大正14年、マサ子は新潟県三島郡の貧しい農村に生まれた。母は若くして井戸に身を投げ命を絶ち、マサ子は幼いころから家事と弟たちの世話に明け暮れる日々。学校へは午後のそろばんの時間だけ行くのがやっとだった。 貧困と孤独のなかで育ったマサ子は、
10代で東京へ奉公に出される。奉公先は遠縁の鈴木しげの家だった。時代は昭和初期。そこには、しげの弟・勝利と清もいた。 勝利、清、マサ子。三人は奇妙な縁で結ばれ、絆を深めていく。やがてマサ子は勝利と結婚。息子・浩を授かり、ひと時の幸せを得る。 だが、戦争がすべてを変えていった。勝利は出征し、戦死。残されたマサ子は幼い浩を抱え生きていくしかなかった。 戦争に行くことの出来なかった清は、兄の遺した家族を支えるため、マサ子との再婚を申し出る。 それは愛なのか、義務なのか。 戦争が奪ったもの、そして戦火を越えた先にある希望とは——。
【登場人物】
勝利:戦死した兄。油絵を愛した寡黙な男。マサ子の最初の夫。
清:戦争に行けなかった弟。繊細な心と優しさを持ち、兄の遺児と妻を引き取って家族を支え続ける。
マサ子:戦中戦後を生き抜く女性。2人の男の間で深い葛藤と母としての強さを持つ。
浩:実の父(勝利)と育ての父(清)の狭間で揺れながらも、家族の絆を自分なりに受け入れていく少年。
和子:清とマサ子の実の娘。一家の光。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 17:00:00
49552文字
会話率:26%
江戸にソロバンが得意な番頭がいた。そこへ一人の買い物客。
百両の金の茶碗と五十両の銀の茶碗を見比べ、
五十両の銀の茶碗を買っていき…。
やっぱり、気が変わり金の茶碗を買っていった。
ツボには差額が生じるので、とうぜん番頭が呼び止めた。
「差
額の代金をはらってくれ」
「なに? もう払ったじゃないか!?」
「…え?」
そろばんで何度計算しても、合計は百両だ。合っている。
…でも手元には五十両。番頭は終始首をかしげる。
…五十両はどこだ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 18:15:36
1104文字
会話率:56%
8月8日は「そろばんの日」。ちょうどその日に私は、そろばんの二大産地の一つである兵庫県小野市を訪れた。
そこで一人の少女から、ちょっと変わったそろばんをプレゼントされる。そのそろばんで表せるのは5と9のみで……。
(「カクヨム」でも掲
載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 09:42:10
3225文字
会話率:14%
そろばん塾に通っていた時の、ひもじい思い出を一つ。
最終更新:2024-03-21 20:00:00
1582文字
会話率:0%
小学生のころ、そろばんのおかげで足元を救われた男子中学生「梁野悠木」。
高校生になり、放課後にそろばんの練習のため図書室に行った。
そのとき同じそろばんをしている女の子に会った。そんなそろばんに育てられた同然な高校生による甘酸っぱい青春の物
語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 20:54:22
3834文字
会話率:59%
主人公が日帰りを予定お盆の墓参りの帰り、見覚えの無い交差点に辿り着き、携帯でマップを開こうとするが圏外で開くことが出来なかった。仕方がなく、その交差点で偶然出会った少年に付いて行くことにするが、少年は頭にこの世の人とは思われない傷があった
。しかし、その少年の言葉には人の温かさが感じられ、その少年を信じて少年の家まで付いて行くことにする。その少年について歩いていくと、主人公が通っていた小学校や学校帰りによく通っていた駄菓子屋を通る。しかし、見覚えのある風景にも関わらず人が誰一人もおらず、まるで少年と主人公以外はこの世界から消えてしまったかのような雰囲気があった。そんな中、少年と主人公は少し立ち寄った駄菓子屋で、まるで少年と主人公が同じ小学時代を過ごした同級生かのように会話を交わした。
主人公が無事、家に着き、少年の頭の傷を心配して病院へ送ろうとするが、主人公が車に乗ってもらおうと少年を探すが見当たらない。主人公は少年が戻ってくるかもしれないと思い、日帰りをやめて、この日は実家に泊まり、会社からもう一日休みをもらうことにした。両親は主人公が実家に帰って来てくれたことを喜ぶ一方、主人公は見知らぬ交差点での出来事や、消えてしまった少年のことで気が気でない。そんな中、テレビを見ていると日帰りだったら巻き込まれていた電車事故のニュースを目の当たりにして少年のおかげで救われたのでは無いかと思うようになる。
翌日、見知らぬ交差点で出会った少年を探すべく、地元の友人にも手伝ってもらい母校や学校の帰りに立ち寄った駄菓子屋さん、そろばん塾を見に行くが、昨日、少年と通った時と風景が違い、不気味さを感じる。帰宅後、過去のアルバムを見返し、少年の正体を知る。そして、あの少年はあの世に迷い込んだ私を助け出し、現世での電車事故からも遠ざけてくれたのでは無いかと考え、奇妙さを感じつつも、少年が見守ってくれていたことに感謝する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 11:55:49
3479文字
会話率:0%
『地球国籍』
これは世界政府とか地球連邦の民というものではありません。二重国籍は2つの国を”自国”としますが、地球国籍は全ての国が自国になり、全ての人々は”地球人”になります。
借金・赤字の全くない世界
まず、現在ある全ての借
金をなくします、以降、借金は一切発生せず、同様に赤字の状態もなくなります。
今の処、”財源”をメインテーマに皆様のご意見を募集しています(問題点の指摘や反対意見等も勿論OKです)。
皆様にご意見いただかないと話を進められない自信(笑)があります。
私の愚考をタタキ台としてより良き方策にするのが本作の意図です。
※”戦争”に関する拙考はほぼ完結しており、よろしければ以下の拙稿をご覧ください。
「【お嬢様 悪治物語】 お嬢様、この世界を治めるなら『悪』として治めていただきます」
(月野木羽 名義)
最後に『ひふみ神示』の神様が仰る「神の政治・経済」を紹介します。
「今の経済は悪の経済と申してあろがな、もの殺すのぞ。神の国の経済はもの生む経済ぞ。今の政治はもの毀(こわ)す政治ぞ、神の政治は与へる政治と申してあろが」
「取り上げたもの何にもならんのぢゃ、ささげられたものだけがまことじゃ、乗るものも只にせよ、田からも家からも税金とるでないぞ、年貢とりたてるでないぞ、何もかも只ぢゃ、日の光見よ、と申してあらうが、黄金(きん)はいらんと申してあろが、暮しむきのものも只でとらせよ、只で与へる方法あるでないか、働かん者食ふべからずと申す事 理屈ぢゃ、理屈は悪ぢゃ、悪魔ぢゃ、働かん者にもドシドシ与へてとらせよ、与へる方法あるでないか、働かんでも食べさせてやれよ、何もかも与へぱなしぢゃ、其処に神の政治始まるのぢゃぞ、神の経済あるのぢゃ。やって見なされ、人民のそろばんでは木の葉一枚でも割出せないであらうが、この方の申す様にやって見なされ、お上は幸でうもれるのぢゃ、余る程与へて見なされ、お上も余るのぢゃ、此の道理判りたか。仕事させて呉れと申して、人民 喜んで働くぞ、遊ぶ者なくなるぞ」
最後に、日月神示・ひふみ神示に携われました全ての皆様、これから携われる皆様、
そして、大神様のお子であられる全ての世界・全てのものの皆々様に心より感謝申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-17 06:49:00
2909文字
会話率:47%
豊臣政権で五奉行の一人として太閤の金庫番という重責を担った長束正家。その名は歴史の端々で散見されるものの、彼の実像は定かではない。本作は、正家の関わった断片的な史実や言い伝えを繋ぎ合わせ、女忍楓を彼の強力なパートナーとして登場させて、正家が
秀吉に召し抱えられたばかりの若き日の二人の出会いから、関ケ原の決戦まで、〝そろばん侍〟長束正家の成功と挫折を描く戦国バディ物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-20 22:52:43
19467文字
会話率:55%
童話というものがよくわからない。
子供と言えば・・・て物をテキトーに詰め込んでおけばそこはかとなく童話っぽくなるんじゃないか?
子供と言えば・・・
キチンとアンケートしました。
そろばん
公文
駄菓子
さすがに
『巨人、大鵬、たまごやき
』と言う意見はアレンジしました。
巨人→私はアンチ巨人の中日ファンなんで、巨人という単語は使いませんでした。
断腸の想いで読売の本拠地球場の名前を出しています。
大鵬→今の子供誰も知らない・・・っつーか、私でも知らんわ!・・・→白鵬
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-20 15:30:17
864文字
会話率:34%
主人公はそろばんを操る銀行員、高橋検一。彼はそろばんを武器に様々な困難へと立ち向かっていく。
彼が弾く五玉の先には何が見えるのだろうか。
最終更新:2020-11-17 00:58:52
595文字
会話率:0%
丁稚奉公の末松は、そろばんの勉強中でぃ。
最終更新:2019-05-22 12:19:24
2090文字
会話率:73%
そろばん教室でやらかした思い出
キーワード:
最終更新:2019-05-12 17:30:51
763文字
会話率:0%
そろばん教室でやらかした思い出
キーワード:
最終更新:2019-05-10 18:55:54
1190文字
会話率:0%
小学生の時そろばん教室で大恥をかいた思い出
キーワード:
最終更新:2019-05-09 16:50:42
618文字
会話率:0%
浅水麟子は
内藤高校の1年。
成績は常に上位10位
そろばんと書道の段持ち
両親姉兄祖父母&叔母をもつ大家族
綺麗な声をもっている。
身長149、体重60キロ
加治屋浩介は
鞍馬差田大学経済学部3年生
身長185
成績は平均の少し上
高校
では遊びで柔道部に所属
両親弟がいる
お酒が強い
麟子の日常を書いた物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-16 00:24:53
7407文字
会話率:38%
中島梅葊(庵)は1801-1869年の生涯の中。1829年(文政12年)より没年(明治2年)まで黒瀬町にて広く学問を教えた。私塾『養成館』は1842年には開かれていた。そこでは若者を維新に送り込むような教育ではない。しかし全国でも珍しいだろ
う、没後塾生たち(農民、男女問わず)がわずかな金を出し合い、数年後に立派な漢文で刻まれた碑を建立している。そして今もなお残るその碑は、美しい里を眺めている。
中津藩士の父をもつ新蔵は幼少に出家させられた。中島貞二、号して「梅葊(庵)」その生涯を追う。
鉄筆-梅翁伝(国替え)-今回のお話
中津の小笠原藩は播州に国替えが決まり、大規模な藩士のリストラが必要になった。その大役は無役の石坂左衛門に任される。そろばんを弾いても半数以上の藩士をわずか一万石では食わせることはできない。知恵を絞り乗り越えようとする石坂左衛門とその家族達を描いた時代小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-20 21:19:12
16107文字
会話率:66%
そろばん教室のお昼休みに、指とそろばんが、熱心に話し込んでいます。どうやら、そろばんは、自分に対する世間での評判を気にしているようですが、指は、そろばんの意見に逐一賛成して、そろばんを励まそうとしています。そこへ、教室の先生が戻って来て、授
業が再開しました。教室には、生徒たちがそろばんをはじくパチパチという音が静かに広がるのですが……。何だかどこかで見た事があるような、日常の風景を切り取った、素朴ですが、見方を変えることで様々な楽しみ方ができるお話です。文学フリマ短編小説賞2018の応募作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-24 10:14:48
1211文字
会話率:40%
荷物に紛れ込んだそろばんをおもちゃにウサギが遊びだしたら・・・。
最終更新:2018-05-02 11:56:15
1844文字
会話率:14%
庶民の生活が好きな元華族の御家柄。
富貴家の長女・珠咲(すざく)。
勉学・運動能力・お金・性格・外見
全てを持ち合わせた少女。
珠咲は私立の学校を選ばず、公立の中学校、市立島ノ瀬中学校で3年間を兄が設立した部活につぎ込もうと決心した。
だが
家柄という壁に阻まれ崩され続ける日常の生活。
──それでも仲間、友達と強くなろうとする青春物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-20 16:33:02
4450文字
会話率:29%
ある高校3年生の意識が江戸時代に暮らす同年代の青年に憑依した、というifものです。
最終更新:2017-09-18 00:00:00
141821文字
会話率:16%
あなたはそろばんと聞いて、何を思い浮かべますか? そろばんは決して時代遅れでも無駄なものでもありません。日本珠算連盟珠算能力検定試験で二段を取得した筆者が、知られざるそろばんの魅力について説明します。そろばんにはメリットがたくさんあります
。何歳からでも大丈夫! 今こそ、そろばんを始めましょう! 感想や質問もお気軽にどうぞ。※あくまで一個人としての意見です。
筆者は
・日本商工会議所珠算能力検定試験一級
・日本珠算連盟珠算能力検定試験二段
・〇〇商工会議所〇〇珠算振興会暗算能力検定試験六段(〇〇には都道府県名)
を取得しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-26 18:02:10
1939文字
会話率:5%
読み書きそろばんと歩行のできない男、杉ちゃんこと影山杉三が、様々な職業の人たちと絡み合って問題を巻き起こすシリーズの第三団。
すべてシナリオ形式であり、漫画感覚で読むことができます。好きなように読んでください。
ご感想もお待ちいたしておりま
す。カクヨムにもあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-29 21:29:31
100207文字
会話率:82%