竜と猫が争いをつづけ、人間が滅んだ世界。
ここでは迷宮探索の様子を実況配信する文化があり、「探索者」は人気職業だ。
粘態(スライム)の少女エイシャは探索者にあまり興味がなかったが、親友は選抜試験に応募するくらい探索者に憧れていた。
しかし、
試験当日、親友は仲間に裏切られてしまう。
ふさぎ込む親友の助けになりたくて、エイシャは共に探索者になることを決意する。
仲間集めは難航を極めた。できたのは訳ありだらけのデコボコパーティ。
実力、経歴、熱意、種族、何もかもがバラバラのエイシャたちだったが、迷宮を巡る冒険の中で互いの心の傷に触れていく。
やがてエイシャたちは、まだ誰も攻略したことがない前人未到の迷宮へと挑む。
「絶対に無理だ」「やめておけ」そんな正論を背に受けながら、それでも彼女たちは迷宮に挑む。
これは世間に馴染めない人外少女たちから世界に向けたちっぽけな反抗――もしくは伝説的な偉業の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-13 09:08:34
251524文字
会話率:43%
固有スキル『献身』を持つヤマトは、『勇者選定機構』の目に留まり、勇者候補のパーティーに半ば強制的に組み込まれる。
それは『献身』の能力が、指定した者のダメージを半分肩代わりするというものだったからだ。
三組で争われた『勇者選抜レース
』に勝利し、正式な勇者と認定された途端、勇者ジャスティスはヤマトをクビにする。
ヤマトをダメージの肩代わりしかできない無能と罵り、クビを言渡したあげく、国王に働きかけ追放してしまうのであった。
しかも魔物の巣窟となっている罪人を送る辺境『北端魔境』に。
追放されたヤマトは、『献身』の新たな力の発動や手に入れた神器『大剣者』の力により、生き延びる力を得る。
そこに、勇者パーティーのサポート部隊のメンバーだった亜人美少女や、彼の才能を認めてスカウトした『勇者選定機構』のエリート美人スカウターが追いかけてきてしまう。
戸惑うヤマトだが、家族として受け入れ、スローライフを満喫しながら、のんびり暮らすことにする。
そんな中、追放した勇者パーティーは、今まで難なくこなしていた迷宮での訓練討伐に苦戦し、失敗する。
ダメージを肩代わりしてもらっていたことが、いかに大きかったか気づいた勇者は、国王に依頼し、強制的にヤマトを戻そうとする。
だが、ヤマトは「もう遅い!」とばかりに、無視を決め込む。
業を煮やした勇者は、強制的に連れ戻すために、乗り込んでくるのであった。
……これは、勇者パーティーからも国からも追放された男が、辺境でのスローライフを夢見て、降りかかる火の粉をやむを得ず振り払う物語。
そしてなぜか、国ができていく物語。
神に愛された男の……国づくり……成り上がり英雄譚である。
後の世に、東方の奇跡として語り継がれる『光の大聖者と豊穣の魔導帝国』という名の英雄譚、ここに開幕!!
拙著「異世界を魅了するファンタジスタ 〜『限界突破ステータス』『チートスキル』『大勢の生物(仲間)達』で無双ですが、のんびり生きたいと思います〜」と、同一世界線の違う時代の違う場所の物語です。
★勇者サイドが落ちぶれるのは、14話からです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-10 14:13:23
557437文字
会話率:16%
冒険者のレオンはダンジョンで突然、所属パーティーからの追放を宣告される。
レオンは経験者貸与というユニークスキルを保持しており、パーティーのメンバーたちにレオンはそれぞれ1000万もの経験値を貸与している。
そういった状況での突然の踏み
倒し追放宣言だった。
それにレオンはパーティーメンバーに経験値を多く貸与している為、自身は20レベルしかない。
適正レベル60台のダンジョンで追放されては生きては帰れないという状況だ。
パーティーメンバーたち全員がそれを承知の追放であった。
追放後にパーティーメンバーたちが去った後――
「…………まさか、ここまでクズだとはな」
パーティーメンバーたちの人間性より踏み倒しての追放は想定の範囲内だった。
だが、まさか亡き者にしようとするまでは予測できていなかった。
保留して溜めておいた経験値500万を自分に割り当てると、一気に71までレベルが上がる。
この経験者貸与というスキルを使えば、利息で経験値を自動で得られる。
それにこの経験値、貸与だけでなく譲渡することも可能だった。
利息で稼いだ経験値を譲渡することによって金銭を得ることも可能だろう。
また経験値を譲渡することによって自分だけの選抜した最強の冒険者パーティーを結成することも可能だ。
そしてこの経験値貸与というスキル。
貸した経験値は利息も含めて、強制執行というサブスキルで強制的に返済させられる。
これは経験値貸与というスキルを授かった男が、借りた経験値やお金を踏み倒そうとするものたちに強制執行ざまぁをし、自分好みの冒険者メンバーを選抜して育成しながら最強最富へと成り上がっていく英雄冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-10 13:03:11
111481文字
会話率:55%
「えー、突然ですが、都道府県ランキングで下位続きだった結果、北関東三県は異世界からナメられて侵略されることとなりました。そして本校は侵略者対策のために闘う数校のうちに選抜されました。というわけで、皆さんに異世界から侵略してくるチート野郎たち
を撃退してもらいます。」
剣と魔法と北関東。…そんなフレーズはこの世の中にはないだろうが、パラレルワールドの北関東を舞台に進むのが本作を含む「時連魔(じれんま)」シリーズだ。
茨城県下館市にある茨城県立下館第三高等学校(以下「館三」)に入学が決まったボロリナ(古谷野莉奈)とケバリナ(池羽理那)。二人は中学時代から同じ塾でトップ争いをする仲。更にクラスメイトには下館市を代表する時野谷財閥の一人娘・オリエ(時野谷織絵)や今年の首席入学者ながら若干品行不良なアマネ(船橋亘)など個性的な面々も。
そんな中、校長から告げられたのはハタ迷惑な都道府県ランキングのせいで例の三兄弟県が異世界から侵略されることになり、迎え撃つ数校に館三が選抜されたという事実。北関東中から集う個性派女子が無軌道に進めていく群像劇が躍り出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-05 15:32:54
19594文字
会話率:0%
目覚めると見知らぬ森にいて、記憶を失くしていた――行き倒れていたところを導きの妖精・エインセールに助けられたフヒト。そこへ凶暴化した魔物が突如襲う。世界の均衡を担う聖女が呪いに倒れ、いばらの塔をめぐる二つの正義が対立する状況の中、フヒトは
騎士となり、塔を目指し旅することになる。夢の中で聞いた助けに応じるため、そして今は忘れてしまった、ただ一つの誓いを守るために。
●(完結までの流れ)●
ルチコル村での襲撃阻止、ウヴリの塔における雪の女王との対峙、海底での戦いを経た頃、幻のように揺らめく謎の塔が現れる。ローズリーフの入手により攻略隊に無事選抜された主人公は、ヴィルジナルの妨害を切り抜け最奥にたどり着く。そこにいたのは眠り姫、そして直後に目覚めた古き魔物だった。かつて世界に危機をもたらした存在は呪いの力を取り込んでいた。戦いの最中すべての記憶を取り戻した主人公は、神性を解放したのち、選択を迫られる。そして自らの物語をどう締めくくるかを決断する。
※スマホゲームのオンラインRPG『THE TOWER OF PRINCESS』(タワー オブ プリンセス)の二次創作・「ネット小説大賞 タワー オブ プリンセス部門賞」応募作となります。必要に応じゲーム内の台詞を引用します。ゲームを知らない人にも興味を持ってもらえるよう、登場人物たちの魅力を少しでも伝えられたら良いなと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-01 19:00:00
185925文字
会話率:52%
ギルドに所属してからすぐパーティーを組み、数々を冒険を繰り広げ、クエストを熟し、特別編成部隊にも選抜されたことで名声を上げた。いつしか戦士として、この世界では希少の黒い髪の毛になぞられ、『黒髪の賢者』の異名を授かる事となる。
しかしその実
力こそギルド内で周知されているが、コミュニケーション能力の乏しさと唯一のパーティーメンバーの影響で孤立気味でもあった。
それでも『黒髪の賢者』ことシュー・カイノは、唯一のパーティーメンバーであるアーリン・ララヒーを今日も討伐クエストに誘う。断られたらどうしようかという、一抹の緊張を隠しながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-30 19:44:11
7373文字
会話率:53%
県立丸葉津高校二年忍者科の武田隼人ら生徒二十八人は、不定期に開催されるデスゲームに選抜され、他校の二十八人と闘うことになった。
様々な能力を持った忍者、くノ一が命を賭して敵を討つ!
二十八人は多すぎる! ましてや敵も二十八人なら!
既視感を覚えたとしても、それはきっとオマージュです。
拙作「クラスまるごと異世界転移 超絶シビアな村作り」のキャラクターで別の話を書きました。異世界転移もよろしくお願いします。
※メタ要素があります。苦手な人はがんばってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-29 19:32:00
33076文字
会話率:46%
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで
初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-23 12:00:00
45271文字
会話率:41%
三国志。黄武三年、呉の太子孫登の妃候補選抜が行われる。参加した少女達はみな個性的で??
https://www.pixiv.net/novel/series/8789477
にも掲載。
最終更新:2022-05-21 10:41:24
71254文字
会話率:43%
僕、こと戸田が在籍する高校の選抜クラスは全教科満点を取ることを至上としている。それを条件として卒業後、好待遇の就職が約束されていた。しかし戸田は三年生になった今も一度も全教科満点を取れたことがない。いつも国語だけが取れない。二学期の中間テス
ト終了後、同じく満点を取れない女子、上広が一緒に勉強しようと声をかけてくる。二人で期末テストに向けて勉強した結果、上広は無事全教科満点を取る。戸田はとうとうクラスで一人だけ満点が取れない落ちこぼれとなり、みんなと一緒に卒業後の進路へ進みたいとがむしゃらに年明けの学年末テストに向けて勉強をするが、途中で倒れてしまう。そこへ生活指導の教員、若松が無理をするなと、そうしてまで行くようなところじゃないと新しい道を戸田に示す。母親に楽をさせてやりたいとこのクラスに入った戸田は、みんなと進む道を諦め、新しい道を目指すことに決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-08 00:00:00
14588文字
会話率:50%
グラス・グラィシスは魔法陣の分析を得意とする自称『術析師』だ。
グラスの行う分析は魔法陣を数値化して頭の中で認識することが出来る。
そんなグラスはシュレッタ王国の魔王軍に対抗する選抜冒険者パーティに所属している。
ある日グラスは分析だ
けしかできず何も戦闘において役に立たないと見切りを付けられて王様から選抜冒険者パーティ及びシュレッタ王国からの追放を宣告される。
更に王様に追放を促したのが、仲間だと思っていた同じ選抜冒険者のレネだったと知り、裏切られたことによる心の深い傷を負い絶望することになる。
追放され絶望したグラスを拾ってくれたのが、冒険者ギルド《オルトレール》である。
早速ギルドの依頼をこなすグラス、サポーターとして先輩冒険者の猫耳少女レピティが同行することになった。
そこでレピティが冒険者狩りに襲われそうになると、グラスの目の前にギルドマスターゼ―ネシアが精神干渉で現れる。
ゼ―ネシアはグラスに解魔石を転送すると、グラスは分析によって魔法陣の頭の中で数値化して認識、魔法として出力することが出来るようになる。
あらゆる魔法を分析して数値化した魔法陣を出力出来るようになったグラスは冒険者狩りを圧倒、レピティも助けて、新しい仲間として一緒に行動することになるのだった。
以降最強の力を手に入れたグラスはギルドで大活躍して皆から一目置かれる存在となる。
一方グラスを追放したシュレッタ王国は、魔王軍を前に最高戦力ハイフレードを筆頭に快勝を重ねていたが、しかし不可解な異変が度々起こり徐々に破滅へと向かっていくのだった。
60話完結で毎日投稿の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-30 11:10:40
370657文字
会話率:71%
山中幸盛は原稿に行き詰まり、座右の書の中から選抜した「励まし」の一シーンを転載することにする。
*このショートショートは、山中幸盛のブログ『妻は宇宙人』のものと同一です。
最終更新:2022-03-29 20:16:03
1911文字
会話率:9%
「魔王なんて無理ですよぉ。私、ただの若いだけのふっつーの魔女ですよ!?」
お酒の勢いで参加しちゃった魔族領魔王選抜闘技会。
魔王になる為なら身分も種族も関係なく、希望者全員参加できる武器も魔法も必殺技も何でもありの無法状態の闘技会で、月読
の森の魔女で普段は薬作りしかしていない私(クゥネル)は生き残ることができるのか!?
「クゥネル。こんなことになったのも、お前が生活で油断(友達と酔っぱらった勢いで大会参加申請)した結果。まったく、手のかかる弟子に育ってしまったわい」
助けてくれると思っていたお師匠様の深淵の魔女様は呆れるだけ!!?
弟子を助ける気持ち持ってくださいよ!!
『何とかして、命をつないで生き残るしかない!!』
そんな決心をした魔女のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-09 07:05:20
7842文字
会話率:33%
人気作家が失踪した。先生は自作の異世界恋愛小説(書きかけ)の世界に囚われてしまったらしい。
そして、先生が本を出していた出版社の社員数名も、その世界に囚われ、現代の記憶をなくしたまま暮らしている、らしい。
突如現れた全国世界線保存協会なる謎
の機関から来た男にそう告げられた編集部は、すべての責任を押し付けられ、異世界に適合する人間の選抜を命じられる。
被害者と先生を助け出す方法は、現実世界の人間が異世界に自らもぐりこんで、先生の望む形で元の物語を完結に導くことらしい。
編集部に騙され異世界に送り込まれた出版社社員たちは、異世界で右往左往しながら先生のプロット通りに世界を導くために動き出す。
異世界にいた先生にコンタクトをとると、どうやら悪役令嬢を真実の愛に出会わせたいらしく?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-06 09:00:00
26193文字
会話率:34%
魔法が人々の中に当たり前として浸透してきた2000年中期。
毎年2月に行われる三高親善試合が、今年も始まろうとしていた。
成績は中の中。特にこれといって取り柄もない、1年生の篠原暁人は、親善試合の一種、フィールドアタックの選手に選抜されて
いた。
普段の成績も優秀なチームメイトの東雲桐矢と藍染翔太郎とともに、1人不安を覚えながらも試合の日を迎える。
--自分は、この舞台で、2人の足を引っ張らずに試合を行うことができるのだろうか。
自問自答を繰り返す暁人をよそに、今、試合開始のホイッスルが鳴り響く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-28 21:00:00
3991文字
会話率:42%
ユグドラシルの木が枯れ神々の国が滅びた時代。アーズランド島の王国に神族の移民エミー族と妖精が住んでいた。
しかしその異世界にも魔の呪いが発生し、王サーディンが局部から炭黒く腐り死んでしまう。それはSEXをして射精すると性器から腐って死ぬ
呪いだった。女王エッダは錬金術師アルダリの助言で、闇の呪いを解きに人間界へ選抜チームを派遣する。
メンバーは人間と勇者の子・ソングと妖精のチーネ、ジェンダ王子、女戦士エリアン、鍵師トーマが選ばれたが、迷路の出入口には地竜が立ち塞がり、人間界都市ではマンダー家の魔女たちが待ち受けていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 14:47:12
99289文字
会話率:52%
国一番のバザールと男女ともに所属できる双頭修道院によって栄えた「開拓前線都市・ララシャ」。
オアシスと街を区切る境界線の向こう側には岩石砂漠が広がり、その直中を赤い路が地平の向こう側まで続いている。交易のために、自分の信仰のために、生
きるため、商人や聖職者、腕に覚えのある者たちが王命によるキャラバン「開拓交易旅団」を組み、路の向こう側にある地へとオアシスの街より旅立っている。
旅人たちが歩むその道は、「赤羅の修道路」と呼ばれていた。
赤に彩られたこの街に、一人の少女シラが寄り合い馬車に揺られてやって来た。
ある貴族の末子であるために自力で生きて行かねばならないシラは、ララシャの街で生きていくための算段を求め、貴族の子女が籍を置くシュラ・ジャ双頭修道院へと修道女として洗礼を受け、国家事業として行われている「開拓交易旅団」の選抜試験に挑もうとしていた。
高貴な生まれとはいえ、寄る辺が殆どない少女が自分の生きる道を開拓交易旅団の冒険行に求めた旅路が始まりを告げたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-01 03:58:39
5865文字
会話率:48%
近未来。
突如として世界に出現した巨大女神像の影響で、周囲にモンスターを出現させたり、人類は1万人に一人が性別転換してしまうようになってしまった。
性別が変わって女の子になってしまった主人公は、防衛隊に選抜された幼馴染に「俺の赤ちゃん産んで
くれ」と頼まれるのだった。
短期連載のTSラブストーリーです。
良かったら読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 23:02:11
54140文字
会話率:17%
主人公のA〇俳優JCは、魔王が支配しつつある異世界へと転生してきた。とある町で悪党を退治した主人公は、その強さなら魔王を倒せるかもしれないという町民の期待に応えるべく、スタントマンと撮影クルーを選抜しチームを結成。最高のアクション映画を作る
ついでに魔王を倒すべく主人公たちは戦う---折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 07:41:47
278文字
会話率:15%
「田川昂胤探偵事務所 ウォンジャポン」
第一章
少林拳の達人で元傭兵の田川昂胤が開いた探偵事務所に、傭兵学校時代に世話になった鬼教官が訪ねてきた。ダンが昂胤を訪ねて来たら足止めをしてくれ、何かたくらんでいるイヤな予感がするという。ダンと
は、傭兵学校の十年先輩で、伝説の男だった。
教官が中国に行ったすぐ後にダンが昂胤を訪ねてきて一緒にゲームをしないかと言った。引き留めたが、ダンはすぐに韓国に行ってしまった。様子を探るためダンの誘いを受けた昂胤は、探偵事務所のスタッフ雄大を連れてダンのいる韓国に飛び、ダンに合流する。
ついてみると、ダンは傭兵数十人でキャンプをしていた。雄大を含めて七人チームを任された昂胤は、目的を知らされないまま地獄の訓練を始めた。チームは他に六つあった。
ある日ダンが東洋人二人をチーム長のミーティングに連れてきた。東洋人二人は、深々と頭を下げた。
第二章
北朝鮮には、世界に名だたる《特殊部隊》がある。部隊員は二万人。それぞれ一騎当千の強者ぞろいで、個々の力量はデルタフォース以上だという自負を、北朝鮮首脳部は持っていた。さらに最近新しく極秘で誕生した《神龍隊》は、北朝鮮首領の直接護衛部隊で、特殊部隊から選抜された五百名規模の精鋭中の精鋭部隊だった。
北朝鮮では、餓死者が毎年三万人にも達していた。しかし、国民は蜘蛛の巣にかかったエサのように管理されており、まったく自由がなかった。自分の意志さえ政府の監視下に置かれ、その政府も蜘蛛の巣にかかったエサ同様だった。自由に行動できるのは、首領ただ一人。しかもその首領はすべての国民から神格化されていた。
ソンヒョンは高級官僚の次男。生まれたときからすべてに恵まれていた。勤務先は朝鮮労働党統一戦線部。通称《統戦部》で、親の七光りがあればこその境遇だ。仕事は、首領神格化の神輿担ぎだ。ソンヒョンは、この仕事に最近疑問を抱いていた。そんなころ、神龍隊第四大隊長をしている母方のいとこヨンスから、驚愕する誘いを受けた。ヨンスは《世直し党》の党員だという。
迷った末、ともに立ち上がる決心をしたソンヒョンは、クーデターを成功させるにはプロに頼むしかないと主張するヨンスと偶然見つけた傭兵軍団のキャンプ地に出向き、チーム長会議で深々と頭を下げた。
第三章
物語はいよいよ佳境に。
ダンの本当の狙いは……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-12 10:10:21
34218文字
会話率:48%
「田川昂胤探偵事務所 ウォンジャポン」
第一章
少林拳の達人で元傭兵の田川昂胤が開いた探偵事務所に、傭兵学校時代に世話になった鬼教官が訪ねてきた。ダンが昂胤を訪ねて来たら足止めをしてくれ、何かたくらんでいるイヤな予感がするという。ダンと
は、傭兵学校の十年先輩で、伝説の男だった。
教官が中国に行ったすぐ後にダンが昂胤を訪ねてきて一緒にゲームをしないかと言った。引き留めたが、ダンはすぐに韓国に行ってしまった。様子を探るためダンの誘いを受けた昂胤は、探偵事務所のスタッフ雄大を連れてダンのいる韓国に飛び、ダンに合流する。
ついてみると、ダンは傭兵数十人でキャンプをしていた。雄大を含めて七人チームを任された昂胤は、目的を知らされないまま地獄の訓練を始めた。チームは他に六つあった。
ある日ダンが東洋人二人をチーム長のミーティングに連れてきた。東洋人二人は、深々と頭を下げた。
第二章
北朝鮮には、世界に名だたる《特殊部隊》がある。部隊員は二万人。それぞれ一騎当千の強者ぞろいで、個々の力量はデルタフォース以上だという自負を、北朝鮮首脳部は持っていた。さらに最近新しく極秘で誕生した《神龍隊》は、北朝鮮首領の直接護衛部隊で、特殊部隊から選抜された五百名規模の精鋭中の精鋭部隊だった。
北朝鮮では、餓死者が毎年三万人にも達していた。しかし、国民は蜘蛛の巣にかかったエサのように管理されており、まったく自由がなかった。自分の意志さえ政府の監視下に置かれ、その政府も蜘蛛の巣にかかったエサ同様だった。自由に行動できるのは、首領ただ一人。しかもその首領はすべての国民から神格化されていた。
ソンヒョンは高級官僚の次男。生まれたときからすべてに恵まれていた。勤務先は朝鮮労働党統一戦線部。通称《統戦部》で、親の七光りがあればこその境遇だ。仕事は、首領神格化の神輿担ぎだ。ソンヒョンは、この仕事に最近疑問を抱いていた。そんなころ、神龍隊第四大隊長をしている母方のいとこヨンスから、驚愕する誘いを受けた。ヨンスは《世直し党》の党員だという。
迷った末、ともに立ち上がる決心をしたソンヒョンは、クーデターを成功させるにはプロに頼むしかないと主張するヨンスと偶然見つけた傭兵軍団のキャンプ地に出向き、チーム長会議で深々と頭を下げた。
第三章
物語はいよいよ佳境に。
ダンの本当の狙いは……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-10 10:22:48
45411文字
会話率:39%