滅びゆく国にての蛇足というか、少しだけ書きたかった物を追加で。
途中、何度か視点変更します。
一応続きですので、前作を読んでいただければ幸いです。
薄いですが、ボーイズラブ要素ありますのでご注意を。
団長は聡く察しがいいですが、自分に
関してはどうでもいいと思ってるので、気付いていてもスルーしたりとか結構してます。
クズ騎士団長は頭は悪くないのですが、異様なぐらいの自己評価の高さが、色々なモノを見えなくしています。
救いのない悪役にしたかったので、救いのない馬鹿を書こうと頑張った結果が、こうなりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-27 04:01:22
5430文字
会話率:45%
ーー彼女は雨に濡れながら、泣いていたーー
遠目からずっとこちらを見ていている彼女は、今にも壊れそうな顔で泣いていた。そんな女の子を見て不謹慎にも見とれてしまった僕は、彼女と目が合った。数秒にわたり沈黙が続く。外の風はひんやりと冷たく、降り続
ける雨は僕たちを濡らした。
どれくらい時間がたっただろう。沈黙が続いている中、初対面の僕たちは同時に、、、舌打ちした。
僕は感情を人よりも敏感に感じ取ることができる。その思いが強ければ過去に何が起きたのかをある程度把握できる力だ。
「君は、人が死んだ瞬間、何を思っているか想像できる?」
「私は体験できるよ。最後の瞬間は決まってこういうんだ。どんな人も、まだ死にたくないって」
そう彼女は、誰かの重荷を背負って生きている。彼女は憑りつかれた思念体、この世に未練を抱えた人々の死の瞬間、その記憶を事細かに体験することができる。幸せな死に方など、僕の知る限りそうあることではない。彼女はその最後の瞬間の絶望を、物心がついた時から体験し続けているのだ。
「ねえ、ケイくん、私はこの能力を使った時の記憶がないんだ。だからね、私には君のような記憶を読み取れる人の協力が必要なの」
思念体がこの世からいなくなる条件は一つ、実際に起こった死に方をその人に自覚させること。納得云々ではない。自覚してしまった時点で思念体は消えてしまうのだ。
ーー誰が幸せになるんだ。だってそんなこと無意味だろーー
彼女は、投げ出さない。それがどんなに苦しい死に方だったとしても、それを受け止めて立ち上がる。本当に救いのない物語はきっとこのことだろう。現実に起きたことは変えられない。つまり意味のないあがきでしかないのだ。
「その人がたどった道を変えることはできなくても、一緒に考えて彼らがそれを受け止める手助けをすることはできる。だから私は君に助けを求めるよ。彼らに現実を突きつけるピースを用意してほしい」
「私が現実で起きたことを体験して、君に情報を提供する。あなたは真実を見つけ出して彼らの旅路に終止符を打つ。」
「僕に拒否権はないの?」
「え、だって君は拒否しないよ。君は私と違って誰も傷つかない方法を模索する。だから私の提案も断らない」
「僕は君が嫌いだ。」
「うん私も。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-09 02:23:14
11495文字
会話率:38%
世界を恐怖のズンドコに叩き落とし続ける、極悪非道にして謎の秘密結社"黒い日曜日"──
その怪人製造部門の最高責任者であるフォロカレ女史は、ついに永きにわたる組織の悲願を果たす。
それは過去に類をみない最強のバイ
オニックコマンドーの完成だった。
その名は製造番号(シリアルナンバー)を含め"ドラコ666號(ごう)"とした。
だが、この怪人には致命的な欠点があった。
それは、並みの怪人とは比べものにならないほど、まさしく救いようもないほどに"知能が低いこと"だった。
ゆえに、集団作戦行動では仲間との連係をとることもむずかしく、また単独機動であったとしても複雑な任務などはまったく理解不能という、どうにも使いものにならない存在だった。
そして遂にある日、このあまりに尖り過ぎた怪人ドラコ666號に"殺処分"の指示が下ってしまう。
だが、生みの親であるフォロカレ博士は、この奇跡に奇跡が重なって誕生したとしか思えない超絶兵器を惜しみ、またなにより不憫に思ったので上層部へ猛抗議をした。
だが、それは"危険過ぎる"という理由で直ちに却下された。
そこでフォロカレは、まったく救いのない殺処分よりは──と、怪人製造と同時進行で進めていた、未だ完成にはほど遠い段階であった時空転位装置、通称"異界門(ゲート)"に一縷の望みをたくし、自身の最高傑作を別世界へと転送してしまう。
結果ドラコ666號は、みたこともない別世界にて覚醒を果たした。
その奇妙な世界では、今まさに彼のような強大な力を持つ者による"救世"を必要としていた──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-26 12:23:43
11415文字
会話率:58%
生まれてすぐ、人間に嬲り殺された仔猫。人間への憎悪と怨みがが深すぎ、地獄に残された沙弥。
沙弥は、救いのない地獄で、救いのない悪党を眺めつづける。その生活の中で、彼女に救いはあるのか?
最終更新:2020-05-27 03:16:47
1380文字
会話率:34%
過労で精神を病んでいた篠木 直(しのき なお)は、メンタルクリニックの帰り道に階段から滑り落ちて、頭を強く打ってしまう。
遠のく意識の中、救いのない人生に絶望して死亡する。
ところが目を覚ますと異世界に転生していて、しかも美少女。勝ち
組かと思いきや、転生した身体はゾンビだった。
しかも、蘇生させたのはネクロフィリア(死体愛好家)の王子様で、変態だった。
今度こそまともな人生を生きたいと願う篠木 直が、逆境に抗って戦う話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-27 20:18:38
1634文字
会話率:4%
九十二地区、五十三番目の魔法少女は過去を振り替える。
それは、取り戻せない日常と自分自身の罪の記憶。
救いのない世界で、少しでも救いを求めようとした魔法少女の物語。
最終更新:2020-04-24 18:03:45
4344文字
会話率:26%
秘境とも言えるような場所で暮らしていた姉妹の下に男が訪れる。男は酷い怪我を負っていて村の者は警戒しながらも手厚く看病をし、男は回復するが村に得も言われぬほどの神の花嫁と言われる美女がいると聞き男子禁制の美女の住まう場所へと勝手に入り、そして
美女に一目惚れし、求婚するが美女は自分は神に捧げられた身であるとそれを断り……。
求婚を断られた男が一度村を離れた後、兵を大勢連れて村人を虐殺し姉妹の妹の方である神の花嫁を引き摺りだし、姉を妹に言う事を聞かせるために人質として捕えた後から話しは始まります。始終不愉快&血腥い&救いのない話です。かっこいい神様、王子様を求める方は避けてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-17 20:55:58
4898文字
会話率:25%
前世、社畜だった主人公。今世、気がつくと、またしても社畜だったorz
救いのない短編。同病相憐れみたい気分のときに、読み返したいので書いておきました。
最終更新:2020-03-31 22:00:00
969文字
会話率:52%
300文字でスクールカースト底辺のコミュ障ぼっち陰キャ男子の俺がスクールカースト最上位の生徒会長もやっている美少女幼馴染女を流行りの幼馴染ざまぁする事にした。
しかし300文字逆ざまぁの返り討ちにあってしまう、俺にとっては救いのない哀しい逆
ざまぁ物語。
※メンタル弱い人は読まないでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-26 09:13:11
300文字
会話率:13%
未来のどこかで、こんなことが行われるているかもしれない。
この話は、救いのないバッドエンドです。
いつかの未来の裏側に、このようなことがありませんように。
最終更新:2020-02-10 23:00:00
2924文字
会話率:29%
身分の違いにより、「来世は必ず一緒になろう」と約束した恋人がいた。
※前作の『すきなひと』の彼sideの話です。
※前作を見た方が分かりやすいです。
※救いのない話なので、苦手な方はご遠慮下さい。
最終更新:2020-01-25 01:35:53
2785文字
会話率:16%
終わっちまったが、時代は平成。
妖怪を信じなくなった時代に生まれてしまった妖怪・蛇目 狂太は此処に在り。
業に囚われるが故もがき苦しむ救いのない人間や、時代の隅に追いやられた妖怪の嘆きやらなんやら平成のどーしようもない俗世を渡り歩くちっと
も怖かない怪奇譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-30 22:00:00
42491文字
会話率:39%
夏祭りの日、ボクの心。
誰も信じられない少年。
救いのない、少年の話。
この作品はエブリスタの方でも投稿しています。
最終更新:2019-11-23 10:15:52
1103文字
会話率:0%
俺は奇跡を否定する。例えこの身が奇跡で出来ているとしても――――
「この市には何もない」と皆が口をそろえて言うほど「普通すぎる」市、竜見ヶ原市には当たり前のように周りと同じ時間が過ぎていた。十年前の大地震依頼大きな災害も起こっておらず、
多くの人間が昨日と同じように今日、明日の日常を過ごしていた。
しかしその日常も新たな大地震が破壊し、再び竜見ヶ原の人間の「非」日常が始まる。
葛木創(かつらぎはじめ)は舞ノ城高校に通う学生である。帰宅部で毎日その活動を幼馴染の椎名雄二(しいなゆうじ)と努力している。
「俺に護衛されろ」
ある日急に白衣の人間にそう言われ半ば強制的に化け物たちの「殺し合い」に参加することになった創
なぜか真夏の夜に白衣を着ている変人が言うには、この勝負の切り札は……創!?
これはきっと一人の少年の救いのない者を救う希望を壊す物語である——
注 作中にところどころ鬱展開がございます。そういったものが苦手な方はご注意ください
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-23 20:00:09
95916文字
会話率:41%
結婚式の準備の最中、婚約者は若く美しい宮廷楽師に恋をした。
いつ婚約破棄されるのか。黙って見つめている私の想いを婚約者は知ろうともしない。
私は賭けをすることにした。少しずつ、少しずつ、宮廷楽師と私自身に毒を盛る。
婚約者がすべてを話すの
が先か、私たちが死ぬのが先か。
誰にも救いのない物語。
■ムーンライトノベルズ版をR15に改稿し、加筆した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-03 19:00:00
10550文字
会話率:32%
旭 琢也、享年26歳。彼が送ったのは、大学卒業後就職するも心を病み二年経たずに退職し、やっとの思いで再就職したがストレスからは解放されず、挙句の果てに事故死という、救いのない人生だった。
神の慈悲だろうか、彼は転生した。巨大な桃の中で
生まれ、川で老婆に拾われた。彼は確信していた。僕は桃太郎だ、人々を救うヒーローになるんだと。
……だが彼は気づいた。あの童話で最も強いのは桃太郎ではない。彼はきびだんごで獣たちと契約を交わし、自身をきびだんごでドーピングして勝っただけだ。従順に計画を遂行する者であれば誰でもいい。では、真の強者は誰か?
そう、きびだんごを作るおばあさんだったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-03 18:13:42
12456文字
会話率:37%
男にも女にとっても政略結婚。
お互いに恋愛感情も有りません。
そんな中、片方が婚約者でない人に恋に堕ちてしまいました。
恋は盲目と言いました。
最終更新:2019-08-03 19:15:51
1983文字
会話率:28%
救いのないおはなし。
最終更新:2019-07-27 01:35:29
737文字
会話率:12%
救いのない社会 そこには愛は
最終更新:2019-07-22 22:19:35
661文字
会話率:0%
これは七つの病院での、七つのお見舞いにまつわるお話。
あるいは小さな開業医で、あるいは大学病院で、入院する患者たちを尋ねる、お見舞いのお客。
それは歓迎すべきことに違いありません。
しかし、ごくごく稀に、そこにはとても良くないモノが含ま
れているそうです。
これは七つの、救いのないお話です。
病人という弱った者を、病院という慣れない場所で、病室という閉ざされた場所を尋ねる良くないモノ。
健全な精神と、恐れぬ心があれば、奇妙なモノを退けることも可能でしょう。
でも、それらを失っている時に、襲われたなら――。
※注
お見舞いにまつわる7つの短編です。
怖い話と言うより、世にも奇妙な感じの話が多いです。
長さもまちまち、形態も三人称だったり一人称だったりします。それでもよろしければ、しばしお付き合いください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-16 19:36:46
10173文字
会話率:28%