18世紀末葉のイギリスに紳士階級の次男として転生したレイ・アルフォード。
彼は前世で果たせなかった栄達を為すため、軍人として第二の人生を歩むことにする。
そして海洋国家のイギリスでレイが入隊したのは、もちろん栄光ある実力主義の英国海軍――で
はなく、官売制(賄賂じゃない)により地位が金銭で取引される英国陸軍であった。
それに対するは軍事史上最大の天才とも謳われたナポレオン・ボナパルト率いる大陸軍。
その麾下には「勝利の組織者」ラザール・カルノー「不敗のタブー」ルイ=二コラ・タブー「勇者の中の勇者」ミシェル・ネイに、最優秀元帥の呼び声高いアンドレ・マッセナ、という綺羅星のごとき英傑たち。
レイは史実において敗戦続きだった英国陸軍を勝利させることができるのか。
現在は、第2章フランダース遠征編を執筆中です。
書籍化決定しました。【KADOKAWA様より3月5日に第1巻発売】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-01 23:59:29
177377文字
会話率:39%
この世に存在する境界線は、往々にして目には見えない。
地上を支配した人類は、その血塗られた歴史の中で英知を駆使し、凡ゆる境界の可視化に努めて来た。
有史以前から人の社会に紛れて生きてきた“人に非(あらざ)る者たち” 彼らは、18世紀頃からV
ampire=吸血鬼と呼ばれ始めた。
百年にも及ぶ、
ヴァチカンの布教と駆除によって、一時はヴァンパイアは滅んだかに思われた。
しかし、その歴史的事実には裏があった。
ヴァチカンは聖なる者の存在を信じさせるため、悪しき者どもに存在の余地を与えたのだ。
さらに19世紀後半には、深海からある“新薬”が発見される。
その“新薬”は、ヴァンパイアの呪われた血や細胞を構成する特殊なタンパク質を変異させ、まるで人と変わらない生活が送れるまでにするものだった。
闇に息を潜めてきた吸血鬼たちは、
白昼堂々、人間とともに生きることができるようになった。
その一方で、あくまで吸血鬼としての能力を誇示し、人間を餌として付け狙う原理主義的な吸血鬼も存在した。
そして、現代の日本。
吸血族の父と、人間の母を持つ高校生、
巽晴は、自らが吸血族の血を受け継ぐ存在とは知らずに育っていた。
ある日ひょんなことから、村井玲という魅惑的な大人の女性と知り合う。
しかし、その正体は永遠に生き続ける伝説の吸血鬼ラミアであった。
彼女は人間との共存を目指す吸血鬼の一派を従え、“カウント”吸血鬼原理主義組織と対峙していたが、
同時に政府の中枢にパイプを持つ彼女を脅威と見なす輩も少なくなかった。
時の警察当局が組織する“夜警”は、
ラミアの駆除を決定し命をつけ狙う。
巽晴は行きがかり上、玲と大切な人々を守るために吸血鬼として能力を覚醒させてゆく……。
第2部(第9章〜)
吸血鬼原理主義組織《カウント》首魁マッド ・スティール(Mud Steel) ことアンティパティースは、
ラミアへ《魔獣ガランティス》との魂の融合を匂わせ、圧倒的な力を見せつける。
追い詰められたラミアたち一派は、最終手段に出る。
その一方で、巽晴は、瀕死の紋を救えると言う《アルタキエー》を手に入れるため異世界へと旅立つのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-04 01:22:22
363590文字
会話率:36%
“おまえが深淵を覗く時、深淵もまたおまえを覗いている”
遠く古より“人に非る者”はこの世界に存在していた。
それは怪物、百鬼夜行、或いは吸血鬼と呼ばれ、闇に潜み人目を忍び生き長らえていた。
18世紀末、ある“新薬”の発明により彼らは人と
変わらず太陽の下を歩くことが出来るようになった。
しかし、彼らの脅威は消え去るどころか、より身近なものとなってしまった。
仮初めの平和は長くは続かない。
人と人に非る者、相まみえることのない両者の戦いは、闇の中で既に始まっていた。
日本古来より“百鬼夜行”を監視し取り締まって来た《夜警》。
その特殊部隊二番隊隊長(警察庁公安部管理官)須賀威貞(佐藤善康)は、戦時中に旧日本軍が潜在吸血鬼《欠番》たちへ行ったとされる《生体実験》について独自の捜査を続けていた。
ちょうど同じ頃、奥多摩地区の山中に、人の呻き声のようなものが聴こえてくる鍾乳洞があると言う噂を聞きつけたウェブマガジンの記者如月とカメラマン植村が現地へ取材に入る。
鍾乳洞の奥深く、意気揚々と暗闇の“深淵”を覗き込もうとする如月と植村だったが……。
(「不発弾」他、数篇を収録予定)
現代を生きる吸血鬼たちの戦いを描いたSFホラーアクション作品《アザーサイド:Otherside》のスピンオフ短篇集。
本編で描ききれなかったエピソードを短篇化。
一篇につき3〜4話で完結させる予定です。それより長くなったらごめんなさい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-25 17:59:41
42091文字
会話率:39%
セオドリクは重度のシスコンである。そんな彼の肥満体の妹が突然、婚約の解消をしたいと言い出して・・・。全5話です。
最終更新:2019-10-29 14:56:54
28096文字
会話率:59%
18、19世紀を生きたドイツの哲学者イマニュエル・カントが現代の日本で目覚め、少しばかりの滞在を楽しみます。哲学の講釈話とかじゃないです。カントIF。いやカント雑学集。完全に自分のために書いています。
※「語り手」の視点が、話によって哲学
者カントと大学生律くんとの間で入れ替わります。各話タイトル参照。
※所々、フィクションに見えにくいフィクションが入ります。「ペリメニ」「アンタレス」「バッハ」「批評後の哲学的説教」の話は筆者による想像です。その他、事実に合わない描写や修正した方がいい点の指摘は大歓迎です。
※あとがき(ネタバレ注意):https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1622972/blogkey/2378434/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-06 05:01:12
49260文字
会話率:45%
~登場人物~
☆クリス:(栗栖 巫都)・高校1年生・ガーディアン協会所属の守護者・妖刀〈紅〉の所持者
☆ネス:キタキツネ・クリスとはテレパス(念話)を交わす・水を操るモノ
☆ユン:ガーディアン協会所属の守護者・短槍の所持者
☆クラウド(蔵人
):クリスの兄・元ガーディアン協会所属の守護者・18世紀半ばの時代(スコットランド)へ修行者として旅立ったまま行方不明・妖刀〈暁〉の所持者
〈妖刀:暁〉を帯刀したまま時代の扉を越えた兄・クラウドを修行者として探しに行くクリス。
踏み入れた場所は、時代は・・
~場所:スコットランド ネス湖のほとり
~時代・18世紀半ば頃(1745年ジャコバイトの反乱前年)
ハイランドの人間たちとギャザリングを通して、親しくなっていくが。
兄・クラウドらしきニンゲンを認めるも
古代伝説に揺り動かされている彼を説得して連れ帰ることが出来るのか?
多くの湖があるスコットランド、ネス湖にて何者かによって封じられたモノを
クリスは解放してしまうが。
時代の流れは国内戦争へと向かいつつある中を新たなる王国を作ろうとするアーサー王と一行たち。
クリスは兄・クラウドから
彼と闘わなければ、〈妖刀:暁〉を持ち帰ることは出来ない~と提案されるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-14 20:11:00
129222文字
会話率:24%
18世紀末から19世紀初頭のヨーロッパを震撼させた英雄、そして侵略者、ナポレオン・ボナパルト。
彼のもとには優れた元帥や将軍が多く集まった。史実では元帥が26人しかいない。そこで作者が投入した27人目が今作の主人公。彼の名はジャン・フィリッ
プ・クリストフ・ド・ブリュネ。彼の存在によってフランスやナポレオンの運命は変わっていく。
Le 27ème maréchal de Napoléonはル・ヴァンセティエム・マレシャル・ド・ナポレオンと呼んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-14 21:21:49
16753文字
会話率:36%
18世紀フランス。太陽王の崩御により即位した幼きルイ15世に替わって政務を取る摂政公フィリップの時代。密偵を務める青年ユーグは摂政公より〈すみれの王冠〉なる宝石を探し出せと命じられ困惑する。一方、由緒正しき貧乏貴族の娘クロエは日々の家計に汲
々としていた……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-10 20:00:00
44089文字
会話率:57%
※随時更新していきます。
どうぞ、活動報告をご覧くださいませ。
1888年、イギリスを震撼させる猟奇的な連続殺人事件が起きる。
闇の世界だけの終焉かそれとも人間の世界だけの終焉かーーーそれをもたらすのは400年の長い眠りについていた少女
だった。
見目麗しい金髪の少年伯爵によって目覚めた彼女が人間と闇の世界に斬り込む。
彼女は後にーー『エラ』と名付けられる。
二人の主人公、心優しきシスター見習いのエラと悪戯好きでドSな少年伯爵ウィルを軸に戦いを描くダーク・ファンタジー!
吸血鬼・シスター・イギリス・18世紀・中世・ハンターが好きな方にオススメです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-16 15:26:08
694文字
会話率:20%
ソフィー・ド・フランス。
わずか10ヵ月で病によって命を散らした、幼き第二王女。
しかし、実は両親の策によって生きていたら?
そんなお話。
そして、親兄弟のことも、自分が何者であるかすら知らない少女は、地図にも記入され
ていない村の片隅で決意する。
自分の家族を探しに行く、と。
二つ年上の幼馴染みである少年ニコラを連れて、長き放浪の旅に出る。
旅の末、果たして少女が知った未来と結末とは?
ーーーーーーこれは、反乱の末、全てを失った少女が自分自身を取り戻し、待ち受ける罪と真実を知る物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-22 00:00:00
9407文字
会話率:20%
国際共通暦18世紀後半。17世紀に国内の戦乱が終息した秋津洲皇国は、領土紛争に明け暮れる西洋諸国を尻目に、富国強兵政策を推し進めた結果、18世紀半ばの時点で世界一の経済大国となっていた。
18世紀後半になると、以前ほどの経済発展速度はなく
なったものの、安定した経済状態、そして皇国に対抗する戦力保持に未だ至らぬ近隣諸国という情勢から、安全保障上の安定も加わり、外国人の出稼ぎ労働者が増加していた。
その労働力が皇国の経済力を支える一柱であることは間違いない。
しかし、西洋諸国による植民地化が進む後進国から、最低限の生活を求め不法に入国したり、高度技能者を騙って不法に在留資格を得た外国人労働者が、外国人居住区を構成し、皇国内の治安を脅かし始める。
そんな現状を打開するべく、皇国政府は、入管特例執行法を施行し、増加・凶悪化する入管法違反者対策に乗り出す。
秋津洲皇国入国管理庁の入国警備官たちは皇国のため、守るべき人のため、不法滞在者との戦いに身を投じる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-24 22:39:55
1869文字
会話率:47%
未曽有の大災害【大洪水】によって大陸の4/5が水底へ姿を消してしまった世界。しかし6人の天才によって人類は生活空間を【縦】へ拡げることにより生存を確立することができた。
蒸気機構が発達し、煙で満たされた歪な機械仕掛けの重層大陸【宿り木(ミス
リル)】。
【大洪水】以降退化した文明は旧暦18世紀まで復旧し活気を取り戻しつつあるそこでは、過去の規範とは大きく意味合いを変えたコミュニティ【マフィア】が絶大な力をふるっている。
これはそんな滑稽な御伽噺(グラン・ギニョール)な世界で、それでも自分らしく生きようとする登場人物の物語。
segmento――これはその本編の前の、ちょっとした『欠片』の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-23 22:29:13
23652文字
会話率:30%
これは飛空艇、あるいは航空艦と呼ばれる空飛ぶ船が行き交う世界のお話。
元軍人の商人、ディムロ・エフレクテリは商売のため、いつものように空飛ぶ輸送船で気の置けない仲間達と荷物を運ぶ仕事に出発します。
しかし、出発して間もなく、船の貨物室
に隠れていた女の子を見つけ、なんだかヤバそうな話を聞いてから彼の数奇な運命の歯車が回り始めます。
行く先々で出あう、時には大きく、時には小さな問題を、その二人を含めた仲間達4人が中心となって、一人は戦いで、一人はゴニョゴニョで、一人は商売で、一人は癒し?で、力を合わせながら解決していきます。
それはもしかしたら、大きな陰謀を打ち砕く手がかりとなっていくかもしれません。
いつか必ず報われると信じて、売ったり買ったり、銃を撃ったり撃たれたり、罠に嵌めたり嵌められたりするドタバタ劇の開幕です!
※現在、私用により更新が遅くなりがちになっております。申し訳ありませんm(_ _)m
◆◇◆【エクストラヴァガンザとは(Wikipediaより引用)】
エクストラバガンザ (英語: extravaganza) は、文学または音楽作品、あるいはミュージカルの作品で、様式や構造に囚われず自由であることを特徴とし、特に19世紀イギリスの文脈におけるバーレスク、パントマイム、ミュージックホール、パロディなどの要素が盛り込まれたもののこと。また、より広い意味では、手の込んだ、大掛かりで贅沢な舞台芸能の上演形態を指すこともある。
この用語は、ジェームズ・プランチェが19世紀のイギリスにおいて流行させた、ある種の演劇を指して用いられた。プランチェは、この言葉を「詩的な主題についての滑稽な扱い (the whimsical treatment of a poetical subject)」と説明していた。
(中略)
この用語は、イタリア語において「浪費」ないし「贅沢」を意味する「extravaganza」、ないし「stravaganza」に由来するとされる。英語では、18世紀半ばに奇矯な行動を指す言葉として用いられるようになり、その後、18世紀末にはファンタジー的内容の舞台を指すようになった。◆◇◆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-16 20:41:21
222427文字
会話率:44%
時は18世紀、繁栄を謳歌する大英帝国に、一般人から魔術の存在を隠蔽すべく暗躍する少年がいた。彼の名はヴィンセント。父から受け継いだ名を背負い、影を伴い、魔術世界の闇へとその身を投じる。
最終更新:2018-01-11 02:16:37
1323文字
会話率:41%
18世紀後半に英国新政府として新国家を設立後、間もなく英国政府によって制圧・抹殺された幻の都市”レイバ”。
21世紀、平和という文字を取り戻しつつある世界を崩壊への道へと歩ませたのは、あるはずもない国家”レイバ”であった。
レイバを巡り、争
う国家、第三次世界大戦。
果たして、レイバとはなんなのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-04 01:30:32
3368文字
会話率:27%
時は18世紀的な異世界のファンタジーです。平民王女(?)のアーネットが王族の名を捨て、軍人として100年戦争終結に奮闘する様を描きます。主人公に多少の能力設定がありますが、基本は軍事戦略的でヒューマンな物語です。
最終更新:2017-12-10 14:44:15
156276文字
会話率:36%
ニコラ・エドム・レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ 18世紀フランス文学の「恥の三人組」の一人です。 代表作は性的自叙伝「ムッシュー・ニコラ」
キーワード:
最終更新:2017-10-07 14:02:51
6368文字
会話率:6%
ヨーロッパ文学(小説) その黄金時代は17世紀~18世紀だった、まさに百花繚乱の様を呈していたのだ。
キーワード:
最終更新:2017-05-26 06:28:11
7092文字
会話率:1%
18世紀末のスペイン南部に暮らす売れない絵描きと美しい踊り子の悲しく不思議な悲劇
最終更新:2017-10-01 07:10:14
2439文字
会話率:0%
ある日の18世紀、トモノリは夢のような事が起こる、それは´能力者たちの国`だった
トモノリの運命は!
最終更新:2017-09-06 22:40:52
301文字
会話率:93%
「カクヨム」と同時掲載です。
この作品は史実にもとづくフィクションです。18世紀の登場人物以外は架空の存在です。
最終更新:2017-06-21 21:01:58
10133文字
会話率:39%
解説
12世紀から19世紀にかけて作られた西洋のからくり人形、オートマタ。
その中の傑作の一つ、ピエロエクリヴァンより着想を得て作りました。
ピエロが眠たげに恋文をしたため、居眠りすると…また目を覚まして文を書く。
その繰り返しのオートマタ
なのですが、
エクリヴァンの元ネタは16世紀から18世紀にかけて流行した仮面を付けて演じる即興喜劇、コンメディア・デラルテ…その一場面である、恋人の道化師を取られてしまった切ないピエロという設定らしいです。
ちなみにペドロリーノやコロンビーナの名前や大まかな設定は、ストックキャラクターと呼ばれ、元々即興劇をやり易くするため、初めから決まっている物らしく、今回は僭越にも使わせていただきました。
クリスマスシーズンものです。
ちなみに作者は先月失恋してフリーです。
悲しいです。ガチで。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-05 00:54:02
2870文字
会話率:4%