沖縄の離島で悠馬は謎の石版を発見する。碑文は日本神話に似ているが、記された神々の名はムー語。地元の民俗学者サラや少女ナギサの協力で調査を進めるが、石版を狙う謎の組織の影もちらつく。悠馬は夢の中で古代ムーへと“飛ばされる”体験を繰り返すように
なる。
夢の中で悠馬はムー王国の巫女アマテや王子ラグナと出会い、滅亡寸前の王国の混乱に巻き込まれる。現実世界では、新聞記者カナエや恩師・佐伯の協力を得て、石版の解読とムー文明の痕跡を追う。ムーでは内乱軍のカグツチが反乱を起こし、王国は崩壊の危機に。アマテは神託を受け、ムーの記憶を“東の地”へ託す使命を帯びる。
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島の朝は、静寂とともに始まる。波照間島の東端、まだ人影もまばらな浜辺に、悠馬はひとり立ち尽くしていた。潮の香りが鼻腔をくすぐり、遠くでカモメの鳴く声が響く。彼の足元には、昨夜から気になって仕方のない岩場が広がっていた。
「……ここで間違いないはずだ」
悠馬は呟き、リュックからスケッチブックと手袋を取り出す。昨日、ナギサが興奮気味に語った“変な石”の話。最初は島の子供らしい無邪気な作り話かと思ったが、彼女が描いた絵には、明らかに人工的な幾何学模様があった。
「お兄さん、ほんとに来てくれたんだ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 07:20:06
78077文字
会話率:42%
過去を写す力を持つ「夢写師」のルカは、霧梁県の山間の町・久遠木村にある写真館を営んでいる。ある日、黒い狐の面を被った青年・クロが現れ、「お前の写真の中に神の欠片がある」と告げる。実は7年前、ルカの姉・チヨは暴走した狐神を封じるため自らの体を
器とし、神の力は9つの欠片となって散った。封印の代償として姉の存在は人々の記憶から消えつつあった。クロと共に神の欠片を求めて朽ちた温泉宿、沈んだ遊園地などの廃墟を巡るルカ。しかし欠片を使うたび大切な記憶が失われ、写真館の地下にある「現像室」で待ち受ける最終選択——姉の命か、姉の記憶か。忘却と記憶の狭間で、ルカは何を写し取るのか。
前日譚「夢写師と白い狐 ―記憶を紡ぐ、写し世の欠片―」との整合性を合わせた加筆修正版になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 06:40:00
140968文字
会話率:50%
過去を写す力を持つ「夢写師」のルカは、霧梁県の山間の町・久遠木にある写真館を営んでいる。ある日、黒い狐の面を被った青年・クロが現れ、「お前の写真の中に神の欠片がある」と告げる。実は10年前、ルカの姉・チヨは暴走した狐神を封じるため自らの体を
器とし、神の力は9つの欠片となって散った。封印の代償として姉の存在は人々の記憶から消えつつあった。クロと共に神の欠片を求めて朽ちた温泉宿、沈んだ遊園地などの廃墟を巡るルカ。しかし欠片を使うたび大切な記憶が失われ、写真館の地下にある「現像室」で待ち受ける最終選択——姉の命か、姉の記憶か。忘却と記憶の狭間で、ルカは何を写し取るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 14:02:01
209402文字
会話率:50%
「――その身体は、俺のモンだ」
俺様系クールイケメン、卜部壱武。
彼は、帝都を霊的災害から守る退魔師の名家『卜部』の跡取り。
隣には、いつも守るべき幼馴染がいる。
癒し系でお人好しな優男、薬子千弥。
彼は、なぜか怪異に好かれ
てしまう特異体質を持つ、巫術師の末裔。
凸凹コンビとして怪異退治に明け暮れる日々。
しかし、壱武だけが知っていた。
千弥の中には、彼自身すら知らない、もう一つの人格――まつろわぬ者たちの王と謳われた、恐るべき「魔性」が眠っていることを。
ある任務をきっかけに、ついに覚醒する、抗いがたい魔性の王。
翻弄され、追い詰められた壱武が放つ、起死回生の策とは?
「さて。美味かったかよ、酒と俺の血のハイブレンドは」
最凶の魔王に、傷だらけの退魔師が不遜に笑う。
これは、宿命に縛られた二人の、愛と執着の現代退魔奇譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 00:00:00
10111文字
会話率:46%
『小野さんの異界グルメ』
今回も小野さんの案内で、異界グルメを探しに行きます。
あの有名なきさらぎ駅にも、美味しいものはあるのでしょうか?
今日の旅は静岡県 浜松市。
遠州鉄道 新浜松駅から出発して、きさらぎ駅へと向かいます。一緒にひととき
の旅へと赴きましょう。
・パーソナリティ:小野 篁(おの たかむら) 氏
・カメラ兼リポーター:夕月 舞(ゆうづき まい)さん
※オカルト小説マラソン参加:テーマ『きさらぎ駅』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 00:41:41
4995文字
会話率:30%
※各話のジャンルと怖さレベル表示を行い始めました。 【タイトル】(ジャンル/怖さレベル(3段階)となっております。詳しくは 「ご案内」をご覧ください。
一風変わったフォークロア、新たな世界へ! いずれも、一話五分ほどの短編たち。どこから読
んでも楽しめます。
名著「遠野物語」に敬意を表し、作者の近所からあなたのおうちのご近所まで、民間に伝わる様々な怪談、都市伝説、噂話や不思議体験を収録した現代説話集です。 電車の中、休み時間、ふとんやベッドでのお供に最適! いつでも誰でもウェルカムです!
※2017/4/20 日間「ホラー」部門 1位を獲得しました!
※2017/4/22 週間「ホラー」部門 7位を獲得しました!
※2017/5/2 日間「ホラー」部門 同率1位を獲得しました!
※2017/5/6 日間「ホラー」部門 同率3位を獲得しました!
※アルファポリス様、ツギクル様にも掲載を開始しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 23:00:00
9121456文字
会話率:4%
フォークダンス。
公に異性に触れられる、貴重な機会。
ここに憧れの先輩とのダンスを楽しみにする、女の子がいた。
林間学校でのフォークダンス。ここで先輩と踊る。
それだけを願って。
イメージトレーニングはばっちり。あとは天が味方してくれる
だけ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-20 19:50:43
3523文字
会話率:0%
一風変わったフォークロア、あなたのもとにお届けします!一話完結の短編集なので、電車の中、休み時間、ふとんやベッドでのお供に最適! 作者の近所から、あなたのおうちのご近所まで、民間に伝わる様々な怪談、都市伝説、噂話や不思議体験を収録した現代説
話集です! いつでも誰でもウェルカムです!
2017/3/10 完結!
※2017/4/25 日間「ホラー」部門3位を獲得しました!
※2017/4/26 日間「ホラー」部門1位を獲得しました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-10 22:56:32
37604文字
会話率:1%
叔父大好きヒロイン(二〇歳無職)とヴードゥーの精霊バロン・サムディ、男子高校生(金髪)とちびっこデュラハン、大食い男子大学生(眼鏡)と喋るカラスが、中高生ばかりを狙う殺人ピエロの化け物に立ち向かう物語。
K県磨陣(まじん)市では、健
康状態に何ら問題のない中高生が、睡眠中に突然悲鳴を上げたり苦しみ出し、そのまま死に至るという不可解な出来事が多発していた。
「その身に危険が迫ったら、サムディを呼び出すんだ」
最愛の叔父・綾鷹(あやたか)がそう言い残して自分の元を去ってから、道脇茶織(みちわきさおり)は不貞腐れていた。
手元に残されたのは、綾鷹が所持していた、何かの骨で作られた十字架。嘘か真か、ヴードゥーの精霊バロン・サムディを召喚出来るのだという。
ある日茶織は、カフェで不気味なピエロを目撃する。幻覚かと思いきや、ピエロは帰宅した茶織の前にも現れ、襲い掛かってきた。
茶織の声に応えるように現れたのは、夜の闇のように黒いボロボロの山高帽と燕尾服を纏い、皺が刻まれた真っ白な顔にサングラスを掛け、杖を手にした男──バロン・サムディだった……。
※暴力・残酷描写あり。
※他投稿サイトでも公開しております。
※矛盾点や誤字脱字、その他変更すべきだと判断した部分は、気付き次第予告・報告なく修正しますのでご了承ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考文献(敬称略)
佐藤文則『ダンシング・ヴードゥー ハイチを彩る精霊たち』(凱風社)
檀原照和『ヴードゥー大全 アフロ民俗の世界』(夏目書房)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 19:25:58
131688文字
会話率:52%
叔父大好きヒロイン(二〇歳無職)とヴードゥーの精霊バロン・サムディ、男子高校生(金髪)とちびっこデュラハン、大食い男子大学生(眼鏡)と喋るカラスが、中高生ばかりを狙う殺人ピエロの化け物に立ち向かう物語。
(ダーク)ファンタジー要素多めで
す。
※他投稿サイトでも公開しております。
また、矛盾点や誤字脱字、その他変更すべきだと判断した部分は、気付き次第予告・報告なく修正しますのでご了承ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考文献(敬称略)
佐藤文則『ダンシング・ヴードゥー ハイチを彩る精霊たち』(凱風社)
檀原照和『ヴードゥー大全 アフロ民俗の世界』(夏目書房)
『2017〜2018 地球の歩き方 アイルランド』(ダイヤモンド社)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 13:25:14
243351文字
会話率:53%
その預言は、世界の終わりを告げていた。
「七月、地球は“死にたい”という意志によって破裂する」
大阪の片隅にひっそりと佇む神社。そこに暮らす青年・牧田光(まきた ひかる)は、未来を視る力を持つ「預言者」だ。
かつて、人知れず災厄を封じ
てきた秘密結社「零」。
だが今、零は瓦解し、仲間たちは離散。残されたのは、弱き預言者ただ一人。
それでも、彼は視てしまった。
街を覆う「死にたい」の波動。歩道橋から次々と落ちていく人々。
そして、空に現れる怪異たち。
光は決意する。
「もう一度、“零”を再建する」
特殊清掃員で霊媒師の理枝、霊の声を聴く少年・輝、民俗学オタクの青年・鉄平――
再び集った者たちが、大阪の闇に挑む。
これは、“死にたい”という祈りを祓い、“生きたい”という願いを紡ぐ物語。
世界が終わるその前に、彼らは立ち上がる。
――大祓、開始。
閉店三十分×革命の双龍、クロスオーバー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 17:50:16
17544文字
会話率:28%
閉店三十分前、21時30分になると必ず怪奇現象が起きる「スーパーオノシタ」夜勤のアルバイトは毎月三万円の手当がもらえる。霊が「視える」竹丸雅也そのおいしい話に食いつき、おかしなスーパーてバイトをしている。もつれる三角関係、毎夜騒ぐカラフルな
お化けたち。忌み地は語る、忌み地のおぞましさ、かなしさ。富める者たちに押しつぶされた声がする。
怪談×二十代の青春折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 21:00:00
84289文字
会話率:40%
※この作品には、虐待などの暴力表現、社会的差別、薬物とその売買、近親相姦、異性愛、同性愛などの要素が含まれています※
昔むかし、ある街で、特定の病をもつ人々を「人魚」と呼び 湖のほとりに隔離する風習がありました
「人魚」は独特の聴覚と声を
持ち 「ヒト」とは区別…差別される存在でした。
彼等の住む夜の街を「水中」と呼び、表社会では違法とされるような商いや実験がそこでは行われていました。そのうちに、いつしか水中は人魚たち以外にも表社会から移住した落伍者たちの集う街になっていきました。
しかしそんなに遠くない昔、ある人魚が水中を作り上げたヒトとその関係者をもろとも殺したことで
水中の統治は崩壊し、
人魚たちはヒトの中に紛れはじめます。
これはそんな過渡期の物語であり
ヒトと人魚の共存を目指した青年たちの物語です。
https://494979.tumblr.com/page/2 に掲載しているものと同じ作品です。
その街に伝わる都市伝説
夕暮れを境に「水中」へ沈む
人魚達が泳ぎ、歌う
引きずり込まれてしまうから、夜に出歩いちゃいけないよ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 00:02:41
147016文字
会話率:35%
【注意】
・この話はフィクションでありファンタジーです。実在の人物・団体・宗教・民俗・地名その他諸々と似たような名前があっても何も関係ありません。また、特定の人物・団体・宗教・民俗・地名を貶める意図はありません。もはやこの世界とよく似た異世
界ファンタジーと思ってください。
・このお話は歴史・宗教・民俗を独自解釈をしています。あくまでファンタジーとしてご了承ください。
・この物語はその話の性質上、残酷な表現がございます。ご了承ください。
・この物語は無知な作者が書いているため、身体的・性的・土地・家庭環境等について、不適切な描写があるかもしれません。また、将来に渡り、不適切な表現となる可能性もございます。しかし作者は、あらゆる差別や暴力を推奨する意図はございません。
北部九州に拠点を置く退治屋組織【黄昏堂】福岡支部。
そこに所属する八蝶(やちよ)は、ある学校の怪異事件の調査に乗り出す。事件は解決したが、それは〈蜘蛛〉を追う事件のはじまりだった。
果たして、〈蜘蛛〉とはなんなのか?
太古の時代を経て、様々な怪異事件の解決に乗り出す少年たちの、バトルアクション・ギャグホラー!
第1話『鏡』
久留米のとある学校で、失踪事件が起きた。八蝶は、その中の一人、黒田夢二を発見する。
黒田を見つけたのは、『踊り場の鏡』の世界だった。学校の七不思議に遭遇する二人は、鏡の世界から脱出することが出来るのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 23:51:24
75014文字
会話率:32%
「石じじいの話」は、私が子供の頃(昭和40年代)に、石ひろいビジネスをしていた男性から聞いた話です。
彼は、山野を歩き、珍しい岩石や鉱物、化石、ときには動植物などを収集して、それを売って生活をしていました。
当時、すでに高齢でしたが、山を歩
いているのでカクシャクとしていました。
小学生の私が、石じじいが話してくれた経験談や言い伝えなどを家に帰ってからノートに書き残したものが大量に手元に残っています。親に言われて、綴り方の練習も兼ねていたのでしょう。これらの聞き書きの中から、話としてまとめることのできるものを書き出してみようと思いました。
それが、「石じじいの話」です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 21:37:29
296205文字
会話率:5%
舞台は、長い間使われなくなった山中の貯水ダム。
大学で民俗学を学ぶ主人公・水野遥(みずの はるか)は、「ダム湖に棲む水神信仰」に関する卒論調査のため、地元でダムが建設された当時に沈んだ集落“蓮影(れんえい)村”の伝承を追う。
調査チームは、
遥を含む4人──
・遥(民俗学オタク気質、観察力が鋭い)
・武田(幽霊とか絶対信じない理屈派の同期)
・千夏(ちょっと霊感があるらしい軽口系の友人)
・槇原(教授の助手、無口で何かを隠している風)
現地での聞き取り調査、地元民の証言、古びた資料の中に現れる「水鏡さま」の名前。
“鏡のように静かな水面に、人の姿を映し、その者を“裏返す””。
そして、ある満月の夜、「湖底から女の声が聞こえる」と千夏が言い出す。
夜ごと仲間が幻覚にとらわれ、水辺へ吸い寄せられる。
ダム湖の周囲には、かつて沈んだ村の“石段”が満ち欠けとともに現れるのだった。
遥は気づく。
蓮影村には本当に「水神」はいた。
ただしそれは“祀られていた”のではなく、“封じられていた”のだと。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 19:36:11
5998文字
会話率:27%
守谷町—――かつて六つの森に囲まれ守られていたこの地では、宅地開発にともなって〝何か〟が目覚めようとしていた。
フォトグラファー・那須隼人は、タウン誌に掲載する写真の依頼を受け、中学の一時期を過ごしたこの町を再度訪れる。しかしそこは彼が知
る町ではなかった。
大規模な開発によって森は削られ、田畑と木々ばかりだった風景は整然とした住宅街へと変わっていた。
町を守ってきた森の消失とともに、不可解な失踪事件や怪異が相次いで起こっていた。
――そして三年前、隼人の恋人・藤原美月が姿を消したのもこの町でだった。
「谷には六つのもりさまがある。もりさまは村を守っている。もりさまに入ってはいけない。枝の一本も切ってはいけない」
古くから言い伝えられていた戒め。
森の神への供物〝しずめ〟の因習。
写真に写っていた〝写るはずのない森〟
過去と現在が交錯する中、隼人は郷土史家・見学の協力を得て村の真実へと近づいていく。
森に秘められた禁忌が解かれ、己の過去と対峙したとき、隼人が目にするものとは――
過去に葬られた因習と、悲しき闇が交錯する民俗ホラーミステリ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 01:03:28
40123文字
会話率:35%
昭和30年代前半。
上総のどこかの里山に茅葺屋根の古民家で暮らす娘さんがおりました。
田の神山の神である姫神様のお世話をしながら、狐の少年とともに昔ながらの道具を使ってのんびりと、ときには年中行事で季節を彩りながら穏やかな毎日を過ごしていま
す。
でも最近は毎晩村の青年医師が訪ねてきて、何やら変化がある様子。
はたして二人の恋の行方は?
ノスタルジック恋愛ファンタジーをどうぞお楽しみください!
――以下が好きな人におすすめです――
昭和、レトロ、郷愁、ノスタルジック、恋愛、人外、古民家、古道具、民具、民俗学、文化、風習、習俗、風俗、年中行事、信仰、儀式、儀礼、歳時記、村、里、山、田舎、料理
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 17:35:43
445697文字
会話率:40%
堕神?グロ、エロ?木彫りのアレ?バディが変態でも気にするな!妹の学費のために今日も出勤だ!!
童貞新人退魔師(36歳)×狂気の変態研究者!
生殖器崇拝系の異形を前に歓喜の悲鳴。
挙句の「ねえ見て!!持って帰ってきちゃった♡」
だめだこいつ
……ここが地獄か……!
狂気とエロとギャグの異界バディ退魔譚。
※軽度の性的描写とそれっぽい異形が出てくるのでご注意ください。
我ながら自分でも頭おかしいなと思いながら書きました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 17:29:17
13634文字
会話率:29%
顔の痣が原因で不遇な生涯を終えた令嬢オリヴィア。しかし些細な未練から成仏できず、亡者として現世を彷徨っていた。
『きっと生前に婚姻をしなかったから未練を残したに違いない』
彼女を疎む家族はそう考え、死者と生者を結ぶ奇妙な因習「冥婚」を行う。
そして彼女の釣書を拾ったのは、名家の嫡男でありながら民俗学にしか興味のない風変わりな男、クライヴだった。
彼の常識外れな行動に振り回される奇妙な「新婚生活」の中で、孤独だったオリヴィアの心に、初めて知る感情が芽生え始める。
※主人公は最初から死んでますがハッピーエンドです。
※世界観は作者の頭の中。実在の風習・歴史等とは関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 18:41:06
41236文字
会話率:29%
退屈な現代社会と、立て続けに起きる不幸な出来事に嫌気がさしていた主人公は、神様のお使いの白蛇を助けたことがきっかけで、異世界・『現世』(うつしよ)へ迷い込む。
そこは、神や物の怪が見える、どこか懐かしくも不思議な世界だった。
白蛇の加護を得た主人公は、いくつもの僥倖(ぎょうこう)と不幸に翻弄(ほんろう)されながら、あんこ好きの巫女(みこ)や、不思議な術を使う少年など、たくさんの人と出会い成長しながら、元の世界へ帰る道、やがては自分の生きる道を模索していく。
やがて、この世界の大いなる深淵(しんえん)に触れることになるとは知らずに―。
白蛇と巫女と一緒に異世界『現世(うつしよ)』での摩訶不思議(まかふしぎ)ライフ、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 11:40:37
206289文字
会話率:40%
X年の8月の山で、異界に囚われたあと。
12月になってようやく、生きて帰って来てくれた津田さんと過ごす、残りの日々の物語。
最終更新:2025-06-10 16:31:08
34913文字
会話率:36%
平安時代中期を生きた、かの有名な陰陽師「安倍晴明」が、
晴明として生きた記憶をある程度持ったまま、「安倍晴朗」として、令和の世に生まれる。
そして、晴明と同じ平安の世を生きていた陰陽師であり、彼の師匠とも言われている「賀茂忠行」「賀茂保憲」
親子もまた、過去の記憶を持った状態で令和の世を生きていた。
「日本紀略」や「御堂関白記」といった史実上の古記録や歴史書を基に話を構成しています。
なのでいわゆる「式神」の存在や、
ド派手な「呪術バトル」は全くありません。
日常の中にひっそりと潜んでいる「陰陽道」の面影を、独自の視点で
描いていく予定です。
安倍晴明の陰に隠れていた、史実を生きた陰陽師たち。
そして「安倍晴明」と「賀茂保憲」の師弟関係を超えた
絶妙な絆と因果も物語の中でえがいていきます。
「安倍晴朗」「賀茂保憲」「賀茂忠行」の3名をメインに繰り広げられる因果応報の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 21:49:48
5919文字
会話率:38%
潮霧がすべてを曖昧にする古い港町・月海町(つきうみちょう)。
民俗学を学ぶ大学院生の海斗(かいと)は、この町で恋人の雫(しずく)と穏やかな日々を送っていた。まるで町の古い伝説から抜け出してきたかのような、儚げで物静かな雫。彼女の存在そのもの
が、海斗にとっての世界だった。
ある嵐の夜、その日常は唐突に引き裂かれる。
雫が原因不明の高熱に倒れ、生命の危機に瀕したのだ。近代医療も及ばず、ただ成すすべもなく彼女の衰弱を見守るしかない海斗。その時、意識が混濁する雫の唇から、か細い声が漏れた。
「灯明堂(とうみょうどう)…月ノ根(つきのね)…を…」
それは、町のおとぎ話にのみ存在するはずの薬種問屋と、幻の薬の名だった。
愛する人を救いたい一心で、海斗は嵐の中を飛び出す。辿り着けるはずのない、迷路のような旧市街「海洞筋(かいどうすじ)」の奥へ、まるで何かに導かれるように疾走する。彼の頭上だけ嵐雲が割れ、妖しいほど白い月光が道を照らすとき、海斗はついに幻の店へと辿り着く。
店の主である謎の老婆から薬を受け取るが、告げられたのは「代金は、もう貰うた」という不可解な言葉。老婆に促され、錆びついた自転車で帰路を急ぐが、その後の記憶は、ぷっつりと途絶えていた──。
目覚めた朝、雫は奇跡的に回復していた。部屋には現実の証拠(泥だらけの服、空の薬包、古びた自転車)だけが残り、海斗の記憶だけが抜け落ちている。
一夜にして消えた薬屋、不気味な老婆の言葉、そして支払った覚えのない「代金」とは一体何だったのか。
愛が起こした奇跡の代償に、海斗が失ったもの、そして“得てしまった”ものとは。
一夜の献身が青年を不可逆的に変えてしまう、そんなミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 21:37:19
2339文字
会話率:27%
現代の田舎村、毎年20歳前後の若者を神への生贄として生き埋めにする恐ろしい風習が続く閉鎖的な集落。霊感を持つ高校生・直樹と彩音は、それぞれ兄と姉をこの風習で失い、村から逃げ出すが、狂気に満ちた村人たちの執拗な追跡に追われる。ピンチの度に現れ
る血まみれの兄姉の霊体に守られながら、二人は村の闇と向き合う。霊感を通じて感じる兄姉の愛と未練、村全体が共犯という衝撃の真相が明らかに。恐怖と絆、ほのかな恋心が交錯する中、風習を終わらせ、未来への希望を見出せるのか。フルマックスの心理的恐怖、3重のミスリード、自然に涙を誘う展開で織りなす、1.5~2万文字の民俗ホラー短編
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 09:22:03
2652文字
会話率:10%
ドワーフの民俗学者ロージは、“語られなかったもの”を記録する旅を続ける老人である。
彼の旅の始まりは、幼い頃に祖父から授かった《静耳石環》。
それは「声なき石の沈黙に耳を澄ませよ」と教えてくれる、不思議な石の輪だった。
記録とは、声高に語
られた歴史ではなく、誰にも語られなかった“空白”を拾い上げること。
その信念と共に、ロージは鉱筆と《しじま綴》を携え、世界の辺境を歩いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 09:00:00
3395文字
会話率:24%