孤高の女騎士『ユリア』。
ゲーム『ブレイブロード・ストーリー』において物理系ステータス、特に防御力に秀でた強キャラだが、その反面、魔法系ステータスである知力が致命的に低く、ユーザーから脳筋娘扱いされている愛すべきキャラクターだ。
そん
なゲームをプレイしていた男はふと思った。
「これ、ユリアの元々高い防御力に極振りしたら、どこまで行けるんだ?」
そんなちょっとした好奇心のもと、ユリアのレベルをリセットして防御力極振りの育成を行った結果、それはもう見事な脳筋としか言いようがない立派なネタキャラが出来上がってしまいましたとさ。
「アハハハハッ! 防御力カンストしたのは凄いけど、他のステータスが軒並み低空飛行じゃん! 特に元々低かった知力とか壊滅的なんですけど! この娘、絶対脳みそまで筋肉だよwww」
そうして、ネタキャラと化してしまったユリアを指差して笑っていた男は、突然謎の光を放ち始めたゲーム機に飲み込まれ、ゲームの世界に引きずり込まれてしまう。
自分が魔改造した、実用性皆無の脳筋ネタキャラ女騎士に憑依するという形で。
「あ、これオワタ」
そんな彼の異世界冒険譚。
◆◆◆
長編の練習用小説。
ハーメルンとのマルチ投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-14 18:02:55
176236文字
会話率:27%
俺の名前はルルブロ。
元人間だ。
どの種族にも所属しない、無属性モンスターである。
特徴はとにかく“硬い”こと。
たぶん、防御力はカンストしてる。
火も水も状態異常も効かない。
力はないが、とにかくディフェンスは完璧だ。
俺はダンジョ
ンで一人、ひたすらガチャるための“石”を掘っている。
何年も、何十年も。
おかげで全てのアイテムは入手済み。
しかし、どんなに貴重な道具でも、そのほとんどが俺には不要だ。
欲しいアイテムもない。
別に使うこともない。
じゃあ、何故掘っているのか。
なんのために、アイテムを集め続けているのか。
それは――
人生に達観してダンジョンで一人黙々と石を掘るルルブロ。
そんな彼はある日、妖精のラキラキと出会う。
孤独な彼と、おせっかいで陽気な妖精。
この出会いが、ルルブロの人生を変えることに。
二人はさまざまなトラブルに見舞われるが、そのたびにルルブロのアイテムで切り抜けていく。
そしてある日。
ダンジョン内にいるはずのない、“人間”と出会う。
転生してから、初めて人間に出会ったルルブロは、外の世界に興味を持ち――
足りないところはチートアイテムで補う!
人間嫌い、モンスター嫌いの主人公による、アイテム無双漫遊旅。
愉快な仲間たちと、いざ冒険の旅へ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-17 10:11:20
183188文字
会話率:37%