公爵家令嬢に転生した『私』は、婚約者である王子を男爵家令嬢に奪われてしまう。さらに、あろうことか『私』は二人から命を狙われる羽目に……。その時、異変が起こった。
コメディタッチで明るめのショートショート2本立てです。今作は少しゾクッとする
要素を加えました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 21:10:56
14532文字
会話率:33%
公爵家に生まれたルクトレアにはいずれ定められた結婚、定められた人生が待っていた。
家のために駒となるのが彼女の務め。
「……冗談じゃない。断固拒否するわ。私の人生は私が切り開く。婚約者がこの国の王子だというなら、それを覆せる権力を手に入れ
るまで」
ルクトレアは研究職として城勤めを始める。
発現した固有魔法、未来予知を武器にコネを築き、王城内での影響力を拡大。
相棒の、高速事務処理の固有魔法を持つ男爵令嬢と共に出世を重ねていく。
これは、自立心旺盛な公爵令嬢が、自らの意思で自由に生きるために、権力の頂点を目指す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 22:46:47
22037文字
会話率:32%
貧しい家で生まれ育った男爵令嬢のエリーナ・ハンスは、カザフ子爵という婚約者のもとで苦労の日々を送っていた。
カザフ子爵を素晴らしい人格者だと思えたのは、婚約して間もない頃だけ。
カザフ子爵が演技をやめてからというもの、女癖の悪さと怠
惰な本性が露わになる。
さらには肝心の事業も大赤字の借金まみれなことが発覚し、エリーナは必死の思いで財産のやりくりをしていた。
そんなある日、エリーナはカザフ子爵から婚約破棄を言い渡される。
理由は財産の横領だった。
身に覚えのない言いがかりに対し、エリーナは身の潔白を訴えるが聞き入れてもらえない。
そうして邸宅を追い出されたエリーナは、傷心の中で自分の至らなさを痛感しながら馬宿に向かった。理由はどうあれ、自分自身の未熟さが招いたことだと自分を責めた。
夜遅い時間だったこともあり、エリーナは馬宿に向かう途中でガラの悪い男に絡まれる。
このまま身ぐるみを剥がされて一生を終えることになるかもしれない。
エリーナが諦めかけたそのとき、太陽のようにきらびやかな金髪の青年がエリーナのことを助け出した。
その青年はアーノルド・サンダルク公爵。
この出会いが、エリーナの人生を――そしてアーノルドの生まれ持った運命を変えることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 11:47:50
47431文字
会話率:46%
卒業パーティーの場で、モイラはこの国の第三王子に婚約破棄を突きつけられる。その隣には可愛らしい男爵令嬢。
しかし、モイラには心当たりがない。
だって、彼女には幼馴染でワンコ系な最愛の婚約者がすでにいるのだから。
そんなわけで、モ
イラとその婚約者は第三王子の勘違いを正してあげると言うお話。
ザマァよりもラブラブメイン。
※作者のオリジナル異世界のお話ですので、現実世界の歴史や常識などとは違う場合がありますが、ご了承くださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 19:10:00
5376文字
会話率:32%
アルフォンシーヌ・バロニエは婚約者である王太子エドアルドから婚約破棄をつきつけられた。男爵令嬢フィーネと親密なエドアルドとの仲を何とかしようとしたが、努力の甲斐無くあろうことかフィーネ暗殺を計画した罪まで着せられた。
しかし騎士に捕らえ
られ、護送されるところで気を失って目が覚めると、見知らぬ部屋に居た。
そこに現れたのはシルヴァイン・ベナール。学園の図書館長で歴史学の教授。彼はアルフォンシーヌが無実であることを信じ、彼女を庇護する。
彼女は彼に頼るしかなく、彼の用意した屋敷に滞在することになった。
だが彼女は知らなかった。彼が何を目論んでいるのかを折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 19:02:59
12749文字
会話率:46%
かつて、シャルロッテは幸せだった。
筋肉ムキムキで怖面だけど娘たちにはすごぶる甘い帝国軍人の父、母親代わりの優しい姉、兄のような幼馴染。
そんな幸せな時間は、父の戦死とともに終わりを告げる。父にきせられた裏切り者の汚名。
伯父夫婦に虐げられ
、妻を7人も亡くしている成金の男爵に嫁がされそうなとき、幼馴染のリヒターが乱入する。
これは、戦場では「死神」と恐れられるシャルロッテが、世話焼きな幼馴染と幸せになるお話。
戦乱と陰謀が渦巻く帝国で、彼女は真実に辿り着けるのか――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 22:12:01
29205文字
会話率:39%
第一王子の婚約者アリアーネは王子からの関心を得られず、男爵令嬢に想いを寄せる彼との仲は当然のごとく冷え切っていた。
彼女はある夜会で婚約破棄を言い渡される。
しかしそこには、ある思惑があってーー
婚約破棄の物語
最終更新:2024-11-16 17:26:02
7893文字
会話率:26%
「魔力のないお前は俺たちの主人に相応しくない、契約破棄してくれ」
契約していた精霊にそう告げられ、ミスティア・レッドフィールド男爵令嬢は呆然とした。
「精霊様方もこう仰っておりますし、崇高なるお力をベストな状態で奮って頂かねば。お姉様、ど
うか契約主の御立場を私に譲ってくださいませ!」
精霊たちを自らの傍に侍らせながら、アリーシャ・レッドフィールド男爵令嬢が告げた。
上位精霊に見劣りしない可愛らしい容姿に、愛嬌のある性格――そして潤沢な魔力量。なにもかもがミスティアとは正反対である。しかしつたないながらも、ミスティアは精霊達のために身ををなげうって努力してきた。しかし全ては無駄だったらしい。
(――なら、差し上げるわ)
ミスティアは妹であるアリーシャに精霊達を譲ることを決意する。失意のミスティアだったが、そんな彼女にある救いの手が差し伸べられるのだった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 18:44:31
181159文字
会話率:41%
第三王子エヴァン殿下から、婚約破棄を言い渡されてしまった公爵令嬢エレナ・アゼリア。婚約者の隣には、乙女ゲームのヒロインである男爵令嬢が寄り添っていた。身に覚えのない罪まできせられそうになったその時、隣国のハイスペックな王子様が手を差し伸べて
……。という小説の主人公に転生した私。…………いやまって。話を聞く限り、ヒーローはヤバめのヤンデレなんですけど!
転生者仲間の兄や友人を巻き込んで、ヤンデレから逃げようともがくものの、結局逃げられない話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 17:17:22
19390文字
会話率:26%
「他に女ができたからお前とはもう別れる! 相手は伯爵令嬢で貴族の妻にふさわしい女性だ! 平民のお前は実家に帰って俺に支払う慰謝料の準備をしておくんだな!」
テナス商会の娘メリエッダは、男爵貴族のダズから婚約者の乗り換え目的で婚約破棄をさ
れる。
その上、真実の愛に目覚めたという理由で慰謝料まで貰えると信じていたのだが……。
「なにか勘違いをされているようですが、今回の件で慰謝料をお支払いになるのはダズ様の方ですよ?」
「ええいもういい! 口を開けば金金と金に汚い奴め、そんなに金がほしいのならくれてやる! 金にがめつい女への手切れ金と思えば安いものだ!」
しかし没落寸前のダズの家はテナス商会から多額の資金援助を受けており、娘を小間使いのようにこき使われたメリエッダの父親は大激怒、その援助を打ち切る。
資金難に陥ったダズはお家断絶に焦り、慰謝料を含めて金を貸してほしいと伯爵令嬢に泣きついて醜態を晒してしまうが、彼女との出会いに隠された真実と自分を取り巻く現実を知った時にはもう遅かった。
一方メリエッダはかつての知人と再開し、新たな恋と幸せを見つけていく……。
※この作品は他サイトでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 12:58:00
16004文字
会話率:42%
「ロゼッタが余に泣きながらすべてを告白したぞ、貴様に酷いイジメを受けていたとな! 聞くに耐えない悪行とはまさしくああいうことを言うのだろうな!」
公爵令嬢カムシールは隣国の男爵令嬢ロゼッタによる虚偽のイジメ被害証言のせいで、婚約者のルブ
ランテ王太子から強い口調で婚約破棄を告げられる。
「どうぞご自由に。私なら殿下にも王太子妃の地位にも未練はございませんので」
しかし愛のない政略結婚だったためカムシールは二つ返事で了承し、晴れてルブランテをロゼッタに押し付けることに成功する。
「――ああそうそう、殿下が入れ込んでいるそちらの彼女って明らかに〇〇からの〇〇ですよ? まあ独り言ですが」
真実に気がついていながらもあえてカムシールが黙っていたことで、ルブランテはやがて愚かな男にふさわしい憐れな最期を迎えることになり……。
※こちらの作品はカクヨム様の方で先行公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-24 09:05:21
21805文字
会話率:29%
男爵令嬢エミリアは前世の記憶を持っていた。
前世はガルシアの宝石とも呼ばれ、15年前成人間近に亡くなった侯爵令嬢マリアンヌ。全てのことを家に決められ自由のない暮らしをしており、来世では絶対貴族に生まれるもんかと思っていたら、また貴族に生まれ
てしまった。
しかし今世は前世よりもしがらみが少ない男爵令嬢。
今度こそおばあちゃんになるまで生きて、自由を謳歌するぞと思っていた。
だけど、自由を謳歌するまで時間があるので、前世の幼馴染を観察することにしました。
優しくてちょっと意地悪で泣き虫な幼馴染のテオドールはどうなったのかと思ったら、そこには昔の面影すらなくなったテオドールがいて────。
これは前世でやり残したことを謳歌する為に自由に生きる少女と、孤独と絶望で心を閉じた男のお話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 14:38:11
2154文字
会話率:2%
私、ミリア・トリスティア公爵令嬢の婚約者、アレク・シンクレアは小国、シンクレア王国の王太子だった。
だけど、貴族が学ぶ学園に通っていた際に、彼は、ピンク髪の男爵令嬢レイナ・シュクルテルに恋をしたのだ。
そして、卒業パーティでの彼から
の一方的な婚約破棄。
だけど、そこで救いの手が現れる。
ガルデリア帝国の皇太子アルベルト・ガルデリア様だ。
彼が私に求婚してきたのだ。
私の答えはもちろんYES。
こうして、私はガルデリア帝国の皇太子妃になり。
そして、私を振った王太子へのザマァも出来ました。
めでたしめでたし。
……そして、私は全てを失った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 13:14:15
3310文字
会話率:34%
平凡な男爵令嬢メリザンドの結婚相手に決まったのは、美しき貴公子・バルテ侯爵リュシアン。
密かに憧れていた殿方と結婚できるなんて、夢みたい。良き妻になれるよう、精一杯努力しよう……。そんな決意を胸に、あれよあれよという間に侯爵夫人となったメリ
ザンドだったが、リュシアンからは放置され、初夜さえ訪れない。
そしてある晩、久しぶりに帰宅したリュシアンに告げられる。「お前と結婚したのは、国王の愛人にするためだ」と。しかもただの愛人ではなく、『公式寵姫』となることが既に決まっているのだと。
実は、メリザンドは三年も前に国王に見初められており、裏で準備が進んでいたのだ。
国王の愛人なんて、そんなのぜんぜん嬉しくない。メリザンドがなりたかったのは、あくまで『リュシアンの良き妻』だったのに。
怒りと悲しみでいっぱいになりながら国王の元へ向かうメリザンドだったが、国王から情熱的な愛の告白を受け、公式寵姫となることを決意する。冷たい夫より、自分を愛してくれる男の傍にいよう、と。
こうして、メリザンドの華やかな宮廷生活が始まったが……。
※いろいろな史実を元ネタにオリジナル要素を加えた作品です。ご承知おきのうえ、お読みください。
※他のサイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 09:08:28
224364文字
会話率:35%
【7話完結】
男爵令嬢トリシアは、幼い頃から2年毎に訪れる恐ろしい夢に悩まされていた。
夢の中に現れる黒髪の少女が声高に訴えるのだ。「逆ハー」「推し」「モブ」……と、訳の分からない言葉と考えに自分を侵食されてゆく。
その声の主に嫌悪感を募
らせたトリシアは、逆襲を決意する。
これは転生したかもしれない少女に抗い、幸せを掴み取るまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 06:50:00
5818文字
会話率:32%
――月の女神に見護られた世界。――
この世界には魔力が存在し、動物や人は魔力を帯びすぎると変容する。動物は魔物となり、人も同様だと言い伝えられているが定かではない。
また世界に5つあると言われる神器は、かつて地上に在った女神の力が込め
られており、いまでも世界を護る力を帯びていると云う。
セレネ・バンブリアは、前世の記憶と知識を持って生まれた。この世界では商会を営む父、母、弟と商品開発に邁進する毎日を送っている。その甲斐あって父は男爵位を得ることに成功!更に商会を大きくすることに生きがいを感じる毎日を送っていた。
そんなささやかな野望を持つだけのしがない男爵令嬢が、格上の伯爵令息に請われて不承不承に参加した王立貴族学園の卒業祝賀夜会。そこで身に覚えの無い突然の婚約破棄の舞台に巻き込まれ、暗殺者に命を狙われてしまう。
そして巻き込まれた中で、存在がはっきりとしてゆく『5つの神器』『月へ去った女神』『帝』とは、セレネの遠い前世の記憶の中にあるお伽話の『かぐや姫』なのだろうか?
『月の女神に見護られた』世界で、家業を大きく発展させたいだけの男爵令嬢セレネの前に立ち塞がる『5つの神器』。セレネは無事、家業を一緒に盛り立てられる婿を取れるのか!?
※この作品はアルファポリス様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-20 09:00:00
813158文字
会話率:44%
妖石という不思議な力を持つ石が人々の生活を支える世界でシシィ・ピアノ男爵令嬢は教師を目指して勉強中。学園の卒業まであと一年、その後は隣国に移り、働くことが決まっていた。
夢に向かって頑張るシシィだが彼女の友人で妖石の研究者でもあるミラ・フォ
ンティール公爵令嬢はそのことを悲しみ、度々シシィを引き留めるのだった。
その頃、国内では人の心に入り込み行為を抱かせる力を持つ妖石が問題になっていて…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 22:36:14
5435文字
会話率:15%
パーティの最中に、メラニー・ストラバール公爵令嬢は婚約破棄をされた。王子は男爵令嬢との間に真実の愛を見つけたそうだけど、本当だろうか?
最終更新:2025-03-20 21:10:00
3624文字
会話率:53%
突如として婚約の破棄を言い渡されてしまった男爵家令嬢のローザリンダ。婚約者である伯爵家の子息オズワルドは婚約破棄の理由として、ローザリンダの悪行の数々を並べ立てるが、それを聞くローザリンダにはいささかの動揺もない。そして白熱するオズワルドを
前に、ローザリンダはついにその胸の内を語った。ローザリンダの悪行とは何だったのか?婚約破棄をどう受け止めるのか?ローザリンダの行動は、悪役を演じていたに過ぎなかった――?そして芽吹く、小さな恋の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 21:04:25
7844文字
会話率:38%
男爵令嬢マリア=マティーニは、リキュール伯爵と1年限りの契約結婚をした。
リキュール伯爵家は、聖女の血を引き、強い治癒魔法の使い手を排出してきた、国を代表する名家である。
しかし、戦に病に事故により、その残り人数、なんと二人。
内訳は、
妻に浮気&出奔されて女性が苦手になったリキュール伯爵と、その娘6歳。
リキュール伯爵家の人数を増やしたい王家によるハニートラップでノイローゼになってしまったリキュール伯爵。
そんな彼を助けるため、男爵令嬢のマリアは一肌脱いだのだ。
(たった一年のことだしね!)
そうしてリキュール伯爵家で過ごす日々の中、女性嫌いだったはずのリキュール伯爵の心境に変化が生まれてくる。
娘のリーディアも、大好きな契約ママを逃がさないために、何かを画策しているようで……?
そんな二人の気も知らず、(後少しで契約解除なんて寂しいなー!)なんて考えているマリア。
そして、幸せ家族3人の館に、黒い影が忍び寄る……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 15:04:35
455561文字
会話率:45%
元・男爵令嬢のアリーナは実家とは縁を切り、解呪師として生きることとした。解呪師がほぼいないので儲けはかなりある。ある日、王城に召喚命令がきた…。解呪師って職業は教会だと異端だよね…?
最終更新:2025-03-16 10:29:11
7555文字
会話率:50%
身体が弱く、ベッドの住人として生きていたはずの柳原ミコト。気が付くと(ほんとは知ってるよ。餅を喉に詰まらせて死亡)クリスティーン=レイルという男爵令嬢になっていた。
父男爵にこのポプリを絶対に肌身離さずに持って行けとなかば強制された。
魅了
アイテムで学園滅茶苦茶にするのも、この髪の色(ピンク!)もイヤ!絶対になんとかしてやるんだから!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-13 15:42:16
9136文字
会話率:47%
侯爵令嬢リリアーヌ=ラッツィは生まれる前から同じ侯爵家の令息であるマイウェイ=ボンとの婚約が決まっていた。子どもの頃は『ぽっちゃりしてて可愛い』カップルだったはずが、思春期になるとマイウェイは男爵令嬢のキラと浮気をするようになりました。
マ
イウェイより婚約解消を言われたその時、『バード商会』の商会長の息子であるベルタス(平民)がリリアーヌに婚約を申し込んだのです。
ベルタスはその商人ならではの審美眼により気づいていました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 12:26:26
7151文字
会話率:56%
名門貴族でありながら、契約の儀で【名無し】と呼ばれる下位精霊と契約してしまった伯爵令嬢ブリジット。
落ちこぼれの彼女にとって、婚約者の第三王子・ジョセフだけが心の支えだったが、男爵令嬢リサを虐めたとして突然の婚約破棄を告げられてしまう。
そんなとき、公爵令息のユーリまでもジョセフに睨まれているのを知ったブリジット。
第三王子の策略でますます嫌われ者になっていく二人は、ばったりと図書館で出会う。
「馬鹿な女ほど可愛い」というジョセフのために、愚かな少女をわざと演じてきたブリジットだったが、ユーリとの出逢いをきっかけに本来の聡明さを取り戻していく。
そして、名無し精霊と契約したと思われていたブリジットだが、その精霊の正体はどうやら下位精霊ではないらしく……?
「ユーリ様って、なんというかものすごく悪役っぽいですわよね」
「お前にだけは言われたくないが……つまりお前は、僕にシンパシーでも感じているのか? 迷惑だからやめてくれ」
今日も"炎の妖精"と"氷の刃"の応酬は続く。
――これは性格も顔もキツめな悪役令嬢と悪役令息が惹かれ合い、やがて恋に落ちていく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 16:59:56
364452文字
会話率:28%
まぁ、王子どころか廃太子になりそうですけど。
それは、覚悟のうちでしたよね?
百年の恋も冷める瞬間とは、いったいどんな瞬間でしょうか。
私の場合は、婚約者と知らない女が、裸で寝ているところを見た瞬間でしょうか。
私の名前は、ナターシャ
・アウルムメタール。
国を支える御三家の一つ、アウルムメタール侯爵家の娘。
ダイヤモンド鉱山や金鉱を持った我が一族は、莫大な富を有しております。
婚約者に朝食をともにしようと、誘われたのはいいのですが、いつまで経っても、朝食の席に現れない婚約者にしびれを切らして、部屋に入ってみれば、裸で寝ている婚約者と男爵令嬢の姿がありました。
このまま叫んで、婚約破棄を訴えても良いのですが、さすがに王太子ともあろうお方。
そんなことをすれば、王族の支持率が、爆下がりしてしまうことでしょう。
そんなわけで、私は、穏便に事を済ませようと、浮気の証拠を集めて、陛下に突きつけ、婚約解消をしてもらおうと、コツコツ証拠集めに精を出しておりました。
そんな時、留学していた隣国から、第2王子が帰ってこられました。
結局、王太子は、廃太子になり、借金と浮気女を両手に抱えて、平民の生活を送ることになったしまったようです。
だから、穏便に済ませてあげようと思いましたのに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 16:27:56
36873文字
会話率:45%
恋愛小説が大好きな男爵家令嬢のキリの最近の趣味は、侯爵家子息のアルベリックを観察すること。なぜなら彼は、今学園内で噂の元になっている、この国の第三王子であるユーリと侯爵家令嬢カレンの恋、その物語の中でいう、所謂当て馬的存在だからである。顔も
性格も頭もいいけれど、なぜか恋には報われない。そんな可哀想で、だからこそ可愛いアルベリックを、今日もキリは陰ながら応援する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 10:05:02
23980文字
会話率:47%