ふと懐かしむあの頃
不安感が募る新生活
そこに浮かんでくる思いは……
最終更新:2016-06-16 20:39:12
239文字
会話率:0%
『サークル・シエスタ』第三回短編課題 「再会」
参加作の3 「タンポポの咲く土手」
意見交換会でいただいた助言を参考に、改稿しました。
全国から桜の便りが届く頃、山あいの里ではまだ春の予兆が顕れたばかり。とはいっても、今を盛りと咲
き誇る桜も良いが、自然が見せてくれる風景ほど魅力的なものはない。
山から木を移植しただけの素人庭でしかないが、間近の山を背景にとりいれた庭は、父の部屋の正面にあった。そこはまた、鐵道に生涯をかけた父にとって憩いの場でもある。
里で戯れる風を見、さまざまな姿をみせる雨を愛で、遠く近く列車の鼓動を聞くことが楽しみなのだ。
山里にも春が訪れ、衆目を集める花が散ると、野の花が控えめに己を誇示する。それに誘われて散歩に出た父は、無人駅のホームで枕木に目をやっていた。
うららかな陽気は追憶の扉を開き、父はそこで元気いっぱい駆け回っていた。
騒々しい音とともに出現した列車は、父がハンドルを握った車両だった。思いがけない再開に、父は吸い寄せられるように乗り込み、現役でハンドルを握っているかのように澱みない操作を繰り返している。
不意に父が前方を示した。
懐かしい車両に出会えた父を称えるつもりか、土手で見送るものがいた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-03 07:00:00
7652文字
会話率:8%
あの日、僕たちは秘密を分け合った――
『懐古館』と呼ばれるカフェの主、琅。
そこに訪れた刑事、橘浅葱。
途切れたはずの運命が二人の出会いによって、二十年前の事件を呼び醒ます。
絡み合った記憶の先にあるのは、絶望か希望か。
そして、すべてが
明かされたとき、運命は新たな悲劇を刻む。
『Rain』シリーズ、始動――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-27 14:21:25
37508文字
会話率:51%
男は、地方にある観光センターの社長。
男は、子供の頃から好きだった藤野葉月(ふじの はづき)が事故で死んだ10年前から日課のように、子供の頃、葉月と過ごしたあの日々を夢見て妄想に懐古している。
そんな男の前に、予想外の来客が現れる。
最終更新:2016-03-03 01:05:56
12900文字
会話率:36%
雪にまつわるエトセトラ
最終更新:2016-02-27 02:11:29
3569文字
会話率:0%
前作の後日談というか過去話
2016.02.08星空文庫にて同時公開
2016.02.08加筆修正
キーワード:
最終更新:2016-02-08 04:02:41
3711文字
会話率:19%
2016.2.4星空文庫にて公開
キーワード:
最終更新:2016-02-04 09:03:42
6475文字
会話率:14%
懐古堂シリーズ第1弾。
懐古堂で起こる不思議なお話。
他サイトで発表したお話を再構築して投稿します。
1話800文字以内で10話程度を予定しています。
最終更新:2014-11-12 20:41:06
8979文字
会話率:33%
昔は雪国なら珍しくもなかった『石炭ストーブ』。
今となってはあの部屋の暑さが懐かしい。
冬が来る度に、あかあかと燃える石炭の炎を思い出す。
最終更新:2016-01-24 14:42:11
1359文字
会話率:0%
香りは記憶を呼び覚まし、そして心を支配する。
その日飲んだ珈琲は忘れられない恋の味となった。
喫茶店好きに贈る短編。
※恋愛ものではありません。
※星空文庫でも掲載中。
最終更新:2015-12-24 13:25:27
1939文字
会話率:0%
廻る。廻る。映写機がカタカタと音を立てながら廻る。蒸気管が這い回る鋼鉄の部屋の中でのこと。蒸気と煤煙が絶えない帝都の何処かでのこと。
宮殿の奥深くに臨御する王は、多くの従者を前に過去を述懐する。
彼は他にすべきことがなかった。王はただそこに
いるだけでよい。
宮殿の奥深くにたたずむ王は、多くの従者を前に懐古を繰り返す。
彼はときどき宮殿を抜け出して、人々の間を渡り歩いた。
人々は誰も王の顔を知らぬ。王は人の輪の中で未来を憂う。
人間の営為の結果は、はたして人間に有益なものだろうか。
いつか来た別れの序曲はひとまずの終りを告げた。
これは次の場面へ向けての幕間。
これはかつて歴史を学んでいた二人のその後。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-17 08:45:44
5259文字
会話率:13%
『やっぱりそろそろ潮時なのさ』
ある男の長いモラトリアム時代の恋と
その自然消滅の話。
大学卒業から十数年後、
同窓会の風景を冒頭にして、男は語る。
大学時代。ざしき童子のような
年齢不詳の「彼女」との交流の思い出。
同窓会に顔を見せた彼女は
当時とまったく変わらない。
他人とは違う時間に生きている彼女は
周囲にはもう溶け込めない。
彼女は慣れた様子で縁を切り、
語り手の男を含む周囲から姿を消して去る。
(※概要:後ろ向きな内容の懐古風現代ファンタジー。若い頃は楽しかった的な)
(※重複投稿:『pixiv』に同題名、同ユーザー名で掲載済み)
(※補足:
文中に出てくる「大学時代に読んでいた本」は
ハインラインの『メトセラの子ら』の、
「ざしき童子についての本」は
宮沢賢治の『ざしき童子のはなし』のイメージが大きい。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-27 11:38:20
7392文字
会話率:22%
昭和7年。令嬢多喜子は不良少女団のボス、映画館の切符売りのハナと出会う。
境遇の違う少女二人は次第に仲良くなっていく。
そのうち、建築家になりたい多喜子、洋裁師になりたいハナ。
二人が望む未来に足を踏み出すまでのおはなし。
昭和戦前の、ご都
合主義通俗小説を狙って書いたものです。その割には男女ロマンスはほとんどないです。
女子二人の友情のほうがメイン。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-14 17:55:19
32479文字
会話率:59%
宇都宮 良一(23)は 気がつけば母校の市立四島中学校に立っていた
里帰りの途中 余所見運転をして大型車との事故、後続車も突っ込んできて
生死の境目を彷徨う
一番幸せであった中学時代を思い出しながら
校舎内を練り歩く
ふと当時噂
になっていた七不思議を思い出し
その真偽を確かめようと思い校内を練り歩く事にした…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-05 23:52:32
10543文字
会話率:21%
夏、ふとあの頃の情景が浮かぶ。
炎天下、無邪気に駆ける少年よ。
いつかこうなってしまうものかな。
最終更新:2015-07-04 15:21:01
306文字
会話率:0%
世の儚さを記録メディアとゲームのハードの名前を列挙する事で、
表現してみました。連想遊び文です。
最終更新:2015-07-04 11:36:00
622文字
会話率:0%
こことは異なった世界――石畳の懐古の情に溢れた裏路地をすっと抜けたその先に、ひっそりと構える骨董店。そこで働く〝御堂〟と付喪神の〝暁〟が織り成す異世界アンティークファンタジー。
凡そ一年の時を経て、装い新たに再び連載開始。
最終更新:2015-06-30 02:11:40
8659文字
会話率:46%
ふざけんな!
こんなんパ○レイバーじゃねーよ!
最終更新:2015-05-05 19:31:56
4004文字
会話率:22%
「お前が人に愛されますように」
そう呟きながら、私の頭を撫でた人の顔はもう思い出せない。
最終更新:2015-04-27 03:49:54
617文字
会話率:6%
7年前…それが全ての始まり、始まり。
最大級の遊園地、グレゴリーティンプソンホール。そこで行われた、抹殺計画。何故、そんな事が行われたのかわからないまま、沢山の人達が囚われ…愛する人を奪われた…。
その中に一人の少女、ホリー・ベックス・ウィ
ズの無惨な姿があった。
それから、丁度、7年後。
遊園地の地下牢で一命をとりとめたホリーの姿があった。右手には義手。そんな変わり果てた姿で強制労働の毎日を送っているホリーは復習の時を待っているのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-24 00:45:56
1777文字
会話率:41%
懐古より、未来を想う詩。
最終更新:2015-03-13 22:58:00
480文字
会話率:0%
私は懐古厨。
歳をとるって嫌だねー
最終更新:2015-03-07 10:09:51
494文字
会話率:5%
写真に写るは幼少時代の僕ら7人
それぞれに夢や希望や野望を抱き
10年後に懐かしく再開し
変わらぬ笑顔で酒でも交わしながら
あの頃を懐古する
はずだった。
夢や希望や野望
それらを現実に確実に叶えてしまう
そんな甘酸っぱくにも程遠い
悪魔からの贈り物
『チートガム』
それが彼らの思い描いた再会を
それぞれの
夢や希望や野望によって
赤く染めるのでした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-10 16:05:57
1258文字
会話率:40%