五月。とある火曜日のことである。僕は京都の大学に通う大学生だ。京都に住むのは小さい頃からのあこがれで、なんだか少し楽しみでもあった。
だけれども、現実は残酷で、太陽が燦々と照りつける日は尋常じゃないくらい熱く。冬の夜は本当に凍ってしまうの
ではないかと思うくらいの肌をさす寒さで住むには中々厳しい環境であった。それでも、寺社仏閣や美術館など観光する場所は多く退屈はしなかった。
そして今、僕はある柳並木の小さな河川敷でスミノフを片手に物思いに耽っている。
火曜日と言うのは僕にとっては月曜日よりも最悪な響きであって、さらに今日は五月なのに日中の気温は二〇度後半を記録する予報で、太陽は理不尽に照りつけてくる。そんな晴れた日の火曜はいつも朝遅く起き、昼になるとこの場所に向かい酒を飲み、この辺りをぶらついてバイトへ向かう。そんな日を送っていた。本当はこんなことしている場合じゃないのに…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-29 20:00:00
18093文字
会話率:63%
これはちょっとばかし物思いにふけるのが好きなエルフの話。
最終更新:2018-06-17 07:00:00
550文字
会話率:29%
主人公は卒業したばかりの学校の、かつての教室で物思いに耽っています。それはある先輩の身に起こった出来事に由来するのですが、その出来事とは――。石霊信仰を土台とした口碑伝承を、あれこれと小説っぽくしてみました。是非ともお読み頂ければ幸いと存じ
ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-16 04:08:47
3959文字
会話率:41%
五歳下の弟と遊んであげなかったばっかりに、幼い彼が失踪してしまうきっかけを作ってしまった小学生の『私』。罪悪感に心を縛られた彼女は、自分を押し殺して他人の顔色を窺うのが習い性の少女となる。
七年後、近く弟の失踪宣告を出すつもりの両親の考え
を知り、一気に生きる気力がなくなる『私』。
弟の靴が見つかった運河のほとりで物思いをする。生きたいか死にたいかすら曖昧な『私』の前へ、妙になれなれしい少年が現れる。
罪悪感を昇華し、前を向いて歩き始める話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-06 15:33:55
12700文字
会話率:14%
銘尾 友朗様主催の「春センチメンタル企画」参加作品。
春雨を見て思い出す、あの日の思い出……
最終更新:2018-03-15 18:00:00
991文字
会話率:12%
高校一年生の飛田遥斗と広河胡桃は、学校の帰り道、いつものように公園沿いの歩道を歩いていた。バス通学で知り合った二人は、冗談を言い合ったりまったくの無言で過ごす時もある、奇妙な関係を結ぶ。遥斗がぼんやり物思いにふけていると、胡桃の提案で、いつ
もは通り過ぎるだけの公園に入ることになった。公園のベンチでくつろぐ胡桃は、高校に入学して既に八ヶも経過していてることに、改めて驚き嘆く。胡桃は、遥斗に『一秒とは、どれくらいの時間なのか?』という質門を投げかける。遥斗はあれこれ答えるものの、どれも抽象的でへんてこなものばかりだった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-10 20:56:19
5097文字
会話率:58%
少女は物思いに耽りながら人気の無い暗い夜道を歩いていた。しかし、どんなに歩いてもある特定の場所で曲がると必ず郵便局の前に戻って来てしまい家に帰れない。そして、少女は普段通っていた道とは何かが異なっていることに気がついた。
最終更新:2018-02-03 06:41:44
2626文字
会話率:0%
ノルグレン辺境伯の娘エミーネに舞い込んだ縁談。
それは彼女の意に添わぬものであった。
物思いに沈む彼女。
そんな彼女に、メイドのアリアはある提案をする。それは……
第五話「もうどうにでもな〜れ」の直前の話です。
最終更新:2018-01-18 22:28:35
6828文字
会話率:40%
自宅の最寄り駅に着いた私が帰り道までにする物思い。
最終更新:2017-11-10 04:46:04
375文字
会話率:0%
秋の夜長は、よくも悪くも物思いにふけるものです。いろんな方にこの詩が届きますように。
最終更新:2017-10-21 01:00:00
356文字
会話率:10%
篠原和樹は妊娠中の妻、万由美の看病を母親に任せある人物を待っていた。高校生の時に死別した最初の彼女、二条ゆきである。渋谷のスクランブル交差点で突然霊能力に目覚めた篠原は、死んだはずのゆきと本当に最後の会話を交わすために、公園で麦酒を飲みなが
ら物思いに耽っていた。するとつい先日知り合ったタコ型火星人、後藤さんがやって来て――――? この物語は彼女までの体験談。人生をテーマにした小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-30 15:06:03
4818文字
会話率:44%
従者や兄弟、自分に期待しあるいは疎む者たちの目をはなれ、独りになりたかったフルクトゥアトは城を抜け出した。
眩い太陽がさんさんと降りそそぐ久しぶりの外の世界。炎天下で物思いにふけっていた彼だったが、熱にやられて目を回してしまう。
どれだけの
間気を失っていたのか。意識を取り戻したフルクトゥアトの目の前に、見たことのない女の顔があった。どうやら彼女がフルクトゥアトを介抱してくれたようだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-08 23:11:09
3196文字
会話率:24%
昔から続く古い居酒屋で飼われている老雄猫「ちびさん」。
彼が寛ぐ居酒屋には色んな人がやってきては、与太話をしていきます。
そんな中、顔色の悪い男がやってきて…。
居酒屋×居酒屋飯×猫×人情もの。
な、短編小説。
最終更新:2017-06-24 21:16:03
9548文字
会話率:33%
出先から直帰の日。飲みに行くのに付いて来る若者に戸惑いながらも、オッサンが過去に思いを馳せたり色々と徒然するシリーズ?
最終更新:2017-06-12 22:42:29
16944文字
会話率:48%
冬は過ぎ去り、木々がざわめき、蕾が溜まっていた鬱憤を晴らすかのように、めいっぱい花開く季節。
高校に入学し早一年。それぞれの生徒が青春を謳歌する中、彼は物思いにふけり去年の出来事をざっと思い出す。
黒歴史になりかねない思い出や
、恥ずかしさのあまり思いだしただけで悶絶しそうになる思い出。だが思い出と言うものは簡単には消えてくれない。酷なことに、嫌な思い出ほど心にしっかりと刻み込まれ、ちょっとした些細な出来事が起こるだけでも込み上げてくる。
そんな過去を改ざんしようと、学年が上がるのをきっかけにできるだけ目立たないように約一ヶ月間を過ごしてきた。
その生活に慣れてきた頃、彼の日常はまた新しく動き出す。
※今は、ジャンルが現実世界になっていますが、二章に突入することで変わります。短い間ですが、現実世界をお楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-01 00:00:00
5268文字
会話率:53%
僕は放課後の屋上で給水塔の壁に寄りかかりながら、音楽を聴いていた。そうした時間は、木漏れ日が差すように暖かく、そして西日が差すように物思いに耽ってしまう落ち着いた一時だった。そんな時、足音が聞こえて、屋上の扉が機械的な音を立てて開くのがわか
った。その影は僕の前へと出てきて、辺りをきょろきょろと見渡しながら、つぶやいたのだ。「あれ、いないな……」それは僕と先輩の、喧嘩ばかりの日常に青春の一ページを加える、緩やかな心の触れ合いだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-21 21:48:52
1564文字
会話率:54%
人生のどん底にいた私は、川原のある場所に腰を下ろし、釣りをしていた。全く釣る気などなく、ただ物思いに耽りたいからそうしていたのだ。このまま川に飛び込んでしまおうかと思ったが、そんな時、背後から声を掛けられる。
「釣れますか?」
五十年ごとに
繰り返される、ささやかな励ましの言葉――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-27 18:52:35
2260文字
会話率:47%
「走り屋」が何故いるのだろうかと思い続けて大人になったソアラ乗りの、ちょっとした物思い。
初投稿となります。感想、評価等頂けたら幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
最終更新:2016-11-03 17:08:22
1702文字
会話率:0%
物思いにふける、十月のある一日。
最終更新:2016-10-21 13:45:00
203文字
会話率:0%
――ご一緒に、空を飛びませんか?
学園の屋上で物思いにふける真尋に話しかけてきたのは、羽を生やして空を飛ぶ、不思議な少女だった。
最終更新:2016-10-15 17:27:32
5513文字
会話率:37%
――「色あせない想いは、きっと輝き続けるから」
父と二人で暮らす青空琴美(あおぞらことみ)が高校へと進学した頃、突如として琴美の父はその身をくらませた。行方不明として捜索がされるものの、一向にその足取りは掴めずにいた。
遠い親戚の家へ
と一人引き取られた琴美は、その街に存在するとある橋の上で物思いにふけていた。そこは幼い頃、父と共に訪れたことのあった場所だった。
いくら探しても行方不明の父の手掛かりが掴めない状況に、琴美は半ば諦めかけていた。
その時琴美は、成長と共に忘れ去られた幼き日々の記憶、唯一残るその一片の記憶に導かれるようにして訪れたその橋で、帰路に着く途中に一人の少年を見かける。
川沿いの土手で一人座り込む少年、星空緑(ほしぞらみどり)との不思議な出会いをきっかけに、琴美は再び父を探す為に立ち上がる。
琴美には小さな頃から不思議な力があった。見えないものを視る力、それはこの世ならざる者、現世に残した想いにより顕現する存在――妖(あやかし)を見ることが出来るというもの。又、妖の持つ記憶の欠片も視ることが出来るのだった。
奇妙なその力を持つがゆえに、琴美は幼い頃に忌み嫌われ、妖とは関わらない様に生きて来た。しかし緑との出会いをきっかけに、妖から父の手掛かりを掴むべく、緑と共に協力して妖と関わることを決意する。
これは、現世に想いを残す妖への手助けを通して、二人の心の成長と想いを繋いでゆく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-25 22:13:19
29589文字
会話率:33%