王宮は野望や欲望や打算や陰謀がぐーるぐるとぐろを巻いています。
あるいは、王自身がすでに何かに堕しているのかもしれません。
ぐるぐる、ぐるぐるめまぐるしく変わる宮殿で、それでも取り残される者。
翻弄されずに健やかに、との望みに形はあ
りません。
ありませんが、あるいは。
他サイトのタイトル競作に出展した旧作品です。やや改稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-13 10:45:38
484文字
会話率:50%
アーバインという男がいる。覚えていて欲しい。
彼は、青年実業家だ。後ろ盾もないところからのし上がった。
のし上がっただけに、卑劣で卑怯で、何よりあくどい。彼のためにどれだけの同業者が泣きを見たことか。
だが1つだけ同情してやってほし
い。
彼は、初恋に敗れたのだ。
絵画を習った家庭教師に抱いた淡い——それでいて強烈な恋心は、名前も知らない青年実業家に破られた。片思いの家庭教師とその青年実業家は早くに結婚したのだ。
とにかく彼は、その青年実業家を越えるべく絵筆を折った。
やがて巨富を得るが、恋敵だった青年実業家は若くして他界し見返してやることはできなかった。一方のアーバインはというと、純真だった瞳の輝きが変わってしまうほど経済界の競争ののめり込んでいて初恋の相手のことなど忘れていた。それでいて他の女性を愛するなどということもなかった。あるいは、初恋にこだわっていたのかもしれない。
そのアーバインが恋をした。15歳年下の娘だ。
初恋の相手と結婚相手の間に生まれた娘だった。
娘の名は、セリシアという。
アーバインがセリシアの存在を知ったとき、セリシアは不治の病に冒され病床に伏せていた。
が、アーバインはセリシアに若き日の初恋を感じた。金はある。医者に交渉するも不治の病は不治の病。
結局、王国の建国伝説に頼ることにした。
妖魔の森の中にある、虹の湖を目指すのだ。そこにいる「3つ願いを叶えてくれる魔物」を探すため軍隊を組織した。
そして激闘の末、虹の湖に。
3つの願いも叶えてもらった。
セリシアの病の完治と、彼女と恋仲になれること。
最後に——。
この悪徳を重ねた自分で彼女と付き合っていいのか、と自問する。
「いや、それは願う必要もなく自ら取り戻しているようだ」
魔物は言う。彼女のために、という純真な願いで在りし日の若者がよみがえったのだ。
それならば、と最後の願い。
「それじゃあ、私に上等な絵筆を下さい」
彼の最後の願いも叶えられた。
純粋な彼に、その後の打算などあろうはずもない。
他サイトに発表したことのある、三題縛りの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-18 10:41:29
3412文字
会話率:30%
気付けば見知らぬ場所にいた。俺はその場所でライズという子供の姿になっており、【初心の魔眼】というユニークスキルまで所持していた。
異世界でライズとして生きていくことになった主人公の物語。
最終更新:2014-12-29 00:00:00
116551文字
会話率:30%
物語などでよく登場する仮面をつけた凝った衣装のヒーロー。
彼らは何故、いい年をしながら、あんな変な格好で正義の味方なんて真似をしているのでしょうか?
そして、そんな行為の裏側で、彼らがどんな事で悩んだり苦しんでいたりするのか。
これ
は、そんな仮面のヒーローの内側を描いてみた物語です……。
※この作品は冬童話2015への参加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-28 03:32:23
11865文字
会話率:30%
私、夕霧(ゆうぎり) 聖愛(せいら)は、ひょんな事から学校中の人気者である、西連寺アスカと友達になった。彼は凄く嬉しそうだったけど、私は彼をスクールカースト上位にいるための便利な奴としか思ってなかった。ある日、そのことがバレて……
友情も
のが書きたくなってかきました。一応はハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-25 00:00:00
5558文字
会話率:51%
幼稚園の男の子と女の子の、初恋のお話。
好きに、理由も性欲も打算も関係なかった、純粋な話。
最終更新:2014-10-27 18:37:47
599文字
会話率:20%
生まれながらに裏稼業を背負う運命の少女。
少女が愛したのは、ずっとそばにいてくれた裏稼業に生きる男だった。
その愛は、執着か、打算か、それとも・・・。
「狂おしいほどに俺だけを愛せばいい」
最終更新:2014-10-22 00:24:45
10376文字
会話率:13%
ルフェダオスの寵児とか呼ばれてる私は言いたくないんだけど日本から転生した少女だ。誰がなんと言おうと少女だ。
魔術科の王子様な先輩、騎士科の女王様な友人に囲まれ、打算的な理由で魔術を学ぶ私の学園物語。
「俺の紹介は!?」
「ひ、一っ言も出てき
てませんね...ぶふっ」
「気を強く持たれるがよろしかろう。恋愛は根気であるとわたくしは思いますれば」
「っていうか俺もじゃんかっ!」
「あれ?どうしたんです?みんな揃って」
こんな感じの5人のお話です。
注意!R15と残酷描写のタグは保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-04 01:28:17
125002文字
会話率:43%
未来を予知する「犯罪予知装置」が開発された日本。
家柄、学力、容姿に恵まれた後藤亮二は、周囲の打算的な態度により人間不信に陥っていた。そんなある日、後藤は三日後に重大な爆弾テロを起こす「予定犯罪者」に指定され、警察に追われる。しかし後藤に動
機はなかった。犯罪予知装置の精度は低く、多くの冤罪を生んでいたが、政府がそれを隠蔽していたのだった。
その事実の露呈を目的とする組織「レジスタンス」は、爆弾テロの発生時刻まで後藤を匿うべく、一人の少女、藤山小豆を派遣する。
※第19回電撃大賞第1次選考通過、第2次選考落選作品です。
※投稿は不定期ですが、すでに書き終わっている作品のため、すぐに完結します。
※構成の都合上、章ごとの字数が違います。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-23 22:41:52
37834文字
会話率:55%
広大な海と大小様々な島からなる世界。武装商船団〈アルヴァラン〉を率いる女船長エルヴィラは世界最大の島サンディールを訪れる。そこでひょんなことから大貴族の御曹司アルフを保護した彼女は、様々な打算と人情のもと彼を船員として迎え入れることに。何者
にも縛られない自由な生活を求めた彼女達は、しかしその選択により強欲な者たちの権力争いに巻き込まれてしまう。【Die fantastische Geschichte 10】海のように広がる自由な未来を〈ウンディーネ〉達は高らかにうたう。
※この作品はpixivでも公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-16 17:42:21
4916文字
会話率:53%
正義の味方、けんざんっ!! とある高校を舞台に、緒事情でチームとなった戦闘集団な高校生たちの青春群像。正義に燃えたり、完全騙されてたり、打算にまみれたり、友情を培ってみたり憎悪をたぎらせたり……
今日も行く行く伍人衆(ほんとは6人)、ものか
ら団をやっつけろ。
時代設定は1980年代初頭。でしたがざっくり、携帯電話のなかった時代、という感覚でおつき合いいただければ。
以前、他サイトで全編発表したものを改稿しながら転載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-07 16:58:25
245311文字
会話率:40%
高校生である真泉 新(まいずみ しん)は、打算で生きている。
自分の起こした行動に、どのような見返りがあるか常に考えながら生活している。
そんな新を、はたから見たらどう見えるか。
”超親切な奴”
そう勘違いされてもおかしくない。
そんな
単純な勘違いから巻き込まれる、扉でつながる冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-29 18:00:00
45306文字
会話率:54%
物語は一つのICレコーダーから始まる。
『本音』を仕舞ったそのメモリは『嘘吐き』達を揺り動かす。
それは恋?それとも打算?
これは素直に生きることを忘れた高校生達の本音と衝突の物語……
最終更新:2014-01-22 22:32:38
25915文字
会話率:43%
不思議な少年と打算的な少女との出会い――。ありきたりでベタな恋愛を目指しつつ、方向性はライトノベルにシフト気味。ラノベについては、どれくらい手を抜くか、そこの匙加減がポイントだと思うので、読みやすく、会話を意識した構成になっています。
1
/17完結です。やっぱり納得が出来ませんでした。
もうすこし、もうすこし時間と根気があれば……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-17 08:00:00
106875文字
会話率:36%
中、高、大学、社会人と時間を過ごしてゆく中で、少年と少女が恋愛を通して成長してゆくストーリー。
中学時代、特に変哲のない野球少年だった松尾大樹、野球はうまくもなく、時々試合に出させてもらえる程度の補欠だ。成績は中の中、クラスでも目立つ方では
ない。そんな松尾を見守っている一人の女子、一休ことは。ことはは大樹の幼なじみだ。天然、ゆるふわ、だが、どこか打算的でもある彼女は、恋を探していた。白馬の王子様に、、なんて恋ではなく、もっと身近で、現実的な恋を探していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-05 03:02:42
10190文字
会話率:47%
「好きだ」なんて言い逃げした幼馴染に「私も好きだよ!」と一言返すため奮闘するつばさちゃんと、打算まみれで言い逃げしたつばさちゃんの幼馴染である高坂くんと、高坂くんの皮を被った神様ことエンスウ様の、青春ドロドロ三角関係。恋も日常も、きっと気づ
けばダメになっている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-26 18:13:15
48492文字
会話率:30%
決意シリーズの母、睦のお話です。
キーワード:
最終更新:2013-11-02 23:22:59
200文字
会話率:20%
打算的で冷めきった僕の学園生活は何の不満もなく、順調であった。可もなく不可もない日常。そんな日常を壊したのは、学校一の問題児遠野大和だった。
彼は不良では決してない。彼はいつも正しい。そういつだって正しい。正しければそれでいい。自分の正義を
貫くために、どんなリスクも覚悟の上、そういう今どき珍しい危険な人間だ。
ある日、僕が遭遇した自殺志願の女の子を前にしたときの事だった。誰も彼もがこの事態の当事者になる事を恐れ動けない中、遠野大和は突然現れ、名前も知らない女の子を迷い助けようとした。そうして少しの油断から屋上から落ちてしまった彼女を、誰も動けない中、彼は何のためらいもなく彼女を受け止めるために走り出した。ばかげた行動だ。それでも結果として彼は彼女の命を救った。
そんな出来事があった次の月曜日。彼は何事もなかったかのような顔で両腕を骨折していた。その強がりがあまりに滑稽で僕は彼に興味を持った。
そんな彼に興味を持ったのがもう一人、双子島陽菜。
この学校の生徒会長の妹で、先日彼に命を助けられた女の子。
突然現れた彼女は、彼に好意をもって接してきた。
僕は相手が悪いと思った。彼女が惚れた相手は、人間の感情を持ち合わせない化け物だ。叶わぬ恋だと思った。でも、そんな彼を彼女は変えた。
遠野大和は彼女の気持ちに答えようとしたでも、それには大きな壁があった。それは彼女の姉である瑠奈の存在。彼の同じ正しい人間、でも彼とは違う、言葉に重きをそして人に憧れられる本当に正しい人間だ。自分の正義の行使の為に暴力を是とする彼に妹は任せられないと、彼に牙をむいた。
彼を認めるわけにはいかない。でも彼が妹の希望。だから彼に条件を提示した、過去を清算し、もう二度と暴力を振るわないようにと、自らの正義だけを貫き通してきた彼にとってそれは今までの生き方全てを否定する事。それでも彼は会長の提案を受け入れ、変わろうとした。でも、夏休み最後の日曜日、陽菜に気持ちを伝えようとする彼の前に現れたのはかつての彼に恨みを持つ、『凶悪』の少年たち。遠野大和は、陽菜を守るために、約束を破り、暴力を振るった、それは、守るための力から、悪を滅するための力に変わっていく。
そうして彼は自分自身で大切なものを手放した。それが僕と彼との高校2年の夏休み、ばかげた行動で始まった恋が馬鹿な行動で終わりを告げる一夏の出来事だ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2013-08-17 21:13:11
89459文字
会話率:43%
【即興小説トレーニング未完作品を完結させたものです】
彼の恋人は最近様子がおかしい。秋には美しい髪をばっさりと切って赤茶色にしてしまったし、夏に弾けるような笑顔を浮かべていた彼女が、冬には声も出さずにひっそりと笑うようになった。問いかけて
も彼女はあいまいに首をかしげるだけだった。
彼は疑問を胸に抱きながらも、ホワイトクリスマスにプロポーズを決意する。その時に全てを話してくれるだろうという打算も秘めて。
しかし待ち合わせ時間の三十分前に彼が見た者は、頭と肩に雪をつもらせて待ち合わせ場所に立っていた恋人だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-02 01:41:46
2195文字
会話率:57%
◎Railwaysシリーズ、第11弾。
愛と奇跡の物語、前後編をお届けします。
前編は、夫であり男である、泰輔の視点より。
ある日届いた着信が、僕の日常を揺るがした。
妻の美咲が交通事故にあったという連絡。大きな不安を抱えて病院に向かっ
た僕を待っていたのは、物言わず眠り込んだ妻の姿。
担当医の伊東が告げたのは、僕にとってはとても受け入れられない現実。美咲の意識は戻る可能性が低い、それを知らされ動揺と不安を隠せなかった僕。それが僕の判断力を鈍らせた。
タイミングよく僕への心配を装って電話をかけてきた優子。彼女の誘いに乗って、身体を重ねてしまう。こんな時に、と自己嫌悪に陥る僕に、ありえない提案をして僕を怒らせる優子。でもそのことが、美咲への気持ちを僕に再確認させたんだ。
男のずるさ、女のしたたかさ、そして男女の打算と愛の交錯を描きました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-10 16:45:12
5066文字
会話率:42%
Twitterの即興小説トレーニングのお題「打算的な友人」をもとに書きました。自サイトにも掲載済み。人外男性と現代から魔法のある世界にトリップしてきた人間女性のおはなしです。
最終更新:2013-02-07 00:52:04
2606文字
会話率:0%