『ずるいわお姉様ばかり。私もお姉様のそのドレスが欲しいわ』
妹は私よりも3つほど下の妾腹の娘で、所謂庶子にあたる。ピンクブロンドの美しい髪を持つ、そんな妹を父は溺愛し、彼女の欲しがるものは何でも与えた。
はじめは小さなクマのぬいぐるみ
だった。
しかしそこを皮切りに彼女は次々とものを欲するようになった。
風向きが変わったのは、そんなこんなで私が婚約者の王太子殿下との面会を王宮で行った帰りでのことだった。
『ねえ、お姉さま。王太子殿下って……さぞや素敵な御方なのでしょうね?』
あのゾクリとするような、底冷えする瞳を見たのは、それが初めてだった。
その時、直感的に私はこの妹が、間違いなく私の婚約者を欲しているのだと察した。そして内心ぼんやりと悩んでいると同時に、私に対する良くない噂が、学園内で囁かれ始めた。
無論、どれも噓である。しかし人の口に戸は立てられない。
『君との婚約を解消したい』
それは、予想外の一言だった。
『代わりに、君の妹と婚姻関係を結ぼうと考えている。これは決定事項で、すでに父上や宰相にも話を通してあり承認済だ。何、大々的に婚約破棄をパーティとかで行うわけではないのだ。王家も君の家も、これなら体面に傷はつかないだろう』
そうして、私は婚約者を喪い、妹は欲しがっていた私の婚約者を手に入れた。
失意の中、記憶も半分定かではなく歩いていた所に、たまたま留学していた帝国の第二皇太子に王宮の庭園で出くわした事をきっかけに、私は見初められた。
……今となってはそれも良かったのかもしれない。こうして私が心からの最愛と巡り合い、人生を共にすることができたのだから。
でも。
「大変よ、王国で革命が起きたわ!」
事態を重く見た私たちはその真相を探るべく、王国に無い戻った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 13:20:21
11346文字
会話率:37%
小学生最後の秋。
人前で話すのが苦手な僕は、小さなピアノコンクールでサティの「ジムノペディ第1番」を静かに奏でていた。
拍手はまばら——けれど、最前列でひときわ強く手を叩くひとりの少女がいた。
栗色の髪に白いドレス、まるで物語から抜け
出してきたようなお嬢様・美亜ちゃん。
同じ音楽教室に通いながら、接点などほとんどなかったはずの彼女が、その日のお昼休み、なぜか僕を外に誘い出した。
「ねぇ、2人でどこかに行こうか?」
突然の涙。
突然の手。
突然の冒険。
ただの昼休みだったはずが、彼女に誘われて走り出した瞬間——僕の運命は、静かに回り始めた。
音楽と涙が紡いだ、時空を超えるラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-11 09:35:44
230249文字
会話率:29%
◆あらすじ◆
かつて世界は、闇に覆われていた。
魔王軍が各地を蹂躙し、希望は失われ、民は震え、王様は寝ていた(本当に)。そんな終末を前に、天から現れたのは――フリフリのドレスに身を包み、スイーツで敵を爆破する謎の少女。
その名はファニー
・シュテルン。
天才、破天荒、脳内花畑。
「甘い魔法で世界を救う」がモットーの、誰が何と言おうと本物の魔法使いである。
(※なお、本人以外はたいてい「魔法暴走兵器」と呼んでいる)
旅の仲間は、しゃべる黒猫のミーちゃん(ツッコミ担当)、ツンツン系ライバル令嬢のファティマさん(氷属性ですが心も冷たい)、そして無口で超絶イケメンな剣士・アッシュフォード様(恋愛初心者)。
彼らが立ち向かうのは、魔王軍の四天王――炎帝カイザー、雷帝サウザー、氷帝シュヴァルツ、風帝エルフィン――
そしてその頂点に立つ最凶最悪のボス、大魔王グロスゴリア2世。
敵は強い。バトルは熱い。スイーツはどこまでも甘い。
だが、ファニーは言う。
「だいじょーぶ☆だってあたし、天才だからっ!」
――旅の中で明かされる過去。
孤独だった少女たちの記憶。
もう会えない人との約束。
そして、ひとつずつ育っていく、仲間との絆と……恋?
やがて物語は、スイーツと爆発と感涙と、ちょっとだけキスで迎えるクライマックスへ――!
笑えて泣けてちょっとお腹が空く!
これは、爆裂魔法少女とその仲間たちが贈る、甘くて熱くて世界一くだらない、だけど誰より真っ直ぐなバトルファンタジー!
「笑いも涙もカロリーも全部盛り」なこのあらすじ、書籍裏に貼っても違和感ゼロです(笑)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 07:09:40
14726文字
会話率:51%
ねぇ、ちょっと待って?
ここ、どこなんですけどー!?
あたし、ただのギャルJK、あやな。プリも盛れるし、メイクもばっちり、JKライフはパーフェクトだったのに――
目ぇ覚ましたら、なんかドレス着てんだけど!?
てか鏡見たら、金髪ロングの超お
嬢様が映ってるし。え、誰これ。てか、え、え、え? めっちゃ美人じゃんあたし!?
で、謎の執事が「お目覚めですか、アナスタシア様」って。
アナスタシアって誰よ~~!?
ていうか待って、この部屋見覚えあるんだけど。金ピカの天井、ゴージャスなベッド、執事のイケメン顔…
コレ、あたし昔めっちゃハマってたギャルゲー『プリンセス☆ラブライフ』の悪役令嬢の部屋じゃん!!
つまり…あたし、ゲームの世界に転生しちゃったってこと!?
しかもよりによって、超性格ワルの悪役令嬢・アナスタシア!?
うっわ~…詰んだんだけど。でもさ、いいじゃん?
どうせ転生したなら、やりたい放題しちゃえばよくない?
――こっから先は、ギャルでおバカな悪役令嬢・アナスタシア様の伝説、始まりまーす☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 22:12:58
2792文字
会話率:49%
『エンドレス、ターミナル』
地球が破壊される時、人類は、その前に、宇宙へと旅立ち、命を存続するのだ。連作の小説。
キーワード:
最終更新:2025-05-10 05:55:22
1714文字
会話率:25%
「お姉さまのお下がりなんて嫌!」と言いながら、妹はドレスも宝石も――婚約者も「お下がり」をほしがった。
最終更新:2025-05-09 23:14:03
9587文字
会話率:44%
RTA(Rescue and Tactical Approach)……それは世界各地を襲う脅威――魔王を最速最短で撃滅するための特別な技術。しかし、これは限られた者のみが扱える力……ではない。チャート(計画書)とそれを順守する心があれば、誰
でもRTAを行うことができる。今はそんな時代……。
数々のなんやかんやを経て、ヤツらが帰ってきた!
実力はあるのにクッソ激烈なクズ運によっていまいち一流になりきれないRTA集団〈レイ一門〉。重すぎるコイン、すぐ落ちる橋、真っ直ぐ歩けない千鳥足、罠と知ってたのに開けちゃった宝箱、オリチャーの誘惑……すべてのガバに足をすくわれつつ、今日も彼らは当然の権利のように完走を目指す。
これはそんなガバ一門にすっかり馴染んでしまった新人の、数々の冒険を経た、その後の物語である。
(本作は本編終了後のエンドレスモードです。内容に特に変化はありませんが、最終回がないためだらだらとお楽しみください。また、投稿は各エピソードごとの短期集中連載となり、エピソード終了後には若干の休載がはさまります。その間は別の作品シリーズを投稿していくと思います)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 10:32:59
139306文字
会話率:45%
端正な顔立ちに、軽くウェーブのかかった長い黒髪。カジュアルドレスらしき青いワンピースはノースリーブで、胸元も大きく開いている。
そんな女性が夜中の2時頃、一人暮らしの俺の部屋にやってきた。
(「カクヨム」「エブリスタ」でも掲載してい
ます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 09:30:00
2021文字
会話率:11%
「妖魔が現れる度に、ひとつ、またひとつ。邪神城に不幸が訪れる……」
緋蒼村での事件が終わり、旅に出た二人。偶然辿り着いた旅館は、明治時代に一家惨殺事件の舞台となった忌まわしい洋館であり、今では『邪神城』と呼ばれていた。しかも、その事件の
犯人とされる女の姿が、いまだに亡霊のように目撃される有様で……。そして今、新たな悲劇の幕が上がる!
昭和の田舎村を舞台にした『連続殺人』シリーズ第二弾。
(シリーズ第一弾の『緋蒼村連続殺人 ――転生したら殺人事件の真っ只中――』とは、探偵役が共通の作品です)
(この作品は「カクヨム」「エブリスタ」「ノベリズム」でも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-02 12:02:21
105065文字
会話率:28%
見窄らしいドレスに身を包んだ伯爵令嬢――レティシア・レイラックは馬車に揺られながら死神と対峙している。
黒いフードで顔を隠した死神は、この先でレティシアが断罪されると予言した。
それを否定したレティシアに、死神は賭けを持ち出す。
「俺がこの
賭けに勝ったら魂は貰い受ける」
死神の囁きに頷いたレティシアは、断罪の場である学園へ足を踏み入れた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 17:36:46
7195文字
会話率:29%
そこは砂砂漠(すなさばく)だった。
気温は熱かったが湿度は乾いていたため苦痛ではなかった。そんな場所での出来事だった。
目の前には1人の女性が居た。
それは美しい女性だった。
長い髪をなびかせ、ドレスアーマーを身に着ける。
けれど、仄暗い黒
い目をしている。
手には槍が握られていた。
「貴方を愛してます」
それは告白だった。
女性は照れくさそうに笑い、今か今かと俺の返事を待っていた。
「答えはNOだ」
俺は手に持っていた剣で彼女の心臓を突き刺す。
「がっ・・・」
「悪いが、俺が愛してる女性はお前じゃないんだよ」
剣を強引に力で回転させて心臓へのダメージを増やす。そうしてから剣を抜くのだった。
「げほっ」
彼女は喀血する。
そして、その場に倒れこむのだった。
乾いた砂漠には彼女の血が実に良く染み渡る。
「これで30・・・」
俺は呟いた。
血塗られた剣をしまう。
そして自宅へと帰るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 09:12:31
125080文字
会話率:52%
思い付きで始めた作品が思いの外好評だったため連載に変更。以下は第一話のアドレスです。
https://ncode.syosetu.com/n2238hg/
最終更新:2025-04-30 11:00:00
52159文字
会話率:62%
「ドレスも宝石もいりません。土地をくださいお父様 」の続編です。
父から土地と男爵位を貰ったメアリー。領地は香木、香料の素材が豊富な土地だったが思わぬ壁にぶつかっていた。
そこに妹 アンジェリカがやってきた!
予算が無い、人が足りない
、資材が無い。無い無い尽くしの我が男爵領。
ならば。
妹に社交界の天辺目指して貰いましょう。
そして、私はもの作りに励みましょう。何事も適材適所よ。
アンジェリカ、ついでに良い人材を連れてきてね。
全7話。完結後に感想欄を開ける予定です。
(注意)
頭の弱い作者が書くなんちゃって内政?が入りますです。突っ込み所満載かと思いますが温かい目で見守って頂けますと嬉しいです。何卒ご容赦を。m(._.)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 20:20:00
17148文字
会話率:34%
土地(領地)をください、お父様。
ある日、メアリーは気がついた。私、生まれかわってる!
姉の物を欲しがる妹、妹ばかり可愛がる母、無関心な父。止めに妹に想いをむける婚約者に絶望して前世を思い出したのだ。前世は歴史大好きな喪女だった。
今
からでも遅くないわ、妹を後継に、婚約者交代して貰いましょう。
寝とる気満々な妹に寝とられる気満々な婚約者。それを後押しする母親の為に馬車馬みたいに働くのはごめんだもの。
それなら、お父様から土地をもらって引きこもりましょうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 21:49:20
4933文字
会話率:35%
友人の作ったウエディングドレスを着た事をきっかけに、主人公の心は静かな音を立てて動き出す。
最終更新:2025-04-28 23:51:08
20532文字
会話率:57%
目立った趣味も友人関係もない大学一年生の瀬川零は、事故で亡くなった父、瀬川司のバイクを引き継ぎライダーになった。興味のなかったバイクにもすっかり馴染んだ零はいつもの場所にバイクを走らせると、真っ赤なドレスに身を包んだ少女と出会う。あまりにも
場違いなその少女は未桜と名乗り零の父である司との記憶を語りだす。成り行きで未桜とともにバイクで旅をすることになった零は、亡き父である司の軌跡をたどる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 06:00:00
11290文字
会話率:60%
代々宮中伯として財務に携わるウィンスロー家。長女オレリアはウィンスロー家の後継ぎとして、財務局に勤めている。
一筋の乱れもないひっつめ髪、詰襟で飾り気のない地味なデイドレス、それから銀縁メガネ。涼しげな目元に薄い唇、凛とした立ち居振る舞い
。それがオレリアであり、オレリアは、そんな自分を気に入っている。
オレリアは国庫を厳格に守る財務官であり——それから、王弟殿下バスティアンの高火力強火ファンだった。
『勇者な王太子殿下が魔王に呪われましたが私が即座に口付けします 〜報酬に3食とおやつと昼寝付き生活ありだと思う〜』スピンオフ作品です。
上記作品の過去話なので、単体でお読みいただけます。前作主人公カナンは登場しませんが、王太子フェリクス(17才の姿)は登場します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 07:00:00
8004文字
会話率:39%
明治末期、東京の喧騒から離れ、静かなK町で始まった、少女わ里と若き天才画家・江郷玲士郎の新しい生活。二人は共に夢を追いかけていたが、彼らの芸術は田舎町の人々には理解されず、批判の的に。
やがて玲士郎は逮捕され、作品は没収される。わ里は
彼を支え続けるが、芸術家の心は深く傷ついていた。それでも彼は再び立ち上がり、名声を取り戻すが……?
エゴン・シーレとヴァリー・ノイツィルの史実にインスパイアされた、画家とモデル、芸術と愛の狭間で揺れる二人の心の軌跡を描く物語。
※この小説は、エゴン・シーレの作品や生涯に触発されたフィクションです。彼の代表作である「ヴァリーの肖像」や「縞模様のドレスを着たエディス」などをモチーフに、絵画の表情や背景に独自の解釈を加え、また舞台を日本に置き換えて、創作の物語として再構築しています。
2024年現在、エゴン・シーレの作品はパブリックドメインに属しています。また、本作に描かれる内容はフィクションであり、実際の人物や出来事とは異なる場合があります。史実と創作の違いを意識しながらお楽しみください。
※作中で言及される絵画や解釈に関しては、下記参考文献のような研究や史実を参考にしつつ、物語としての表現を優先しています。
※カクヨムにも掲載しています。
参考文献:
レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才 図録
編:東京都美術館,朝日新聞社折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 23:11:39
10002文字
会話率:16%
開国間もない日本。
横濱の外国院居留地には、とある仕立て屋があった。
亡き母から受け継いだ店を切り盛りするのは、若い女主人。
刺繍の名人と評判の彼女が仕立てるドレスは、西洋のご婦人ばかりか洋装を始めた日本のご婦人達の間でも噂になっている。
そんな彼女の元には、異国人の少女によって時折『訳あり』な注文が持ち込まれる。
そして女主人は、古い裁縫箱に向かってこうささやく。
「さあさ、一緒に踊りましょう」と……。
※時代設定的に、現代では女性蔑視や差別など不適切とされる表現等がありますが、差別や偏見を肯定する意図はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 19:01:34
21557文字
会話率:14%
病弱と噂される竜王・ハインゲル。
次々と冒険者が討伐に挑むも、みな霊脈に入ってからの記憶を失って戻ってくる。
それは義妹ハミィの全力護衛による“無血防衛”の結果だった。
かつてハインゲルに一目惚れしたハミィは、己を鍛え抜き、先代竜王から“
娘”として認められるほどの実力者に成長。
可憐なドレス姿と恐ろしいまでの武力を併せ持つ彼女は、今日も“お義兄様”のために、無遠慮な侵入者たちを手刀で昏倒させていた――。
しかしある日、ハミィの拳を“愛”と勘違いしたとんでもない男が現れ……!?
可憐で最強な義妹と、心優しき病弱竜王の、甘くて激しいラブコメファンタジー!
※夏祭りさま作成の『異世界で恋愛!ジェネレーター』(https://generatormaker.com/app.php?app=zjfmkk3sb38mrz)で出た、『病弱な竜王と、ギャップのある義妹の、ほのぼのした恋愛を考えてください』を元に書きました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 18:04:45
3976文字
会話率:37%
潔癖症の公爵令嬢、リネット・ビングリーは婚約者である第一王子に突然身に覚えのない罪の告発をされた。
リネットに行儀見習いとして仕えていた男爵令嬢カトリーヌが、王子と想いを通じ合わせた結果、リネットを悪役令嬢に仕立て上げたのだ。
処刑では
なく、塔への幽閉処分となったリネット。
汚れた塔の内部を洗浄の魔術で掃除していた際、偶然にも魔法陣を発動させ、悪魔を召喚してしまった。
だが、その悪魔はどうにも悪魔らしくない。
リネットのためにご飯を運び、ドレスを運び、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるのだ。
そんなリネットの思いもよらぬ楽しい幽閉暮らしが長く続くはずもなくて……
綺麗好き令嬢と世話焼き悪魔のラブストーリー!
カクヨム様にも掲載しています» https://kakuyomu.jp/works/16816452218519380221折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-14 09:38:57
25685文字
会話率:24%
男の子のようにズボンを穿いて野山を走り回っていたディーは、兄と幼馴染のユーリの卒業式にドレスを着て出席したら、〈弟〉じゃなかったのかと愕然とされてしまった。ユーリが好きだったディーは、ショックを受ける。
一方、ディーが男の子だと思っていたユ
ーリは、好意を抱いた自分に困惑して悩んでいたのだ。
勘違いがすれ違いを呼んで、もつれる二人の思いの行方は。
◆不定期連載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 20:10:00
30295文字
会話率:50%
【寡黙すぎる騎士団長 × 暴走気味な事務官】
王宮騎士団で働く事務官、リリー・クロフォード。
ある日、騎士団長であり婚約者のクラウス様から、
「君と……婚約を破棄したい」と告げられた。
──理由は、私が可愛すぎるから。
ならば目立たぬ
よう、地味に徹するしかあるまい。
ゆるく巻いていた髪はきっちりまとめ、
ドレスの色味も封印して、今日も無表情を貫く。
「地味化計画」、ここに始動。
だが、なぜかクラウス様の様子がおかしくて──?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 12:28:01
3191文字
会話率:16%