九字塚恭二(くじづか・きょうじ)は臨時採用教員をしている27歳。教師を続ける決心がつかないままに臨採を続けている。生徒に忖度しない恭二は、「失格教師」という不名誉なあだ名を付けられていた。
ある校内での窃盗事件きっかけに、宿直室に住み
着く少女、捨見愛離子(すてみ・ありす)と出会う。少女は生活に必要なものを学校から盗み、学校の設備で生活していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 19:39:30
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会話率:42%
大学を卒業したての臨時採用教師・夏目龍之介の教師としての成長物語。教師への憧れも敬意もなく、ただ生計を立てるためだけに教師になった龍之介だったが、実際の学校現場は無感情のまま労働し、それで平穏に暮らせるほど甘いところではなかった。着任早々か
ら様々な生徒が自分の人生丸出しで迫ってくる。それに対処するためには、龍之介も本気にならざるを得ない。次第に龍之介も本気で生徒に向かい合っていく。当然なのだ。生徒たちが本気で自分の人生を生きているように、龍之介自身もいい加減な人生を送っているわけではないのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-30 16:03:41
27549文字
会話率:5%