私はもうすぐ五十八歳になる。
そして、あと二年で定年を迎えるのであるが、私は入社当時と変わらない雑用に追われる毎日を過ごしていた。
そんないつもと同じように目覚めた朝、私は脳梗塞を発症し入院することになった。
病院のベッドの上で、自分
が年をとってしまったこと、もう若くないことにショックを感じ、そしてまたこれから始まる老後の生活に不安を感じると同時に、結婚してからずっと苦労をかけてきた家内のことが急に愛おしく感じるようになった。
脳梗塞による身体的な後遺症は幸いにも残らなかったが、頭の中に厄介な後遺症が残った、というか現れた。脳梗塞が原因かは良くわからないが、私の頭の中にもう一人の自分が現れた。そしてもう一人の自分は今までの私とは全く違った性格の持ち主であった。
私はもう一人の自分を『後遺症野郎』と呼ぶことにした。
私と後遺症野郎は歩けるようになると病棟内の散歩を始めたが、同じ病棟に入院している一人の老人の様子をみて、ああはなりたくないものだと話し合う。
もう目前に迫った老後の生活を、もう一人の自分である後遺症野郎と考えている時、私と後遺症野郎は病院の売店で一冊の本を見つけた。それは『小説の書き方』という本であった。
作文もまともに書いたことの無い私と後遺症野郎は、老後のボケ対策として無謀にも推理小説を書くことになった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-30 07:00:00
63814文字
会話率:57%
西暦の時代が終わりを迎え、新たな時代が幕を開けた近未来。
ある科学とは全く異なる技術によって、人体から武器を産み出す事が出来るようになった少年少女。彼等は銃器高等学校という政府の学校機関の中で、銃器を手に普通の学校生活を送っている。彼ら
は日々研鑽を重ね、来るべき銃器高校の甲子園、『全国銃器高校対抗戦』へ向け切磋琢磨していた。
里浦友恵もその一人である。
『尖嶋銃器高等学園』に籍を置く友恵は、引っ込み思案で人見知りで、武器を持って戦うよりもパンを焼く方が得意の地味で取り柄の少ない普通の女子高生であった。そんな彼女は二年生に進級したある日、ずっと蟠りを抱いていた男子生徒、的場薫に対抗戦出場小隊のメンバーとして選出された。
それから繰り返される訓練の数々。
やがて一月が経とうとする時、彼女の身にある異変が生じる。彼女自身すら忘却していた“罪”が今一度明るみになる時、過去に置き去りにしてきたもう一人の自分が目覚めるのであった。
現在を平和に生きる彼女は、過去に凄惨たる戦場を駆け巡っていた女戦士を目の当たりにする。
二つの人格に挟まれる時、果たして友恵はどんな選択をするのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-20 12:00:00
152904文字
会話率:32%
もう一人の自分に無理やり異世界に召喚されたユート。そこはファンタジーでよく見た魔法の世界だった!?
もとの世界のままの軟弱な身体、謎の少女クロエに渡された魔法サーバへのアクセス権、そして魔法には科学の知識が必要という衝撃の事実!?
も
しかして:チート? 知り合いかも:美少女ハーレム?
ユートの冒険はいずれ数多の世界を巻き込んでいく……。
これは、世界を救うひとりの人間『俺たち』の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-17 06:00:00
9855文字
会話率:37%
(釣った魚には餌をやらないタイプ? もしかして)千葉に限って、そんなわけないだろうと否定する傍から、だったらこの1週間はなんだったのよ、ともう一人の自分がささやく。
最終更新:2016-01-11 12:00:00
9305文字
会話率:44%
ある一人の少年とその中に居るもう一人の自分のお話
キーワード:
最終更新:2015-10-22 10:17:57
1041文字
会話率:60%
いつか訪れる『死』
人は自分がいつ死ぬかなんてわからない。
明日かもしれないし50年後かもしれない。
365日、毎年いつかは訪れる自分の命日。
その自分の『死の日』を人が知ってしまったら、、、
その日までをどのように生き、どのように死んでい
くのか。
夢の中に現れる、もう一人の自分に『死の日』を宣告されたら、、、
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-15 20:00:00
4350文字
会話率:35%
――何事も起きるときには起きる。
そう、それは誰しもが解っていることだろう。
しかし、いくら分かっている事象だとしても、個人の想像し得る範囲内から出る事はない。
予想外の出来事というものは、往々にして転がっているものである。
ぶつかったもの
が良いものか悪いものかは当たってみるまでは解らない。
俺は最悪のケースでそれに当たってしまっただけであり、自分から当たってやろうなどという愚かな考えを微塵も持ち合わせてはいなかった。
だがそれは予想外の予想外ともいう出来事だった。突如現れた巨大怪獣が東○スカイツリーを破壊するほうがまだ想像の範囲内である。
――考えられるだろうか、「もう一人の自分に出会う」なんて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-04 22:34:52
10025文字
会話率:46%
もしも全ての記憶を失い、異世界のダンジョンマスターとして生きていかなければならない事実を知った時、あなたならどうしますか?
自分が誰なのかもわからない主人公【マスター】が、ダンジョンマスターとしてダンジョンの作成・運営をし、自分がダンジョン
マスターになった理由を探す物語です。
眷属である【ルナ】と一緒にモンスターの召喚や罠を仕掛け、ダンジョンを破壊しにくる冒険者を撃退し、いかに安全なダンジョンにしていくのか…。と同時に【マスター】のスキルであるドッペルゲンガー(もう一人の自分)を使い、旅することで異世界の人々とのふれあいで何を感じるか。そしてこの異世界をダンジョンマスターとして、どう生きていけばいいのかを模索するPartの同時並行で物語が進みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-30 15:00:00
33725文字
会話率:21%
もう一人の自分にもし出会ってしまったなら…あなたならどうしますか?
Yahoo掲載
最終更新:2015-07-11 14:57:22
1198文字
会話率:35%
自分を大切にできないあなたに宛てた童話。
大丈夫。あなたはいつだって一人じゃないよ。
最終更新:2015-05-12 22:43:13
1414文字
会話率:15%
もう一人の自分を作ってしまった少女。
少女を苦しめた少女自身と「その人」
少女が唯一心を開ける「ある人」
いまも素直になりきれない少女ともう一人の少女
最終更新:2015-05-07 00:09:14
1213文字
会話率:12%
あらすじ
ある時、噂好きの女子高生「吉原要」が通う白石女学園で、生徒「高村優梨」が電車に轢かれるという事故が起きる。
白女にはドッペルゲンガーの伝説があり、高村はもう一人の自分がいると、恐れていたと聞いた要は、友人で、生徒会書記を務め
る「沢松あかね」バレーのエース「澤田秋葉」臆病でいつもうじうじしているが、とんでもない秘密と体質を持つ「藍原由希」と共に伝説の謎を解こうとクラブを設立した。
そんなある日、刑事である要の兄から、高村の事故が怪しいという話を聞き、
捜査する事を決断した彼女達は、調べを進めるうちに、犯人が学校の中にいるのでは、と確信をする。
容疑者は、生徒会副会長の「三枝弘」バスケ部レギュラーの「日吉淳子」生徒会にも顔が利く「榎木夕菜」いじめ現場を目撃した「呉野幼子」が捜査線上に上がる中、次々と容疑者が殺されていく……。
全ては伝説が原因で一昨年に自殺した「皆元綾香」と「ドッペルゲンガー」にある。
*二重投稿になります。ベリーズカフェというサイトでも書いてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-06 14:00:00
116536文字
会話率:42%
15歳になったら異世界に旅立たねばならない。
異世界にいるもう一人の自分に会わなければ、30歳で死んでしまうからだ。
高村司がたどり着いた世界は、竜と人間が争う世界。
もう一人の自分は、人間でありながら竜帝に仕え、竜の軍団を指揮する人類の敵
だった。
感想頂けたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-29 01:46:25
4465文字
会話率:17%
世界は……私がここに存在していたときには、すでに水没していた。私は、世界に存在し始めたときから、ずっと旅を続けている。
そして、旅をしながら、「どこから来て、どこに行くのか?」いつもそればかりを考えていた。星が生命の半分を消化したある日
。見知らぬ一人の男が、私の問いに答えてくれた。
「それは、もう一人の自分を探すためさ」
もう一人の自分。
星の意味や風の匂い、森の静寂、潮の満ち引き、そして自然を取り巻いた不思議な物語の数々。人が忘れてしまった大切で多くの物語は、自然の中に還って人々に生きて知ることへの情熱を抱かせ続ける。その多くの物語の終点にいるものがもう一人の自分らしい。
「気付いたかい?世界が水没して、不思議な力が再び世界を満たし始めたことを……」
男が言うには、動物と人は同じ言葉を話し、願えば人は動物になれたし、動物は人になれたそうだ。
「それは言葉が物語を創造する力を再び取り戻し、命の物語へと導く役目を思い出したからさ」
僕らは四足の動物になり、未だに水没していない荒野を駆け抜ける。
その世界において、私の姿は小さな黒猫だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-06 12:00:00
15269文字
会話率:31%
今日から高校生!なんてルンルン気分でいたらホームから線路に落ちた!?
目が覚めるとそこにいたのはもう一人の自分で……
最終更新:2015-03-26 16:06:45
456文字
会話率:48%
自分が生み出した自分の責任は一体誰が取るのか?
最終更新:2015-03-10 20:08:06
476文字
会話率:11%
本当の敵は自分自身。
最終更新:2013-12-13 23:00:00
248文字
会話率:0%
もしもう一人の自分に人生を無理やり換えさせられてしまったら貴方はどうする?
大学生の佐原 康祐は人生初の彼女が出来るがその夜別世界で別の人生を歩んできたもう一人の自分コースケと無理やり人生を換えさせられしまう。
異世界で生きていくことに
なったけど、どんな理不尽にも負けるな!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-05 14:58:21
8626文字
会話率:52%
何回も、見つめ直していくうちに
最終更新:2015-01-30 23:18:33
667文字
会話率:0%
狭間セカイ…それは狭間に広がるセカイ。 そして、そこに住む主人達の記憶… あろうか一人は時を戻すためにもう一人の自分に時を刻む。 そして現実世界にいるもう一人の自分は、いつもの何気ない日常が続けばいいと思う少年。そんな行き違った二人が起こし
た事件… それは、時の歯車というこの世の時間を動かす大事な歯車。とあることにより止まってしまった歯車を再び回すため狭間の主人達VS現実世界の自分達が戦いを繰り広げる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-22 22:16:04
1008文字
会話率:57%
ゲームの世界に入れると大人気の「L.V.B.」
そりゃプレイヤーは楽しみだろうさ。
「第二の人生」?「もう一人の自分」?
よかったねぇー、幸せそうで。
だがな……俺達「監視者」は毎日辛い思いをしてるんだよ。
たまには愚痴ってもいいよな?な
?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-04 19:35:11
1181文字
会話率:16%