伯爵家の庶子であるルウィエラは生まれてから16年間、屋敷の離れに軟禁状態で禄な衣食住を与えられずに過ごしてきた。
無関心な伯爵当主に、無邪気で悪意のない義姉シェリルの非情な行い、寵愛を得ていた母親への憎悪をルウィエラに置き換えての伯
爵夫人からの躾という名の折檻を受け続けてきた。
10歳の時に受けさせられた魔力測定の結果により、ルウィエラは魔呪道具という腕輪をシェリルによって填められてしまう。
それは周りに感知されず魔力を奪うことができる禁忌の道具であった。
そんな中ルウィエラは母親が隠していた日記を読み、実は母親が拉致され監禁されていた事実を知り激昂する。
母娘への非道な仕打ちの数々に復讐するべくルウィエラは魔力を奪われ続けながらも日々研鑽を積んでいく。
それから数年後、一人の人ならざる者が現れ、人外者だけに感知できる伴侶や番などの魔力の絆の証『魔絆』の唯一を見つけた。ルウィエラの魔力を纏ったシェリルを魔絆の相手だと思い込んで。
そして機が熟し好機が訪れ、ルウィエラは自身の心の赴くままに復讐と魔絆を断つことを成し遂げようとする。
これはずっとひとりぼっちで表情も感情も動かなかったルウィエラが自分の力で足掻いたり這い上がって、沢山の人外者に出会い様々な愛され方で心を満たして幸せを掴んでいくお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 21:00:00
363462文字
会話率:35%
屋敷の池で溺れた男の子を救った金魚姫は、5年後に美しい人間の姿で現れ、将軍になった彼と結婚する。
しかし、大奥の存在を知った彼女は激昂し、彼を殺すと姿を消した。
跡を継いだ弟は、彼女を探すため国中に御触れを出すが、いっこうに見つからない
。
池の中から事態を見守る金魚姫。
彼が、自分への復讐心と恋心に悩んでいることを知った時、彼女の運命は再び動き出すのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 17:59:36
698文字
会話率:20%
魔力が重視される王国で、落ちこぼれと家族から冷遇され、離宮に閉じ込められている第三王女のソフィア。
そんな境遇でも前向きに生きる彼女の楽しみは、二日に一度離宮の訓練場までやって来る騎士団長のイリアムの魔法訓練を眺めること。
ある日、
いつものように魔法訓練を眺めていると、イリアムは突然魔力の暴走により倒れてしまった。慌てて駆け付けたソフィアの介抱で一命を取り留めたイリアムは、ソフィアの元を訪ねるようになる。
イリアムは強すぎる魔力がいつ暴走して命を落とすか分からないと、一年前に余命宣告をされていた。だが、ソフィアの側にいると魔力がいたく安定し、心穏やかに過ごせることに気がつく。
ソフィアの事情を知り、そして何やら思案げなイリアムは、国王に嘆願してソフィアを妻へと迎える。
ソフィアは、『この結婚は双方の利害が一致した政略的な結婚だ』と割り切って嫁いだものの、イリアムはソフィアを割れ物のように大事に扱ってくれる。今まで知らなかった家族の温もりに触れ、穏やかな時間を重ねるうちに、ソフィアは次第にイリアムに惹かれていく。
だが、イリアムを伴侶にと望んでいた第二王女のマーガレットが二人の結婚に激昂し、仲を引き裂こうと悪事を働き始める。ソフィアを侮蔑しているマーガレットの嫌がらせは次第にエスカレートし、イリアムの身に危険が及んだその時――ソフィアの秘められた力が目覚める。
その頃王国では、魔力の暴走による死者が急増していた。国民の間で、王家に対する不満や不信感が蔓延り、遂には古の災いの影までもが近付いていた――
※死にかけ公爵様はソフィアと出会ってすぐに健康になります。
※設定ゆるりと進めています。ゆるりとお楽しみください。
※他サイトでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-30 08:00:00
133406文字
会話率:42%
若き国王陛下の正妃、エリーゼは、結婚してしばらく経つというのに、世継ぎを授かることができずにいた。
原因は、王が邪悪な魔法を乱用して、不摂生を極めているせいだ。エリーゼの方に非はないのに……それを指摘すると、「お前の腹が無能なせいだろうが!
この悪妃め!」と、激昂され、殴られてしまった。
その怪我をこじらせて、エリーゼは……死んでしまったのだった。
これまで、目覚ましい仕事ぶりで、城内をまとめあげていた賢妃エリーゼを失い、王は今更ながら失態に焦りを見せ始める。
……けれど本当は、死んだというのは嘘。エリーゼは暴君を見限って、死んだふりをして城を出たのだ。側妃と共謀して、暴虐非道の王を破滅へと導くために――。
王の破滅を待つ間、エリーゼは身分を隠し、平民として地方都市に潜伏することにした。の、だけれど、そこで陽気な馬飼い男、フレーゲルにナンパされ、あろうことか絆されてしまい――……挙句には、彼によって、とんでもない終焉を迎えることになってしまったのだった。
これは、類稀なる悪妃の、二十五年の短い生涯の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 18:07:56
155038文字
会話率:38%
幕末、文久三年。
動乱という名の嵐が吹き荒れる京都に、多くの若者が身を投じている。
三原と才蔵も、その若者達の一人になろうとしていた。
心が熱く昂る。
明日には江戸を出立して、京への道中を歩み始める。
星が煌めく夜空の下で、男達は誓いを立て
た。
凶刃が潜んでいることなど、知る由もなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 19:07:20
9094文字
会話率:24%
月を追うように、私の願いは叶わないのでしょうか――
太陽の昇らない幻想的な異世界で、一人の巫女と使婢たちが織り成す和風ファンタジー。
ある満月の夜、眠りにつこうとしていた美月睡蓮は不思議な声を聞く。その声を追ってやって来た近隣にある石上稲
荷大社で、人の姿に変えた八咫烏の太秦から、陽の巫女(ひのみこ)であることを告げられた睡蓮は、幼馴染みの石上昂と一緒に「ヤマト」と「ハヤト」の思想が二分する、使婢に護られた世界・倭に顕現した。
元の世界に戻る条件でもある、太陽の化身の大御神を再び降臨させるため、須佐神が生んだ怨霊の浄化をすることになった睡蓮だが、須佐神側のヤマトが見せる理想郷に、倭の民衆は随分救われている様子だった。
太秦率いるハヤトの一員として暗躍しつつ、睡蓮は夢を介して大御神の言葉を貰いながら浄化を進めていくも、それは時として、須佐神によって病魔から解放された者や、息を吹き返した者の命、そしてその家族の幸せを奪うことに等しかった。
心が折れそうになっても身の危険にさらされても、健気に振る舞う睡蓮に、使婢たちは次第に心から信頼を置き、惹かれていく。しかし両親を事故で失っている睡蓮の気持ちを察する昂は、ハヤトの思想に疑念を抱いてしまうようになり……。
※逆ハーレムもので、ややセクシャルな表現もあります。
ノベルアップ+、ラノベストリートにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 19:42:21
38923文字
会話率:51%
人を欺き、良くすることを優しさと呼ぶ主人公
「相崎優良」
人と本音で分かり会おうとすることを優しさと呼ぶ主人公「吉田昂輝」
優しさと優しさのぶつかり合い・・・
優しさの難しさ・・・
優しさとはいったい・・・
そして通
ずる2人の思い・・・
2人のプライドがぶつかり合い送られる高校三年間の青春
-全てが自分の思い通りにはいかない-
━━━━━━━━━━━━━━
高校三年間を通して行われる青春ストーリー。
あなたの知らない青春の形がここにある。
人には人の優しさがある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 00:22:45
205文字
会話率:8%
針森シリーズ第2弾。「太陽の妃」から十数年後、蘭と信の息子、昂は「はなまつり」を終え、無事に大人になったにもかかわらず、生業(なりわい)を決められずにいた。そんな時、薬師の空(くう)にガザに行かないかと誘われる。逡巡の末、昂は村を出ること
を決意するが、空はもう姿を消していた。空を探して真実を訊く。盲目の少女と聾唖の少年、そして昂と、奇妙な3人組の旅が始まった。
この作品は小説投稿サイト「エブリスタ」にも投稿しています。
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最終更新:2023-10-29 17:00:00
241619文字
会話率:33%
スクールカースト上位女子高生・高崎澪は地味で冴えないクラスメイト・汐屋慶に告白される。
告白を断るつもりだった澪は、汐屋が自分を神様のように「信仰していただけだ」と告げられ激昂する。
信仰を打ち砕くために澪は汐屋を挑発しようとするが──
最終更新:2023-10-21 16:30:40
68978文字
会話率:47%
私の入学した高校は少し特殊だ。
入学するにあたって、寮で一人暮らしをするか、学校関係者が管理するアパートで二人暮らしをしないといけない。
私は、一人で暮らすのは詰まらないし、門限がゆるい事を理由に、アパート暮らしをすることにした。
しかし、
一緒に暮らすことになった同居人の女の子がやばかった。
距離感はおかしいし、彼女は気を抜いた瞬間や感情が昂ることで時々訛る。
「白玖乃、これなげといて」
「……え、なげる?どゆこと?」
生まれも育ちも神奈川の私には何を言ってるのか理解できなくてーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 18:00:00
193715文字
会話率:46%
留学から戻られた王太子からの突然の婚約破棄宣言をされた公爵令嬢。王太子は婚約者の悪事を告発する始末。賄賂?不正?一体何のことなのか周囲も理解できずに途方にくれる。冤罪だと静かに諭す公爵令嬢と激昂する王太子。相反する二人の仲は実は出会った当初
からのものだった。王弟を父に帝国皇女を母に持つ血統書付きの公爵令嬢と成り上がりの側妃を母に持つ王太子。貴族然とした計算高く浪費家の婚約者と嫌悪する王太子は公爵令嬢の価値を理解できなかった。それは八年前も今も同じ。二人は互いに理解できない。何故そうなってしまったのか。婚約が白紙となった時、どのような結末がまっているのかは誰にも分からない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-21 06:00:00
103498文字
会話率:39%
「そろそろ時効だと思うからぶっちゃけちゃいますけど。小学生の頃にね、ハマってたものがあるんですよ」
そう言って"私"は小学生の頃の記憶を語り始める。
最終更新:2023-08-24 23:37:20
4560文字
会話率:29%
これは、とある二つの宇宙で起こった物語。【塵世】と呼ばれる宇宙と【逆世】。
塵世では星よりも規模が広く、数個の銀河団まで征服した種族の領地は【領域】だと呼ばれる。その領域を統合するのはただ一人、絶対なる実力を持つ王様となる。一方、逆世は悪魔
しかいない宇宙。領域という概念がなく、すべては悪魔の帝王の意志に基づいて戦火を起こす。
塵世には神聖なる守護神がいる、逆世から侵入した恐ろしい悪魔たちに対して、神の家臣が故にプライドの高いドラゴン族とそれぞれ数多くの銀河群を統一した各種族の王者はこの魔法の世界の中で戦う。
信じる宗教とその神の化身となる世界を守るためか、自分の世界のみならず別の宇宙まで征服するか。人々は使命、愛情、欲望、誇り、理想のため、紛争止まらずこの物語は続く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 20:24:25
127296文字
会話率:28%
かつて鎌鼬と呼ばれる超有名バレー選手だった伊達颯。しかし見知らぬ女子を車から庇ったせいで二度とスポーツができない身体になってしまう。バレーを捨てられず女子バレーボール部のマネージャーとして働く伊達だったが、酷い虐めに遭ってしまっていた。
そこに同じく超有名バレー選手の英栖オリヴィアが入学してくる。だが颯のファンだったオリヴィアは彼の置かれている現状に激昂し、入部を取りやめてしまう。
絶対的エースを失ったバレー部は許してほしいと懇願してくるが、彼らにその気はない。低身長先輩と、高身長方言後輩女子のラブコメが始まった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-04 08:04:20
30177文字
会話率:60%
SFやロボットが大好きだったとある少年は、ある時神様の手違いで命を落としてしまった。彼は神様からの謝罪の証として、第2の生として異世界に転生する事に。彼はロボットが溢れる近未来な世界への転生を臨んだが、手違いでロボットなど無縁のファンタジー
世界へと転生してしまったっ!?それに激昂し嘆きながらも、彼はロボット好きな心を満たすために、ロボット開発をしようと決心したのだったっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-29 20:15:10
73541文字
会話率:63%
自分が激昂して自業自得状態になって、落ち着いた時に思いつく
最終更新:2023-05-20 22:29:18
1271文字
会話率:26%
屋志 洋真《やし ようま》は、毎日の生活に倦んだ17歳。近所の夏祭りを取りしきる、夏祭り実行委員長になり、自分を変えようとする。幼馴染のお父さん、お母さんたちに支えられ、準備を進め、当日を迎えた。気持が昂った洋真は、暴走を始め……
最終更新:2023-05-14 02:00:00
6006文字
会話率:25%
婚約者である王太子から婚約破棄を言い渡された公爵令嬢のアメリア。素直に受け入れるアメリアに激昂した王太子に殴られそうになっていたところ、王太子の叔父である国王陛下が現れて……
最終更新:2023-04-19 13:40:01
9077文字
会話率:30%
25XX年、世界は第二次世界大戦から、既に二度の世界大戦を経ていた。
その第四次世界大戦も今から三十年ほど前、今の世界は復興の道へと進み始めていた。
しかし、宗教を発端とした第四次世界大戦は、終結から月日を経ても、人々の心に信仰への猜
疑心を植え付け、差別、弾圧といった行為を拭い去ることは出来ないでいた。
弾圧される人々を解放するレルアバドと呼ばれる集団。
赤土の灼熱の大地で、彼女達は解放を求めて戦う。
終焉に待つものは解放か、それとも・・・
※光波昂冶が送るSF作品。原案に似櫂羽鳥を迎え、世界設定にガチの光波が暴走する。
今作は、ロボットSF物ですが、設定の各所にファンタジー要素(科学的実証の取れない現象や技術)が織り込まれております。
また残虐な表現、一般的な倫理観(りんりかん)と乖離(かいり)した表現が多数含まれますので、ご留意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-08 20:48:39
65905文字
会話率:48%
吸って、吐いて、すって、はく
繰り返される呼吸の数だけ、たぶん思いは詰まっている
震える手は寒さのせいだ
ほら、息だってこんなに白い
ほら、だから立ち止まってしまうんだ
吸って、吐いて、すって、はく
繰り返した呼吸の数だけ、きっと生きている
月がきれいだった
だからきっと、君を…
《真壁裕也の日記より》
※本作は碧海作品となります。
ファンタジーらしいファンタジーは出てきませんのでご注意ください。
ミステリー風味ですが、推理要素は皆無ですのでご留意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-26 12:00:00
27759文字
会話率:45%
カトレア帝国にはカトレアノーブルという7つの大貴族があり、それを統べるのがオブシディアン公爵家だった。力あるオブシディアン公爵家の一人娘レイラは早くから皇太子妃に決まっていた。だが、皇太子フレデリックとは仲が良すぎたため兄としか見れなかっ
た。皇族が離婚できるのは死別と子供が出来ない時だけ。そこでレイラは自由を求めフレデリックと白い結婚を計画する。皇帝になったフレデリックは男爵令嬢クレアと恋に落ち、クレアを皇妃に迎えて二人は王子と王女を授かる。いよいよ離婚しようというタイミングで皇帝フレデリックと皇妃クレアは暗殺されそうになる。皇妃クレアは即死、幸い皇帝は命を取り留めるが寝たきりになる。レイラは幼い子供たちの嫡母、後ろ盾となって奮闘し生涯を終える。目が覚めるとレイラは5歳の時に戻っていた。クレアは2度目の人生で皇帝と皇妃が死なないように未来を変えることに成功する。同時に今度は自分の人生を。フレデリックと離婚後にするはずだった自分のための結婚を、相手には前回独身だったジェイドを選ぶ。だが、恋は一筋縄ではいかなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-04 19:20:48
8179文字
会話率:22%
フリデン王国屈指の名門貴族、オリブリュス公爵家。その令嬢、リティア・デル・オリブリュスは気づいてしまった。淡い桜色の髪、透き通るような白い肌、淡い紫の瞳。全体的にふんわりした色あいの可憐な容姿。生まれながらにこの国の王太子、ヴェルタ―・フォ
ン・エアハルドの婚約者である立場。ヒロインの特徴がこんなに顕著に出ているのだから自分は絶対にこの物語のヒロインだと。だが、ヒロインはヒロインでも暫定ヒロインだと。
私は噛ませ犬で真のヒロインは悪女、なのでしょう?
特に王太子妃に未練のないリティアはいずれ現れるだろう悪女にこの立場を譲る心の準備を始めた。いずれ自分も自由に恋をしようと。だが、まわりにたくさんの好意的な令息がいるが……暫定ヒロインはモテるという特徴を持ち合わせていなかった。
やっと現れた悪女らしきひと。いよいよ婚約破棄がヴェルターの口からリティアに伝えられることになるのか。待ちわびた悪女と王太子の並ぶ姿を前にリティアの胸に新しい感情が芽生える。
※この作品は魔法のiらんど、アルファポリスにも掲載しています。
※初めて書いたファンタジー作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-13 00:00:00
131316文字
会話率:54%