乱世の世の中、武力を全てとする国に生まれた第三王子のグレイスは、『世界図書館』という戦闘力の無いギフトを授かってしまった。
グレイスは『世界図書館』の知識を使用して、自分の有用さを説明しようとするが、『剣聖』や『魔聖』など戦闘能力に優れ
た二人の兄と比べられ続け馬鹿にされ続けた上に、未開の地へと追放されてしまう。
わずかなお供と一緒に魔物だらけの大地で開拓を余儀なくされたグレイスだったが、そこで、廃墟の中で眠るようにして横たわっている一人の少女と出会う事によって、彼の運命は大きく変化する。
「こんなところにゴーレム?」
「私はガラテア……ゴーレムではありません、ロボットです」
自分をロボットと名乗る少女に触れることによって、異世界の知識の存在を知った彼は『世界図書館』によってこの世界だけでなく、別の世界の知識も知ることができるようになるのだった。
こうして、彼ははるかに文明レベルの発達した異世界の知識とこの世界の知識を混ぜ合わせ、ライフルを量産したり、これまでの常識では考えられない方法で農業を発達させたり、ミスリル合金という新しい金属を作りだして、「産業革命」をはじめ、自分の領土を規格外の早さで発達させるのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 12:06:21
375952文字
会話率:57%
異世界から迷い込んだ女子校の男性教師、この世界に馴染むために礼儀正しいので周りの印象が良い。
王国最強の魔法使いだが地球の田舎でくそ強い謎の婆ちゃんに拾われる、4年近く間県立図書館に通いつめたので頭が良くなった、婆ちゃんの推薦で女子校の教師
をやらされる。
巨大な魔道国家プラーナの第一魔法師団の団長ジーン・ハルトマン
黒髪黒目と見た目は日本人ぽい、身長179cm 体重62kg 魔法を使う時は瞳の色が金色になる
魔法使いとしては師団長を務めるほど優秀で国境に現れたサンダードラゴンの討伐に参加、その戦闘の衝撃で地球に転移してしまう、真面目で好奇心旺盛な勉強家。知ってる言葉に似ていたので日本語は結構早く覚えることが出来た。
隠居して長野市松代のポツンと一軒家に住む謎の最強婆様 武田桜66歳
県立図書館司書 常滑(とこなめ)純子 24歳エロい
私立九星女学校 学年主任 児島(こじま) 鈴子(すずこ)27歳のくせに可愛い、独身
同僚男性教師 科学 大村(おおむら) 学(まなぶ)32歳妻子持ち
生徒会長 3-A 東堂 理香子(りかこ)霊感が強いので仁が苦手 桜とは知り合い
1-Aクラス委員長 桐生(きりゅう) 華子(はなこ)
1-A三国(みくに) 祥子(しょうこ)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 11:26:56
77340文字
会話率:56%
異世界転生を夢見る少年、佐藤才(さとう はじめ)は、異世界転生の儀式を行い、謎の女を呼び出すことに成功した。
女は才に、クリアすれば「どんな願いでも一つだけ叶えられる」という、ゲームへの参加を勧める。
才は女の提案に同意し、広い洋館内で行わ
れる〈脱出ゲーム〉に参加する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-17 18:00:00
65427文字
会話率:46%
自称学者のライトノベル作家、飯田史の家に居候しつつ、今日も今日とてインターネットの荒波の中、魔導書『ネクロノミコン』を探していた鼠怪物の少女、三井寺頼夢。
使い魔仲間からの連絡で新しい魔導書が手に入った事を知り、その本を魔女のロビンに手
渡した帰り道。コソコソした様子の男達が無人の館に消えて行くのを目撃する。
その館の掃除を頼まれてやってきたアルバイトの環と秋水に誘われ建物に入ってみると、そこには無人とは思えない程綺麗に整った客間が広がっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-17 10:06:40
12953文字
会話率:59%
丸く白い体に複数の真っ赤な目。生まれたばかりの怪物の雛は、夜の堅洲町を好奇心の赴くままに散策していた。
やがて、小さな黒猫に導かれてやってきたのは訳あり物件、御桜館。
住人達は屋敷に侵入した怪異に気付く事無く、何時も通りの生活を送って
いるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 13:29:39
11720文字
会話率:32%
試験明けの連休を利用して、隣町の博物館に遊びにきた響。
試験勉強を手伝った縁もあり誘ったメイド喫茶のアルバイト三人娘と共に風変わりな展示品を楽しむ。
休暇を堪能していざ帰還、という時に帰りのバスが異変に巻き込まれたらしく、バス停にこな
い。
事情を知った学芸員の好意から、響達は博物館で一夜を明かす事になる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-21 10:19:19
13688文字
会話率:49%
現代の高校に通う田中翔太は、歴史好きで特に江戸時代の名君・保科正之に憧れている。しかし、彼の日常は、クラスで起こるいじめ問題によって影を落とされていた。
ある日、翔太は、いつもクラスで孤立している加藤が、数人の生徒からいじめられている現場
を目撃する。過去のトラウマから行動を起こせず葛藤する翔太だが、学校図書館で偶然見つけた保科正之の書簡集から、公正さと人々への思いやりを学び、加藤を助けることを決意する。
翔太は、保科正之の書簡を参考に、加藤を助ける方法を探し、クラスメイトたちとも協力していく。学級委員長選挙では、責任感の強い佐藤美咲が候補者として悩む姿を見、保科正之の公正な統治の教えを伝えて励ます。文化祭の実行委員会では、几帳面な山本大輝が予算配分で苦労する姿を見て、保科正之の財政改革の経験から協調性と柔軟性を教える。
また、熱心な環境保護活動家の井上涼子が、エコクラブのイベントで困難に直面する際には、保科正之の自然への思いやりや地域住民との共存を重視していたことを紹介し、彼女の活動を後押しする。さらに、中国から来た転校生・李明華が、言葉の壁や文化の違いに苦しんでいる様子を見て、保科正之の異文化理解を重視していたことを伝え、クラスメイトにも明華を受け入れるよう促す。
翔太は、保科正之の教えを実践することで、自分自身も成長していく。そして、周囲の人々も変化し、学校全体に温かい空気が生まれていく。
この物語は、現代社会で直面する様々な課題に対し、歴史から学び、行動することで、未来をより良いものに変えていくことができるという希望に満ちた物語である。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-17 01:25:42
10279文字
会話率:47%
高校二年の夏、ある青年が死んだ。
そして、幼馴染みの少女と奇跡の再会をした。
期間制限のある、別れの為の再会を。
(時系列順の総集編を用意してます。)
あれから数年。
少女の幸せと青年の未来の為にもう一度、再会を願う。
その青年の元
に、ある精霊が手を差し伸べる。
そうして青年と少女の二度目の奇跡的な再会は果たされる。
奇跡の一夜を、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 22:56:49
24684文字
会話率:31%
恋や将来……人生の選択に迷った時や絶望した時、【迷いの森】に迷い込んだ人間は少女と会う、そして一度だけ変化へのチャンスを与えられる。
これは、迷いの森に存在する湖と一人の青年、チャンスを与えられた者と少女の物語。
※R15指定は念
の為です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-31 12:00:00
30010文字
会話率:13%
友人から結婚報告を受けました。
ほぼノンフィクション
最終更新:2020-07-26 12:00:00
1178文字
会話率:12%
異世界からの勇者は悪者を倒してくれる。
皆の幸せを守ってくれる。
だが、その彼らを誰が守ってくれるのか。ましてや、彼らが騙されていたとしたら。
幸運はいつでも彼らに訪れるわけではない。
それでも勇者は次々と召喚される。
「ああ、勇者(彼
ら)を救うのは勇者(私)しかいないのだ!」
そう気づいた勇者は剣をペンに持ち替えた。
図書館の片隅で、その本は勇者を待っている。
彼らを救うために。
そしてある日、一人の心優しい勇者が閉じられていた扉を開いた——
*この小説は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 20:15:47
368235文字
会話率:37%
マルリースは妖精とのハーフ。ひょんなことから子爵家に引き取られ、愛情深く育てられた彼女だったが婚約破棄に遭い、行き遅れとなってしまう。そこで平民として王都の片隅に錬金術店を構えるが、店は閑古鳥が鳴くばかり。そんな中、常連客である娼館マダムか
らの何気ない話をきっかけに、夜のおともグッズを開発することに。
一方、彼女を幼い頃から慕う弟であり剣聖のリオネル。彼女に「弟にしか見えない」と振られた過去があるものの、再起し彼女との婚約を目指す。しかし恋愛に疎いマルリースは、ある日、妖精として成人を迎えたことで――弟リオネルが、自分の運命のツガイだと気づく――。
☆残酷な表現が含まれていますので、ご注意ください。
☆第一話は明るい雰囲気に見えますが、この作品は全体的にシリアスな展開となります。
☆この作品は、私が独自に設定したファンタジー世界を舞台としています。そのため、世間一般のファンタジー設定とは異なる場合がありますので、ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 22:51:06
240724文字
会話率:41%
※※※【派生作品です。ご注意】
『そのヒロインが選んだのはモブでした。』https://ncode.syosetu.com/n2424ik/
の派生作品です。
そちらを前提に書いておりますのでご注意下さい。
・上記作品の主人公達の子供が
主人公です。
・16~7年ほど経過しており、主人公たちはアラサーになっておりますので、そういうの見たくない方はご注意ください。
・暴力的・残酷な描写がございます。
※※※
アルメリア=ヒースは12歳の少女。
幼い頃から傍にいたエルフの男性のギンコにいつのまにか恋心を抱いたことに気がついた。
しかし、彼は彼の番(つがい)を探している事を昔から知っていて、自分はそれに当てはまらない。
また、内向的な彼女は、通い始めた学校でもうまく行かない。
しだいに家庭からも学校からも距離をおくようになり……逃げた先の図書館でリンネという青年と出会う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-23 18:13:09
32419文字
会話率:39%
『図書館の主』を自称する女子高校生とその周囲が描く、失恋の物語。
最終更新:2024-09-15 20:20:27
5192文字
会話率:52%
どこかの学園にあるどこかの地下。
この学園には敷地内に当たり前のように存在するものがある。
異歴図書館、迷宮、襲い掛かる謎の生物、ダンジョン。
主人公、内出屋 貴澄はその中で創設時以来存在する由緒ある「探検部」の部員である。
危険に進んで挑
む彼のやる気は低いが、やることはとんでもなく多い。
そこに、盗撮するかのようにいつの間にか据えられたカメラの配信、それらに憤る生徒会、謎の妨害者などなど。
今日も貴澄は生きて帰れるだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 15:38:01
50856文字
会話率:45%
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。
そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。
もちろん
返済する目処もない。
「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」
フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。
嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。
「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」
そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。
厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。
それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。
「お幸せですか?」
アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく。
五年後、二人は思いがけない再会を果たしてーーーーーー。
世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。
古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。
ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。
※アルファポリス様にも投稿させていただいております。※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 14:25:04
205843文字
会話率:41%
エマは牧歌的な地域で育った令嬢だ。
父を亡くし、館は経済的に恵まれない。姉のダイアナは家庭教師の仕事のため家を出ていた。
そんな事情を裕福な幼なじみにからかわれる日々。
「いつも同じドレスね」。「また自分で縫ったのね、偉いわ」。「わたしだ
ったらとても我慢できないわ」————。
決まった嫌味を流すことにも慣れている。
彼女の楽しみは仲良しの姉から届く手紙だ。
平和で静かな彼女はレオと知り合う。近くの邸に滞在する名門の紳士だった。ハンサムで素敵な彼にエマは思わず恋心を抱く。
レオも彼女のことを気に入ったようだった。二人は親しく時間を過ごすようになる。
「邸に招待するよ。ぜひ家族に紹介したい」
熱い言葉をもらう。レオは他の女性には冷たい。優しいのは彼女だけだ。周囲も認め、彼女は彼に深く恋するように。
しかし、思いがけない出来事が知らされる。
「どうして?」
エマには出来事が信じられなかった。信じたくない。
レオの心だけを信じようとするが、事態は変化していって————。
魔法も魔術も出て来ない異世界恋愛物語です。古風な恋愛ものをお好きな方にお読みいただけたら嬉しいです。
ハッピーエンドをお約束しております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
※この作品は短編『憧れと結婚〜田舎令嬢エマの幸福な事情〜』の連載版になります。
短編の続きは2話からとなります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-14 16:16:10
129323文字
会話率:43%
エマは牧歌的な地域で育った令嬢だ。
父を亡くし、館は経済的に恵まれない。姉のダイアナは家庭教師の仕事のため家を出ていた。
そんな事情を裕福な幼なじみにからかわれる日々。
「いつも同じドレスね」。
「また自分で縫ったのね、偉いわ」。
「わ
たしだったらとても我慢できないわ」————。
決まった嫌味を流すことにも慣れている。
彼女の楽しみは仲良しの姉から届く手紙だ。
平和で静かな彼女はレオと知り合う。近くの邸に滞在する名門の紳士だった。ハンサムで素敵な彼にエマは思わず恋心を抱く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 13:14:00
4253文字
会話率:50%
名門貴族でありながら、契約の儀で【名無し】と呼ばれる下位精霊と契約してしまった伯爵令嬢ブリジット。
落ちこぼれの彼女にとって、婚約者の第三王子・ジョセフだけが心の支えだったが、男爵令嬢リサを虐めたとして突然の婚約破棄を告げられてしまう。
そんなとき、公爵令息のユーリまでもジョセフに睨まれているのを知ったブリジット。
第三王子の策略でますます嫌われ者になっていく二人は、ばったりと図書館で出会う。
「馬鹿な女ほど可愛い」というジョセフのために、愚かな少女をわざと演じてきたブリジットだったが、ユーリとの出逢いをきっかけに本来の聡明さを取り戻していく。
そして、名無し精霊と契約したと思われていたブリジットだが、その精霊の正体はどうやら下位精霊ではないらしく……?
「ユーリ様って、なんというかものすごく悪役っぽいですわよね」
「お前にだけは言われたくないが……つまりお前は、僕にシンパシーでも感じているのか? 迷惑だからやめてくれ」
今日も"炎の妖精"と"氷の刃"の応酬は続く。
――これは性格も顔もキツめな悪役令嬢と悪役令息が惹かれ合い、やがて恋に落ちていく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 10:00:00
362410文字
会話率:28%
リディア・カトラインは着飾る事よりも読書が好きな、少し変わった令嬢だった。
ある日、父に「本が沢山ある場所」があると騙され、女嫌いと噂のある王子の婚約者候補の一人として王城に連れて行かれた。
他の令嬢が婚約者の座を虎視眈々と狙うなか、
リディアは王城の図書館に籠もって本を読んでいたのだが……。
以前途中まで書いていた未完小説です。現在、完結目指して修正・加筆中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 06:00:00
5324文字
会話率:24%
手野市公文書館条例です。現実に存在している、いかなる図書館、公文書館、文書館、その他地方公共団体附属組織、地方公共団体、法人、団体、条例、法令その他規則とは、何ら関係ありません。
最終更新:2024-09-15 00:00:00
2724文字
会話率:0%
静かな田舎の美術館。その絵画にほれ込んだ。
最終更新:2023-02-28 00:00:00
575文字
会話率:47%
手野市例規集です。現実に存在しているいかなる地方公共団体、政府、国家、法律命令、条例規則その他いかなるものとも関係はありません。
最終更新:2022-01-25 00:00:00
3020文字
会話率:0%
普通の浪人生である吹田は、世間の浪人生よろしく、
毎日勉強しては家に帰り、寝るを繰り返す日々。
そんな吹田にも楽しみにしていることがある。
それは吹田が勉強している図書館にやってくる2人組の男子大学生の会話だった。
最終更新:2024-09-14 13:14:35
13122文字
会話率:28%
大陸の片隅、閉ざされた森の奥に、古い城がひっそりと佇んでいる。
そこには、雲を抜けるほどの高い高い塔が立っている。
誰も知らないその場所には、世界のありとあらゆる本を集めた図書館がある。
それと、魔法使いが一匹。
彼はいつでも本を読みながら
、約束を待っている。
遠い昔に、人間の子どもと交わした約束を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-14 00:25:18
18443文字
会話率:44%
「でね、その従姉妹の家で飼ってる猫ちゃんが、警戒心が強くてなかなか僕に懐いてくれないんだけど、おやつをあげた時だけはすぐ近寄って来て、夢中で食べてくれるのが、凄く可愛いんだよ」
「……そうですか」
子爵令嬢のレジーナは、貴族学園のクラスメイ
トである、伯爵令息のエドガーに片想いをしている。
だが、エドガーのことがあまりに好きすぎるあまり、エドガーの前だと緊張して上手く喋れなくなってしまうレジーナ。
「おっと、もうこんな時間か。実は今日から数日、叔母の経営しているお店を手伝う約束をしていてね。僕はお先に失礼するよ。また明日ね、レジーナ」
「あ、はい。ごきげんよう、エドガー様」
このままではいけないと、何とか悩みを解決するため、放課後レジーナは藁にも縋る思いでとある占いの館に入った。
すると――。
「あ、いらっしゃいま……せ!?」
「……?」
仮面を被った店主らしき人物が、レジーナの顔を見るなり露骨に狼狽えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 21:04:07
4968文字
会話率:51%
「でね、その従姉妹の家で飼ってる猫ちゃんが、凄く警戒心が強くてなかなか私に懐いてくれないんだけど、おやつをあげた時だけはすぐ近寄って来て、夢中で食べてくれるのが、超可愛いの!」
「……そうか」
とある放課後の教室。
そこで俺はいつもの
ように、隣の席の朝比奈と二人で、世間話に興じていた。
……嗚呼、今日も朝比奈は可愛い。
小動物を彷彿とさせる、小柄な身体とくせっ毛の髪。
いつもニコニコ笑っている、太陽みたいな明るい性格。
朝比奈は元来口下手でコミュ障な俺に、唯一優しく話し掛けてくれた、天使のような存在だった。
そんな俺が朝比奈に分不相応な恋心を抱いてしまったのは、言わば必然だったのだと思う。
「……あー、ごめんね田村くん、また私ばっか喋っちゃって」
「……いや」
そんな、気にしないでくれよ朝比奈。
俺は朝比奈が楽しそうに話しているのを見てるだけで、赤スパを投げたいくらい心が満たされてるんだから……。
「私なんかと喋ってても、田村くんは楽しくないよね……」
「――!?」
朝比奈!?
いつも笑顔を絶やさない朝比奈が、目に見えてしょぼんとしてしまった。
嗚呼、違うんだ朝比奈ッ!
俺はただ口下手なだけで、楽しくないから話さないわけではないんだッ!
「あっ、もうこんな時間。私、家の手伝いしなきゃいけないから、先帰るね。またね、田村くん」
「……あ、あぁ」
何か言わなきゃという焦燥感に駆られたものの、結局喉から言葉は出ないまま、寂しそうに一人帰って行く朝比奈の背中を、俺はただぼんやりと眺めていた――。
「……はぁ」
その後俺は、藁にも縋る思いで、隣町にある占いの館で俺と朝比奈の相性を占ってもらうことにした。
「す、すいません」
勇気を出して仰々しい扉を開けると、店内は間接照明でいかにもオカルティックな空気を演出していた。
「あっ、いらっしゃいま……せッ!?」
「?」
狭い店内の中心に座っていた占い師風の人物が、俺の顔を見るなり、露骨に狼狽えた素振りを見せた。
占い師さんは顔を物々しい仮面で隠しており、声もボイスチェンジャーで加工しているので性別すら不明だが、体格的におそらく女性だろうと思われた。
「あのー、俺の顔に何かついてますか?」
「い、いえいえいえいえいえ! 何でもありません! ど、どうぞお掛けください!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 21:01:40
6678文字
会話率:54%
「映画凄い面白かったですね!」
「え?」
映画館で偶然隣の席になった、二十代中盤くらいの同年代の美女から声を掛けられた俺。
これをキッカケに俺と美女は仲良くなり、毎週末一緒に映画を観に行くような間柄になった。
彼女の名前は三奈戸伊織
さんといった。
三奈戸さんは見た目の割に子どもっぽい一面もあり、そのギャップに俺の心は惹かれていった――。
そんなある日。
どうやって三奈戸さんに告白しようか悩みながら、会社帰りに一人で裏路地を歩いていると――。
「あっ、脇田さん!」
「っ!」
後ろから不意に、声を掛けられた。
こ、この声は――!
「あっ、三奈戸さ、ん……?」
振り返ると案の定、そこにいたのは三奈戸さんだった。
だが、三奈戸さんの格好を見た俺は、その場で完全にフリーズした。
――三奈戸さんは、高校の制服を着ていたのである。
な、なにィイイイイイイ!?!?!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 21:01:54
5558文字
会話率:45%
リリアーナ・エルフェルドは、かつての婚約破棄を乗り越え、異世界で新たな人生を歩むことを決意した元公爵令嬢。彼女は王国で魔導書図書館の監査官として働き始めたが、過去の失敗や傷が癒えないまま、冷酷な公爵アーロン・ベルグランドと契約結婚を結ぶこと
になる。
アーロンは無愛想で冷酷な外見を持つが、リリアーナに対して徐々に心を開き、溺愛し始める。
しかし、リリアーナは彼の愛情にどう応えるべきかを迷い、過去のトラウマに囚われていた。そんな中、彼女の元婚約者カルロスが陰謀を巡らせ、再びリリアーナの幸せを脅かすのだった。
カルロスに対する静かな報復を進めていく中で、リリアーナはアーロンとの関係を見つめ直し、自分が契約結婚ではなく彼から本当に愛されたいと望んでいる本心を知ってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 20:10:00
39546文字
会話率:41%
アンジュは総合ギルド本部長の秘書官にして、チートな債権専門の回収官という裏の業務を担っている。
最近、総合ギルドが始めた「遠隔による特級技巧実習」。
別名、債権貸与。
安価で簡単にレベルアップができると冒険者に大人気なそれは、過去の
英雄たちのスキルを人工女神が複製し、インストールした魔導端末を腕に装着することで実戦を通し学ぶことが出来る。
例えばEランクの低レベル冒険者でも、数週間でAランクのスキルを手に入れることができるという画期的なものだった。
しかし、安価なのは最初の契約期間中だけで、それを越えると莫大な反則金が課せられてしまう。
反則金は現金以外に、実習期間中に培った技能や記憶を含む、時間まで含まれていて、これらは「債権」の名で呼ばれた。
アンジュは通常の債権管理官では果たせない、特級レベルのチート債権を専門に回収してきた。
ある日、伝説の盗賊フライの特級スキル『万解の魔眼』を契約したA級冒険者が、地下迷宮で失踪する。
だが、人工女神は彼の生存を端末を通して示していて、彼の行動は借りパクで反則金が発生することになる。
債権管理課の面々にギルマスから回収指示が下るが、犯人は迷宮でも指折りの難所「コボルトの館」に逃げ込んでしまい、普通の債権管理官では手が出せないという事態に発展する。
本部長はアンジュに秘密裏な回収を命じたのだがーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-03 13:22:42
79680文字
会話率:45%
公爵令嬢リリム・フネラル。黒髪の一部が深緑色に染まっている、奇妙な美貌の持ち主であった彼女は不幸な少女だった。実父と義母、義弟の冷遇。平民に誑かされた王太子からの婚約破棄。その果てに彼女は、自死を選んだ。
たが――彼女は美しい姿そのま
まに、自分を追いやった者たちの前へ何度でも舞い戻ってきた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 18:00:00
65404文字
会話率:31%
蒼雀玉大学(あおじゃくだまだいがく)、猫又ジキル博士が、何やら生徒猫達の興味を惹く催し物をするようです。
「怖い噂話だけを一名一話持ち寄って、百の物語を語り合おう。無事に百の物語を語れたら、参加者全員に一名五本のチユウルを贈呈」
そう書
かれたメモが掲示板に貼られていたのです。
興味を惹かれた生徒猫達は、おもにチユウルを目当てに、夏の夜の体育館に集まりました。
さぁ、猫又博士は何を思ってこんな企画を催したのか。
そして無事に百の怖い話を語り終えられるのか。
生徒猫達はそんな事は特に問題視もしないで参加しているようですが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 08:43:35
14666文字
会話率:11%