家族の中で居場所を与えられず、じっと耐えながらも折れなかった少女。
秘密を胸に、時代のしがらみに抗いながら、孤独に生き抜いた少女。
深く結ばれた友情のなかで、それぞれが恋を知り、愛に触れ、
自らの弱さと向き合いながら、一歩ずつ成長していく―
―
幸せを信じて歩き出す、二人の少女の、切なくも凛とした恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 17:30:00
167991文字
会話率:32%
──あたたかく輝かしい愛か、冷たく恐ろしい死か。
女神"Mother"の残酷な審査に合格した者にだけ、無償の愛と幸福が与えられる。
【あなたの特技を捧げること】【五感の1つを捧げること】【あなたの一番大事な思い出を捧げ
ること】……。Motherに捧げたら最後、自分の元に戻ってはこない。捧げなければ、"死"あるのみ。
それを知った8人の候補者たちの運命は。
人生を賭けたデスゲームが始まる。
この作品は、エブリスタ、ノベルデイズにも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 15:07:28
35592文字
会話率:29%
「天の羽衣」×「人魚姫」。本来なら出会うはずのない、言葉が通じない異世界男女のすれ違い王道純愛ラブストーリーです。
マテアは月光界で月光母神に仕える者として、仲間の乙女たちと平和に暮らしていた。
月誕祭がくれば、両思いの青年ラヤと結ばれ
ることになっている。仲間たちからお似合いと褒めそやされ、その日の訪れを待ち望みながらも、内心では自分がラヤにふさわしいか悩んでいたマテアは、ある乙女の知恵を借りて地上界へと降り、そこで出会った男に大切なリアフを奪われてしまう。
混乱して月光界へ逃げ帰ったマテアだったが、リアフなしでは駄目だと思い知っただけだった。あの男からリアフを取り戻すのだと固く決意して、再び地上界へ降りることを決めたマテアに、月光母は彼女を待ち受ける残酷な未来の光景を見せる。
それでもマテアの決意は変わらなかった。リアフがなければ、自分には破滅の未来しかない。
地上界のことを何一つ知らないマテアは、地上へ降りて早々に奴隷商人のキャラバンに囚われる。そこでマテアは初めて知ることになる。やわらかな月光によって生きる月光界人にとって、地上の太陽は熱すぎる、全身を焼き焦がすものであると。
言葉が通じず、地上人の体熱すらも彼女の体を傷つける――愕然となるマテア。奴隷として彼女が売買された相手は、しかしあの男だった。
男――レンジュは奴隷商人のキャラバンにいる彼女を見て驚く。彼女こそ、一目見た瞬間から忘れることのできなかった女性だった。
「リアフを返して! この盗人!」
マテアは激怒し、レンジュにくってかかる。しかし月光界の言葉は地上人には通じない。
「愛してくれなくていい。ただ、そばにいてくれ。俺の命が尽きるまで」
レンジュは彼女のために生きることを決める。
やがてマテアは、レンジュを殺さなくてはリアフを取り戻せないことを知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 19:38:13
177854文字
会話率:24%
テーマは主に恋愛中心ですが、投稿時の気分によって、変わると思います。詩を(うた)、集を(あつめ)としたのは、そういう意味合いです。できれば長く続けていきたいので、連載としました。是非、読んでみて下さい。
詩集なので、最初から読み進めていた
だいても、また目次から気になる題をチョイスしてお読みいただくこともできます。
『澄乃の詩』の世界を楽しんで下さい♪
小説の方も書いているので、不定期更新になるとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。 ※尚、全てオリジナルですが、殆どフィクションです。
第169作品目は「夏の涼」企画参加作品です。
第184作品目は「紅の秋」企画参加作品です。
第206作品目は「夜語り」企画参加作品です。
第222作品目は「ほころび、解ける春」企画参加作品です。
第304作品目は「冬のあしあと」企画参加作品です。
2018年9月10日現在、ジャンル別 年間ランキング 6位いただいております!
2019年7月23日現在、ジャンル別 年間ランキング 5位いただいております!
著作者:藤乃 澄乃 無断転載は固く禁じます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 19:08:35
121445文字
会話率:6%
シャイで奥手で硬派な主人公の夏野空(なつのそら)は、名門野球部所属の高校2年生。部活の帰りに急に降り出した雨に驚くも、持っていた傘をさし歩いていると……クラスでも人気の秀才美少女、涼風愛優(すずかぜあゆ)が雨やどりしているのを見かける。
空
は想いをよせている愛優に傘を差し出す。
様々な出来事に遭遇しながらも、良き協力者のもと進展してゆくのか。
ふたりの淡い胸キュンな恋模様をお楽しみ下さい。
作中、愛優の心情を表す詩も挿入します。そちらも併せてお楽しみ下さい。
この作品の第1章・第2章は、遥彼方さまの「夏祭りと君」企画参加作品です。
著作者:藤乃 澄乃
無断転載は固く禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 20:50:00
154586文字
会話率:27%
地元の高校に通う梨里香(りりか)は、明るく活発な16歳。夏休みを田舎の祖父母の家で過ごそうとバス停で待ちながら、お気に入りのファンタジー小説を読んでいた。
いつの間にか降り出した雨は雷雨と変わる。
遅れてきたバスに乗り込み、停留場で降車する
も傘を持たずにいたので、濡れながら祖父母の家を目指すことに。
途中、道に迷い諦めかけたとき、見知らぬ少年が梨里香を助けてくれる。
その出逢いが全ての始まりだった。
一方、高校2年生の紫苑(しおん)は同じくバス停でバスを待ちながら、お気に入りの曲『Meet You Again』を聴いていた。
いつの間にか降り出した雨は雷雨と変わる。
遅れてきたバスに乗り込み、停留場で降車するも傘を持たずにいたので、濡れながら祖父母の家を目指すことに。
途中、道に迷い諦めかけたとき、全てが意外な方向へと。
その時すでにはじまっていた、もうひとつの世界での不穏な動き。
なにかがどこかで繋がったとき、現代と異世界が交錯する。
登場人物一覧は随時更新していきます。
尚、作中に出てくるお料理レシピは、作者のオリジナルです。
著作者:藤乃 澄乃 2020年5月6日投稿開始
無断転載は固く禁じます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 20:30:00
148419文字
会話率:29%
タイトルの通り、毎朝100万円をプレゼントしてくる黒猫と超個性的な(本人は凡人と言い張っている)女子大生が数々の不幸に巻き込まれつつも幸せに暮らしていこうとするお話。
ボケあり、ツッコミあり、笑いあり、涙あり、恋愛あり?ハプニングもりもり
の少し不思議な日常ストーリーです。
初投稿ですので至らない部分は多々あると思いますが、ご指摘のほどよろしくお願いいたします。
基本19時投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 19:00:00
1426695文字
会話率:58%
ここは『占い』の項目通りに生活することが推奨された世界。
この世界における『占い』は対象者を幸福に導くために必要不可欠な存在である。
主人公紫水(しすい)は『占い』の指示と違う場所で直治(なおはる)に出会い、一目惚れしてしまう。
紫水の『
運命の相手』の項目が一つ、また一つと直治を示していくにつれて恋心が膨らんでいく紫水だったが、直治は『占い』を嫌っているようで――。
『占い』に頼って生きていくことに何の疑問も持たない女子高生と、『占い』に抗おうとする男子高校生の恋物語です。
魔法のiらんど様でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-03 17:00:00
66554文字
会話率:53%
人間の心臓は約15億回鼓動をすると寿命を迎える。だが僕の心臓は、7億5千万回で止まった。運命の人に出会う前に死んだ高校生ー真白は、幽霊として地上に“1週間だけ”戻ることを許される。唯一の使命は、「まだ会ってない運命の人」に出会うこと。名前も
知らない、でも確かにどこかにいるーー限られた時間の中で、彼が見つけた答えとは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 07:44:15
1697文字
会話率:39%
あらすじ
御影琴葉の葬式から三か月。高校二年の小鳥遊心春は、亡き親友の声と気配に囚われ、日常の“ほころび”に苦しんでいた。そんな彼女を見抜いた先輩・篠原蒼真は、琴葉の実家である由緒ある御影神社――そこに眠る“枢〈くるる〉”という境界のほこ
ろび――へ導く。
鍵を握るのは、神社の分家に生まれた天才巫女・桐生莉央。心春は蒼真と共に山上の社へ向かい、魂の迷子となった琴葉を還す儀式に臨む。四人の手が重なる瞬間、心春は「もう大丈夫」と告げ、琴葉は静かに現世を後にする。
友の温もりを胸に抱えたまま、心春は“現〈うつつ〉”を生き直す決意を固める――やがて再び会える日を信じて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 21:59:16
1781文字
会話率:24%
七夕の夜、一年に一度だけ出会える――そんな言い伝えのような恋を、本当に経験するなんて思っていなかった。
大学生の圭は、毎年七夕になると現れる不思議な少女・ミユと、夜の天文台で語らう時間を大切にしてきた。
彼女は星について詳しく、まるで空のこ
としか知らないように話す。でも、次の日には必ず消えてしまう。
何年も続いた再会と別れ。その繰り返しに、圭はあるとき気づいてしまう。彼女はこの世界の人間ではないのではないか――と。
それでも、彼女を愛してしまった。
七夕の奇跡は、ほんの一夜の幻想なのか。それとも、未来へと繋がる真実なのか。
星降る夜に交差する、ちょっと切ない恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 21:10:48
1621文字
会話率:39%
青木 暖は恋人である桜井 にこに突然「今日恋人としての最後のデートをしよう」と言われる。
暖は戸惑いながらも、その言葉の意味をデート中に探すが⋯⋯。
最終更新:2025-07-07 05:12:40
8993文字
会話率:30%
近未来――女性出生率の急激な低下により、政府は“男性を女性へと身体的に転換させる制度”を導入した。
涼(りょう)は、家族を守るため、自らの意思を犠牲にして制度の適用を受けることを決意する。
「男として生きた過去」を胸に抱えながら、涼は親
友、悠真に支えられながら生きていく。
戸惑い、逃げ、隠してきた想い。
それでも、誰かに愛されたいと願った。
「お前が好きだ――性別なんて、関係ない」
幼なじみとのすれ違い、誤解、そして告白。
これは、望まぬ変化に抗いながらも、自分の人生を取り戻していくひとりの人間の物語。
“選ばされただけの未来”が、“愛される未来”に変わるまで。
涙の先に、ほんとうの幸せが待っている――。
※本作には、国家制度によって本人の意思に反して身体的性転換を強いられる描写が含まれます。
※差別や偏見を助長する意図は一切なく、登場人物の内面と愛のかたちを誠実に描くことを目的としています。
ご理解いただける方のみ、お読みいただければ幸いです。
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 22:43:47
25158文字
会話率:19%
猫みたいな彼と出会った
不思議な夜の話。
最終更新:2025-07-06 16:16:31
8968文字
会話率:31%
あの夜の出来事は、今でも忘れられない。
素直になれなかったわたしの――、懐かしくも苦い思い出。
※このお話は、実話をもとにしたフィクションです。
最終更新:2025-07-06 16:12:27
9113文字
会話率:30%
女性と見まがうほど美しく、可憐な青年画家は一生をかけて初恋の少女を描き続けた。そこにはあったのは純粋な恋愛感情だったのか、それとも執念だったのか。
最終更新:2025-07-06 15:38:53
20089文字
会話率:35%
氷のように冷たく、美しく、誰にも心を許さなかった公爵令嬢・リュシエンヌ。
そして、転生者でありながら超天然なお花畑ヒロイン・フィオナ。
正反対のふたりが、王立学園で再会し、「友情」と「すれ違い」と「ざわめき」に満ちた学園生活が始まる。
無
自覚な恋愛妄想を振りまくフィオナに、冷静沈着なリュシエンヌが静かに(ときに本気で)ツッコミを入れる日々。
けれど、誰よりも素直で、まっすぐなフィオナの存在が、少しずつリュシエンヌの氷を溶かしていく。
感情のないように見えた公爵令嬢が、初めて誰かに心を開き、
全方位お花畑だったヒロインが、ひとりの親友にだけ真剣な想いを向ける。
すれ違い、拗ね、ぶつかり合いながらも育まれていく“かけがえのない友情”。
やがてそれぞれの人生を歩み、結婚し、別々の道を選びながらも――
ふたりの“親友という名の絆”だけは、ずっと変わらず、そばにある。
これは、恋愛では語り尽くせない、ふたりだけの“愛情のかたち”を描いた、
温かくて可笑しくて、少し切ない、ふたりの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 14:34:48
16876文字
会話率:51%
何度も裏切られてきたのに、それでも離れられなかった。
彼に溺れてしまったお花は、
裏切られるとわかっていながら、信じることをやめきれない。
不器用なふたりの、すれ違いの行く末。
その恋路を描いた物語。
最終更新:2025-07-04 22:40:23
3488文字
会話率:21%
“始まりの村”にいる名前もない少女は、毎日同じセリフを繰り返すだけの存在だった。
だけど、何度も戻ってくるひとりの勇者が、彼女の心を動かしていく。
最終更新:2025-07-03 16:55:18
2349文字
会話率:14%
旧校舎に残された、静かな文芸教室。
そこは、クラスでも目立たない少年・黒川想太が、ひっそりと言葉を綴り、本当の自分でいられる、たったひとつの場所だった。
ある夕暮れ、その教室に現れたのは、クラスの中心にいる少女・中野澪。
彼女が語ったのは、
誰にも言えなかった“別れ”のこと。
沈む夕陽の中、想いは言葉にならず──ただ、光だけが残った。
夕暮れの教室に紡がれたのは、届かぬはずだった、“誰かの想い”。
一話完結の短編。短めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 08:17:49
4731文字
会話率:19%
兄と弟。
少しのすれ違いと、たくさんのやさしさ。
そして──誰かを想う、恋の気持ち。
弟の亮は、大切な人と未来を描こうとしていた。
兄のゆうは、そんな弟を、少し照れながらも応援していた。
“あたりまえ”の毎日は、永遠じゃない。
でもきっ
と、心に残るものがある。
家族として、恋人として、人として。
誰かを想うということの、あたたかくて、切ない記憶の本当にあった物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 05:29:24
39278文字
会話率:12%
私はとある悪女に惚れた。どんな女性よりも特別な存在。彼女のどんな罪でも、許してみせよう…
最終更新:2025-07-02 14:51:18
6486文字
会話率:25%
橘才蔵。
かつて「鬼神」と謳われた、幕府最強の武人。
しかし、三年前の死闘で受けた呪いが、彼の剣と誇りを、無慈悲に砕いた。
心を閉ざし、資料管理室という墓場で、ただ、死んだように息をする才蔵。そんな彼に、幕府大老から、一つの極秘任務が下され
る。
それは、最難関の瘴穴「黄泉比良坂」の討伐。
そして、その任務の鍵となる「神降ろしの娘」白鷺小夜と、偽りの祝言を挙げよという、あまりにも非情な命令だった。
心を失くした人形のような小夜を、才蔵は「任務の駒」として、冷徹に扱う。
だが、共に死線を潜り抜けるうち、彼女の、か弱さの奥に秘められた、強い意志の光に気づいてしまう。
呪われ、過去を失った男。
忌み嫌われ、未来を閉ざされた女。
偽りの契りで結ばれた二人が、互いの魂に触れた時、凍てついた心が、ゆっくりと溶け出していく。
これは、絶望の淵から始まる、不器用で、切ない、和風契約結婚恋愛譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 14:15:32
37299文字
会話率:17%
強大な魔力と豊かな国土を誇る魔法王国アストライア。若くして王位に就いた美貌の女王アリアナは、その圧倒的なカリスマ性、聡明な頭脳、そして絶大な魔力によって、混乱しかけていた王国を見事に立て直した「紅玉の女王」として、国民から深く敬愛されていた
。しかし、玉座の上は孤独であり、想像を絶する重圧が彼女の肩にのしかかっていた。
そんな女王の最も近くに仕えるのが、女王直属護衛騎士団長ゼノスだ。彼は寡黙で真面目、剣技に優れ、文字通りアリアナの「剣」として、幼い頃から彼女の傍らにあり、その命を幾度となく危機から救ってきた。アリアナはゼノスに絶大な信頼を寄せているが、ゼノスが抱える感情は、単なる忠誠心だけではなかった。主であるアリアナへの尊敬、畏怖、そして決して口にできない密やかな恋心。それは、幼い頃、絶望の淵にいた自分に光を与えてくれたアリアナに、その身の全てを捧げると誓った瞬間から芽生えた、禁断の感情だった。
アリアナは、公的な場では完璧な女王だが、心を許せる唯一の存在であるゼノスの前では、素直になれない、少し意地っ張りな一面を見せる。感謝の言葉をツンデレな言い方で伝えたり、心配しているのに突き放すような口ぶりになったり。ゼノスはそんな女王の態度に、真面目すぎるがゆえに内心で混乱し、「きゅん」となったりする。二人の間には、主従関係という絶対的な壁がありながらも、どこかコミカルで、切ないラブコメのような空気が流れていた。美貌の女王が見せる、この人間的な愛らしさを知っているのは、ゼノスだけだった。
これは、カリスマ美少女女王と、彼女に全てを捧げた忠実すぎる騎士の、切なくも愛おしい、命と愛と王国のファンタジーロマン。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 20:49:00
100044文字
会話率:35%
Cherry Lamentso(チェリーラメントーソ)〜君と桜が散る日まで〜
【あらすじ】
僕は雨の日に桜の木の下で藍原と出会い一目惚れする。傘を貸してあげた僕は帰り道に君の余命を知る。
桜灰病(おうばいびょう)にかかってしまった君
は来年の桜が散るとともに身体が崩れて灰になるらしい。
治療法が確立されていない中、僕は君の余命をどうにか伸ばせないか考える。僕が延命方法を模索する間にも、桜の時期は刻一刻と迫っていた。
僕らは残りの時間を大切にしようという考えに変わる。そして、半年ほどの間、たくさんの思い出を作った。
そして4月になり君の横の桜が散っていく。この桜の木の下は君と出会った場所だ。君がここが良いと言ったのだ。
「灰になっても好きでいてね」
そんな言葉を遺してこの世を去った。僕は涙を流しながら君の足元に残った灰を集めて瓶に詰めた―――
〜桜灰病にかかった君と僕の切ない余命物語〜
【キャラクター】
・渋川 瑛人(えいと)……15歳。高校1年生。軽音部。中学の時、ギターがうますぎると日本中で話題に。
・藍原 咲愛(さくあ)……瑛人と同い年。美術部。桜灰病にかかり、来年の桜が散る時期に崩れて灰になるという。入学して間もない頃、傘を貸してくれた瑛人に一目惚れをする。全国のコンクールに何度も入賞するほど絵が得意。
・山田 王雅(おうが)……瑛人のクラスメイト。サッカー部に所属している。学校中でイケメンと噂されている。咲愛の事が好きでアタックするも空回りしている。
・早乙女 莉瑠(りる)……瑛人に片思いする。放課後にいつも瑛人のギターの音色を聴きに行くほど好き。
・田中 冥逢(めいあ)……瑛人の所属する軽音部の唯一の同級生。ベース担当。瑛人を慕い、いつも瑛人の横にいる。
良ければ、ブクマ・評価よろしくお願いします
※この作品は「カクヨム」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 12:30:12
5442文字
会話率:44%