その日。夕方の日が傾いてその光に目を細めながら横断歩道を歩いていた。
そして、突然大きなクラクションが聞こえ、顔を向けた頃にはトラックとの距離はさほどなかった。
その後。俺は自分がどうなったのかを知らない。
ただ、一言だけ言
いたいのは「俺だって本当は『明日またここに来るな』と言った約束を守りたかった」という事だけ。
それに、俺はキチンと青信号を確認した上で横断歩道を渡っていた。だから悪いのは確実に運転手の方だ。
しかし、トラックと人間では当然人間の方が弱く、どうする事も出来なかった俺の脳裏に流れたのは走馬灯なんかではなく……あいつの顔だった。
それと同時に「ああ、これはダメだ」と悟って約束を破ってしまうのは確定。出来そうにない……そう思った時にはもうすでに遅くて……。
次に気が付いた時には俺は全く別の場所にいた。そこで俺は分かったんだ。
――ああ俺。死んだんだって。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 07:30:00
10691文字
会話率:44%
この世界には二つの隔絶された次元がある。一つが、魔族の住む、魔界ロゼルナ王国。もう一つが、人間の住む聖界サザンクロシニアス連合王国。これは、魔界ロゼルナ王国の、一人の〝魔女の末裔〟の物語。
最終更新:2025-02-10 07:28:23
105337文字
会話率:54%
「聖女様の物理学 第4部」です。
異世界で結婚式をあげた聖女アンは、こちらの世界にもどってきてしまいました。ただ、異世界で卵から孵したドラゴン「ルドルフ」がついてきてしまったみたいです。
最終更新:2025-02-10 07:20:00
83155文字
会話率:61%
長編6作目です、前作までは「守」と「好美」の現実世界での過去の話を書いてきましたが、これからは「その後」としての話を書いていきたいと思います。
ずっと心の片隅にいた恋人の好美と異世界で再会した守、当時「真帆」という恋人がいましたが別の世
界に飛ばされて結婚していました。
そんな訳で再会した者同士で同棲する事になったという話です、ただ好美は異世界でかなりの起業家なので守にとってハチャメチャな生活が始まって行きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 07:00:00
654139文字
会話率:62%
「日頃から郵便局のご利用ありがとうございます」
「えっ、ここで働く気なんですか?」
「では、こちらにあなたの死亡動機の記入と遺言状の提出をお願いします」
この世界は今、多くの社畜(ゴミ)共が働いているから回ってる!
毎年やってくる新入社員
が社畜になるため、企業に入社をする事だろう。
その一企業である、とある郵便局に有望な社畜がやってきた!
19歳、森橋。
家庭の事情で高校卒業後に就職することを決めた彼は、近所の郵便局の郵便配達員になった。その郵便局にいる先輩達と一緒に、立派な社畜配達員になるよう奮闘するのである。
郵便局ってブラック企業!?お役所気分で働く社畜(ゴミ)の集まりなのか!?
先輩配達員と一緒にやっていく、郵便配達員というお仕事物語。
みんなで一緒に、世界の物流を回していこう!
今回は”新人配達”という、新人さんを中心とした話となっております。郵便配達ってどーいう事をしているのか?局内ではどーいう事をしているのか。お客様が目にする部分、目にしない部分を話しにしていこうと思います。
自作の挿絵がいくつもあるため、苦手な方はOFFでお願いします。
挿絵は郵便局内でどのような業務をしているかの図がほとんどです。
完結まで毎週月曜日7時投稿となっています。
また、このお話は本来、2023年に投稿予定だったのですが、諸事情により、2024年になってしまいました。
現在ではやっていないサービス、業務などもあるかと思いますが、ご了承ください。それからこのお話は、土曜日の通常配達がまだあった時代になっておりますので、現在と混同されないよう、お願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 07:00:00
102399文字
会話率:40%
子供達が下校中に練習していたので、ついつい、聴いていました。
最終更新:2023-11-22 07:00:00
1074文字
会話率:37%
あとで知りましたが、骨折しても部位によって平然と動かせることがあるんです。
小学生の頃、骨折した時は痛くて動かなかった記憶が残っていたんで、テッキリ動けないと思い込んでいました。
最終更新:2021-06-16 07:00:00
2102文字
会話率:61%
世の中の動物達はそれぞれの種族が集まり、里を作って暮らしていました。動物達は弱肉強食の世の中にアニマルールを作り、ルールを守って交流していました。
そんな世の中の端っこでたぬきの里は穏やかに暮らしていました。しかし、とらの里をかけた世の
中の最後の植民地争いに巻き込まれてしまいます。たぬきの里は周りの弱い里とも協力して里を守ろうと奮闘します。きつねの里、とらの里、オオカミの里と交渉し、泣いたり笑ったり喜んだり頑張ったりして次々と起こる問題を乗り越えていきます。とらの里と戦争して勝ったのも束の間、強敵のオオカミの里に勝たなければ生き残れない窮地に追い込まれます。たぬきの里は世の中最強のベアの里と同盟を結び、オオカミの里と戦争し奇跡と言える戦果を挙げて勝利します…あれ?これって…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 07:00:00
140667文字
会話率:50%
奈良の風物詩に、予想外に湧き上がった気持ちを書きとめたいと思いました。
最終更新:2025-02-10 05:00:00
571文字
会話率:0%
祖父母は、私がぐずぐずと眠れないでいると、見かねて話を聞かせてくれたものです。ある時は面白く、また、悲しくもあり、興味深くもあり。聞き疲れて眠ってしまうこともあれば、話疲れて私を置いて先に眠ってしまうこともありました。
本当にあったこと
なのか、作り話だったのか。今では、それを確かめることができなくなってしまいました。そんな寝物語を、思い出しながら書き綴っていきたいと思っています。
思い違いをしないでほしいのですが、この物語は、祖父母の実生活にもとずいてはいないということです。時間経過も行ったりきたり、ウロウロ、チョロチョロ、飛んだり、跳ねたり、しています。思いついたことを話していたんではないかと思っています。
ふーん、へー、そんなこともあったの? 程度にお楽しみいただければ嬉しいのですが。なにせ、話下手な祖父母のことなので、さらりと流してくだされば幸いです。
では、ごゆるりと、眠気が必要な方へ捧げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 05:00:00
2353934文字
会話率:12%
まだ幼いころにあちこち彷徨った記憶と、書き溜めた詩をまとめてみたいと思いました。とても恥ずかしいですが、これも私なんだと思っています。推敲しながらの投稿なので不定期になりますが、興味本位でもよろしかったらご覧になってください。
最終更新:2019-01-17 23:04:01
7744文字
会話率:32%
ある日、小さな女の子は夢を見ました。とても幸せな夢を。いつまでも、いつまでも、眠ったままで、ずっと見ていたいとも思うような、とても幸せな夢を。
その夢の中で、小さな女の子は小さなぬいぐるみの子くまさんと出会いました。
小さな女の子と小
さなぬいぐるみの子くまはお友達になりました。
そして二人で夢の中を冒険することにしたのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 01:34:54
2925文字
会話率:3%
あるところに美しい三人の姉妹とその弟のきのみというみんなに愛されている男の子がいました。
最終更新:2025-02-09 13:23:08
2339文字
会話率:0%
世界のどこかにある幽霊の世界の中で、笹枝まめまきと浮雲ひまわりと言う名前の二人の幽霊の女の子たちがひっそりと暮らしていました。
最終更新:2024-02-18 23:46:04
3920文字
会話率:11%
僕の名前は、山木新太郎 17歳の高校二年生だ。
今年の夏休みに父親の故郷じいさんの住む山里へと帰郷中である。来年は高校受験もあるので今年の夏休みで父親の故郷に行くのは僕の高校生活の中では最後の機会だ。
まぁ、夏休みと違って正月にお
年玉を貰いに行くには当然のことだけどな。
両親の二人共が急な仕事の都合で一緒に行けなくなり急遽僕だけが先に行くことになった。毎年両親と一緒に行ってた訳だが、今年は急に一緒に行けなくなったので何度か僕だけでも行ったこともあるし、もう高校二年生だから一人でも問題ないだろうと判断されたからだ。
どうして、日程を変更して一緒に行くことにしなかったのかって?
それは、夏祭りの花火大会が目的だからだ。折角、じいさんの所に行くんだから花火大会ぐらいは楽しみたいってことだ。それ以外に楽しめる行事なんて田舎の山里にありもしないからな。
電車を使って近くの町まで行き、そこからバスで更に山里へと向かう。バスの停留所の裏から少し危険だが崖のある山道を進めば徒歩なら時間を短縮出来る近道がある。
その崖のある近道を通っていると僕は足を滑らせてしまった。まさか、道にバナナの皮が急に現れるなんて考えもしなかった。そう。僕はバナナの皮で滑って崖下へと落ちてしまったのだ。
「そんなバナナ~」が僕の最後の言葉だった。
気が付くと・・・私は幼女になっていました。
第一章完結 予約投稿済み
第二章完結 予約投稿済み
第三章執筆中 予約投稿済みもあります。
※※この作品は予約投稿にて行っています※※
毎日の閲覧出来るように挑戦中です。
短い文章ですが、どうぞお付き合いください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 00:00:00
293566文字
会話率:1%
倉敷紗々(30歳)、独身。両親に結婚をせがまれて、嫌気がさしていた。
仕方なく、結婚相談所で登録を行うことにした。
本当は、結婚なんてしたくない、子供なんてもってのほか、どうしたものかと考えた彼女が出した結論とは?
※BL(ボー
イズラブ)という表現が出てきますが、BL好きには物足りないかもしれません。
主人公の独断と偏見がかなり多いです。そこのところを考慮に入れてお読みください。
※こちらは、短編の連載版となります。こちらでは、主人公の結婚生活が描かれています。前後編までは、短編内容とほぼ同じです。ただし、多少加筆修正は行いました。
短編「結婚したくない腐女子が結婚しました」↓
https://ncode.syosetu.com/n8231eu/
※カクヨムでも同時連載しています。アルファポリス、エブリスタでも連載中です。
たまに季節ネタで更新する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 23:32:27
486119文字
会話率:52%
雪が降った翌日の道は水溜まりが凍っていて。
おそるおそる、踏んでいました。
キーワード:
最終更新:2025-02-09 23:23:41
200文字
会話率:0%
ランニングとかいう健康的な趣味に、一週間ほど続いていました。
最終更新:2025-02-08 00:14:37
200文字
会話率:0%
ものすごく、ヒヤッとしました。
赤信号に気付かず、スマホ歩きのひとが。
なんにも知らずにいました。
最終更新:2025-02-07 23:08:51
200文字
会話率:0%
同じ商会で働いている父の秘書と婚約していた?
そんな彼が[結婚したい相手を]を連れてきた。
その相手は幼馴染のメグ。
婚約してたのも知らないのに、婚約解消された?
もう一人の幼馴染で騎士のカイ。
商会の一人娘のシェリー。
婚約解消のその先に
あるものは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 23:00:00
21985文字
会話率:38%
[Arousal of NPC‘s(アラウザル オブ エヌピーシーズ) = NPC達の覚醒]
【概要】
とあるフルダイブVRMMOにて、一部のNPC(ノンプレイヤーキャラクター)たちが何故かしら自我を持ってしまいました。
本来であれば、
プログラミングどおりの言動しか出来ない筈なのに、人間に等しい自由意志を手に入れ、冒険に旅立つのです。
一方で、現実世界から訪れているプレイヤー達のストーリーも展開していきます。
時に交流しつつ、思い悩んだりしながら、前に進んでいく主人公たちが、選択する道とは??
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 23:00:00
173778文字
会話率:40%
「カティア・ローデント公爵令嬢!心優しい令嬢をいじめ抜き、先日は階段から突き落としたそうだな!俺はそんな悪役令嬢と結婚するつもりはない!お前との婚約を破棄し、男爵令嬢アリアと婚約することをここに宣言する!」
卒業パーティーと言う大事な場で
の婚約破棄。彼は生まれた時から決められていた私の婚約者。私の両親は嫌がったらしいが王家が決めた婚約、反対することは出来なかった。何代も前からローデント公爵家と彼の生まれ育ったレモーネ公爵家は敵対していた。その関係を少しでも改善させようと言う考えで仕組まれた婚約。
花嫁教育としてレモーネ家に通うも当然嫌われ者、婚約者に大切にされた覚えはなく、学園に入学してからはそこの男爵令嬢と浮気。
…………私を何だと思っているのでしょうか?今までどんなに嫌がらせを受けても悪口を言われても黙っていました。でもそれは家に迷惑をかけないため。決して貴方に好き勝手されるためではありません。浮気のことだって隠していたつもりのようですが私が気付かないわけがありません。
悪役令嬢と言われましたけど、大人しく断罪されるわけないでしょう?断罪されるのは───あなたの方です。
こちらは『悪役令嬢と言われましたけど、大人しく断罪されるわけないでしょう?』の後日談になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 22:10:55
7005文字
会話率:63%
「カティア・ローデント公爵令嬢!心優しい令嬢をいじめ抜き、先日は階段から突き落としたそうだな!俺はそんな悪役令嬢と結婚するつもりはない!お前との婚約を破棄し、男爵令嬢アリアと婚約することをここに宣言する!」
卒業パーティーと言う大事な場で
の婚約破棄。彼は生まれた時から決められていた私の婚約者。私の両親は嫌がったらしいが王家が決めた婚約、反対することは出来なかった。何代も前からローデント公爵家と彼の生まれ育ったレモーネ公爵家は敵対していた。その関係を少しでも改善させようと言う考えで仕組まれた婚約。
花嫁教育としてレモーネ家に通うも当然嫌われ者、婚約者に大切にされた覚えはなく、学園に入学してからはそこの男爵令嬢と浮気。
…………私を何だと思っているのでしょうか?今までどんなに嫌がらせを受けても悪口を言われても黙っていました。でもそれは家に迷惑をかけないため。決して貴方に好き勝手されるためではありません。浮気のことだって隠していたつもりのようですが私が気付かないわけがありません。
悪役令嬢と言われましたけど、大人しく断罪されるわけないでしょう?断罪されるのは───あなたの方です。
こちらは『悪役令嬢と言われましたけど、大人しく断罪されるわけないでしょう?』の番外編になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 21:00:00
3188文字
会話率:64%
「カティア・ローデント公爵令嬢!心優しい令嬢をいじめ抜き、先日は階段から突き落としたそうだな!俺はそんな悪役令嬢と結婚するつもりはない!お前との婚約を破棄し、男爵令嬢アリアと婚約することをここに宣言する!」
卒業パーティーと言う大事な場で
の婚約破棄。彼は生まれた時から決められていた私の婚約者。私の両親は嫌がったらしいが王家が決めた婚約、反対することは出来なかった。何代も前からローデント公爵家と彼の生まれ育ったレモーネ公爵家は敵対していた。その関係を少しでも改善させようと言う考えで仕組まれた婚約。
花嫁教育としてレモーネ家に通うも当然嫌われ者、婚約者に大切にされた覚えはなく、学園に入学してからはそこの男爵令嬢と浮気。
…………私を何だと思っているのでしょうか?今までどんなに嫌がらせを受けても悪口を言われても黙っていました。でもそれは家に迷惑をかけないため。決して貴方に好き勝手されるためではありません。浮気のことだって隠していたつもりのようですが私が気付かないわけがありません。
悪役令嬢と言われましたけど、大人しく断罪されるわけないでしょう?断罪されるのは───あなたの方です。
*アルファポリスでも掲載しています。よろしければご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-02 21:00:00
19527文字
会話率:61%
「石じじいの話」は、私が子供の頃(昭和40年代)に、石ひろいビジネスをしていた男性から聞いた話です。
彼は、山野を歩き、珍しい岩石や鉱物、化石、ときには動植物などを収集して、それを売って生活をしていました。
当時、すでに高齢でしたが、山を歩
いているのでカクシャクとしていました。
小学生の私が、石じじいが話してくれた経験談や言い伝えなどを家に帰ってからノートに書き残したものが大量に手元に残っています。親に言われて、綴り方の練習も兼ねていたのでしょう。これらの聞き書きの中から、話としてまとめることのできるものを書き出してみようと思いました。
それが、「石じじいの話」です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 21:48:34
149480文字
会話率:3%
あるところに、心優しい少女がいました。
その少女は誰よりも両親を愛しましたが、愛されることはなく、独りでした。
絶望の中少女は亡くなりました。
これは、そんな少女がある女神様の娘になり、異世界でいろんな人に愛される物語。
最終更新:2025-02-09 21:44:22
26074文字
会話率:33%
私は立花 結依、16歳高2です!
いつもみたいに学校に向かっているとさっきまではなかった穴に落ちて、気づくと異世界に来てしまいました。
そこはヴァンパイア達の国で、私みたいみたいな人間は血を全部吸われて死んでしまうかもしれないらしい。
でも、人間ってことを隠して生活しようとした矢先に、私が人間でも特別に甘い血を持つ薔薇の花園〈ローズガーデン〉かもしれないってことが判明して――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 17:58:43
12072文字
会話率:41%
とある銀河系の、とある星の、とある国の中で、1人の青年が働いていました。
青年は、とある会社で、こき使われて、心身ともに疲弊しておりました。
しかし、その星を司る女神からのご慈悲により、異世界で新しい生を受けることとなりました。
これは、
そんなテンプレ展開から始まるスライム系ダンジョンマスターの物語。
ーーー
こちら、私の初めての作品となっております。
物語が急に進んだり、急にゆっくりになったり、話が脱線するやもしれませんが、どうか、マグマのような暖かい(?)目で見守りください。
ヨロ L('0')/ スク折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 21:42:49
11244文字
会話率:19%
主人公が突如変異体、「女の子?!」になってしまった、もし周りの子に元男だとバレたら?、僕の青春高校生活計画が台無しに!?
ドキドキでもあり新たな仲間との出会い、「一体僕はいつ男に戻れるのだろうか?」
最終更新:2025-02-09 21:35:25
39738文字
会話率:36%
貴方が今日の依頼人ですか。手付金は用意されましたか?
ふむ……結構。いや、身なりに見合わぬ大金、どうやって用意されたのか気になりましてね……
おっと気分を害されたなら申し訳ない。思ったことをつい口にしてしまうのが、私の悪い癖でして。どうかお
気になさらず。
……ほう、自分のほぼ全財産を成功の暁には支払うと。それほどまでのお覚悟ですか、なるほど、なるほど。
お嬢様は今、身支度中でございます。それまでどうぞこちらへ。パルフォール産のお茶をご用意しますので、少々お待ちを。
どうぞ、こちらがお茶とお茶菓子になります。……本当に「祓って」くれるのか、ですと?
ご安心下さい、私たちの成功率は、これまで10割でございます。ええ、失敗などございません。「討伐」はもちろん、難度の高い「浄化」であっても、です。
教会ではなく、わざわざ私たちにご依頼されたということは……何が何でも転生者を消してほしいか、あるいは「受肉」させられた方を何としてでもお救いになられたいかどちらかでしょう?
貴方の場合は……恐らく後者。どうです?ああ、やはり。
「討伐」ですと受肉させられた方ごと滅せねばなりませんからね。「浄化」ならば、「取り憑いた」異世界人の魂だけを滅し、貴方が愛する人は助かります。
私たちが法外とも思える値段で依頼をお受けするのも、それが命の価値に見合ったものだからです。
転生者とは真に厄介なものです……受肉した対象の魂を食らい、乗っ取るだけではない。転生者は皆、超常の力……「恩寵」を持っております。異世界の智慧、そして恩寵。世界に混沌をもたらす者ゆえ、狩らねばならぬのです。……何としてでも。
力が入り過ぎてしまいました。そろそろお嬢様が戻られます。ええ、「祓い手」は我が主、ジャニス・ワイズマンにございます。私はただの執事にございます。
本当に大丈夫なのかと?信用ならぬならお断りしても構いませんが。私たち以上の「祓い手」など、この国にはいないでしょうから。
お嬢様は少々性格に難がございますがね。我が儘で美食家で大食漢。おまけに守銭奴ときている。しかも……
おっと、不安に思われたなら申し訳ございません。ただ腕は確かでございますよ。フリード皇太子の「祓い」を行ったのも私たちでございます。
……よろしい。金額に見合う仕事は、必ず遂行致します。
では、ご依頼を詳しくうかがいましょうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 21:20:49
1082622文字
会話率:47%