「君を愛する事は出来ない――――が、心はともかく、君のお腹は満足させよう、絶対に!」
『人形令嬢』アリーシャは困惑した。それはもう大いに戸惑った。
何故なら、夫となるべき男がそんな事をのたまったからだ。
無機質・無表情・無感情
。心を持たぬ芸術品とあれ、と育てられ、社交界では見世物として畏怖される自分だ。
女として愛されることなど初めから期待していない。これは政略結婚。男女間の恋愛感情などそこに在り得る筈が無い……のに。そも、この旦那様が恋するのは人でなく食べ物だった。もう一度言う、食べ物だった!
『美食伯』セシル・シュトラウス伯爵。彼は、美味しい物を食する事に己の全てをかける、稀代の変人貴族だったのだ!
「我が血、我が肉と為すこの世の食材全てに、私は敬意を捧げている。それ、すなわち愛だ」
――どうしよう、どうしよう。この伯爵様は変な人だ。もの凄くおかしい人だ!
そうして始まった結婚生活は不可思議そのもの。
見たことも無い料理をたらふく食べさせられ、その薀蓄を語られ、嬉々としてアリーシャに構う伯爵に振り回される。
けれど、そんな日々が『人形』の凍てついた心に確かな変化をもたらして――
これは心を持たぬ人形として躾けられた令嬢が、食べる愉しみと生きる悦びに目覚め、幸せを知る物語。
※前・後編合わせて二編の短編となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-20 12:07:12
73861文字
会話率:32%
高校1年生の主人公:星宮(ほしみや)爽馬(そうま)は、学校では普通の男子生徒。そしてネット上では登録者300万人越えの超人気Vtuber(♀)、『ミツメアイ』として正体を隠して活動していた。
そんな彼のクラスには、全く感情を表に出さない無
口で無感情な学校1の美少女:神凪(かんなぎ)氷雨(ひさめ)がいたのだが、どうやら彼女には秘密があったようで────
「ミツメアイちゃん、尊い……好き……」
(それ俺なんですけど!?)
主人公はひょんなことから学校内で『氷の人形』と呼ばれて恐れられている彼女が、実は口下手なだけであること、そしてミツメアイの大ファンな人気急上昇中の新人Vtuber『天野ツララ』であることを知ってしまう。
学校の中で唯一秘密を知る人物となった彼が正体を隠しながら彼女と仲良くなっていくうちに、なぜかその友達や後輩の美少女配信者たちからも慕われるようになっていく。
絶対に正体がバレたくない主人公と、なぜか主人公に集まってくる美少女配信者たち。学生と配信者、2つの顔を使い分ける彼らの学校生活が始まったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-14 20:25:42
106723文字
会話率:59%
《無感情の神》の祝福を受け、灰色の子どもが生まれた。彼は《事実の神》にの命により、偽の神々の蔓延る世界へと旅立つ。
「言語を作ってみた」の世界観の説明のために冒頭のみ公開。連載がいつになるかは未定なので完結済にしています。
最終更新:2022-08-24 18:09:21
9507文字
会話率:23%
デリヘル嬢の恋は、今日も無感情に客に買われる。
恋を使命する常連の、ケンジは彼女に何もしない。
孤独な2人は、ただ温もりを求めて。
最終更新:2022-08-14 18:29:23
1411文字
会話率:27%
仕事終わりに花束を抱えて足早に歩く。
土曜の夕方、日は傾いているが大気に残った余熱はまだ肌を焼くほど。
「十五分だけですよ」
何だか疲れた顔の白い制服を身に着けた女性に無感情に告げられ、時間ギリギリに滑り込んだその真っ白な部屋。
その中で彼
女は相も変わらず穏やかな顔をしているんだ。
*独立した話なので単品でも楽しめますが、「帳越しに見える月」を読むとより一層わかりやすいと思います。*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-19 17:50:26
2124文字
会話率:41%
小国リデュレス王国の王女シェレネ・リーリアス。彼女は生まれた時から大国ディアネス神国の国王で闇の神のウィルフル・モートレックの聖なる妃となることが定められていた。14歳でディアネス神国に渡り、無意識の女神として、また国王の聖なる妃として過ご
すシェレネだったが、小国出身の姫と侮られいつ裏切られるか分からない、という日々。無意識、無表情、無感情。あらゆる制約の中で死ねない命を抱えて生きる彼女は、今日も今日とて冷酷・非情・無慈悲と謳われる国王であり闇の神ウィルフル・モートレックに溺愛れる。
Story Christine and Jean jack
Story Rosett and Crawford
を同時進行で読んでいただけると嬉しいです。シリーズのところにまとめてあります。
この作品はカクヨム、ノベルアップ+でも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-15 20:17:52
224296文字
会話率:43%
男爵家の長男であるライエルには、リリスという婚約者がいる。
リリスは公爵家の令嬢であり、ライエルとの婚約は彼女たっての希望によって実現したものだった。
爵位が最低位の男爵家に対し、公爵家は最高位。
公爵家令嬢であるリリス自らが婚約を望んだ
ということは、それだけ彼女がライエルのことを愛していることを意味するわけだが……困ったことに彼女は、人間味が感じられないほどに無機質無表情だった。
「愛している」という言葉すらも無感情に言ってのける、リリス。
そんな彼女の胸の内が全くわからず、本当にこちらのことを愛しているのかどうか自信が持てなかったライエルは、ある一つの行動に出ることを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 21:48:28
6302文字
会話率:24%
大学を卒業したての臨時採用教師・夏目龍之介の教師としての成長物語。教師への憧れも敬意もなく、ただ生計を立てるためだけに教師になった龍之介だったが、実際の学校現場は無感情のまま労働し、それで平穏に暮らせるほど甘いところではなかった。着任早々か
ら様々な生徒が自分の人生丸出しで迫ってくる。それに対処するためには、龍之介も本気にならざるを得ない。次第に龍之介も本気で生徒に向かい合っていく。当然なのだ。生徒たちが本気で自分の人生を生きているように、龍之介自身もいい加減な人生を送っているわけではないのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-30 16:03:41
27549文字
会話率:5%
【とある大陸の話①:月と星の大陸】
*カクヨム、アルファポリスでも掲載しています
*ヒロインがアンハッピーエンドです
*一回消し飛ばしてしまった分の、再掲載になります
痛めつけられた足がもつれて、前には進まない。
爪を剥が
された足に、力など入るはずもなく、その足取りは重い。
執行官は、苛立たしげに私の首に繋がれた縄を引いた。
だから前のめりに倒れても、後ろ手に拘束されているから、手で庇うこともできずに、処刑台の床板に顔を打ち付けるだけだ。
ドッと、群衆が笑い声を上げ、それが地鳴りのように響いていた。
広場を埋め尽くす、人。
ギラギラとした視線をこちらに向けて、惨たらしく殺される私を待ち望んでいる。
この中には、誰も、私の死を嘆く者はいない。
そして、高みの見物を決め込むかのような、貴族達。
わずかに視線を上に向けると、城のテラスから私を見下ろす王太子。
国王夫妻もいるけど、王太子の隣には、王太子妃となったあの人はいない。
今日は、二人の婚姻の日だったはず。
婚姻の禍を祓う為に、私の処刑が今日になったと聞かされた。
王太子と彼女の最も幸せな日が、私が死ぬ日であり、この大陸に破滅が決定づけられる日だ。
『ごめんなさい』
歓声をあげたはずの群衆の声が掻き消え、誰かの声が聞こえた気がした。
無機質で無感情な斧が無慈悲に振り下ろされ、私の首が落とされた時、大きく地面が揺れた。
偽聖女として〜→王女の嘘に巻き込まれた→
※お話し自体は独立しています
【序】プロローグ→【裏】モブざまぁが中心→【続】ヒロイン中心の本編の順に話が進みます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-03 16:52:18
109602文字
会話率:21%
リサとマリーは無感情な機械
荒廃した世界の中で唯一残った稼働物である
最終更新:2021-09-21 07:41:49
3082文字
会話率:60%
突如変わってしまった世界を生きる少年の物語
彼の異常な人格は壊れゆく世界では有利で
あらゆるものに背を向けて、たった独り生きる少年はどこへ辿り着くのか--
最終更新:2021-09-20 02:24:13
186443文字
会話率:28%
草木に囲まれ、植物のような生活をする「僕」と、彼の世話をする無感情な女子高生が紐解くミステリー
最終更新:2021-09-03 23:05:28
4903文字
会話率:44%
時に感情は思わぬことをしてしまう。
制御出来ないのであれば、
無くしてしまったほうがいいのかもしれません。
誰かを傷つける前に。
最終更新:2021-08-11 21:55:50
336文字
会話率:0%
無気力な少年と無感情の少女が出会う。
その時何かが起こる。
最終更新:2021-07-10 18:55:38
3592文字
会話率:4%
夏の終わりの夜、塩尻は雨の降り出した窓の外に思いを馳せていた。休暇で訪れた熱海の景色。神山という老人の昔話。そして、昨年入院してきた女優樺澤麗華との日々。人との出会いの中で無感情な塩尻は段々と自分の心に触れていく。私たちは生きるために役を演
じている。人間の心の脆さを儚くも美しく描く。自分探しの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-06 19:00:00
82339文字
会話率:51%
辛く悲しい過去を背負った高校生の青年と少女。
青年はその手を隠し続け、少女は冷徹さから女帝と呼ばれる。
お互いに存在は知っているが、特に面識は無い。
そんな二人は出会った時から無感情に見えて関心を持つ。
明かされていく二人の過去には一体何が
あったのか。
二人は新たな未来を求めて歩き始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-18 12:52:33
7256文字
会話率:21%
「あら、ご存知ありません?」
この言葉の後に続くのは全て嘘八百……だけれど、ソニア・ヘイドルム侯爵令嬢の言葉にはその場にいる誰もがそれを分かって耳を傾ける。
その場にいる人を幸せにする『嘘』を吐くのが彼女であり、それは王太子妃として諸外
国と渡り歩くための社交性の一つとして評価されていた。
しかし、当のソニアは『王太子妃、引いては国母なんてなりたく無いわい、嘘吐き女として精々振る舞ったるわ!』という、王太子妃候補からふるい落とされたい一心での振る舞いだった。
王太子妃候補は5人。そして王太子であるランドルフ・ディ・ヴァレンティヌは紺の絹糸のような髪に黒曜石の瞳の美丈夫であり、『氷の貴人』と呼ばれる無表情、無感情な男だ。見た目と帝王たる威厳、知識と知性はあるが、愛される、とは程遠い。
そんな彼を支える妻として王太子妃を選ぶべく、1ヶ月の間離宮を与えられた王太子妃候補『リリィクイン』たち。
ソニアは平和に、平穏に、誰の家とも不和を起こさず、実家に帰る事を目的にしていたが、何故か他の候補が勝手に身を引いていく……?
※感想の取り扱いは活動報告を参照してください。
※アルファポリス 様でも別名義で掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-31 19:00:00
31735文字
会話率:32%
連載小説「カザマンス・西アフリカ部族闘争物語」(2021・5月9日完結済)からの詩
最終更新:2021-05-11 16:55:26
424文字
会話率:100%
「マルグリット・ルーシヤ! 今すぐここから出て行け! お前との婚約は破棄する!」
いがみ合う両国の友好の証として結婚が決まっている王子は、婚約者である隣国の王女に向かってそう高らかに言い放った。特に理由も思い浮かばず、それっぽい言葉でもっ
て適当に。ただ流行っているから真似てみただけで関心を引けたらいいな程度の気持ちで。それなのに婚約者がその言葉通りにいなくなってしまったから、ちょっとした騒ぎに。
ごめんね、本気じゃなかったんだ。人形みたいに無感情だから、こんなこと言ったら驚いてくれるかなって、ただそれだけだったんだ。本当は婚約破棄なんてしたくないよぉ! 戻って来てマルグリットォ!
これは、そんな色々と残念な出来の王子と無表情で無感情な王女との、婚約破棄から始まるお話。
全4話、完結済みです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-20 18:38:56
15192文字
会話率:22%
冒険者クロエは依頼からの帰り道、戦争で半壊した町を見つける。
そこで出会った少女は他者からの命令でしか行動できないよう幼い頃から訓練されていた。
そんな少女に自分の意思で「幸せだ」という言葉を言わせるためにクロエは奮起する。
最終更新:2021-02-03 19:00:00
1467文字
会話率:32%