印象に残りにくい顔。
それがその男の特徴といえば特徴だった。
ヒューマンにエルフにドワーフ、それに獣人など雑多な人種が行き交う街では特に目立つことはない。
強いていうならば、時折見せる視線の動きが普通の者でないことを物語っている。
高位の冒険者や練達の武芸者のみが辛うじて気づくであろうその鋭さは、その男の真の職業を物語っているといえよう。
冒険者、それとも傭兵か。
そう一括りにすれば、日常から命のやりとりを行っている人物だと思える。
しかし、人と接する時の弛緩した表情、それに装備を見ればどことなくおかしいことに気づく者もいるだろう。
この男は子どもや老人に対して屈託のない笑顔を見せる。そこには傭兵がまとう殺伐とした雰囲気も、その日暮らしな冒険者の刹那さも見受けられない。
そして魔物や敵兵を相手にするには明らかに不利だといえる刃渡りの短いナイフをぶらさげ、防御力を期待できない軽装に身を包んでいた。
人畜無害、素朴な青年。
その印象が偽りであることを知る者は少なかった。
これはチートなしで異世界に召喚され、名を馳せることなく世界を救うひとりの専門的冒険者(スペシャリスト)の物語である。
ハードボイルドな主人公(シリアスターン)が世の不条理(ギャグターン)に翻弄される異世界奇譚開幕。
~他作品宣伝~
累計981万PVの長編
「エージェントは異世界で躍動する!」
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「オモイカネ ~ハイスペッカーが奏でる権謀術数駁論~」
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稀代の錬金術士がハゲで世界の平和に貢献
「ハゲ無双! ~違う、ハゲが無双するんじゃない!ハゲで無双するんだ!!~」
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世界最強の討伐者
「The Revenant ~神聖不可侵の討伐者~」
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 08:41:41
204477文字
会話率:28%
元A級冒険者のリッドは相棒とともに、暴走前のダンジョンを閉ざす。
かつて『血塗られた両腕のリッド』(リッド・ザ・ラスティレッド・ガントレット)と呼ばれ、A級冒険者だったリッドはある時をきっかけに彼のパーティーとともに数年ほど行方不明にな
っていた。
数年の時を経て、再び現れたリッドは当時のパーティーが未だ消息不明のまま、ただ一匹の動物ウィノーを相棒にC級冒険者として復帰する。
以前の強さを保ったままのリッドだったが、復帰した彼が受ける依頼はどれも保有魔力が低くて崩壊寸前、さらに崩壊後に魔物の暴走を誘発するようなダンジョンに関わるものばかりだった。
人は今の彼のことを『ダンジョン仕舞いのリッド』(リッド・ザ・ダスキーグレイ・クローザー)と呼ぶようになっていた。
彼は求め、そして、集めていた。かつての仲間を救うため、仲間との平穏を取り戻すため、ダンジョンに眠る「人の想い」を。
【この作品は短編ないし中編の連作になります】
【この作品はカクヨムさんでも並行して連載しております】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 00:20:00
134917文字
会話率:49%
優秀な者が多い「恵力学園」に入学するため猛勉強した「形快晴己(かたがいはるき)」の手首の外側に、突如として、数字のように見える字が刻まれた羽根のマークが現れた。
それを隠して過ごす中、学内掲示板に『一年五組の全員は、4月27日の放課後、化学
室へ』という張り紙を発見。
そこに行くと、五組の全員と、その担任の姿が。
「あなた達は天の使いによってたまたま選ばれた。強引だとは思うが協力してほしい」
そして差し出されたのは、一枚の紙。その名も、『を』の紙。
彼らの生活は一変する。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・出来事などとは、一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 17:17:27
491989文字
会話率:32%
朝帰り、事故にあった上条伊織は、世界の大半を制する大帝国ダヴォリアにチェーザレとして転生した。幼い頃、母親の死をきっかけに前世の記憶を思い出したチェーザレは、街でゴロツキを退治してしまったことで自分がチートだと気付く。”頂けるものは頂く”を
モットーに帝国の騎士になったチェーザレはあれよあれよと帝国騎士団長にまで昇りつめる。しかし、地位も名誉も手に入れたチェーザレは少し物足りなかった。「魔王とか倒さなくていいのか。。。」帝国第二皇女クラウディア・レッサ・ダヴォリアと良い仲になり始め「魔王討伐なんて考えなくていっか」と思った矢先に帝国を魔物が襲い始め、その上隣国の聖女が何やら匂わせながら謁見に来るという。「皇女殿下との相瀬を邪魔するな!」
果たしてチェーザレは皇女殿下と結ばれることができるのか。そのチート力で魔王を倒すことはできるのか。戦闘があったり、恋愛があったり、友情があったり、たまにギャグだったりシリアスだったりの詰めれるものは詰め込んでみたご都合主義の異世界チート転生物語。戦闘シーンによる残虐な表現が含まれるため、念のためR15にしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-09 00:00:00
290893文字
会話率:48%
いじめられっ子の奮闘記。
ヘタレだけど、戦う。
最強になりたい、強くなりたい、だがヘタレの物語。
たまにギャグもあるよ。
実話です。
最終更新:2024-09-12 20:25:25
113406文字
会話率:1%
激化する人類と魔族による戦争により、貧富の差が拡大し、豊かだった世界はすっかり荒んでしまった。
そんな中、メリネという少女が"ある男"を保護していた。
その男――ヘイルは、なんと伝説的な殺し屋で、激化する戦争に伴っ
てその余りある戦闘力を買われ、魔族との戦争に駆り出されて兵士として活躍していた。
しかし、その最中に瀕死の重傷を負い、あともう少しで命を落とすというところでメリネに助けられたのだった。
ヘイルは助けてくれたメリネと、もはや故郷とも呼べる存在となった彼女の街――グレリアのために、ヘイルは自らの力の全てを使うと決心する。
ヘイルの活躍は凄まじく、世界が彼に注目し始めた。
世界に希望が見えたその一方で、ヘイルはある"呪い"を魔族によってかけられていることを知る。
その呪いとは「命を奪うと自分の命も削られる。しかも、解除方法は呪った魔族を殺すしかない」という最悪なものだった。
呪いのことを知り、魔族との戦いに出られない……というわけにもいかず、生きるか死ぬかの世界で起こった戦乱は、彼を決して待ってはくれなかった――。
殺せば命が削られる。……しかし、殺さなければ自分や大切な人が殺される。
そして、最強ではあるが、戦いの度に呪いのせいでボロボロになっていく主人公と、それを心配するヒロインたちの姿を描いた切なくも力強いファンタジーものです。
©2024 赤毛の人。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-21 18:09:02
9751文字
会話率:53%
かつて、人間と魔族の存続をかけた戦争があった。これは、その中でも「フルクシオ大陸伝説」と呼ばれる悲劇の産物だ――。
開戦から数年間、人間と魔族はお互いに拮抗し、その命を削り合っていたが、やがて魔族側が優勢になり、人間は魔族に怯えて暮
らすことになる。
ただ、その悲劇に呼応するかのように、世界で確固たる英雄たちが現れた――。
これはその英雄の一人である通称「魔法の神童」と呼ばれたヘイル・マーグリスの物語だ。
※1 この作品はピクシブでも投稿しています。
https://www.pixiv.net/users/92420036
※2 誤字脱字が多かったので、再投稿しました。
© 2023 赤毛の人折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-04 22:05:59
31384文字
会話率:42%
ある夜、夜御坂楓は入水自殺を図る為に銀月の輝く海を訪れていた。海水に侵されていく身体が水底へと沈んでいく中で、聞こえて来たのは見知らぬ女の声。何とか一命をとりとめる楓だが、次第に巻き込まれていくのは何らかの因果であり、本来の生まれ持った者の
運命であった。
この物語は代々続くお祓い家業「魂鎮メ」の一族と紡がれる、和風ホラー×能力バトル×ミステリーを織り交ぜたホラーファンタジーある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 23:46:46
154633文字
会話率:27%
この作品は作者が考えただじゃれを物語にして投稿するものです。(一話完結)
たまにギャグがあります。
最終更新:2024-01-14 17:34:52
236文字
会話率:75%
薩長同盟に尽力し、自由民権運動で活躍した都道府県といえば、有名どころでは高知県、マイナーどころでは福岡県だった。
特に頭山満という人物は自由民権運動で板垣退助・植木枝盛の率いる土佐勢と主導権を奪い合い、伊藤博文・桂太郎といった明治の元勲
たちを脅えさせ、大政翼賛会に真っ向から嫌がらせをして東条英機に手も足も出させなかった。
ここにあるのはそんな彼の生涯とその周辺を描くことで、幕末から昭和までの日本近代史を裏面から語る話である。
なろう・アルファポリス・カクヨム・マグネットに同一内容のものを投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-02 19:00:00
190380文字
会話率:14%
これは都会と田舎の真ん中辺りの田舎よりの場所に住むそこらにいた高校1年、中井真とその友人達が適当に遊んでいる様子や恋愛してる様子などを不定期で投稿していくお話である!!!!
たまにギャグ仕様になったりするよ!!!
こんな所にいたいなぁ~と思
える様な物を書きたいよ!!!!
[*注意*]
亀より遅い位の投稿頻度になるかも知れないけどそれでもいいならほのぼのしていってね!!
残酷描写、R15は保険です!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 09:00:00
2379文字
会話率:44%
幼い頃から戦火に身を投じてきた少年兵は1人の少女と出会う。
「私に恋を教えてくださいませんか?」
少女――リンネ・アーガルベルトは、彼にそう言った。
その恋は奇妙な偶然から始まっていく。
しかし世界は二人のハッピーエンドを許さなかった。
遠
未来を舞台にした宇宙戦争、そのなかで煌めくは魔導陣の光。
過酷な運命の中で見つけた小さな恋の物語が行き着く先は――。
宇宙を舞台にしたファンタジーロボットアクション小説です。
重厚な王道ロボットアクション、少年兵と魔女の奇妙な恋物語が読みたい方は是非。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-26 23:18:31
127681文字
会話率:43%
梅雨開け発表が出された7月某日。部活が終わり、夏休みは最後の大会のトレーニングで大忙しかなぁと思いながら、いつもの帰り道をテクテクと歩いていた愛星(アリス)は、突然キラキラの光に飲み込まれ、気が付いたら草原のど真ん中に立っていた。「何で!
? ここどこ?!」パニックになるアリスに襲いかかる黒い影。
あまりの恐怖に気を失い、目が覚めたら知らない天井だった――――。
右も左もわからない女の子が、わからないなりに頑張って生きていこうと頑張る物語。
ほのぼの、ちょっとシリアス、たまにギャグ。そして恋愛。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-11 14:56:50
265928文字
会話率:60%
オレことジョオンはクリス王国ドムトール領で軍師様の従者をしている。
その軍師様というのがとんでもなかった。
彼女、エフィラル=スタンドーネは物怖じしない知恵も回れば口も立つ。ついでに珍しい魔法の力まで。
そんな彼女にオレは振り回されっぱなし
。
それがドムトール領主子息の部屋で二人して聞いてしまった事実で一変。
クリス王国の王都に攻め込む!?
何か子息の様子も変だ!!
こうなったら逃げるしかない。
そうして始まる軍師様との逃避行、そして反撃。
オレ、新兵なんですけど!
どうしてこうなった!?
学生時代に書いた小説の書き直しです。
昔、サークルで公開されたようなされてないような……。
作者は戦略とかさっぱりです。
何とか頑張ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 13:34:56
77561文字
会話率:34%
平々凡々でちょっとお調子者の高校生、矢上悠斗は、退屈ながら楽しい高校生活を満喫していた。
彼の住む櫻山市内では、血を吸われた遺体が見つかる怪事件が巷を騒がせていた。
そんな怪事件絡みの噂の中のに、犯人が同じクラスの夜高紫音でないかと言
う噂もあった。
彼女を不憫に思った悠斗は事件の真犯人を追う為、ほんの軽い気持ちで夜の街へと駆け出す。
しかし、その先で起こったのは悠斗の平凡な生活を簡単に変えてしまう出来事だった。
日常と非日常が交差する異能ファンタジー、シリアス&たまにギャグ。
熱いバトルが好きな貴方へ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-21 00:00:00
180208文字
会話率:41%
三園女子学院の入学式の日、黒髪ロングの風紀委員長の玲華にリストバンドを外すよう注意を受けた清水未来。
それを機に、未来は玲華に興味を持つようになる。
完璧で隙のない先輩。冷徹な仮面の下には何が見えるんだろう。
相手を落とすという
趣味の悪いゲームに興じ、数々の男を手玉にとってきた未来は、
木陰でキスをする女子生徒達を目撃し、女子校でも同じことができるのではないかと思い始める。
難易度は限りなく高いだろう。
でもだからこそ、やりがいがある。
さぁ、ゲームを始めよう。
――難攻不落の風紀委員長を落としたい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-21 09:20:06
427043文字
会話率:47%
青く澄んだ相貌と絹のように滑らかな白金髪(プラチナブロンド)。
美貌な者が多いエルフ族の中でも自他共に認める美少女な主人公ミレーヌ。
彼女はとある出来事がキッカケとなって始めた旅の中、様々な人たちと出会い、その中でも数人の女性たちと深く心を
通わせる。
これはそんなエルフ族の少女、白亜の魔女ミレーヌの過去から現在までの物語。
※注意事項-
・若干女性優位の世界観です。予めご了承ください。
・主人公も周りも自分たちを脅かすものには割と容赦がないです。
そういった表現が多々あります。予めご了承ください。
※2020/12/14 小説の内容を一部改訂しました。
・*印つき = 改訂されたお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-05 20:00:00
156391文字
会話率:35%
※しばらくの間、土曜日のみの更新になりますm(_ _)m
父親の魔王を家臣の魔族たちに殺されて途方にくれていたティナは、ある日こんなビラを拾った。
「ギルドランク序列一位ヤマト•ツキカゲ弟子をとります!」
強くなって平和に冒険をしたい
と思っていたティナは強くなるために、訳あり世界最強の勇者の弟子になる!
しかし、ティナ箱入り娘だったため魔法等の知識がほぼ皆無だった!
果たしてティナは強くなることはできるのか!?
ギルド最強で勇者の師匠と弟子で魔王の娘が仲良く?旅をしていきます!
ちなみにヤマトの方は、ほぼ無双主人公でいき、ティナは努力して強くなる最弱主人公で行きます。
そしてサブキャラの成長もあります!
後、この世界主にチートキャラだらけです!
初めて投稿した小説です。
他にも小説投稿してるので更新が遅れることがありますご了承ください┏○ペコッ
早くて二日後には投稿します!
遅くて四日後あたりです!
たまにキャラの名前を考えるのに時間をロスするので(-ω-;)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-04 22:34:56
464566文字
会話率:50%
とある日、友達のいない月城雅久(つきしろ がく)は、学校の三大美少女の一人である可愛い幼馴染みと一線を超えてしまった。それ以来快楽の溝にハマり、会うたび会うたび幼馴染とズッコンバッコンしまくるようになってしまった。しかし……ある日。
「が
っちゃん……私、付き合う事にしたの。だから……もう一緒にいられない」
幼馴染は彼氏を作った。
そんな出来事のだいぶ前、突如現れたリサという名の卓抜した美少女。彼女は記憶喪失であり、異能を使う非現実的な能力者だった。透明化、回復、予知様々なものを持っており、雅久は彼女の記憶を取り戻すまで在宅させ、代わりといっては何だが異能を使わせてもらうことになった。
そんな雅久に対する周りからの視線はどんどん冷たくなり、ついには暴力さえも行使されるようになった。そんな彼はどのように己の道を切り開いていくのであろうか。
嫉妬。真意。性欲。これらを主として繰り広げられる人間関系。『ギリギリを責めたい』でお送りいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-20 23:00:00
6514文字
会話率:65%
公爵令嬢アンネリーゼ・マルク・アッシュフォールドは革命によって断頭台に送られた。平民から全てを毟り取り、贅沢を尽くしてきた悪辣の女は当然のように非難され、処刑される。
シャルルと名乗る処刑執行人の手によって、首を落とされ彼女の人生は終わ
ってしまった。
けれど、彼女は目を覚ました。小さな背丈、あどけなさが残る顔。子供の頃の姿で。
一体何故? 何が起こったの? いえ、そんなことより――
「処刑って、あんなに気持ちがいいものだったのですね……!」
やり直しの人生。彼女の目的はただ一つ。
処刑を避けるため?
革命を回避するため?
貴族も平民も平等な社会を作る?
否、そんな事はどうでもいい。
「シャルル様、もう一度私の首を斬ってください! あと斬らせてください、私にも!」
※テーマ的に残虐描写、流血描写が多々あります。苦手な方はご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-14 20:00:00
59144文字
会話率:32%
『アリスアリス。僕らのアリス』『帰ってきてくれた』『今度こそホンモノだ』『***が見つけてきたよ』『女王に報告しないと』『***にも報告しなきゃ』
『きっと喜ぶね』『みんな喜ぶよ』
【おかえり、アリス】
――少女は目を覚ます
目覚
めた少女の周りには森の木々だけが広がっていた。
少女は困惑し、そして自身のことは何も覚えていないことに気づく。
途方に暮れていると一人の美しい青年と出会った。
「名前が思い出せない?それならキミを"アリス"と呼ぶよ」
"白うさぎ"と名乗った青年に連れられ、少女は自身が何者であるかを知るための冒険へと出発する。
外の世界に知覚され難い国、ワンダー=ワンダー国。
そこで出会う不思議で奇怪な者たち。
お茶会が大好きな帽子屋と三月ウサギと眠りネズミ。ヤンデレなハートの女王。アリスに忠誠を誓う白の騎士。フラっと現れては意味深なことを言って消えるチェシャ猫。その他にも赤の女王や白の女王、ハートの女王の配下のトランプたちなどといった人たちと出会うアリス。そして風景に偶に現れる過去の幻影。
自身はいったい何者なのか。住民たちは何故本名を名乗らないのか。夜になると襲ってくる者たちは一体何者なのか。共に行動する白うさぎの秘密にしていることとは?
「―ずっと一緒にいようね」
叶わなかった約束。それは誰との約束だったのか…
これはアリスと白うさぎが過去を取り戻し、現在を見据え、未来に進む物語である。
*『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』からキャラクターの名前を借りています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-26 16:20:04
5003文字
会話率:27%