長男が苗字を持たない平民を、恋人として連れて来た。
憤慨したマライア・ウィルクス伯爵夫人は、身の程知らずな娘に嫌がらせをするが、対する相手・メリッサは全く動じない。ただ、にこやかに微笑むばかりで…。
最終更新:2024-10-22 19:03:49
2750文字
会話率:18%
精霊に感謝する祭典『万精節の夜宴』で、大きな声が響き渡った。
「ローザリンデ・バルチェ! お前との婚約を破棄する!!」。声の主は王太子オスカー。彼は噂の恋人ヴィルマを伴って、婚約相手である公爵令嬢に言い放つ。
「とばり姫の呼び名通り、陰険
な女め! 俺の前から永久に消えろ!」
はたしてその言葉通りになると、自身が深く後悔する未来が待っているとも知らずに。
王子が婚約破棄して後悔する、王道展開に初挑戦です。(いつもホッコリする婚約破棄しか書いたことがなかったから(^▽^;))
季節にあわせてファンタジー色を濃い目。幻想的な夜に輝く、精霊の光をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-13 11:20:26
5360文字
会話率:37%
スペイン王であり神聖ローマ皇帝カルロス5世(カール5世)は 聖ヨハネ(病院)騎士団に 鷹一羽の代価で マルタ島を騎士領として与えた それは防波堤 激戦の悲劇が待ち受けている
・・火縄銃の時代
欧州では 大航海時代でもあった
が
イスラム勢力との戦いも繰り広げられて…
英雄となるグランドマスター ヴァレッタ総長
前世代のグランドマスター リラダン総長
戦の中で魔物の吟遊詩人が微笑む
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 00:06:31
32509文字
会話率:40%
多重投稿・・他サイトあり・・
砂の王国・・奴隷の身分に落とされた美貌の楽師ナジュ・・
兄ナジュを救おうと妹アーシャハ(反乱軍のメンバー)は 魔女に魔法を頼むが・・
反乱軍のメンバーたちにも危機が迫って・・
関連作品あります
傾国美人は舞
を舞う
傾国美人は鐘楼で微笑む(ラクダレース)
花より団子な御話
・・・その他折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-26 04:37:07
1424文字
会話率:0%
他サイト・・多重投稿です
とある・・砂の王国で・・美少年にある男が・・
ちょっとBぽいコメデイです^^;
関連作品あります
水とかごの中のカナリア
傾国美人は舞を舞う
ラク゚ダレース傾国美人は鐘楼で微笑む笑う
最終更新:2018-08-17 03:43:14
1041文字
会話率:0%
私の名前はエリン・ストーン。良くいる伯爵令嬢だ。婚約者であるハロルド・パトリック伯爵令息との結婚を約一年後に控えたある日、父が病に倒れてしまった。
今、頼れるのは婚約者であるハロルドの筈なのに、彼は優雅に微笑むだけ。
優しい彼が大好きだけど
、何だか……徐々に雲行きが怪しくなって……。
※ 私の頭の中の異世界のお話です
※ 相変わらずのゆるふわ設定です。R15は保険です
※ 史実等には則っておりません。ご了承下さい
※ こちらの作品はアルファポリス、カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 17:49:29
137394文字
会話率:47%
冷徹な悪役令嬢ロザリア・フォン・アルステッドは、婚約者エドワードを守るために自ら悪役を演じていた。
彼に婚約破棄を宣言され、屈辱に耐えながらも、ロザリアは秘密のネットワークを使い、彼らの裏の顔を暴く計画を進める。
そして、エドワードと愛人
アンジェリカの結婚式直前、ロザリアは二人を破滅へと追い込む。
悪役としての役割を終えたロザリアは、新たな自由を手に入れ、旅に出ることを決意する。
そこで出会った旅人との出会いは、ロザリアの運命を大きく変える。彼女の真の冒険が今、始まる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 18:32:58
7024文字
会話率:34%
俺は進藤 啓斗、大学生だ。二年生の先輩、真守 葉摘に誘われてオカルト研究会という同好会へ入った。
超常現象や不可思議な事件の調査依頼の数々。その中から葉摘先輩が選んだのは────よくある交通事故の原因を探って、解決して欲しいというもの
だった。
※全三話投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 15:59:53
59122文字
会話率:36%
黄金を生み出すと言われる金星人たちを保護したために、真守葉摘は日本へ密かに侵攻する諸外国の勢力と戦う事になった。
しつこい列強の尖兵を相手をし続けることに頭を悩ませていた葉摘は、日本の誇る鎮護のシステムに注目し、防御兵器を開発する。
バンダナコミック01用作品となります。拙作「真守葉摘が微笑む時」 の世界観から物語を構築していますが、短編新作としてお読みいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 12:31:28
5257文字
会話率:21%
満月の夜に初夏の風をあらわす緑の風が吹くと、夜空が一面エメラルドグリーンのクリームソーダ色に変わる事があるという。
噂をもとに怪奇現象のよく見える場所にやって来たしがない雑誌記者の私は、神秘的で不吉な光景を目にする事になる。
こ
の物語は公式企画夏のホラー2024うわさ、個人企画クリームソーダ祭りの投稿作品となります。
※ SFホラー作品となります。
※ 真守葉摘が微笑む時シリーズの人物を扱っていますが、短編作品としてお楽しみいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 12:00:10
5466文字
会話率:27%
訳アリ物件、イノウエマンション303号室で、毎夜、聴こえる謎の話し声、嬌声の真相を確かめために、猪上 健一と恋人の美咲は、監視カメラで303号室で真夜中の303号室を監視するが、カメラが映し出したのは住民、やまだ大和とこの世と思えぬ○の宴の
様子だった。
妖怪や・幽霊の美少女、美女の幽霊ハーレムの様子を小説にしてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-25 19:00:00
3605文字
会話率:30%
歴史が苦手なコロンが!同じく歴史が苦手ぬあなたに送る!難しくない歴史!
ちょうど500年前のイギリス貴族の物語り。
ヘンリー8世の第二妃の姉、メアリー・ブーリンの視点。
《 午前中のやわらかい光が部屋いっぱいに差し込み、開け放たれた窓か
ら入る風がレースのカーテンを揺らしている。
私は窓辺に椅子を移動させ、暖かな日差しを背に本を読むことにした。
静かで心地良い時間が穏やかに流れる。
暖かさに身を任せ微睡まどろみの中に落ち始めた時、普段から徹底的にマナーを守るはずの妹アンがノックもしないで私の部屋に飛び込んできた。
「お姉様!」
息を弾ませ頬を赤く染めてニコニコと微笑むアン。
そんな可愛らしい笑顔を見せられては怒るわけにもいかない。
「まあ…そんなに慌ててどうしたの?」
私はアンの乱れた前髪を、指先でそっと直してやる。》
運命に逆らうアンと、流されるメアリー。
500年後に笑うのはどっちだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 19:06:20
6891文字
会話率:20%
女王が統治する王国の跡取り姫には秘密がある。未来の女王の椅子は平凡顔で常に微笑んでいる無口な欠陥のある人形姫と囁かれる姉姫のもの。双子なのに愛らしい顔立ちで大人気の妹姫とは正反対。平凡顔の姉姫の婚約者が決められる日が近付いていた。幼馴染の公
爵子息は妹姫と婚約したいと話すのに、なぜか姉姫の婚約者の選定イベントに参加している。常に微笑む人形のようなお姫様は本当にお人形なのか…。お姫様の婚約者に選ばれるのは一体誰なのか…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 22:00:00
56571文字
会話率:30%
伯爵令嬢ニコレットは特殊な力を持っている。
ニコレットの夢は外れない。それなのにニコレットが見たのは、受け入れがたい悪夢だった。
ニコレットは生まれて初めて決意をした。
悪夢の回避のために足掻くことを。
ただニコレットの行動の思惑は誤解を
生んでしまう。
「めでたし、めでたし、ハッピーエンドです」
嬉しそうに微笑むニコレットの目指すものはハッピーエンドかどうかはほとんどの者にはわからないことである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-30 08:00:00
23322文字
会話率:44%
のどかな田舎町、御幸町(おさちちょう)
1年前に転校してきた小学6年生の陽翔は、ひょんなことから町の雑木林に入ってしまう。そこには「茂みのオッサン」という噂があり、入ってはならないと友達から言われていた場所だった。そこで陽翔は、不気味な男
に出会う……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 21:15:09
45109文字
会話率:22%
今日も愚かなふりをして、微笑むわ。あなたを守るため、生き延びるために。
大貴族の娘にして妃候補だが、虚弱体質な昏破。
天才的な頭脳を持つが、生きる為にわざと愚かなふりをする。それには、色々な理由がー…?
ちょっぴり腹黒な妃が、宮中の思惑を
鼻で笑いつつ斬っていくお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 12:15:38
58671文字
会話率:25%
二人の間に壁は必要ない
最終更新:2024-09-12 07:00:00
1800文字
会話率:41%
「あなたに我が槍を捧げましょう!」
朗らかな声で宣言した騎士は、馬上槍試合にて道化のごとく転がり落ちた。
収穫祭における馬上槍試合は祭りの華。そこで淑女へと告げられた言葉は時に大きな意味を持つ。
例えば、婚約を白紙に戻してしまうほどの。
そして、槍を捧げられ、しかし目の前でその敗北を見た淑女は……微笑む。
「来年、もう一度槍を捧げてくださいませんか?」と。
願われた騎士は、奮起する。次の収穫祭には、必ず勝利を捧げようと。
しかしそこへと、婚約を白紙に戻された貴族令息の横槍が入り……。
中世騎士道物語風異世界恋愛、結末はもちろんハッピーエンドでございます!
そして、道化の騎士、という言葉に覚えがある方は、是非お読みいただければ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 07:13:50
15987文字
会話率:22%
公爵令嬢ミレイユは婚約者の王太子ジェレミアに、夜会会場で婚約破棄を宣言された!
「この時を、ずっと待っておりました。ジェレミア様。これから、断罪のお時間です。よろしいですわね?」
そう言って、艶やかに微笑む断罪されるはずだったミレイユ…
…ジェレミアは予想もしなかった展開に、愕然としていたのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-28 18:21:30
7562文字
会話率:27%
公爵令嬢ペリューシアは、初恋の相手セドリックとの結婚を控え、幸せの絶頂のはず……だった。
だが、結婚式で誓いの口づけをする寸前──姉と入れ替わってしまう。
入れ替わりに全く気づかず婿入りしたセドリックの隣で、姉は不敵に微笑む。
「この人の
子どもを身篭ったの。だから祝ってくれるわよね。お姉様?」
ペリューシアが掴んだはずの幸せは、バラバラと音を立てて崩壊する。
妊娠を知ったペリューシアは絶望し、ふたりの幸せを邪魔しないよう家を出た。
すると、ひとりの青年だけが入れ替わりを見抜き……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 06:11:35
88636文字
会話率:43%
「僕はメアリーを愛している。僕としてはキミを愛する余地はない」
アレン・スレド伯爵令息はいくらか申し訳なさそうに、けれどキッパリとそう言った。
寵愛を理由に婚約について考え直すように告げられたナディア・キースは、それを受けてゆっくり
と微笑む。
「その必要はございません」とーー。
傍若無人なメアリーとは対照的な性格のナディアは、第二夫人として嫁いだ後も粛々と日々を送る。
そんな関係性は、日を追う毎に次第に変化を見せ始めーー……。
アルファポリスさんにてホットランキング39位。
人気完結にも一瞬20位くらいにいた気がして、幻覚か……?と最初に思った作品です←笑
※本時一度公開設定を誤って公開しておりました。。。
せっかく読んで頂けた方々がおりましたら申し訳ございません。。。
読んで頂きありがとうございます!
短編が苦手過ぎて、短く。短く。と念じながら書いておりましたがどんなもんかちょっとわかりません。。。滝汗←
もしよろしければご感想など頂けたら泣いて喜び反省に活かそうと思います……っ!
誤字報告などもして下さり恐縮です!!
読んで下さりありがとうございました!!
次作はギャグ要素有りの明るめ短編を目指してみようかと思います。。。
気が向いたらまたお付き合い頂けますと泣いて喜びます。。
この度はお読み下さりありがとうございました!!
アルファポリス様にて先行投稿。
カクヨム様、小説家になろう様にも順次投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 23:20:07
13649文字
会話率:55%
婚約前提の初顔合わせだというのに、涙をこらえ、物凄い形相で睨みつけてくる公爵令嬢イザベラ。
そこまで不本意なら、断ってくれた方がいいんだけど……思わず失言した伯爵家の三男ギルは、勢いよくビンタされてしまう。
しかも婚約者になるギルには笑顔の
ひとつも見せないくせに、他の男の前では頬を染め、恥ずかしそうに微笑むってどういうこと!?
そしてある日、平民の少女を空き部屋に連行するイザベラを目撃し、助けに飛び込むと――。
そこには、ほつれたギルのシャツに顔を埋め、ご満悦で深呼吸をする公爵令嬢……イザベラの姿があった。
「で? どういう事だか、頭の悪い俺にも分かるように説明してもらいましょうか」
片思いをこじらせた公爵令嬢イザベラが、勘違いを撒き散らし、暴走しながら婚約に向けてひた走るハッピーエンドです。
穏やかに読める、優しい世界を目指します。サクサク楽しく進みますのでお気軽にご覧ください。
***
こちらは【連載版】です!
短編は日間総合1位をいただきました。
読んでくださった方、ありがとうございます!
※短編完結予定だったのですが、イザベラを書くのがとても楽しかった為、連載化しました。第1話は短編と重複箇所が多いですが、所々加筆しておりますので、是非違いを楽しんで頂けますと幸いです。
※ブクマや評価、とても励みになっております!
そして感想も!すごく嬉しいです!大事に拝読し少しづつお返事しますので、お待たせして恐縮ですが、よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-05 21:04:44
109226文字
会話率:36%
※短編連作の形でシリーズ化しました!
******
世間から『悪役令嬢』のレッテルを貼られた、淑女たちによる断罪組織……悪役令嬢たちの『黙示録』。
合言葉は、『やられる前に、即断罪』。
墓場まで秘密を守ることを誓った者だけが入会を許され、タ
ーゲットを滅びへと誘う。
その結束力は、血よりも固い――。
そんな彼女らが運営するアダルトな相談室……『まっくら懺悔バー』で、俗欲まみれの背徳シスター、マチルダが怪しく微笑む。
「当店をご利用のお客様に守っていただくことは唯一つ。嘘偽りを述べてはならない、ということだけ」
捏造? 隠滅? 未必の殺意? 知ったことではございません。
わたくしたちは元悪女令嬢……卑劣なやり口は、お手のもの。
――さぁ、不義者たちよ。
その顔を苦悶に歪ませ、後悔のうちに滅びのときを迎えるのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 19:54:47
12095文字
会話率:40%
『大嫌いなくせに、なんで俺のシャツに顔を埋めて深呼吸してるんですかぁぁッ?』
婚約前提の初顔合わせだというのに、涙をこらえ、物凄い形相で睨みつけてくる公爵令嬢イザベラ。
そこまで不本意なら、断ってくれた方がいいんだけど……思わず失言した伯
爵家の三男ギルは、勢いよくビンタされてしまう。
しかも婚約者になるギルには笑顔のひとつも見せないくせに、他の男の前では頬を染め、恥ずかしそうに微笑むってどういうこと!?
そしてある日、平民の少女を虐げていたのか、空き部屋にムリヤリ連行するイザベラを目撃し、助けに飛び込むと――。
そこには、ほつれたギルのシャツに顔を埋め、ご満悦で深呼吸をする公爵令嬢……イザベラの姿があった。
片思いをこじらせた悪役令嬢もとい、悪役(顔)令嬢イザベラが、勘違いを撒き散らしながら暴走しつつ、恋を成就させる、ほのぼの系ハッピーエンドです。
サクサク読めますのでお気軽にご覧ください。
※カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-06 19:24:19
7526文字
会話率:28%
ポリーヌはある日、婚約者が見知らぬ令嬢と二人きりでいるところを見てしまう。
しかも、彼は見たことがないような微笑みを令嬢に向けていた。
いつも自分には冷たい彼の柔らかい態度に、ポリーヌは愕然とする。
そして、親が決めた婚約ではあったが、いつ
の間にか彼に恋心を抱いていたことに気づく。
落ち込むポリーヌに、妹がこれを使えと惚れ薬を渡してきた。
迷ったあげく、婚約者に惚れ薬を使うと、彼の態度は一転して溺愛してくるように。
偽りの愛とは知りながらも、ポリーヌは幸福に酔う。
しかし幸せの狭間で、惚れ薬で彼の心を縛っているのだと罪悪感を抱くポリーヌ。
悩んだ末に、惚れ薬の効果を打ち消す薬をもらうことを決意するが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-02 11:08:13
10807文字
会話率:39%
四月。八尾時生は通う高校の並木道、桜の木にキスをする一ノ瀬海里に出会う。時生は思わず、手にしていたカメラでその光景を撮影した。そしてそのシャッター音に気づかれて、彼女に逃げられてしまう。海里は高校の新入生で、まるで気位の高い猫のようだった。
入学式を終えた一ヶ月後のある日、時生は海里の落とし物を拾う。それは演劇の台本だった。
台本を届けに来た劇団の練習スタジオで、時生は斉藤海咲に声をかけられる。
「これからも、海里ちゃんを見守ってあげてね。」
海里の姉のような海咲は時生が一人暮らしするアパートの上の階、上田喜一の恋人だと後に発覚する。
台本を届けたことをきっかけに、時生と海里はゆっくりと打ちとけていく。
授業をサボって逃げた先の、野良猫の集会場。
海里が初主演を務める演劇の開幕。
海咲と喜一のカップル、海里と時生の四人で行った海水浴。
そして、それは夏祭りのこと。キスを、した。
だけれど、海里と恋人同士にはなれない秘密が時生にはあった。
喜一に相談に乗ってもらう海里に嫉妬する、相反した自分がいることに時生は気づく。それは暴力性を孕んだ感情だった。
次の演劇の主演を得て喜ぶ海咲に、喜一は言う。
別れよう。
海里ちゃんを好きになった。
…ごめん。
突然の決別に、海咲の感情が弾けた。
「死んでいますね。」
喜一を殺めた海咲を、時生は冷静に見つめていた。
「私も死ぬ」「死ぬまで、傍にいてくれない?」
海咲の最期を、時生は見守った。
連絡の取れなくなった海咲を心配する海里と劇団の団長に向かって、時生が口を滑らせた。
「海咲さんなら、アパートの上階で死んでますよ。」
「僕と一緒に、逃げてくれる?」
時生にはもう会わないと言う両親との約束を破り、海里は彼と電車に乗って逃避行に向かう。
終着駅に着き、疲れた二人はラブホテルに宿をとった。ベッドで寝ながら、愛について語り合う。
「大嫌いよ」
微笑む海里の嘘が朝日に溶けていった。別れを決意した二人の、それは愛だった。
了折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 22:08:17
106262文字
会話率:52%
「よく来たね、勇者くん」
大きな机の後ろで、椅子が回転する。そこに座っていたのは魔王...いや、高級スーツに身を包んだ中年の男性だった。
「僕は...魔王を倒しに来たんです」タカシは躊躇いがちに言う。
男性は微笑む。「そう、物語通りにね。で
も、ここでは私はCEOさ」
「CEO?魔王企業の?」
男性は軽く笑う。「魔王企業。悪くない響きだ。でも違うんだ。この物語全体のCEOさ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 13:55:19
7758文字
会話率:26%
殺人事件の起きた地下通路には、殺害された女子大学生の描いた絵が飾られている。絵に描かれた少女は、早朝に涙を流すという噂があった。
中学生の宮原夏紀は、友人の甲斐翔真と共に、絵が涙を流す原因を探る。
最終更新:2024-07-31 08:39:20
22325文字
会話率:54%