変わる世界、忘れてしまった古い思い出、きれいなものたち――
――たぶん、わたしたちは昔ほどきれいじゃない。
子供の頃にあった、純粋さとか、希望とか、単純さ、そんなものはいつのまにかなくしてしまったり、元の形を変えてしまったりしている
。それでも、わたしたちは日常を通過させていく必要がある。惰性的に、よんどころなく、いくぶんかは愉快に。だって、それが世界というものだから。
ある日の教室で、わたしはふと彼女に目をとめた。特別な形をした星座を目にするみたいに。彼女は一人でじっと、本を読んでいる。その姿は不器用で、危なっかしくて、頑なで――何より、傷つきやすそうに見えた。
先生から頼まれたこともあって、わたしは彼女と接触する。何しろ、ずっと昔は友達だったのだ。その時のことは、もうほとんど思い出せなくなっていたとはいえ。
でも、彼女との会話はうまくいかない。彼女が何を抱えているのか、わたしにはわからない。その瞳には、とても大切な時間と、大切な場所のことが映っているような気がしたのだけど。
そして、ある雪の日のこと――
わたしは思い出す、彼女の瞳に映っているもののことを。
(17/8/23~17/8/30)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-30 00:00:00
23708文字
会話率:32%
俺の名前はルルブロ。
元人間だ。
どの種族にも所属しない、無属性モンスターである。
特徴はとにかく“硬い”こと。
たぶん、防御力はカンストしてる。
火も水も状態異常も効かない。
力はないが、とにかくディフェンスは完璧だ。
俺はダンジョ
ンで一人、ひたすらガチャるための“石”を掘っている。
何年も、何十年も。
おかげで全てのアイテムは入手済み。
しかし、どんなに貴重な道具でも、そのほとんどが俺には不要だ。
欲しいアイテムもない。
別に使うこともない。
じゃあ、何故掘っているのか。
なんのために、アイテムを集め続けているのか。
それは――
人生に達観してダンジョンで一人黙々と石を掘るルルブロ。
そんな彼はある日、妖精のラキラキと出会う。
孤独な彼と、おせっかいで陽気な妖精。
この出会いが、ルルブロの人生を変えることに。
二人はさまざまなトラブルに見舞われるが、そのたびにルルブロのアイテムで切り抜けていく。
そしてある日。
ダンジョン内にいるはずのない、“人間”と出会う。
転生してから、初めて人間に出会ったルルブロは、外の世界に興味を持ち――
足りないところはチートアイテムで補う!
人間嫌い、モンスター嫌いの主人公による、アイテム無双漫遊旅。
愉快な仲間たちと、いざ冒険の旅へ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-17 10:11:20
183188文字
会話率:37%
記憶を探すため少年は、世界存亡の戦いを目の当たりにする。出会いと和解、別れと決裂。希望と絶望が混在する世界に、何が待ち受けるのか。新たに描く未来のために、何を掴むのか。少年は一つ一つ覚醒への道を歩き続ける。(たぶん、ハーメルンにも掲載します
。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-13 03:12:25
320文字
会話率:75%
『文 明 崩 壊』
この四文字が頭をよぎった。
崩れ行く東京の街並み。まるで人の命を養分にしてるかのようにアスファルトを割って急激な成長を遂げる木々。
B級映画のワンシーンみたいなできの悪い光景が、背筋が寒くなると同時に、どこか他人事の
ように冷静になってる俺は自覚した。
大きな地鳴りと風景の変化は、時間にすると1分だろうか。もしかしたら10分かも、いや30分かもしれない。
俺と妹、そして両親は、その間一言も発さなかった。
父さんの「とりあえず車に戻ろう」という言葉が聞こえたのは、地鳴りが収まったしばらく後だった。
高尾山の麓にある駐車場も漏れなく割れ、木々に覆われていた。
アウトドアが趣味な父さんのランドクルーザーのおかげで、ボロボロになったアスファルトをなんとか進むことが出来た。
車の中では誰も「なぜ」とか「どうして」と言わなかった。
たぶん、誰もその答えを持っていない事が明白だったからだろう。
それから俺たちは救出活動や食料確保などに奔走したのだが、その時の事は正直、覚えていない。
ただ言えるのは、あまりに苦しく、救いようのない状況だったという事だ。
八王子地区の避難所に着いた際、自衛隊員にこの惨状に着いて聞いてみた。
不確定要素が大きく、末端は何も知らないのとほぼ一緒だと言っていた。
ただ、どうやら原因の一部と見られている大穴が何箇所もある、ということだけは聞いた。
後にその大穴は「ダンジョン」と名付ける事になる。
ダンジョンでは人間にとって非常に有益な"物"が取れた。
その中で最も人類に求められていたものは『魔石』である。
魔石は、風力や火力、原子力などの発電機構に代わるエネルギー源として機能し、更にエネルギーの抽出に複雑な機構を必要としない、殆どの発電機構を失った我々にとって、夢のようなアイテムだった。
無数に存在するダンジョンから、人々の生活を賄う程度にそれらを発掘する事は、自衛隊だけでは難しかった。
そして作られたのが民間でもダンジョンに関する事業や探索に関する制度、DSSだった。
そこから人々はダンジョンについて詳しく知って行くことになる。
中の構造が一日ごとに変わっている事、文明の利器が通用しない事、そして『魔物』と呼ばれる生物が存在している事などだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-28 12:11:25
57853文字
会話率:15%
たぶん、年齢とか関係ない
キーワード:
最終更新:2020-11-27 20:53:19
206文字
会話率:0%
プロットを書くのに必要な『最適化』の話をだらだらと書いたもの
もちろん個人的主観なのでたぶん、読む価値はないです
キーワード:
最終更新:2020-10-18 21:11:34
11013文字
会話率:1%
僕はこの春、無難に高校生になることができた。
趣味も特技もたいしたことがなければ、目立った特徴もない自分だけど、勉強だけは唯一の取り柄だと思える。
たぶん、おそらく、きっと・・・。
県内最高峰の私立 西高校に進学できたのは、恐らく運だけ
ど、こんな僕にも運があって良かった。
『世間で天才と呼ばれる人は、どんな気持ちなんだろう?』。
凡人代表みたいな僕にとって、それは物心ついた頃からの疑問だった。
テレビで活躍するスポーツ選手や、芸能人、彼らはどんな気持ちなんだろう・・・。
それは疑問でもあり、どうしても辿り着けない位置にいる彼ら、彼女らへの憧れでもあった。
「この俺は天才です。よろしく」
入学して早々、一発目のクラス内での自己紹介。
スラリとした長身と、王子様のような整った顔立ちの彼・・・木下くんは、さも当たり前かのように言い放った。
これは、そんな僕と木下くんの・・・じゃなくて、そんな木下くんと僕の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-11 20:09:54
1681文字
会話率:18%
たぶん、普通になってしまう
最終更新:2020-09-05 00:19:45
265文字
会話率:0%
王様と王子たちによる、ほのぼの系家族会議なお話。
たぶん、ほのぼの。
きっと、ほのぼの。
最終更新:2020-08-18 23:19:33
7499文字
会話率:43%
たぶん、おれは評価されないw
キーワード:
最終更新:2020-08-07 13:50:10
258文字
会話率:0%
たぶん、男は、外して!といってるとおもつ!
キーワード:
最終更新:2020-05-04 18:45:06
259文字
会話率:25%
勇者が召喚されていたのは遥かは昔。
‘最後の勇者’を境に勇者が居なくなった世界はゆったりと廃れていく。
そんな世界の片隅で未だに胡散臭い儀式の贄にされた生き延びた少年と姿が正しくない自称「人間」のお話。
最終更新:2020-08-04 13:55:52
6248文字
会話率:27%
「つ、つまり、あなたの裸が見たいとか、私の裸を見せたいとか、そう言ったわけではないのです……」美少女と美少年が全裸で乗馬!
「サンタさんは来ましたよ。僕にぬいぐるみをくださいました。だから神様もきっといるのです」血濡れた剣を持つ美少年との
たうち回る悪党!
「非童貞になって死のうか! かわいい坊や!」絶叫する茶髪狼耳危険美女!
「死ねファック死ね!ブロンド小僧!」フルオート射撃を行うチンピラ!
「人のおっぱいで遊んじゃ、め」乳房を弄ぶ美少年をたしなめる長身巨乳ショートヘア女性!
「ぎゃあ♡」ほほえむ金髪碧眼幼女!
暴力! 美少年! 悪事と珍事!
21世紀中期、2048年。アメリカ合衆国、サウスカロライナ州州都コロンビアの跡地に再建された犯罪都市、ニューエデン。マフィアとギャングたちの権力闘争に一枚噛んだ少年が、ペドねーちゃんや女の子と仲良くしたり殺し合ったりしながら、クリスマス休暇を楽しむ、サイコ無邪気アクションです!
毎日お昼の12時に更新しています。(一度途絶えましたが、ここ数十日毎日更新できていますので、そろそろ毎日更新を名乗ることとします)
令和2年7月19日まで「美少年が令嬢のおっぱいを吸ったり、全裸で乗馬したり、近未来アメリカ犯罪都市で大暴れする話『プソイド・カライド』」の名前でやっていましたがなんとなく変えてみました。
たぶん、ここに旧タイトルを書いておけば普段検索からいらしている方にも、タイトル変更の不便はないと思われますので、書いておきます。
また、検索からこの話を見つけやすくする方法として「プソイド」の語で検索してみるというのこともお伝えさせていただきます。 この文を書いた今現在、なろうにカタカナで「プソイド」とつく話はこれだけらしく、「プソイド」とさえ検索すれば、この話が出てくるというわけでございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-01 12:56:03
284427文字
会話率:31%
作者の日記
登場人物 まるみ/その他
作中の世界 現実世界
まるみのプロフィール 昭和59年 3月13日/喜多方市生まれ、関東出身在住/A型/専業主婦
星座 うお座
28宿占い 星宿
月星座 たぶん、かに座
相性の良いパワースポット/火属
性、その他
好きな言葉は、自由折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-30 15:44:17
9293文字
会話率:1%
盛大な出オチネタ。
書きたかったから書きました。
たぶん、続かない。
間違えて連載にしたので、完結にしました。
最終更新:2020-06-29 22:13:33
876文字
会話率:53%
貧しい辺境の村に育った三男坊のポンザレは
14歳になったとある日、村を放り出された。
何の心得も準備も整わぬまま、野たれ死に一直線。
心優しいぽっちゃりとした少年の人生は早くも幕を閉じようとしていた。
閉じたかのように思えた。
たぶん、
みんなそう思ってた。
大して珍しくもない、そこらへんに転がってるお話。
だった。
だが2つの出会いがポンザレの人生を大きく変える。
変えることになる。
凄腕の冒険者、ザーグとの出会い。
意思を持つ、魔法の木の指輪との出会い。
「おいら、がんばりますー。」
ポンザレは口をもぐもぐとさせて、今日も進む。
少年成長ファンタジー。
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ご意見、ご感想いただけましたら、励みになります。
よろしくお願いいたします。
Twitterで更新情報だけ流しております。
https://twitter.com/Ryuji_Minaboshi
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-25 15:41:27
508107文字
会話率:28%
たぶん、生まれた時からずっと思ってたんだ。この世界はつまんないって。
生まれてからの人生もそうだったよ。
教えられれば何でも出来たし、技術を磨けば何でも出来たし、人間関係ですら問題無く行えたよ。
他人から見たら、自分で言うのもな
んだけど、僕は完璧だったんじゃないかな。
僕はね、そんな、こんな何でも出来る理不尽な世界が嫌いだ。
そんな、こんな何でも出来る理不尽な僕が大ッ嫌いだ。
でもね、だからといって、自殺したりだとか、親より先に死ぬだとかは親には申し訳ないと思うし、何よりソレもソレでつまらない。
だからね、僕は神様に言われて向かった世界で、元の世界じゃ出来なかった事をすることに決めたんだ。
ソレを邪魔する奴が居るのなら、そんな奴等さえ使って僕は第2の人生を思いのままに生きようと思った。
そしてソレは正解だった。
だからね、ほら。
みンナもイッしョニタのシモうヨ?
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
この作品は別サイトで未公開だった作品をなろう様仕様に書き直したものになります。2ページ目の途中まではその別サイトで書いていたもののほぼコピペです。
今作品はプロローグ部分のみ話題をその話に即した名前にしております。プロローグが終わり次第1ー1、1ー2といった具合に表記していきます。
以上の事を踏まえた上でお読みください。
追記
2020/05/11に作品タイトルを『付与系創造で征く僕の異世界冒険譚』から『付与系創造で征く僕の異世界ディストピア~希望は絶望で絶望は希望で~』に変更しました。
別サイト執筆開始日
2017/02/17
なろう様執筆開始日
2019/05/16
公開日
2019/06/01折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-03 19:00:00
46228文字
会話率:23%
2019年、7月、岐阜市立H中学校の中学三年の男子生徒がいじめを苦にして自殺しました。全国ニュースで見たことがある人も多いと思います。見たことがない方は、ググってみてください。たくさん情報が出てきます。僕は、岐阜市出身で、まさにそのH中学校
出身者であり、H中学校に通学していた時期いじめを受けていました。現在は大学生です。
そのときの実体験を基にしてつくられたのが、この小説、『嫉妬』です。
岐阜県には岐阜大学の教育学部があり、教育に強い県と言われています。とくに、県内には、教師たちがその技術力を向上させていくことを目的とした教育実習校があり、H中学校は、その教育実習校でした。毎月のように教師のための授業参観があり、全国各地から大勢の教師たちが訪れていました。僕の場合、小学校も教育実習校だったので、小学生のときから、そういう環境で育っています。
今回の自殺事件の詳細はなにも知らないので、なにも言いません。ただ、そういう事件が起きた学校には、たぶん、みなさん、興味がおありだと思いますので、まさにその学校そのものをモデルにして書かれたこの小説は興味深いものではないか、と考えています。
誤解のなきよう、言っておきますが、この小説の執筆意図は今回の事件とは全く関係ありません。そのことは強調しておきます。
少しでも興味があったら、読んでいってください。あと、誰かを批判するつもりがないことだけは強く強調しておきます。あくまでも創作物です。
読みにくい場合は、カクヨムに改行されたバージョンがあるので、そちらへ。→https://kakuyomu.jp/works/1177354054893800228折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-22 17:59:03
33032文字
会話率:0%
「なんで、貴様らは、女の子をかばって、トラックに轢かれたんだっけ?」
「僕の計算によれば、あの子とワンチャン付き合えると思って」
「あの子がエロゲーキャラに似てたからな。あと、ワンチャン付き合えると思って」
「あの子の声、早見○織にめっち
ゃ似てたんでぇ~、ワンチャン付き合えると思って」
「斯く言う俺も、ワンチャン付き合えると思って」
風白昴は、男子高校生であり童貞である。
彼は、稀代のバカである『プロフェッサー』、いつもマウスを持ち歩いているエロゲ脳『エロゲー』、二次元教に己を捧げる不良『ヤンキー』……三人の幼馴染たちと共に、ワンチャン付き合えると思い、女の子を庇ってトラックに轢かれてしまう。
彼ら童貞四人組が飛ばされたのは、現代日本とは似ても似つかぬ異世界だった。だが、そこに美少女はおらず、周囲にいるのは汚らしい男幼馴染たちだけ。
夢も希望もない異世界で、彼らは、俺TUEEEして美少女を侍《はべ》らせるために行動を開始するが……果たして、彼らは、ワンチャン付き合えるのか!?
「貴様ら、美少女と出逢えたらどうする?」
「「「まずは、捕獲。次に、交渉。ダメなら、土下座」」」
たぶん、付き合えない!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-26 21:04:55
19109文字
会話率:58%
逃げるは恥だが、青春である。役に立つかは、たぶん、10年後くらいにわかる。あらすじは本編とはあまり関係ありません。
最終更新:2020-04-26 16:47:59
2735文字
会話率:6%
高等部に進学して半月。私、碧海柚子は、10年間疎遠になっていた幼馴染みの常陸橘花と再会した。久しぶりに会った彼女は、それはもうかわいらしくて。だけど同時に、とってもえっちな子になっちゃってたんだーーー。
※新作準備のため更新が滞っており
ますが、エタることはありません。……たぶん、おそらく、きっと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-11 00:29:09
20846文字
会話率:49%