新たな高校生活が始まる―はずだった。
公立舞ノ濵高校に入学した龍禧 翔真は、ごく普通の高校生として過ごすつもりだった。
だが、ある夜の“異変”をきっかけに、彼の中に眠る《虹龍の力》が目を覚まし、リバレイターとなる。
―“リバレイター”
それは前世で自分が使用していた特殊能力を現世でも使用する事が出来る者の総称。
前世の力を継ぎ、誕刻印《バースサイン》を宿した翔真は、その力を欲しがる者や、他の異能力者達によって命を狙われる運命を背負ってしまう。
彼の周囲には様々な過去と秘密を抱えた仲間達がいた。
シスターの家系に生まれながらも、推し活が大好きな高校生の天國 熾埜。
イギリス生まれのクォーターで、元暴走族総長という異色の過去を持つ黒埼 煌希。
父が有名な貿易会社のCEOという家柄に生まれ、自身は走り屋かつ写真家としての顔を持つ鴛ノ屋 宰。
光と影が交差する世界で、四人の主人公達はどう生きるのか。
この世界は誰も予見出来ない。
※こちらの作品はカクヨム、Nolaノベルにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 00:09:29
136434文字
会話率:26%
亡くなった父の形見のカメラを手に、夏休みの間、写真を撮りながら町を巡る少年。ある日、浜辺で出会った同い年の少女と一緒に思い出を探す夏が始まる。少女にはある秘密があり、その夏が彼女にとって「最後の夏」だった…。
最終更新:2025-07-20 20:30:00
1327文字
会話率:52%
高校生の吉崎行人は、学年の中でも目立つカップルの大友大毅と佐々井芹夏の幼なじみ。
幼なじみカップルが中心のグループにいたが、自分を下に見る彼らの言動に耐えられず、グループから抜ける。
幼なじみたちから離れて過ごすようになった行人は、隣の席の
小動物系美少女・齋藤衣乃に初めて話しかけられる。
行人が休み時間に見ている飼い猫の写真や動画が気になっていたと言う衣乃。
気まぐれなことでも有名な彼女のことだからと、その日限りの交流だと思っていた行人。だがなぜかそれからも声をかけられ、少しずつ親交を深めていく。
一方、幼なじみたちは学年一の美少女と行人が関わっていることが気にかかり……。
カクヨムで連載しているものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 19:30:07
93414文字
会話率:33%
【 JKモデルがカメラマンとご結婚です!リンゴーン! 恥ずかしいの撮らないで! 】
◆オトコに心の傷があったお嬢様JKモデル新美白蓮(にいみ・はくれん)が、カメラマンの夢咲智樹(ゆめさき・ともき)と結婚!
この頃智樹がおかしいの。
何故?
二人は嵐を無事に乗り越えられるのか!
写真にはどんな想いが込められているの?
◆登場人物
新美白蓮(にいみ・はくれん):高校生モデル
夢咲智樹(ゆめさき・ともき):カメラマン
◆カクヨム様にも改稿前のものが掲載されております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 19:20:00
8890文字
会話率:44%
天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。
その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。
すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。
「………
え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」
これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 19:05:12
268218文字
会話率:51%
現代日本から異世界へと転移してしまった青年・白崎雄太。
目を覚ました先で出会ったのは、白銀の髪と青い瞳を持つ美しい少女・アルリア。
全てが元いた世界とは違うのに、何故か彼女は日本語を話すことができた。
旅人として魔法ギルドに登録し、アルリ
アの弟子となった雄太は、
「ルミー」と呼ばれる魔法式のカメラを手に、異世界の美しい風景や人々を写し取っていく。
この世界では、観測や創造が魔力と、そして神と密接に結びついているという。
世界を捉え、神に捧げることで魔力を得る——それがこの世界の常識だった。
写真を通して世界を識り、神へと近づいていく二人。
その旅は、やがて新たな表現と真理を見出す道へと繋がっていく。
光を写し、世界を識る旅の果てに、二人は何を見つけるのか——。
―――
別サイト「TALES」にも同時投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 18:44:54
41866文字
会話率:61%
映画を撮りたい。君を主演に――でも条件は、俺が脱ぐことだった。
工学部3年 真梨野悠(マリ)映画サークルの短編映画制作のため、理想の主演俳優を探す。そんなとき、写真サークルの工学部2年 奏多怜(カナ)に出会った。静かな瞳、鋭い視線。まさに
『サマードレス』の主人公にぴったりだった。ライトブルーのドレス。彼ならきっと似合う。
「映画に出てくれ!」と頼むと
「ヌードモデルになってくれるなら、出てあげる」とカナが微笑む。冗談か本気か。熱い眼差しに押され
マリは決意する――「脱ぐ。撮って」
羞恥と衝動、ファインダーの中で揺れるまなざし。
一枚一枚服を脱ぐたび、シャッターが無情に鳴る。二人の心と身体の距離は静かに変わっていく。
カナに着せるはずのドレスを、なぜか自分が着る羽目に。「着てみて」その一言に、衝撃が走る。カナの「似合ってるよ」に心がざわつく。光の中、撮影の張り詰めた空気は、いつしか甘美な瞬間に。
そして、映画撮影が始まる。カメラの前で揺れるカナのドレス、海辺に吹く風、光の中で二人の感情の交錯。
これは、“見る”ことと“見られる”ことのあいだに生まれる、ひと夏の物語。
夢と身体と恋が交差する――映画のような恋を、君と。
映画にしか映らない感情がある。
写真にしか残せない瞬間がある。
《攻め》
奏多怜(カナタレイ)通称 カナ
20歳 工学部2年 写真サークル 身長175cm
細身で繊細な顔立ち。単館映画系俳優のよう。アンニュイ。長めで目にかかる黒髪。琥珀色の瞳は凍てつく湖のように静寂。
クローゼットゲイ。
物静かで落ち着いているが、内に秘めた意志が強い。
カメラを通して世界を見るのが好き。マリにだけ見せる微妙な挑発や優しさを持つ。寮の部屋はマリの斜め前。
✖️
《受け》
真梨野悠(マリノユウ)通称 マリ
21歳 工学部3年 映画サークル 身長178cm
筋肉質で日焼けした肌。体育会系の見た目だが、映画オタクらしい繊細な目つき。ベビーフェイス。
明るく豪快に見えるが、内面は夢に情熱的で感情豊か。
カナに惹かれる自分に戸惑い、恋心を自覚する過程で葛藤。
映画監督を目指しフランソワ・オゾンの『サマードレス』に心酔。カナの輝きに動揺しつつ、それをカメラで捉えたい欲求が強い。体育会系で芸術的というギャップが魅力。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 18:00:00
94249文字
会話率:47%
202X年世界規模で過激的な共産運動が発生。日本でも、共産革命連盟が猛威を振るい、そして遂には日本各地で蜂起した。その勢いのまま、日本政府は事実上に崩壊してしまい、その勢いは、日本国内に留まらず、世界規模に発展してしまう。そんな中、写真家で
ある地名猛一(ちめいもういち)と姉の強美(ごうみ)は札幌市内を逃げてる途中に、自らを幕府空軍と名乗る、カモトに出会う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 15:54:32
2377文字
会話率:73%
郊外の古びた一軒家に、女の姿をした悪魔が棲みついている。家を相続した男は孤独死し、魂は悪霊と化して家に囚われた。やがて家は格安で売られ、新たな家族が入居するが、幼い子が「赤い目の女」を見た日から、家族は崩壊していく。真夜中に開くクローゼッ
ト、焼け焦げた顔写真、そして繰り返される“戸締まり”の呪い。家は、人の心の隙間に入り込み、犠牲者を増やし続ける――。真実を追う記者までもが呑まれる、終わらぬ恐怖の連鎖。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 21:56:52
4545文字
会話率:16%
家族旅行で訪れた沙流川キャンプ場。男子高校生の淳は、夜の川辺で妹・実優が見知らぬ“お姉ちゃん”に呼ばれていると口にするのを不審に思う。深夜、川へ引き寄せられるように歩く妹の先に立っていたのは、濡れた髪の女──人ではない“何か”だった。水音
と共に忍び寄る存在、失われた記憶、そして届いた一枚の古びた写真。川に沈んだ“姉”の正体が、今も静かに手招きしている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:03:52
1300文字
会話率:25%
掲示板に貼り出された一枚の写真から、小さき姫の伝説は始まった。カメラ部に入部した鴨崎は、新クラスで小さき姫__高畦唯羽の後ろの席になった。
それからというもの鴨崎は小さき姫の伝説となる写真を撮り続けた。
最終更新:2025-07-19 21:47:17
811文字
会話率:0%
山歩きの最中に雨宿りしていた失業中の遠見祐司は、気がつくとリファニアという極北の小大陸にいました。そこは今から五千年前に”空の割れた日”という名付けられた物理現象を境に、史実の地球とは異なった自然環境、歴史を刻んできたもう一つの地球だった
のです。
そして、”空の割れた日”に地球にもたらされた未知のエネルギーによる巫術と呼ばれ魔法もどきの術が存在します。この巫術による自然界への悪影響を排除するために、祐司が大巫術師スヴェアの代理人となり途中で出会った少女とリファニアを旅するアドベンチャーロードストーリーと思ってください。
長い話ですが第一章、できれば第二章を読めば後は独立した話が数話ずつまとまっている体裁になっていますので何処か面白そうな所だけを読んだり、興味が薄いような場所を飛ばしても読むことが出来ます。
見た目の雰囲気は北欧風ですが、中世末期のリファニアというキリスト教無き多神教世界での主人公以外の群像劇も時々展開します。
なお、作中の挿絵は、地図や図などを除いてフリーの素材・写真を加工して使用しています。気をつけているつもりですが、規約違反があればご指摘していただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 09:06:13
8940409文字
会話率:24%
写真も動画もないけれど、思い出せる。
閉じた目の奥に、いつでもあの夏が広がっている。
最終更新:2025-07-19 08:11:52
1722文字
会話率:9%
この学校には「呪われた写真部」と呼ばれる写真部がある。しかし今年、ついに廃部になることが決まった。その事実を帰宅部の市川莉桜は学校の掲示板で知る。その日の放課後は屋上で、雲1つ無い青空の下彼女はいつもと変わらずスケッチブックにシャープペンシ
ルを走らせる。
そんなとき、カメラを手に写真部の片村零が屋上に足を踏み入れたのだった。
交わること無かった2人の偶然が、
必然の恋へと導く___折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 13:40:33
28540文字
会話率:67%
高校1年生。
初日の勝負に失敗して、クラスで孤独な少女、畔小鳥が居場所を作るために写真同好会を立ち上げる。
写真って時間旅行みたいだなあ…
小さい頃からのその思いを胸に。
最終更新:2025-07-17 23:21:22
5453文字
会話率:25%
ねっとりと肌に纏わりつく七月の空気。止むことのない蝉時雨。一時間に一本しか来ない、海岸線の電車。
私の世界は、そんな、緩やかで、少しだけ退屈な夏の中にあった。親友の陽菜が、その粘つく空気を突き破るように、氷みたいな声で言うまでは。
「あたし
たち、旅に出ようよ」
きっかけは、雑誌に載っていた一枚の写真。未来都市を背景に、風のように疾走する、一台の電動一輪車。
もし、あれに乗れたなら。
もし、いつもバスの窓から眺めるだけの、あの長い坂道を、自分の力で滑り降りることができたなら。
アスファルトから十数センチだけ浮き上がった新しい視線は、この見慣れた町に、どんな隠された宝物を見つけさせてくれるだろう。
風は、どんな匂いがするだろう。光は、どんな音を立てるだろう。
これは、特別なことなんて何一つ起こらない、海辺の小さな町を舞台にした、ひと夏の「漂流」の記録。
少女たちが、世界で一番小さな冒険を通して、世界の輪郭をそっと指でなぞり直す、そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 19:00:00
29804文字
会話率:19%
高校2年生の橘颯真は、写真部に所属するごく普通の男子生徒――のはずだった。ある日、図書室で一枚の原稿用紙を拾ったことをきっかけに、クラスメイトの白川ましろと出会う。彼女は人気のWEB恋愛小説家「桜庭しろ」だった。恋愛経験ゼロの彼女が書くリア
ルな恋愛描写の秘密。それは、想像力と、たったひとつの願いから生まれていた。
「リアルな恋がわからないから、取材させてほしいんです」
そんな彼女の提案で始まった模擬デート。
そんな恋愛初心者が綴る"名前のない気持ち"は現実なのか妄想なのか
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 17:30:00
28272文字
会話率:23%
※本作は小説ではありません。
宝石のレアストーンの図鑑、辞典となっております。
ただし明確なレアストーンの定義がなく、
これはレアストーンなのか?という
物も混じるとは思います。
写真、本文の転載はおやめください。
始めに を必ずお読
みください
内容はなるべく精査しておりますが、
古い情報や間違った情報も混じる可能性はあります。
参考文献の内容が古かったり、
新たな鉱床が見つかっていたり、
情勢などの変化もありえます。
記載情報すべてを鵜呑みにするのではなく
ご自身でも最新情報の取得に励んでいただきますよう
お願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 11:23:57
101236文字
会話率:1%
※本作は小説ではありません。
宝石のキャッツアイの図鑑、辞典となっております。
写真、本文の2次利用はおやめください。
内容はなるべく精査しておりますが、
古い情報や間違った情報も混じる可能性はあります。
参考文献の内容が古かったり、
新たな鉱床が見つかっていたり、
情勢などの変化もありえます。
記載情報すべてを鵜呑みにするのではなく
ご自身でも最新情報の取得に励んでいただきますよう
お願いいたします。
なおパワーストーン系の知識は一切ありません。
また私個人の思いとして
「石に力がないとは言わないが
○○に効くなどピンポイントな効果はない。
あるとしてもそれは所有者が決めるものであって
それをうたい文句に販売するのはどうなのか
自分が気に入る石が一番」
というのを心情としておりますので
パワスト否定派ですので
否定されたくない方は回れ右をしてください。
参考文献一覧(順不同・敬称略)
宝石宝飾大辞典 近山昌著
岩石と宝石の大図鑑 誠文堂新光社
蛍光鉱物&光る宝石ビジュアルガイド 誠文堂新光社
光る石ガイドブック 誠文堂新光社
世界の天然無処理宝石図鑑 柏書店松原
世界のレアストーン図鑑 柏書店松原
宝石の写真図鑑 日本ヴォーグ社
世界のジェムストーン図鑑 柏書店松原
鉱物 萌えて覚える鉱物化学の基本 PHP研究所
Mineralogy Database - 海外サイト(鉱物データベース)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 16:30:10
82279文字
会話率:1%
過去を写す力を持つ「夢写師」のルカは、霧梁県の山間の町・久遠木村にある写真館を営んでいる。ある日、黒い狐の面を被った青年・クロが現れ、「お前の写真の中に神の欠片がある」と告げる。実は7年前、ルカの姉・チヨは暴走した狐神を封じるため自らの体を
器とし、神の力は9つの欠片となって散った。封印の代償として姉の存在は人々の記憶から消えつつあった。クロと共に神の欠片を求めて朽ちた温泉宿、沈んだ遊園地などの廃墟を巡るルカ。しかし欠片を使うたび大切な記憶が失われ、写真館の地下にある「現像室」で待ち受ける最終選択——姉の命か、姉の記憶か。忘却と記憶の狭間で、ルカは何を写し取るのか。
前日譚「夢写師と白い狐 ―記憶を紡ぐ、写し世の欠片―」との整合性を合わせた加筆修正版になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 21:10:00
209419文字
会話率:50%
▶「夢写師と黒い狐の廃墟録 ―光と影の記憶譚―」の前日譚
1994年、霧梁県・久遠木村。
霧深い山村に暮らす橋爪チヨは、“魂写機”という特別なカメラで人々の記憶と想いを写し取る「夢写師」だった。彼女は幼い頃に両親を亡くし、妹ルカとふたりで
写真館を営みながら静かに生きていた。
だが、村を覆う霧に異変が生じ、失われた記憶、薄れる写真、人々の心の影が村全体に忍び寄っていく。やがてチヨの前に九つの尾を持つ白狐――“シロミカゲ”が現れ、伝説の封印が綻びつつあることを告げる。
村を守るためには「九つの欠片」を集め、霧姫の封印を再び完成させなければならない。そしてその旅は、夢写師自身が自らの“感覚”を一つずつ差し出していく代償の旅でもあった。
光、色、味、音、手触り、声――そして、存在そのもの。
欠片を手にするたびに何かを失っていくチヨ。それでも彼女は妹ルカを、幼馴染の健司を、そして村の人々を守るために祈り続ける。
「わたしが消えても、写し世に想いが残るなら、それでいい」
祈りと記憶が交錯する写し世と現世。
やがて明かされる“影写りの巫女”の真実と、“七時四十二分”に込められた哀しき約束。
写真の中に封じられた想いは、時を超えて誰かの心に届くのだろうか――
これは、記憶と光を写す巫女が、愛する者たちにすべてを託して消えていく、静かで美しい喪失と再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:10:00
129494文字
会話率:28%
機械音痴JKが廃墟で覚醒!? 軍艦島フォトグラメトリ30日間戦争!
高校3年生の田中ユイが目覚めると、見知らぬコンクリートの部屋にいた。窓の外には廃墟群と青い海。ここは端島、通称「軍艦島」と呼ばれる無人島だった。
部屋には最新のカメラ3台
、ドローン2機、そして100万円超えのハイスペックPCが置かれている。モニターに浮かび上がったメッセージは衝撃的だった。
『この島の全建造物をそれなりにフォトグラメトリでデジタル化するまで、あなたはここから出られません。期限は30日』
「それなりってなに!?」と叫ぶユイ。基準も分からないまま、聞いたこともないフォトグラメトリという技術に挑むことに。マニュアルを読むと、それは写真から3Dモデルを作る技術だという。しかも、建物を360度あらゆる角度から撮影し、隣り合う写真を60〜80%重複させる必要があるらしい。
機械音痴のユイは、まずカメラの基本操作から苦戦する。SDカードの入れ方も分からず、入れる向きを間違えて10分も格闘。ようやく撮影を始めたものの、どこをどう撮ればいいのか分からない。
試しに建物を正面から1枚だけ撮影してPCに取り込むと、『エラー:写真が不足しています。多数の写真が必要です』の表示。仕方なく建物の周りをぐるぐる回りながら100枚撮影するが、3時間かけて処理した結果は穴だらけのスポンジのような3Dモデル。
「これって『それなり』に入るの...?」
5000人が暮らした巨大廃墟群を、たった一人で30日以内にデジタル化する。受験生なのに、とんでもない状況に巻き込まれたユイの過酷な挑戦が始まった。
「実験系・孤独成長×ゆる青春系フォトグラメトリ小説」乞うご期待!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 23:53:30
5366文字
会話率:45%
人生に光を見出せないまま30歳になった五次携太。写真編集の仕事で日々を過ごす彼は、ある夜スマホをいじっていたところ突然異世界に召喚される。
しかし他の4人は装備万端の勇者たち。携太だけが寝巻き姿の「想定外の5人目」だった。魔王討伐に役立たず
と判断され、30万イエンを渡されて一人で放置される。
落ち込むかと思いきや、携太は意外にもこの状況を前向きに受け入れる。元の世界での閉塞感から解放され、初めて自由を手に入れたのだ。
小さな町の宿屋「安眠亭」で温かい親子と出会い、携太の新しい生活が始まる。持ち前の技術と才能、そして異世界らしい不思議な出来事が重なって、気がつけば小さな奇跡を起こしていく。
魔王は他の勇者に任せて、のんびりと異世界を満喫する30歳の第二の人生。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 09:08:14
69521文字
会話率:44%
主人公の藤宮 椿は、古い品々に宿る物語を感じ取れる、繊細な心を持つアンティークショップの店主。ある日、馴染みの老婦人から、亡き夫が遺した古びたオルゴールの修理を依頼される。オルゴールの中から見つかったのは、幼い頃に椿が遊んだ廃墟の洋館にそっ
くりな蔦の模様、そして小さな硝子の指輪。指輪と共に挟まれていた「消えた証言」と書かれた手紙、そして幼い椿と見知らぬ少女、若き日の老婦人が写るモノクロ写真が、彼女の忘れていた記憶を呼び覚ます。
それは、洋館で起きたとされるある死亡事故の断片だった。事故として処理された出来事には、何か不自然な点があったことを直感した椿は、自身の曖昧な記憶と、指輪、手紙、オルゴールに残された手がかりを元に、「消えた証言」の真相を探り始める。
事故当時の関係者を訪ね歩く椿だが、彼らは口を閉ざすか、曖昧な記憶しか語らない。しかし、調査を進めるたびに、椿自身の幼い頃の記憶が鮮明になり、楽しかった思い出の奥に不穏な影が差し込んでいたことに気づく。事故の裏には、愛情、嫉妬、後悔といった複雑な人間関係と、誰もが隠したがっていた秘密が隠されていた。
やがて、椿は洋館の近くに住んでいたという今は高齢になった女性と出会う。彼女の証言が、椿のパズルの最後のピースを埋めることになる。全ての謎が解き明かされた時、椿は「消えた証言」が誰かの悪意ではなく、愛する人を守るために葬られた、優しさと悲しみに満ちた真実であったことを知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 08:53:38
17580文字
会話率:23%
写真を撮るのが好きな高校2年生・花瀬澪(はなせ みお)は、ある夏の日の放課後、海辺の防波堤で不思議な少年と出会う。
名前も、通っている学校もわからない──けれどどこか懐かしいような彼との出会いが、澪の止まっていた時間を少しずつ動かしていく。
しかし、彼には“ある秘密”があった。
会えるのは、決まって日が傾くころだけ。何度写真を撮っても、現像には写らない。
それでも澪は、彼と過ごす時間が好きだった。
「どうして君は、笑うたびに寂しそうなの?」
やがて夏が終わりに近づく頃、澪は知ってしまう──この恋には、始まりと同じくらい確かな「終わり」があることを。
儚くも温かい、ひと夏の恋の物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-09 21:09:28
11572文字
会話率:27%
夏の湿気が苦手な高校生、宮本梓(あずさ)は、放課後の路地裏で、同校の1年生、葉月涼(りょう)が熱心に写真を撮る姿を見かける。ミルクティー色の髪と深い緑の瞳を持つ涼は、路傍の雑草にさえ美しさを見出す、感性豊かな少女だった。
梓は、写真を通し
て世界を見つめる涼に次第に惹かれていき、毎日彼女の元へ足を運ぶようになる。涼が撮る写真に感動した梓は、彼女の誘いを受けて、二人でひまわり畑へ写真を撮りに行くことに。そこで涼から借りた古いフィルムカメラを構えた梓は、ファインダー越しに、これまでの日常とは違う「光」を見つけ、隣で微笑む涼の姿を心に焼き付ける。
写真が写すのは、被写体だけでなく「撮った瞬間の気持ち」と「物語」だという涼の言葉に、梓は自らの心に写る涼の存在の大きさに気づいていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 16:23:56
2320文字
会話率:47%