田舎を舞台にした青春群像劇。
田舎で幼馴染や家族とそれなりに本人から見ると、平凡な、だが持っていないものから見ればそれは、とてもうらやましいそんな平穏な毎日を過ごしていた、主人公の朝日。
幼馴染と一緒に街に向かうときに、電車で薬と筒状の何か
が入った袋を忘れた女の子にそれを届ける。すると、女の子は迷惑そうに薬を受け取った。
「ありがとう」
明らかに、ありがたそうではなかった。
その後、町をぶらついていると、美術館に入っていくその女の子を見かける。
美術館の前には、17世紀ルネサンス美術展。
思い出したのは、届けた袋に入っていた筒状の何か、女の子を追いかけたときに聞こえた[カラカラ]
という音。
嫌な予感がした、アサヒは美術館へと入り女の子を探す。女の子がいたのは、”大公の聖母”と書かれた絵。その絵を見る彼女はどこか悲しそうで、しかし、悲しみの隙間には恨みのようなものが見え隠れしていた。絵を見ているだけかと、安心した朝日だったが女の子が袋に手を入れて瞬間にアサヒは、女の子を止めに入る。
「何する気なの?」
「離して。」
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女の子を止めた朝日はどうしてそんなことをしようとしたのか、聞かざるを得なかった。
朝日には、わからないのだ。平均的なしかし、最も完成された幸せが身近にある朝日には、なぜ展示されている絵にスプレーで落書きをしようとしたのかが。
「私は、神を信じていたの。これっていう神様はいないけど、神様が見ているよの神様。だけど、神様を調べてみると、最終的には権力やお金に行き着く。むかついたから、仕返ししてやろうと思って。」
悪びれもなく彼女はそう言った。自分の正義に一ミリも罪悪感が介入する隙はなさそうだった。
「神様…。君は、神様がいないから失望したの?」
朝日は、吸い込まれそうな彼女の深淵のような瞳孔から目をそらせなかった。
「神様にいつか助けてもらう予定だったからよ。」
俺は、その深淵から抜け出すことはできなくなっていた…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-18 00:13:38
8470文字
会話率:34%
西暦20××年7月。
世界中の有名美術館は、環境保護団体「G解放同盟」を名乗る集団による放火、爆破、破壊、略奪、脅迫という様々なテロ活動の被害に見舞われた。
最終更新:2022-11-28 22:00:00
3027文字
会話率:37%
芸術作品をじっくり楽しむわたし。
最終更新:2022-11-25 20:00:00
914文字
会話率:0%
4000文字くらいの短編やで。
最終更新:2022-11-14 03:49:01
3804文字
会話率:50%
ムーレ王国の王女・フロランスには、前世の記憶がある。平凡な日本の大学生として美術史を学びながら、学芸員を目指していたものの、それが叶うことはなかった。
フロランスは、前世の知識と今の身分を生かして、ムーレに美術館を設立する野望を抱く。しかし
、ここは魔法や魔獣が存在する異世界。常識が違いすぎて、日本で学んだことをなかなか生かせない。
唯一、前世の記憶があることを打ち明けているのは、芸術が盛んな隣国ニンフェアの王子・クレマンだけ。少々口の悪い彼だが、いろいろと協力してくれ、少しずつフロランスの夢は形になっていく。
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※カクヨムにも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-07 12:00:00
30206文字
会話率:46%
大好きな人に喜んでもらいたい少女の話。
少女、露華は、同じアパートに住んでいた10歳上の少年、晃司が大好き。彼は大学進学のため一度町を出たが、4年後、就職して戻って来た。
中学生になった露華は、よくプレゼントをくれる晃司へ何かお礼をし
たいと悩む。彼が好きな絵を見に行こうと、美術館に行くことを企画するのだが……。
――沢山おしゃべりした中のたった一言だったのに、そんなことを彼はいつも大事にしてくれる。――
※この作品は「ノベマ!」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-04 06:00:00
16836文字
会話率:44%
美しい、と言った場合、それが、普遍的なのか個人的なものなのかに戸惑います。
美的センスに自信がなくなります。
最終更新:2022-09-25 12:00:00
585文字
会話率:0%
「潜伏魔法は用法用量を守って、正しく使用しましょう。でないと意味消失します」
泥棒、佐沼真はある者に「殺されて」異世界へ転生した。
与えられた能力は「潜伏」。使用中誰からも認識されなくなる能力だが、一日三十分以上使えば死ぬというピーキー
すぎる代物だった。
佐沼はこの潜伏を駆使して賢者の石と呼ばれる七つの魔石を盗み出すことになる。
サディスト監獄長の支配する牢獄、あらゆる芸術品が集まる美術館、絶対に勝てないディーラーが率いるカジノ、カルト宗教……
それらを越え、賢者の石をすべて集めた佐沼が目にするのは、この世界の創世神話、その先の物語だった。
※カクヨムで同作を掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-24 21:15:26
254191文字
会話率:53%
昭和ドライブ奇譚 第4話 幽霊美術館 A ghost museum 続・小夜物語 第18話
キーワード:
最終更新:2022-09-09 07:20:32
2039文字
会話率:13%
真冬のショート・ホラー小説劇場。 第4話 幽霊美術館 A ghost museum
キーワード:
最終更新:2020-12-06 07:38:08
1720文字
会話率:15%
小夜物語 第78話 妄春・妖夏・怖秋・惨冬 別撰ショート・ホラー小説劇場 第五話 幽霊美術館 A ghost museum
キーワード:
最終更新:2019-04-29 10:00:23
1469文字
会話率:17%
博物館・美術館・遺跡・温泉めぐりが大好きな著者が、COVID-19流行のせいで県境を越えられなくなりました。悔しい! ――というわけで、これまでにお勉強した内容を振り返ろうというエッセイです。100%著者の趣味に走っていますが、何かのご参
考になれば幸いです。
*不定期更新です。
*著者の記憶に頼る部分が多く、いい加減な場合があります。
*著者が新型コロナウイルスに感染すると、更新がストップします。
[この作品は、カクヨムにも掲載しています。]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-15 12:00:00
53346文字
会話率:8%
美術館の監視員の前に突然現われた男
キーワード:
最終更新:2022-08-13 01:17:06
779文字
会話率:12%
子供ながらに武士というものに憧れていた。武士が格好良いというわけではなく、人のために刀を振るうその姿が格好良い。武士を見たことはないし、そのために体を鍛えているとかはないけれど、展示会や美術館などで刀を見れば興奮した。戦国時代の物語をよく
読んでいたし、歴史書を眺めるのも楽しい。何が書いているかわからないことも多いけど、分かった時には歓喜するほどである。
大人になってからはライトノベルを中心に読んでいた。その物語中に自分はいない。どこまで行っても妄想でしかない。営業の仕事をしながら頭を下げていく毎日。なんとなく寂しかった。少しでよいから輝きたいと。ただ、彼は趣味が本へ走ったせいか無口になってしまった。
その子供も大人になっていく。子供なままではいられない。わずかな夢は完膚なきまで無くなっていく。その夢が何だったかも覚えていないほど。だが、そのチャンスは急に訪れる。
気が付けば異世界に転移していた。異世界は想像していた魔法や能力などない元の世界と同じ世界である。剣や槍で戦っているような中世の世界であった。
生きる術が兵士になることと分かった時、若利の隠れた才能が開花する。
無口のライトノベル好きなワカトシが異世界で大将軍になるまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-04 21:00:00
152680文字
会話率:58%
子供ながらに武士というものに憧れていた。武士が格好良いというわけではなく、人のために刀を振るうその姿が格好良い。武士を見たことはないし、そのために体を鍛えているとかはないけれど、展示会や美術館などで刀を見れば興奮した。戦国時代の物語をよく
読んでいたし、歴史書を眺めるのも楽しい。何が書いているかわからないことも多いけど、分かった時には歓喜するほどである。
その子供も大人になっていく。子供なままではいられない。わずかな夢は完膚なきまで無くなっていく。その夢が何だったかも覚えていないほど。だが、そのチャンスは急に訪れる。
そのチャンスは必ずしもチャンスのように見えるわけでもない。首筋には剣が置いてある。
そんな和位若利が異世界転生されてから大将軍になるまでのお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-03 22:19:50
371491文字
会話率:3%
作品名:連作『紫陽花』
作者:■■■■■
制作年:不明
寸法:352×251mm
材質等:水彩絵具?、画用紙?
所蔵:個人
作品解説:雨に濡れた紫陽花を描いた作品。細やかな筆致で描かれた紫陽花は水をたっぷりと含み、まさにハイド
ランジア(水の器)に相応しい作風である。
また、紫陽花の色や様子が移り変わる様から、“七変化の絵画”、“移り気の絵画”の異名を持つ。現在確認されているだけで約五百の姿を見せた。
作者や制作年など謎が多く、大きな特徴とも言える色や花の様子が変わる原因が一番の謎であり、人々の目を惹きつける。
※〇〇美術館「雨が降ったら ―雨の美術展―」××××年開催時のキャプションより引用折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-22 20:19:38
2211文字
会話率:7%
何気なく入った美術館で、私は一枚の喪服の女の絵に魅せられる。
それは写実主義の極みともいえるような、作者の妻がモデルの油絵だった。
名も知らない画家の遺作に、私の手が触れそうになった時、背後で私を諭す年老いた館員の声がした。
「その絵
に触れてはいけません!それはあなたが思うような美術ではありません」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 19:00:00
1533文字
会話率:27%
大学時代に恋をした最低で最悪な人のことが忘れられず、春は毎週その人が愛していた芸術を理解したくて大人になった今でも美術館に通っていた。しかし芸術は一向に理解できず、春は日々むなしさを抱えて過ごしていた。
ある日の美術館に展示されていた絵に春
は目を留める。その絵はまるで彼女と過ごした公園にそっくりで…?
カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-31 20:50:03
4164文字
会話率:3%
1888年 倫敦
大英美術館に収まっている日本美術品の中に贋作の疑い有りとの指摘があり、
ジェラルド男爵家は日本から一人の美術鑑定士を招き入れ、真偽の美術品鑑定が終わるまで預かる事となった。
男爵家次男・アルバートと前に現れたのは漆黒の髪と
黒瑪瑙の様な美しい瞳を宿した男性で……
*ボーイズラブではありません。
完結済。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-30 18:47:04
49856文字
会話率:44%
急に平日の休みをもらった浩輔は、思い付きで借りたレンタカーで、郊外の美術館を訪れる。
浩輔はそこで出会った香澄という女性と、『これから』と題されたアート作品を見るが、その意味するところは全く分からなかった。二人は、次に会うときまでに、お
互いに自分なりの答えを見付けようと約束する。
浩輔の出した答えとは。
登場する作品等は全て架空の物です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-27 13:43:07
19992文字
会話率:40%
そこは、とある噂が流れている美術館。
レスペは両親とともにその美術館に訪れていた。見て回っていると、人がいなくなっていることに気付く。わけが分からぬまま歩き回っていると、ベニバナという女性と会い、一緒に行動することになった。
二人はこの謎の
美術館から脱出することが出来るだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-11 16:57:00
11091文字
会話率:49%
近所のおせっかいおばあちゃんとして認知されているロクさん。彼女には不思議な力がある。
また今日も桜の木の下で出会った男におせっかいを焼くのだが……。
※全4話で完結。1話辺り約3000~4000文字程度、最終話だけ5800程度と長め。全部
で約17000文字です。
基本ほのぼの進行。血など流れず全年齢対象のお話ですが、事件物ですので途中で少しだけ荒っぽいシーンがあります。
※主人公、ロクさんのキャラクター原案:海堂直也様(ID:2058863)です。
海堂様が考えられたショートストーリーとは違う世界線のIFストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-14 07:28:57
17097文字
会話率:58%
とある美術館で絵画を見ていた美術家の神崎はその美術館に飾られている絵画を奪おうとするテロと鉢合わせてしまった。もちろん何も出来ずに死んでしまうが、何と言う事か死んだのに目を覚ましたではないか。目を覚ましたそこは神様がいる場所みたいだ。
なん
で神様がいる場所に居るんのか分からないけど、その現象にインスピレーションを沸かせて絵を神の言葉を無視して絵を描き始めるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-13 17:00:00
17199文字
会話率:38%