしが巻き込まれることはないわよね」。
アドリアーナは心機一転、幽閉先で悠々自適な生活を送ることを目指そうと、うきうきと幽閉先へ向かったが――
「クレーリアの能力が足りないからわたしに側妃になれってふざけてんのか‼」
しばらくして送り付けられてきたヴァルフレードの手紙にアドリアーナはブチ切れる。
それどころか「ずっとアドリアーナが好きだったんだ」と遠縁で幼馴染のジラルドまでやってくる始末で……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-13 17:20:40
82070文字
会話率:32%
私、どうやら転生したみたい。
それもどうやら女性向け恋愛シミュレーションゲーム──いわゆる、乙女ゲームに!
だって、王族や貴族のいる中性ヨーロッパ風かと思えば、水道や電気が通っているっていう現代的なものが混ざった世界で、貴族が入学を義務
づけられている学園がある。見目麗しい王族や貴族のご子息、ご息女も通っている。すでにご婚約が決まっている方もいる。学園は金持ちや成績優秀な平民も通えて、ご令息方は平民のうちの一人の女の子に興味津々。
乙女ゲーム以外なんだって言うの?(「現実だよ」ってお兄様のツッコミは無視。)
私?私はヒロインな平民の少女でも、悪役令嬢たる王子の婚約者な貴族令嬢でもない。強いて言うなら、美形な貴族令息の妹であり、幼なじみではあるけれど、ただの女生徒A。脇役ですらない、背景のモブよ。
──これは、乙女ゲームの世界に転生したと思い込む女の子が、妄想を暴走させた末、様々な出来事をなんだかんだ良い方向に持っていってしまう、なんちゃって乙女ゲーム転生物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-14 07:53:30
144973文字
会話率:41%
数百年ぶりに誕生する魔王様をお迎えするお役目の最中に前世の記憶を思い出したリシュナ。
しかも、リシュナは魔王様の側近であり、ヒロインをあの手この手で闇落ちさせようと狙うお色気担当の悪役だった。
聖女に消滅させられる運命の愛らしい赤子の天使(
魔王様)と自身の破滅エンド阻止の為に動くのだが。
あれ、魔王様?どうして逃げるのですか?ほら、こっちにおいでなさいな。
可愛い、可愛いとデレデレな主人公にいつまでも子供扱いされ、成長した魔王様が半泣きになるお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 08:00:00
101454文字
会話率:50%
2022年11月2日 20:30。
それは世界が――わたくしたちが生まれた「夢見る君と紡ぐ100の物語」がサービス終了する瞬間。
思い残すことがないといえば嘘になる。
でも、悪役令嬢であったわたくしに出来ることはもう何もない。
ただ世界が
消えるのを待つだけ。
けれど、1人で消えるのは少し寂しい。
ずっと恋い慕っていたあの人と共に最期を迎えられたら、どんなに幸せだっただろう。
悪役令嬢の身では、叶わぬ恋だと分かっているけれど。
そんな時、メインヒーローであり片思いの相手であったフェリクス様がわたくしのもとを訪ねてきて……。
これは世界が終わる前に恋を叶えた幸せな2人のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-02 20:30:37
5267文字
会話率:20%
ソアセラナは6年前に魔力を失い、家族も未来も失った。だが、同時に乙女ゲームのシナリオも、ガッツリ変えていたみたいだ。そんなことはつゆしらず、失った魔力をもう一度手に入れるために、行きたくもないゾストール学院に入学したソアセラナ。魔力を取り戻
すためには、ヒロインと4人の攻略対象達がイチャイチャと過ごす逆ハーにする必要があるらしい……! そうソアセラナに教えてくれたのは悪役令嬢で、彼女はソアセラナはラスボスだと言う。完全に破綻しているシナリオなのに、逆ハーを成立させないといけない。えぇ? 逆ハーって、現実だと国家レベルの大惨事だけど大丈夫? でも、悪役令嬢とラスボスである自分のためにソアセラナは奮闘する!
26話で完結予定です。少しですが、戦闘シーンと怪我をする描写があります。よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-01 20:18:54
142522文字
会話率:30%
それはよくある……卒業パーティでの婚約破棄劇……?
でも、悪役令嬢は登場しません。
なぜなら、存在しませんから!
最終更新:2021-10-15 12:00:00
6623文字
会話率:45%
転生したなぁーって思ったことあります?
気づいたら赤ちゃんなんですよ。
目の前のステータスはチートだし、私ってもしかしてヒロイン?と思った時期もありました。
しかし、思い出した乙女ゲームのシナリオには私なんて存在してなかったんだよね!
でも
、悪役令嬢も転生してたし、私の事嫌いじゃないみたいなので、前世の記憶も話せてストレスフリー!平和な日常がおくれそうです。
悪役令嬢含めてわりとみんなに狙われてるけど、気づかない日本産まれの転生者ヒロインがのほほんと暮らしたいお話です。(悪役令嬢は後々出てきます。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-26 14:00:06
10536文字
会話率:47%
交通事故で僅か16年の一生を終えた私の転生先は、前世で目にした乙女ゲームの主人公でも、悪役令嬢でもなく、攻略対象の皇子様でした…。
一週間に一回を目標に更新しています。
タイトルを王子→皇子に変更しました。
最終更新:2020-01-25 20:40:43
46930文字
会話率:36%
ある日、通勤途中に常日頃の不摂生も祟り目眩がした時だった、暴走車に跳ねられ27歳で短い生涯に幕を閉じた一人の女性。
次に目を開けたとき、そこには寂れたワンルームではなく、豪奢な天井が広がっていた。
記憶を辿り、どうにか自身がアイス
フェルト公爵令嬢である事に行き着く。
だがその名は自身が生前までプレイしていた乙女ゲーム『スクールローズの花園〜君に恋しても良いですか?〜』に出てくる悪役令嬢と同名であった。
悪役令嬢こと、『リリアーナ・アイスフェルト公爵令嬢』に生まれ変わったのならば、とことん悪役令嬢に成ろうと努力を重ねるが、自身のやり込み体質のせいで上手くいかない。
それでも、悪役令嬢になる為明後日の方向へ努力を続け、気が付けば…?
また、本作は完全なるフィクションであり、実在する人物や団体、製品名、国家や企業・宗教など本作で登場する全てのものに関して、一切の関係はございません。フィクションです。大切な事なので2回表記します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-06 21:00:00
76454文字
会話率:35%
特殊魔道具制作者のカミーラ・ユンテスは、タクトに溜まり過ぎた魔力のせいで眼鏡を壊してしまった。なので、あまり好きではないコンタクトレンズを着用することになった。カミーラは王宮の中にある研究室に所属しているので宿舎も王宮内にある。食事はいつも
王宮の食堂で食べているから、今朝も食堂へと行った。いつもと違うことは分かっていたから、極力目立たないように隅のほうでさっさと食事を済ませようとしたのに、嫌な奴に見つかってしまった。そいつのせいで、いつもと違う一日が始まったのだった。
ヒロインは辺境出身のため、かなり口が悪いです。王国上層部の思惑はある方々を怒らせています。
乙女ゲーム物でよくみられる要素が盛りだくさん……かもしれないです。でも、悪役令嬢やヒロインは出てきません。微妙にざまあ要素があります。
この作品は『眼鏡娘とコンタクト企画』に参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-16 15:00:00
115067文字
会話率:47%
目が覚めたら、全く覚えのない状況に置かれていました。
で、気付いたら、これは生前やっていた乙女ゲームの世界そして、私は悪役令嬢!!!
でも、悪役令嬢は性格的に無理なので、全力でご遠慮させて頂きます!!
最終更新:2018-10-06 18:08:22
3254文字
会話率:10%
蛇神さんの加護をうける女子。それも失われた錬金畑のスキルを持つ。錬金術の畑を耕して、白猫ミアと、ほのぼのアイテムづくりスローライフを満喫していると、かっこいい第三王子の騎士団長と、美少年系の剣士さん、売り出し中のイケメン役者と、恋も大豊作。
でも、悪役令嬢に目をつけられて罠がバリバリ仕掛けられた。美貌もお金も地位も全快で邪魔してくる悪役令嬢を錬金畑産のアイテムで撃退して、「ざまぁ」する爽快感を味わおう!!
(悪役令嬢は26話で初登場します。それまでは主人公がスローライフ満喫中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-30 12:00:00
121450文字
会話率:40%
あたしの名前は、近藤手亜裸(ティアラ)
気づいたら、大好きなゲーム。ハートの王子様の世界にいたの♡
これはきっと神さまのくれたチャンスだわ!
ヒロイン、エフェメラになって、素敵な王子様たちと愛を育もっと。
でも、悪役令嬢たちには用心しな
くちゃ。
それにしても、アレクサは学校でほとんど姿を見ないし、ヴァイオレットは朝から奇声を発して棒で樹を叩き続けているし、イレーネなんて竜に乗ろうとしてるし、シルヴァーナはトイレの下の土を掘ってるし。
悪役令嬢が変な子ばっかり!これじゃ、王子様たちが愛想をつかすのも無理ないよね♪
ヴァイオレットなんか、凄くうるさくて担任のレイ先生が注意しに行ったくらい。
でも、レイ先生もカッコいいなぁ。あの艶やかな黒髪と人を見下したような冷たい目つきが素敵。
でも、大切な人には優しいんだ。あのクールな声で、仔猫ちゃんって囁きかけられると背筋がゾクゾク
「そう言う目をした!」
……い、いでぇ!ばっびっぶっべぼぉおお!
レ、レイせんせーい!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-13 23:47:52
3585文字
会話率:11%