通常の月とは別に『セカンドムーン』と呼ばれる特殊な光を放つ六つの月が天に浮かぶ世界『ムーンレイ』――そこには『セカンドムーン』から『月光』を呼び出しその身に纏うことで超常の力を発揮する『月詠』と呼ばれる特別な存在がいた。『月詠』達は空に浮
かんだ、赤、青、緑、黄、紫、銀の月から同色の『月光』を呼び出し使役することで人間を超越し絶大な力を発揮することができた。そして国々はその力を用いて絶えず戦争を繰り返していた。
そんな世界の遠い昔、戦乱の時代。突如通常の『月詠』を超える怪物がある日現れる。その名はクロウツ。彼が『月光』を呼び出す際には、空に今まで存在していなかった七番目の黒い月が浮かび、その身には六つの月の光のどれとも違う『黒い月光』を纏っていたという。そしてその力は通常の『月光』を遥かにしのぎ、その圧倒的な強さのもとクロウツは突然世界を侵略し始めた。
『黒い月光』を纏った悪魔が現れ腕を振れば大地が割れ、剣を刺せば海が裂け、街を通れば大勢の人々が肉塊と化す、そんな地獄絵図の中で抵抗する者ももちろん現れたが意味など無かった。その後一年と経たず、たった一人によってムーンレイは崩壊寸前にまで追いやられたのである。そんな事態を重く見た各国は国の間にあったわだかまりを捨て連合軍を作りクロウツ討伐に乗り出す。
その後、大勢の犠牲の末、ヴァルファレスという一人の騎士とその仲間たちによってついにクロウツは討ち取られる。倒した後もその伝説的な強さは後世まで語り継がれたが、クロウツ亡き後は『黒い月』や『黒い月光』が現れることは二度と無く、クロウツ諸共その存在は疑問視されやがてヴァルファレスという伝説的な英雄の物語を脚色するために生まれた設定と見なされるようになっていった。『銀月のヴァルファレス』というおとぎ話の中の設定として、である。
そしてクロウツが死んだ千年後――ヴァルファレスが生まれたレギン国の王都パルテンにとある少年がやってくる。少年の名はラグナ。騎士採用試験を受けるためにやって来た彼の身には、かつて世界を滅ぼしかけた呪われた力が宿っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 22:52:29
980561文字
会話率:65%
孤児からストリートチルドレンとなり、その後も養父に殺害されかけたりと不幸な人生を歩んでいた天才錬金術師グラス=ディメリア。
若くして病魔に蝕まれ、死に抗おうと最後の研究を進める彼は、禁忌に触れたとして女神の代行者――神人から処刑を言い渡され
る。
抗うことさえ出来ずに断罪されたグラスだったが、女神アウローラから生前の錬金術による功績を讃えられ『転生』の機会を与えられた。
本来であれば全ての記憶を抹消し、新たな生命として生まれ変わるはずのグラスは、別の女神フォルトナの独断により、記憶を保有したまま転生させられる。
グラスが転生したのは、彼の死から三百年後。
赤ちゃん(♀)として生を受けたグラスは、両親によってリーフと名付けられ、新たな人生を歩むことになった。
これは幸福が何かを知らない孤独な錬金術師が、愛を知り、自らの手で幸福を掴むまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-26 01:16:02
1104023文字
会話率:52%
【書き溜めチェッカー:2話】
ある病を抱えた世界の物語。
三百年に一度、その世界には災厄が訪れる。
しかしそれを祓う神の勇者は現れず、故に人々は禁忌を用いて人造勇者を生み出した。
そしてその禁忌……魂喰らいの代償として失わ
れた多くの命、その犠牲を背負う【骸の勇者】は世界を救うために剣を握る。
1/26)書き溜めのため更新停止。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 19:50:16
1502566文字
会話率:24%
そこはかつて、魔王の脅威に立ち向かうため、1000人もの勇者が任命された大陸。
幼いころ勇者に命を救われた少女ヒカリは、念願叶って勇者になることができた。
しかし、勇者拝命の儀式の最中、突如として現れた世界最強の存在――“勇者殺し”によっ
て、ヒカリの師匠が殺されてしまう。
幸せの絶頂から叩き落されたヒカリは、理不尽にも「“勇者殺し”とともに大陸の猛者たちを勇者に誘うこと」を命じられた。
素直なヒカリと拗ねた“勇者殺し”の相性は最悪。見境なく勇者を殺したがる“勇者殺し”に怒りを抱くヒカリ、理想だけを語るヒカリにいらつきを覚える“勇者殺し”。
そんな2人だったが、出会いを重ねるなかで「勇者とはなにか」という問いに直面し、それぞれの気持ちを変化させていく。
はたして2人が導き出した答えは、勇者を増やすのか、それとも勇者を減らすのか……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 18:00:00
10493文字
会話率:42%
勇者は魔王を倒すために女神から加護を授かって生まれてくる。
そして勇者は加護の事を誰にも言ってはいけない。
そんな勇者は噂によると代々物心ついたときからキチガイらしい。
まあキチガイ云々は嘘だろう。
なにしろ、この俺が勇者だからだ。
まあ、
加護を授かってない落ちこぼれ勇者だがな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 19:24:09
1311文字
会話率:0%
異世界から来たという勇者の名声と魔道具が諸国に広がり始めた頃、鉱業の盛んなフォージ王国と農業の盛んなバスケット王国は戦争状態にあった。
フォージ王国のマートン(仮名)は潜入の命令を受け、敵国であるバスケット王国の王都へと足を踏み入れたのだ
が…。実は彼はただの文官で潜入に特化した部署は他にある。いったいなぜ彼は潜入を命じられたのか。彼のターゲットの老将軍とは。
それはそれとして…。
貧弱な土地しか持たないフォージ王国と違い、潜入したバスケット王国には豊富な農業資源を生かした料理や勇者がもたらした異世界の料理がなどとマートンの知らない食べ物が溢れていた。
マートンの食べ歩きの日々が今、始まる。
------------------------------
※異世界物です。
※この作品はエブリスタ様にも掲載予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 07:10:00
198595文字
会話率:36%
王都の片隅の裏路地で日銭を稼ぐ、貧乏占い師ヒョーリ。彼は失くした物を探し出す『ギフト』を使って占い師をやっていた。
ある日、そんな彼の元に勇者が現れた。
「魔王の倒し方を教えろ。」
「は?」
ブチ切れた勇者様が持ってきた運命の相『
棒』と出会い、彼の大冒険が始まる。
--------------------------------------------------
■■ 注意事項 ■■
最初は最底辺から転落します。
メインヒロイン(?)は棒です。
エブリスタ様でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 07:00:00
1037386文字
会話率:30%
これは私たちの住む世界とは異なる世界のお話。
その世界には、魔法と呼ばれる不思議な力、傷を治す癒しの力、人知を越える体技、相対する者を圧倒する剣技、一瞬の隙も与えない守りの技、それらを支える鍛冶の技、がある。
人々は自らの能力を用
いて日々を過ごしている。冒険と言われる出来事もあるだろう。
しかし、その世界で冒険と言うのは《望みの搭》への挑戦を指すのだ。
《望みの搭》そこには神がおわすという。
これはそんな《望みの搭》にまつわるお話。
初作品で初投稿です。10話程、ストックがあります。ストックが切れる迄は隔日で投稿したいと思います。その後は1週間に1話以上投稿出来たらと思います。
完結保証です。感想は初作品ですので、完結するまでは見ず、お返しもしない事にします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 15:39:52
183887文字
会話率:49%
異世界人の王妃が持ち込んだ“ぬい”文化は、今や社交界を飛び出し、形を変えて隆盛を極めていた。卒業シーズンを迎えた王立学園でも例外はなく、生徒の大半が自分や親しい相手を模した“ぬい”作りに精を出していた。そんな流行にイマイチ乗れないメイヴィス
だったが、婚約者のオーウェンは反対に“ぬい”作りの妙手として知られている。そんなオーウェンが、王子妃に内定している公爵令嬢セラフィーナの“ぬい”を作っていることを知ってしまったメイヴィスは動揺する。そして王子アーチボルドもまた、セラフィーナとオーウェンの仲を疑い、オーウェンの婚約者であるメイヴィスに接触してきて……。
※他投稿サイトにも掲載。
※全4話、完結まで予約投稿済。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 00:00:00
10175文字
会話率:50%
最近神殿にやってきた聖女補佐のアリアは、セシリーの護衛を務める神殿騎士のバートに惚れているようだ。セシリーは天才聖女なので気づいた。おまけにアリアもセシリーにバートとふたりきりになれるよう言ってくる。セシリーは天才なので頼みごとをしてくるの
もやむなし。なのでセシリーはアリアとバートをそれとなくくっつけようと考えたのだが――?
※前半セシリー(現地主人公)視点、後半アリア(異世界転生者)視点。セシリーが関西弁。自業自得とはいえちょっとアリアが可哀想め。
※他投稿サイトと重複掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-09 00:06:51
3809文字
会話率:57%
その女がやってきて、ペネロペはすべてを失った。片田舎で見つかった、異世界からの渡り人・アンナ。彼女の力は聖乙女であったペネロペを遥かに上回るものであった。ゆえにペネロペは失脚し、第七王子との婚約もなかったことに。さらに聖乙女から魔法女へと降
格され、隠遁生活を送ることを余儀なくされる。すべてを失ったペネロペは、獣人奴隷のテオを連れ、「クソみたいな環境からおさらばして悠々自適の年金生活を送る」と己を奮い立たせて神殿を後にする。それが負け惜しみだということをだれよりも理解しながら。
※あらすじにある通り主人公が奴隷を使役しています。また、差別的な発言をするキャラクターが登場しますが、それらの行為を礼賛・推奨・助長する意図は一切ありません。
※他投稿サイトと重複掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-18 00:00:00
122701文字
会話率:31%
「俺のハーレムにお前はいらない」
婚約者に浮気されて婚約破棄された『寝取られ』令嬢アシュリーは、宮廷魔法使いでもある才女。
男なんて嫌い。仕事人として生きていくわ!
そう意気込むアシュリーは、猫に変身しての王子の護衛任務に就くことになっ
た。
「私が片想いしている彼女が婚約者と破局したんだ。今までは相手がいるからと我慢していたのだけど……」あれ? 王子が猫に語っているのって、私のこと?
これは、寝取られ有能令嬢アシュリーが王子を護衛しつつ、猫として可愛がられて、最終的に王子と結婚するお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-11 21:38:53
13430文字
会話率:36%
魔法使いの血統である伯爵家の令嬢ローズメイは、魔法嫌いで有名な侯爵家の次期当主イオネスと政略結婚した。
侯爵家は呪われていて、イオネスは病床の身だ。
「妻としての仕事はないが、好きなことをして過ごしてほしい」
「お言葉に甘えて好きにさせて
いただきます」
イオネス様は私が長生きさせてみせる!
ローズメイは、使い魔の白猫コットンと一緒に侯爵家を救う決意をする。
「若奥様がスコップをお持ちになられたぞ!?」
これは、魔女ローズメイが薄幸の夫を守護対象と決めて、好きなことをしながら嫁ぎ先の家を救うお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-11 19:12:24
30386文字
会話率:37%
『王国の若獅子』の異名をもつ第三王子、ライアンは婚約者に突然「バカ王子」と呼ばれて困惑した。「俺はバカ王子なのか」側近を呼んで相談したところ、確かに俺はバカらしい。
捨てないで、マイエンジェル。
俺、変わるから。
これはそんなバカ王子が
頑張っちゃうお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-27 18:02:45
7487文字
会話率:56%
ギルド戦力調査部とは、ギルドを利用してくださるお客様に(冒険者に)安心な冒険を提供する為に設立した部署である。
冒険者を支援する縁の下の力持ちなのだが、その業務は過酷だ。
仕事内容は、野にいるモンスターの能力値を決めたり、新種のモンス
ターを発見したりと様々で、そのレベルや力、色々な能力値や技の設定まで調べているのは、彼等の力があるからなのだ。
攻撃をを受け止めその力の数値を測ったり、モンスターの居る場所の調査をして依頼書を書いたり、近くの町に依頼を探しに行ったりと、真っ先に調査しに行く彼等は冒険者以上の過酷さがある。
測量士と呼ばれる職業のクー・ライズ・ライトとウェポンテイマーという職業のファラ・ステラ・ラビスは、今日もそんな仕事に奔走していた。
測量士とは、自身の手で結界をつくることで力を発揮する職業である。
敵の特殊能力を変換し、自身のステータスにプラスするという旅には向かない能力を持つ。
だからあんまり戦いには参加しないし、結界に引き込むのに苦労する。
そんな彼は頑張りたくない人なのだった。
かってに襲いかかって来る敵。
なぜか襲いかかって来る仲間。
襲いかかって来る貧乏と借金。
草を食って喜べる彼に幸せな人生が訪れますように。
☆☆☆
基本コメディ、というか全部コメディです。感動はしません。だいたい変な人物に変にからまれて変が加速して行きます。主人公が不幸になったりならなかったり、色んなことがあって日々を生き抜いてゆく物語です。ギルドの仲間もおかしな人が続々出て来て基本ダメな人だらけです。真面な人の方が少ないですよ。当然主人公もダメな人です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-08 11:05:23
1022983文字
会話率:40%
空を覆い尽くし、太陽を封じ、星を支配した黒蛇ジャジャ。彼奴を斬るために立ち上がるは元服を迎えたばかりの剣宮辰也と喋る刀。悪徳が蔓延する世を旅する中、現れる刺客たちや蛇を斬る。和風暗黒幻想小説な話。
最終更新:2024-04-06 19:47:03
291733文字
会話率:43%
大国エストライア帝国にある五大公爵家の一つ、ラングハイム家の長男として生まれたヨナは、生まれつき膨大な魔力が原因で寝たきりの生活を強いられていた。
ある日、ヨナは偶然にも一冊の本に出逢う。
それは、失われてしまった古代魔法の全てが記
された本。
その日からヨナは、古代魔法の習得に心血を注ぐ。
本に記されていた一文……『物体を操る魔法』があれば、いつかきっと普通の人のように歩けるようになれると信じて。
努力が身を結び、ヨナは自分の力で立ち上がることができるようになった。
歓喜に震えたヨナは、自分がもう出来損ないではないのだと知ってもらうため、父のもとへ向かう。
……だが、そんな彼の努力を、奇跡を、父は認めてはくれなかった。
それでもいつか家族が見てくれると信じて必死に生きるヨナは、十一歳の誕生日を二週間後に控え、残酷な現実を突きつけられる。
――自分に残された命が、あと一年しかないことを。
絶望に打ちひしがれるヨナは、死ぬ前の最後の望みとして世界中の伝説を求めて旅に出る。
だが、彼は知らない。
旅の先で、彼の古代魔法がたくさんの奇跡を起こすことを。
――たくさんの大切な人との出逢いと、たくさんの幸せが待っていることを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 12:10:00
272219文字
会話率:41%
投稿中の作品「罔象の杜」の本編外短話集。
争乱に巻き込まれる森渡りのシンカの日常生活を短話として投稿しております。
本編の登場人物による物語ですので本作だけでは内容を把握出来ないかと存じますので宜しければ本編をお読み頂いた後に再訪頂けれ
ばと存じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 12:00:00
137704文字
会話率:22%
罔象の杜(みずはのもり)
深い森に覆われた大陸、森を蠢く魍魎達。人々は戦に魍魎、時には隣人にすら怯えて暮らす。僅かな領土を巡り戦争は絶えず、陰謀が渦巻いている。
類稀な戦闘の才能を持つ主人公シンカは放浪の末に貴族の子女を助ける事になる。
それがたった一つの火種となり周辺諸国も巻き込んだ大火となって全てを焼き尽くす。
己の腕で敵も陰謀も薙ぎ払い、家族を守り敵に抗え。
怠惰な男が責任を学ぶ、虱と泥に塗れた観光ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-13 12:00:00
1326981文字
会話率:28%
帝国軍人のグレンは、任務中にうっかり神獣を殺してしまったために、軍から追放されてしまう。
唯一慰めの飲み会を開いてくれた、クールビューティな後輩キリ。お酒にめっぽう弱いのに、寝落ちするまで付き合ってくれた。
翌日、なぜかそのキリと一緒に
里帰りすることとなったグレン。
かれこれ10年振りに帰る故郷。しかし、温泉で有名な観光地であるはずなのに店も閉まっており、人の影すらなかった。
疑問に思ったグレンは、隣の家に住む幼馴染のローラに事情を聞くことにするが、出迎えてくれたのは彼女の母親だった。涙を流す彼女から話を聞くと、5年前に村へ神獣がやって来たらしい。
「なあ、神獣って一匹殺したのなら二匹殺すのも同じだろ?」
”神獣殺し”は再び剣を握った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-24 13:00:00
6339文字
会話率:60%
マナと精霊溢れる世界、テセロスディア。極一部の人間がマナを操り精霊と契約・使役できるシャーマンとなり、選ばれし者として力を行使していた。
特異な能力者として各国がシャーマンの研究や利用に鎬を削っていたある日、人口の過半数がシャーマンとし
て生まれる稀有な小国セルトニアで丸ごと国民が失踪したのである。
――たった一人を除いて。
セルトニア国超規模失踪事件は世界中に知れ渡ったが、失踪の理由は不明、国民の行方も不明。たった一人になったセルトニア人は、連邦の特殊な『学園』に入学し、同胞を捜し出す事を誓うのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-23 17:33:57
47867文字
会話率:44%
エフタル王国、王立魔法学院。
ここには、有力な貴族の子弟はもれなく通うことを義務付けられたエリートの養成学校である。
中には魔力のある平民も特別に入学を許されることはある。
そういった平民も卒業後は準貴族として社交界の仲間入りす
るのである。
俺、カイル・ラングレンの両親は冒険者であった。
もちろん貴族ではない、平民ではあるが俺には魔力の適性があった。
だから平民枠として入学を許可されたのだが。
魔法の才能は平凡、いや、落第しないように必死に頑張っている。
そしてなんとか無事に三年に進級できた。あと一年何事もなく過ごせば準貴族の仲間入りだ。
そんな中、事件は起きたのだった。
※前日譚として『灰色の第四王女』という短編を投降しています。
主人公は別なのでストーリーには関係ありませんが、
一部本作のプロローグにつながる部分がありますので興味がある方はご一読くださると嬉しいです。
(本作品はカクヨム、アルファポリスでも掲載しております)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-20 18:17:43
208939文字
会話率:27%
”神を名乗る者”が世界を乗っ取ろうと、別の世界から侵略を仕掛けて来た。世界は争いにより荒廃し、徐々に生存圏を減らして追い詰められる一方となる。そんな時、1人の青年が立ち上がった。だが、”神を名乗る者”の策略により、その青年こそが悪として、
世界中から命を狙われるようになってしまう。青年は命を狙われながらも世界中を駆け巡り、”神を名乗る者”の眷属を殺して回った。そして、遂に青年は”神を名乗る者”の世界に行き、”神を名乗る者”を殺した……。それから千年後。平和になった世界で何かが起ころうとしていた。――――さあ、再び世界を乗っ取りましょう。それとも、滅ぼしてしまおうかしら?――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-19 18:52:50
59250文字
会話率:32%
古代に栄えた文明が滅亡し、数千年。
人は、滅んだ文明の遺跡から発掘される古代文明の魔導具を利用して新たな文明を築いていた。
新人魔導技師の青年レスはある日、冒険者と共に古代の遺跡を訪れる。
偶然から魔眼を手に入れたレスは古代文明の叡智であ
る魔法陣を理解し、様々な魔導具を作っていく。古代文明滅亡の謎を追うことにしたレスの元に人、獣人、精霊と様々な種族の愉快な仲間達も集まってくるのだった。
これは世界を魔導具で無双しながら巡る冒険ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 17:01:02
121240文字
会話率:63%
二つ名付きの冒険者であるヴァンは、己の目的のため、ギルドの依頼をこなしながら各地を旅していた。
並の冒険者は彼を敬遠し、実力で悪名を轟かせられない輩は彼の名を悪用する。それが彼にとって当たり前の日常だった。
そんなヴァンがある日依頼を終えて
ギルドに戻ると、いつもと違う奇妙な空気が流れていることに気付く。
その原因は、酒場の一角で優雅に食事をする、何処かの令嬢と執事と思しき二人であった。
稀少な神代種族であり魔法種族でもあるフローラリアの少女と、妖精族の青年。
場違い過ぎて荒くれ共でさえも遠巻きにしている二人に興味を持ち、成り行きで彼らに同行することにした。
二人が旅に出た本当の理由を知ったとき、ヴァンの運命も大きく動き出すのだった。
* * *
エルフ、獣人、妖精などお馴染みの種族の他、フローラリアなど独自種族で混成パーティを結成!
お賑やかな冒険ファンタジーをお楽しみください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 00:00:00
322230文字
会話率:46%
――あの美少女傭兵『旋風のルスト』が美しい女傭兵となって帰ってくる――
国家存亡の危機『ワルアイユ動乱』
病身の母のために戦場に立つ少女は、西の果ての戦場にて救国の英雄となる
その功績はルストに栄光を与えた
7人の仲間たちととも
に新部隊の隊長に抜擢されたのだ
それから1年――
成長したルストは仲間たちに極秘で諜報部門の傑物ブリゲン局長にシゴカれていた
「ルスト、自分の体に染みついた古い考え方を捨てろ。そうでなければこれから先、命を落とすぞ!」
「お前には、ケンツ博士の〝裏〟をとってもらう。彼がなぜ我が国に足を踏み入れてきたのか? その理由を調べろ」
駆けつける信頼する仲間たち
北からやって来た科学者の身辺調査
ぞの結果、ルストが掴んだのは北の同盟国の惨状だった
権力者の介入、予算の強引な打ち切り、研究成果の持ち出し
そこにかつての科学立国の栄光はなかった
そして、世界を揺るがす事実をルストは知る
フェンデリオルの戦争における切り札、精霊科学武器『精術武具』
その国家機密情報が脅かされようとしていたのだ
いままさに北の同盟国にて!
もはや一刻の猶予もならない!
ルストは祖国と世界の平和を守るため
北の大地へ旅立つ決意をする!
今こそ、新部隊〝イリーザ〟行動の時!
「これまでの戦争で流された血を無駄にしないためにも、私とイリーザの仲間がこの危機に立ち向かいます!」
「その言葉を待っていた!」
国家間の謀略が飛び交う中、難敵が立ちはだかる
ルストたちはこれを打ち破り
世界大戦の危機を回避することができるか?
一人の少女のサクセスストーリーが、緊迫のサスペンスアクションストーリーとなってふたたび始まる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 06:44:18
872297文字
会話率:50%
「私には、他人より秀でた知恵も武力も何もない。ましてや精術を全く扱えない〝適性欠損〟そんな私でもチャンスを掴みたい」
そう願う一人の女性兵士・クレスコが偶然目にした新部隊募集告知、彼女は藁にもすがる思いで僅かなチャンスに賭ける覚悟をした
。そんな彼女には心から憧れる一人の女性が居た。
クレスコの教官であるドルスは言う。
「クレスコ、会えるなら会ってみたいか?」
「会ってみたいです。でも――」
クレスコが抱いていたのは憧れだけではない。そんな彼女にドルスは言う。
「ルストなら、お前が今抱えている悩みや迷いも聞いてくれるはずだ」
「本当ですか?」
「それが知りたければ、この訓練を乗り越えろ」
そして彼女は立ち向かう。14日間の過酷な試練に。これは旋風のルストに憧れたもう一人の勇敢な少女の物語。はたしてクレスコはチャンスを掴むことができるのだろうか?
■精霊科学〝精術〟の存在する近世風世界で、いかなる困難に襲われようとも、美しく気高さを失わない誇り高き女傭兵ルストと、その仲間たちとの戦いの旅路を描いた女主人公戦記ファンタジー【新旋風のルスト】のサイドストーリー外伝
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-21 07:00:00
14955文字
会話率:41%
――あの〝ルスト〟が帰ってくる――
■ワルアイユ動乱を乗り越え国家の危機を救い栄光を掴んだ少女〝エルスト・ターナー〟彼女の武名は『旋風のルスト』の名とともに国中に轟いた。さらに苦難と危機的状況を乗り越え、家族との絆を取り戻してルストは傭兵
として大きな栄光とともに、軍外郭特殊部隊隊長と言う栄誉ある役職を掴むに至った。
『虹のようにオーロラのように、あまねくすべての彩を放つ者たちの意味を込めてこう名乗りたいと思います』
職業傭兵特殊部隊〝|虹彩《イリーザ》〟の隊長となったのだ。
■それから、|虹彩《イリーザ》発足直後の小規模任務を幾つか終えてルストとその仲間たちは初めての長期休暇を与えられた。そして、ルストたち8人はそれぞれの道へと旅に出ることとなった。
家族に会う者、祝福を受ける者、過去を振り返る者、困難を乗り越える者――多彩なドラマがそこに生まれる。
■ルストとその仲間たち、8人それぞれの物語を描いた短編連作集
☆――――――――――――――――――――――――
■17歳の銀髪・碧眼の美少女ルストは重い病の母の治療費のために傭兵として懸命に働いていた。屈強な男たちと肩を並べて戦うが、女性としても小柄であり、実績も無く、名前も売れていないルストは傭兵として仕事を得るのも困難を極めていた。だが、諦めない前向きな心を持つルストは、ついに未来へとつながる大きなチャンスを掴む。
■そんなルストは17歳の少女。それ故に腕っぷしではは屈強な男たちには敵わない。だが、それを超える優れた洞察力と包容力と指導力、そして精霊科学『精術』を武器に困難な事態を次々に打ち破り、人々のために確かな明日へと繋がる未来を切り開いていく。
■気高さに溢れた美少女傭兵が、精霊科学の残る悠久の大地フェンデリオル国で砂漠の大帝国と戦い、人々を幸せへと導く! 孤独な道を歩んでいた一人の少女が、傭兵となり救国の英雄となり、幸せの絆を取り戻すロマン溢れるサクセスストーリー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-10 20:00:00
70724文字
会話率:51%