ちょっと疲れた心に、ひと皿の物語を。
「ランチ2人飯」は、仕事や人間関係にモヤモヤを抱えた人たちが、昼休みにふと迷い込む不思議なお店で繰り広げられる物語。
客は1人だけ。
メニューはなし。
そしてマスターも、同じ料理を一緒に食べる――。
心をほぐす料理と、言葉少なめなマスターとの対話。
食後、振り返るとそのお店は跡形もなく消えている。
「誰にでも、そんな昼休みが一度くらいあってもいい」
小さな気づきと、静かな余韻が残るランチタイム物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:40:53
56640文字
会話率:31%
身長155cm。
その数字が意味するのは、「成長の止まった骨」などではない。
それは彼にとって、**“人間であることを許されなかった高さ”**だった。
教室では笑い声が飛び交い、スマホのシャッター音が卑猥に響く。
「ちっせぇ」「女みたい」
「気持ち悪い」「男子じゃねえだろ」
小五から始まったそれは、ただのいじめではなかった。
それは彼の“人格”を解体する、集団による“公開処刑”だった。
媚薬入りの牛乳。
意識を残したままの陵辱。
スマホで晒される裸体と喘ぎ。
少女の上履き泥棒という冤罪。
誰も庇わない。教師も、家族も。
「お前が悪い」「恥をかくな」「家名に傷がつくな」
やがて彼の心は焼け焦げ、何も感じなくなった。
試験? 勉強? そんなことができる精神状態なら、誰が自殺する?
「中浪おめでとう」と黒板に書かれた卒業式の午後。
少年は、誰に見送られるでもなく、公園のトイレで包丁を心臓に突き立てた。
その瞬間、世界は静かに終わった。
……しかし、目を開けると彼は“生まれていた”。
空には二つの太陽。全身を包むのは温かな血と滑り。
呻く母の声。まばゆい光。
異世界《ラスロ王国》。
魔法と剣、裏切りと戦争、血と鉄が秩序をつくる中世世界。
生まれ変わった彼の肉体は、やはり**「小柄な少年」**だった。
スキルなし。チートなし。称号も加護もない。
彼は“選ばれざる者”として、この世界に投げ出された。
だが、彼の眼光は鋭く燃えていた。
——この世界には、「身長」で人間の価値を決める奴はいない。
——この世界には、「黒板の落書き」も「笑い声」も「卑怯な教師」もいない。
あるのは、力のみ。
剣の刃が、魔法の咆哮が、知略の果てが、すべてを決める。
ならば登れ。血の階段を。
小さき身体でも、心は腐っていない。
むしろ、あの地獄を生き延びた心は、誰よりも硬く、黒く、そして鋭い。
「この世界の“頂”は、誰の目線にある?」
世界を殺すのは、もう“俺の番”だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:36:29
12014文字
会話率:18%
この夏、僕はついに家族と一緒に、祖父母の家――今は父の親戚が住んでいる家――へ行くことになった。
二年間中止された夏祭り。水辺に響かなくなった太鼓の音。
それが“何か”を目覚めさせてしまったのかもしれない。
水は今も静かに流れている。
でも、その中には本当に“何もない”のだろうか?
僕たちの「音」が、彼らを呼び寄せてしまうなんて——誰も知らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:33:58
40338文字
会話率:28%
嫁ぎ先の王から「愛することなどない」と言われ、
周囲からは「お飾り王妃」と侮られる――。
それでも、帝国の皇女クリスベルタは微笑んだ。
寵姫がいる? 民に歓迎されない? 上等ですわ。
ならばこの王国、まるごといただきましょう。
冷遇・陰謀・
嘲笑? すべてを跳ねのけ、
策略と知略で王国を手中に収めていく“嫌われ王妃”。
ただ「国を獲る」ために嫁いだ皇女が、
冷たい玉座を笑顔で乗っ取る、孤高の王妃の征服譚!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:30:00
98901文字
会話率:22%
魔術が全てを支配する学園で、
わたくしは“処理係”として、悪い子たちを整えて差し上げておりますの。
でも、あなたは特別ですわ。
おっとりしていて、泣き虫で、
わたくしを「普通の女の子」として扱ってくださる……そんなあなたに、初めての感情
を覚えましたの。
だから――選んでくださいな?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:20:00
6396文字
会話率:32%
── 私はこの仲間とこの斧で、世界をギラギコバッタンしてやるんだ! ──
来栖見アリナはあるとき、アーリナ・クルーセルとして異世界へ転生を果たした。
フィットリア領を治めるクルーセル家。
前世でも、孤独に奮闘していたアーリナだったが、転
生した先でも家族から虐げられた。
その理由は、アーリナに魔力がなかったこと。
この世界で生き抜くには魔力が必要だ。
そして、人から愛されるためにも──。
アーリナは一度も両親に褒めてもらうこともなかった。そのうえ、妹のリアナが生まれてからは更に拍車がかかった。
氷属性という極めて珍しい属性魔力を宿した妹は、食事にしたって朝から贅沢三昧、勿論、スイーツ付きだ。
一方、アーリナはといえば、一口で食べれそうな小魚に味のないスープだけ……デザートなんて野草だ。
それでも、元気に10歳を迎えることが出来たのは、隣にいる使用人のミサラのお陰だ。
ミサラが屋敷に来てからは、家族には内緒で、別に食事を用意してくれるようになった。
食生活も大きく改善したし、彼女の手料理は最高だ。
もう、いつまでも家畜扱いしてくる家族にはうんざり……。
アーリナは決意した。
この家族から領地を奪い、皆で笑って暮らせる場所を作ると。
アーリナには力があった。
魔力はないが、一振りの光輝く斧の力が。
『生まれ変わったら、世界をギラギコバッタンしてやるんだ!』
前世の記憶を辿れば、いつもそう思っていた。
必要なのは仲間と信頼! アーリナはこの世界で人生逆転を目指して、密かに作戦を開始した。
***
・当作品はカクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:20:00
132596文字
会話率:36%
ゲスな父親が結婚式でド修羅場を演じて急死。巻き込まれて気絶したマルティーヌは、気がつけば前世を思い出していた。
アラサーだった私が十二歳の美少女に! そして一人娘の私が伯爵家を継いで当主になるという。うーん、ちょっと思考を放棄したい。とに
かく甘い物を食べて横になろう――と思ったけどできるはずもなく。
面倒ごとは大人に押し付けてぐうたらしたいのに、領主ともなればそうもいかず。怠け癖のついた使用人の解雇やら、後見人探しやらで、もう息つく暇がない。
あれ……? なんか調子に乗ってあれやこれやと手や口を出しちゃったけど、領地でまったりスローライフという選択もあったんじゃ……?
前世の知識と魔法のお陰で生活環境は改善されつつあるけれど。後見人の公爵の要求レベルが高すぎてついていけない……。あれ? 王都からうちの領地までは馬車で二日もかかるのに、公爵閣下、頻繁に来すぎではないですか? それってあれですよね? うちでしか食べられないご飯とお菓子が目当てですよね? イケメンだけど食いしん坊な公爵閣下――。
◇恋愛はスローテンポで甘さ控えめ。後半にちょっぴりシリアスな展開を挟む予定ですが、どうなるかわかりません。でも、どんなことがあってもハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:05:56
402906文字
会話率:32%
パンデミック禍の日本。飲食店の雇われ店長である俺は無能なオーナーにクビを宣告される。
ブラック労働から開放された俺の自宅にダンジョンが現れて……?
失う物のない俺はダンジョンへ足を踏み入れる。
ハードな仕事に比べればダンジョンなんて余裕だ
。
ステイホーム期間はダンジョンにこもって好きに過ごします!
待ち受ける困難にはブラック労働で鍛えた忍耐力で立ち向かう!
ダンジョンでの職業はロマンあふれるニンジャを選択!
攻略方法を考え、モンスターを駆逐し、検証して改善する。
スキルを選んで、試して、攻略を最適化していく。
やることは仕事と同じだ。だけど、なんて楽しいんだ!
ダンジョンの中でも外でも、結局は働いてしまう性なのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:03:12
2682146文字
会話率:26%
あらすじ
(目覚めたら、暗殺された悪役令息に憑依していた……)
平凡な会社員の俺こと、田島宗介(25歳)は目覚めたら、前日まで徹夜でプレイしていた大作RPG「Throne of the Abyss(深淵の王座)」の登場人物の一人になってい
た。
しかも、殺された直後の人物に。
憑依先は、主人公でも勇者パーティのメンバーでもない。主人公に散々嫌がらせした挙句、物語終盤で悲惨な最期を遂げる悪役令息——アーヴィン・カーティスだった。
目覚めた(生き返った?)俺を見て周囲が大騒ぎする中、俺は冷静に考えていた。
(いくらなんでも、死ぬの早すぎだろ。まだ主人公の顔すら見ていないのに)
……いやいや、まだ終わってない。ここから仕切り直しだ。
異世界に来た早々、死亡フラグを回収してしまった俺に、怖いものはない。
ここからは、原作知識をフル活用して、破滅する未来を全力回避だ!
悪役令息アーヴィン・カーティスは性格こそ最悪だが、スペック的には作中屈指の性能を誇る人物だ。余計なことさえしなければ、最強だって狙えるはずだ。
どうせやるからには、この世界で無双してやる。原作知識は完璧、手札は揃ってる。何しろこのゲーム、全ルート、全キャラ、完全クリア済みなんだからな。その俺に死角はない。
……そういえば、こいつのルート、まだゲームで実装してなかったな。どうやって攻略すればいいんだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:03:10
165084文字
会話率:38%
かつて、ニーナ・ギリヤークは公爵令嬢として幸せに暮らしていた。しかし、父が死んだ途端、継母の態度は豹変し彼女の立場は一変する。継母や姉からいじめぬかれ、ついには使用人として働くことまで強要された。そんな中でも、彼女は黙々と働き続ける。全ては
自分が悪いせいだと思い込みながら。
そんなニーナに突然の転機が訪れた。
なんと、王子が公爵家に一週間ほど滞在することが決定。しかも、裏では公爵家3人娘のうちの一人を婚約者に選ばせようという話が進められていたのだ。
第3王子 アレクセイは類まれなる容姿と才能を持ち将来を嘱望されていたが、なぜか、ことごとく良家からの縁談話を断り続けていた。そのため、王は王子の将来を案じ、身分が高く美貌でも評判だった公爵家の娘たちに白羽の矢を立てた。
継母は妃を実の娘二人から選ばせようと企み、自分達だけで王子を歓待する一方、みすぼらしい身なりの従者に対しては、ニーナに世話を押し付けてしまう。
しかし、本当の王子は、従者に化けていた、いたずら好きのアレクセイだった。
これはためらいながらも皆に励まされながら、勇気を出して幸せをつかんでいく一人の少女と、その少女を溺愛してしまった一人の青年のお話です。
(アルファポリスでも転載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:32:40
18085文字
会話率:59%
中学1年生の和田陽介は、吹奏楽部に入ったばかりで、日々の練習や部活に追われる日々を送っていた。ある日、彼は2年生のフルートパートの先輩、加藤紬(かとう・つむぎ)に心を寄せるようになる。明るく、優しい先輩に、陽介は少しずつ特別な感情を抱いてい
くが、部活を始めてわずか1ヶ月も経たないうちに、突如部活を辞めてしまう。
陽介がその理由を知ることはなかったが、物語はある運命の日から始まる。修了式の翌日、陽介は信じられないニュースを耳にする。それは、紬先輩が交通事故に遭い、命を落としたという衝撃的な知らせだった。陽介は何もできなかった自分を悔い、心に重い痛みを抱えながらその夜、眠りに落ちる。
そして、翌日、陽介は再び目を覚ます。──その日は始業式だった。
陽介はそこで、自分が同じ1年を繰り返していることに気づく。1年生の生活が繰り返される不思議な現象。最初はその理由も、どうすればいいのかもわからなかった。しかし、ループを繰り返す中で、陽介はある一枚の紙を見つける。それは、小学6年生のときに書いた「中1の目標」の紙だった。あの目標が、彼を無限に繰り返される時間の中に閉じ込めている理由だと気づく。
陽介は先輩の事故を防ぐため、そして自分が目標を達成するために、何度も時間を戻しては挑戦を続ける。しかし、毎回のループでは先輩を救うことができず、次第に心が折れていく。それでも、陽介は諦めず、何度も同じ年を繰り返す中で、少しずつ成長していく。
その過程で、陽介は紬先輩との距離を縮め、彼女もまた、陽介に特別な思いを抱き始める。
果たして、陽介は目標を達成し、無限のループから解放されることができるのか?そして、紬先輩との絆は、どこまで深まるのだろうか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
僕が書いてきた史上最大の物語になりそうです。
是非ともみなさん応援お願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:00:00
40433文字
会話率:30%
1945年8月15日――
世界は、終わるはずだった。
だが、あの日、玉音放送は流れなかった。
クーデターにより政権を掌握した軍部強硬派は、ポツダム宣言を拒絶。
日本は、原子爆弾とソ連参戦の衝撃を受けながらも、「本土決戦」へと突き進んでいく
。
東京に日本で3発目の原爆が投下され、帝都とかつて呼ばれた場所は灰となった。
だが政府は沈黙し、国民には「戦争継続」が告げられる。
東京の西、青梅の山中で動員待機中だった少年兵の結城志郎は、焼け落ちた故郷をただ見つめていた。
失われた空、届かぬ命令、死を待つだけの沈黙。
それでも、志郎は生きようとした。「空に還る道」を信じて。
やがて志郎は、敗北を認めず狂気へと傾く国家の一兵卒として、関東防衛戦線に投入される。
爆弾ではなく、“人”が最初に壊れていく戦争。
瓦礫の下で泣く少女、逃げ出した兵、嘘を告げる将校。
“勝つ”ことも“負ける”ことも許されない日本で、少年たちは「生きるための戦い」に目覚めていく。
これは、終わらなかった太平洋戦争の中で、空を失った若者たちが、なお未来を信じようとした記録である。
= = = = = = = = = = = =
毎週日曜日投稿です。
6月22日よりなろうで連載開始っ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 12:00:00
3343文字
会話率:21%
高貴な公爵令嬢、婚約破棄と冤罪で国外追放――
でも、彼女には“秘密”がある。
前世が猫だったせいで、人に戻っても猫の言葉がわかる。
森の片隅でひっそり開いたカフェで、今日も猫たちとモフモフおしゃべり。
そんな彼女のもとに、隣国から傷つ
いた王子が倒れてきて――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:00:00
59100文字
会話率:29%
二度も飼い主に捨てられ、公園で一人寂しく死んだ私――いや、“元・猫”の私が、気づいたら異世界の伯爵家の令嬢に転生していた。
甘えることも、頼ることもできない。誰かに「ずっとそばにいるよ」と言われるのが、怖くて仕方ない。
そんな私が拾った
のは、一匹の黒い子犬だった。
初めて自分の気持ちを打ち明け、「そばにいてね」と願ったあの夜。
……でも、翌朝、彼はいなくなっていた。
それから数年。魔法学園に入学した私は、“犬神の力を持つ王太子”と出会う。
なぜかやたらと私に絡んでくる王太子レオン。ぶっきらぼうで恐ろしいと噂される彼なのに、なぜか――あの黒い犬に似ていて、懐かしい気がする。
「お前のことなんて、どうでもいい」
「ならどうして、そんな目で見るの……?」
信じたい、でも信じられない。
ずっとひとりだった捨て猫令嬢と、誰にも心を許せなかった犬神の王太子が出会うとき――優しくて、ちょっと不器用な恋が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 18:00:00
25156文字
会話率:26%
婚約者のことが、ずっと嫌いだった――
そう思っていたのに、事故をきっかけに前世の記憶を思い出した私は、気づいてしまった。
あの人、超タイプじゃない……!?
過去の私がどれだけ彼を拒絶していたかなんて、今の私にか関係ない。でも、ひと
つだけ確かなのは……
「もう遅かった」ってこと。彼はもう、私ではない別の令嬢の夫になる予定なのだから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 23:00:00
26708文字
会話率:33%
突然、彼から一方的に別れを告げられた私。気づいたら職場の人がはまっていた恋愛ゲームアプリの世界に転生してしまったみたい? キャラはルクレシア・コランダム公爵令嬢。悪役令嬢だなんて嬉しくない! そもそも、ゲームをプレイしていないので、よくわ
からない。どうすればいいの? 魔法学院に入学後、早速主人公を見かけたと思ったら、まるで私が悪口を言ったような状況に。攻略対象者も登場して緊張したけれど、なんとか乗り切ることができた。でも、失恋したばかりで恋愛系の世界になんて皮肉すぎる。誰かを攻略する気はないし、主人公と仲良くしたくても難しいし、普通の公爵令嬢として生きていきたいし、魔法はしっかりと勉強して魔導士になりたいし……ルクレシアの中身として悩める私の話。
*ありがちゆるゆる設定なのであしからず。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:00:00
255436文字
会話率:55%
真面目で誠実な孤児のリーナは後宮に就職した。
リーナの優しさや努力する姿勢は出会った人々に様々な影響を与えていく。
現実は厳しい。辛いことが沢山ある。平凡で特別な能力もない。でも、努力すればいつかきっと幸せになれる。そう信じて頑張り続
けるリーナのお話。
*恋愛も物語の進行もかなりゆっくりです。
*リーナ以外の登場人物達の話も途中に沢山あります。
*別枠番外編→「暴君と呼ばれる第四王子の聖夜」(短編)
*別枠番外編→「秋に芽が出て育つ恋」(2019.5.22 完結)
*小話→「近衛騎士ユーウェイン」(短編)
*小話→「アリシアの差し入れ報告」(2020.10.3 短編)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 00:00:00
4546209文字
会話率:47%
かつて人生を賭けて守ると決めていた人を守ることができなかった主人公ニアは、最愛の人を失い生きる気力をなくしていた。だが彼女が最後に残した願いのために再び生きることを決めたのだった。力はない、方法もない。だがそれでも、たとえ何を代償にしてでも
必ず救って見せるー
これは全てを失った男が大切なものを取り戻す、ただそれだけの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:00:00
272541文字
会話率:39%
むかしむかし、あるところに、マチコという小さな女の子がおりました。
おなかをすかせたマチコちゃんは、火炎魔法――「ファイヤ」の巻物を売り歩いていましたが、だれも見向きもしてくれません。
寒さにふるえながら、一枚だけファイヤを発火してみたとこ
ろ……たいへん! 炎が止まらなくなって、お城をうっかり燃やしてしまいました。
おまけに、なりゆきで王女様(幼女)をさらってしまい、なぜかマチコちゃんは「魔王」と呼ばれるようになったのです。
でも、マチコさんの願いはただひとつだけ。
「おなかいっぱい、ごはんが食べたいだけなのに!」
これは、ちょっぴり不運で、ちょっぴり図太い、腹黒幼女のお話です――。
/////////
※カクヨムでも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:00:00
21428文字
会話率:47%
あいつと出会って、俺は自分が『モブキャラ』だと気付いた。幼馴染も、大親友も、義理の妹も、俺が好きになった人はみんなあいつを好きになる。モテモテなハーレム主人公様に、モブキャラの俺は逆立ちしても敵わないのだ……でも、一人だけ、俺の前でだけ特
別な顔を見せてくれる女の子がいた。しかも彼女は、ハーレム主人公様が一番に愛している幼馴染のメインヒロインだった。普段は無口だけど、彼女は俺の前でだけオシャベリになる。俺にだけ笑顔を見せてくれる。彼女は、メインヒロインという立場にいるというのに、モブキャラの俺を好きになってくれたのだ――これは、そんな俺の物語。メタ視点で物語る、冴えないモブキャラのラブコメである。
//【祝】ブクマ12000件突破、感想1900件突破、評価pt49000突破、現実世界〔恋愛〕ランキング1位(最高)//折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 21:00:00
1094881文字
会話率:27%
娘は5歳のとき『パパとけっこんするー!』が口癖だった。最愛の娘にそう言われるのはまんざらでもなかった。でも大きくなったらパパのことなんて忘れて、彼氏ができて、結婚して、子供を生んで、幸せになるんだろうな――そう、思っていた。でも、何やら娘
の様子がおかしい。小学生になっても、中学生になっても、そして高校生になっても娘は『パパと結婚するー!』と言うのだ。しかも年々、それが本気になりつつある。高校生になったら『パパと結婚するために、総理大臣になって法律を変える!』というようになった。彼女は法律を変えてでも俺と結婚しようとしていたのだ。だからいつまで経っても娘に『君は義理の娘なんだよ』って言えなかった。血は繋がっていないけど、本当の親子だと思っている。でも、このままだと血が繋がっていないから、親子じゃなくて夫婦になるかもしれない! はたしてはパパはどうしたらいいんだろう!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-16 23:00:00
113095文字
会話率:29%
“最後の地”と呼ばれるエンデラント大陸。その最古の王国、グライフトゥルム王国は危機に瀕していた。
国内では自らの利益のみを追求する大貴族が国政を壟断し、王宮内では毒婦と呼ばれる王妃が我が子を玉座につけようと暗躍する。そんな状況に国王は無
力で、心ある家臣たちは国政から排除されていた。
国外に目を向けても絶望的な状況だった。東の軍事大国ゾルダート帝国は歴史ある大国リヒトロット皇国を併呑し、次の標的としてグライフトゥルム王国に目を向けている。南の宗教国家レヒト法国でも、野心家である騎士団長が自らの栄達のため、牙を剥こうとしていた。
小国であるグライフトゥルム王国を守ってきた“微笑みの軍師”、“千里眼《アルヴィスンハイト》のマティアス”は病と暗殺者の襲撃で身体を壊して動きが取れず、彼が信頼する盟友たちも次々と辺境に追いやられている。
そんな風前の灯火と言える状況だったが、第三王子ジークフリートが立ち上がった。彼はマティアスら俊英の力を糾合し、祖国を救うことを決意した……。
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第12回ネット小説大賞入賞作品「グライフトゥルム戦記~微笑みの軍師マティアスの救国戦略~」の続編となりますが、前作を読まなくとも問題なく読めるように書いております。もちろん、読んでいただいた方がより楽しめると思います。
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カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+でも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:00:00
768295文字
会話率:38%
引きこもりがちの高校1年生、天ヶ原(あまがはら) 美月(みつき)は、自分の想像した世界を創るという能力を手に入れた。
美月は、イマジナリーフレンドのユビキタスを連れ、勇者になるために自らが作り出した世界に飛び込む。
……私が創った居場所。
私が創ったドラゴン。私が創った魔法。美しい街と自然。
でも、そこにはまだ何かが足りない。
欠けた世界を埋めるため、私は私の旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 11:40:00
22199文字
会話率:47%
14歳の少年は寒毒に侵され、命が尽きようとしていた。その時、現代の武術の達人である天龍の魂が転生し、少年の体に宿った。しかし、奇妙なことが起こった。天龍の魂は完全に少年の魂を乗っ取るのではなく、少年の記憶と融合してしまった。壊れた体と命がわ
ずかに残る中で、天龍は死と直面し、過酷な試練を乗り越えて蘇生しなければならなかった。
天龍は東洋と西洋の医学を組み合わせ、気功を使って体を治療し、自己調整を始めた。しかし、初めて「破体回元」の技を使った際、失敗に終わった。この体は思った以上に回復が難しい。
凍える夜、死が近づく中、天龍は雪の洞窟で瞑想し、魂を過去へと送り込んだ。かつての死、そして家族を思い返しながら、天龍は再生することが復讐のためではなく、もう一度自分自身を生きるためだと気づく。過去を繰り返すために生き返ったわけではないことを理解し、痛みの中で覚醒し、恐れを捨てる決意を固めた。彼は他人の期待に応えるためではなく、新たな人生を歩み、武術の道を通じて完成を目指して生きることを決めた。
その決意を胸に、天龍は闇を越えて死を乗り越え、新たな力を受け入れた。体と魂は、東西の武術の原理が完璧に融合し、限界のない未来が開かれた。彼はこれからの道のりが困難であることを知っていたが、強い心を持って、"道心無上"の道を探求する旅に出る準備が整った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 10:49:21
1030142文字
会話率:26%
理不尽な理由で屋敷の別邸に軟禁されて育った侯爵令嬢コルネリア。父は義妹ばかりを可愛がるし、義妹は何かと嫌味たらしく絡んでくる。
ある日、コルネリアは敵国との政略結婚を命じられる。嫁ぎ先は格下の子爵家。しかも、領地は辺境。長女でありながら、
義妹が嫌がったせいでコルネリアにお鉢が回ってきたのだ。
それでも、長年閉じ込められていた屋敷から解放され外の世界を見てみたいコルネリアは政略結婚を了承し、敵国の辺境へと旅立つ。
そこで、コルネリアを待っていたのは、婚約者からの溺愛と、初めて感じる安らぎ、そして、正当な評価を受ける喜びだった。
やがて、実家侯爵家の領地が災害で壊滅的被害を受けたと、コルネリアに助けを求めてくるが……、知ったことではありませんわよ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 10:20:00
451402文字
会話率:42%
強大なギレンシュテット王国の側妃となったヴェーラ。故郷を奪われ、異国の地で孤独に生きていた。そんな彼女に、一筋の光となったのは、優しい笑顔の第三王子、アーヴィドだった。しかし、身分違いの恋は叶うはずもなく、ヴェーラは心を閉ざしていた。
あ
る日、アーヴィド王子は父王への謀反の疑いをかけられ、重傷を負ってヴェーラの前に現れる。王の側妃であるヴェーラは、王子の無実を確信し、危険を承知で彼を密かに匿うことを決意する。地下の密室で、二人は静かに時を過ごし、絆を深めていく。
しかし、王宮ではヴェーラと共に故郷から囚われ王妃に成り上がっていた姉の権謀術数が渦巻き、ヴェーラとアーヴィドの身にも危険が迫る。
やがて、ヴェーラはアーヴィドとの未来のため、姉との対決を決意して故郷を取り戻し、自ら女王となる道を歩みはじめる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 16:50:00
197538文字
会話率:24%
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転
生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 10:11:01
691997文字
会話率:46%
人間以外が居たっていいじゃないか。
日常の何処彼処に、人間以外が居たっていいじゃないか。人間以外が当然にいるのは普通。でも、動物とかではないんだよ。
妖怪、神様、それ以外の何か何か。
日常に溶け込んでいたっていいじゃないか。
彼らに
は彼らの日常が普通にあるのだから。そんな一角にドラマがあるようでないようで、普通のごく普通があったっていいじゃないか。
妖怪と人間の恋模様とかが、あってもいいじゃないか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 13:47:58
19125文字
会話率:52%
私は記憶の無い幽霊です。
名前は、保護してくださった……綺麗な瞳をお持ちの国綱(くつな)さんからつけてくださいました。翠羽(みはね)と申します。
視える存在は限られていますが、お家から出るとたくさんの存在と出会います。人間、妖怪、獣人、
異星人、エルフ……などなど。
記憶の無い私でも、出会うたびにわくわくとしてしまいます。私はどうやら、記憶が無いだけでなく……身体が実在しているようです。力と言うものもあるようなのです。
そして、何でも屋をお仕事にしている国綱さんは……『私』を見つけてくださいますと約束してくださいました。綺麗な……ご自身に寄生されていると言う『蘇芳』と言う力を使って。
相反する力を持つ者同士の、身体を取り戻すための目標を遂行しつつも。
『私』が【私】を知るための時間が動こうとしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-28 17:00:14
134051文字
会話率:27%
命を削り、仲間を守ったはずだった。
だが、守りたかった少女ユノの笑顔は、灰の中で静かに消えた。
終灰ノ界――それは、転生者たちの戦場にして、希望の墓場。
敵対する“人類側”が放った禁忌魔法《白燼結界(はくじんけっかい)》によって、街は一瞬
で焼却され、漆黒たち“深淵の徒”は瓦礫の中に立ち尽くす。
「なぜ俺たちが、滅びなければならない?」
叫びも祈りも、風に流れ、ただ灰だけが残った。
その灰の中で、漆黒は一つの記憶を完全に思い出す。
――自分は、かつて人類の側にいた者だったことを。
そして、ユノと約束した“未来を変える”という言葉を。
希望はもうない。
それでも、この灰の中から、俺は立ち上がる。
すべてが終わった世界で、“それでも”始めるために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 09:28:14
10086文字
会話率:25%