舞台はこの地球のパラレルワールドの一つである世界。
超高密度で超高速度で、超高度に複合的・複層的に発達して展開し、定着している超高レベルのデータストリーム・ネットワークである、未来社会。
総合商社で営業係長として勤務する、アドル・エル
ク。
データストリーム・ネットワーク・メディアが、超大規模なバーチャル体感サバイバル宇宙空間艦対戦ゲーム大会を企画し、ネットメディアのバラエティー配信番組として開始するとした。
そして、一般市民から各種戦闘艦の艦長役として募集する事になり、アドル・エルクはそれに応募して当選した。
男性艦長の場合、その艦のクルーは全員、その艦長が選抜した女性芸能人が配属され、女性艦長の場合、その艦のクルーは全員、その艦長が選抜した男性芸能人が配属される。
クルーの個室の中は録画されないが、作戦行動中は勿論、それ以外の艦内は総て録画され、編集されてバラエティー番組の中で放映される。
アドル・エルクは軽巡洋艦の艦長となり、女性芸能人の中から彼の艦のクルーを選抜して配属させる。
彼の軽巡洋艦『ディファイアント』は、このバーチャル体感戦闘サバイバルゲームを、彼が選んだクルーと共に、どう戦い抜くのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-18 20:18:51
66820文字
会話率:49%
1981年イラン・イラク戦争のさ中、イランのイスラム政権が人質だった米国大使館員を解放。日米欧の対イラン経済制裁が解除され、同時に貿易が再開された。日本企業がこの機会を見逃すはずもなく、各社は大挙して出張員を派遣した。総合商社紅忠も全社で2
0名の営業マンをテヘランに派遣した。そのメンバーの一人で繊維担当の長嶋出張員はバザールで販売活動をしたが、期待に反して苦戦。巻き返しを図るべくオナキ公団の超大型入札案件に最後の望みを託した。だが、紅忠にはオナキと成約実績がない。今更取り組んでも成果を上げることが出来るのか。悩んだ末、実績があり本命の代理店イルロジ社にアポイントを申し込んだところ、意外にも提携の可能性が出てきた。問題はオナキ向けビジネスにつきものの『独特な取引慣行』だった。なんと契約金額の10%もの賄賂が必要だった。イルロジの強硬な主張に従い、長嶋は膨大な裏金作りを約束した。また、その過程で功を焦り、イルロジの最大の競争相手であるヤヒモナ社と両天秤に掛けてしまった。最終的に長嶋はヤヒモナ経由で受注に成功したがイルロジの恨みを買ってしまった。待望の契約書入手直後、長嶋は拉致された。首謀者はイルロジか、それともその先のフィクサーか不明だったが、死と隣り合わせの脅しにかかり、長嶋は必死の逃避行を余儀なくされた。一方、紅忠本社は賄賂を使う、所謂ダーティビジネスとは一線を画すことを宣言、上司のサポートも得られなくなった。孤立した長嶋は精神的にも追い詰められた。安全面も引き続き危機にさらされている。紅忠テヘラン支店の小菅支店長は長嶋の苦境を察し、河本にサポートするように依頼した。当初、長嶋は同じ繊維部門からの出張者で同世代の河本に頼るのを逡巡していた。しかし、攻撃の手は狭まり窮地に立たされた長嶋は遂に河本に助けを求めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-14 19:33:21
101288文字
会話率:54%
日華事変中、国際都市・上海を舞台として日本と中国の間で繰り広げられた特務工作戦を、日中双方の史料をもとにして概ね史実に沿って描きます。
まず舞台となる「魔都」上海ですが、日本軍が占領したのは中国が管轄している地域に限られます。というの
も、市街中心地は、英国はじめ列強が支配している「共同租界」と、フランスが支配する「仏租界」であり、当時日本軍は占領することができませんでした。
上海租界は世界各国の利権が複雑に入り組む東亜経済の中心地であり、多くの中国政客もここに住んではいますが、情勢が複雑なだけに抜け穴も多く、実際の治安は幇会と呼ばれるヤクザが担い、各国のスパイ組織が深く根を張る、謀略と犯罪の総合商社でもありました。まさに魔都ですね。
戦争というものは最終的に政略によって決着をつけなければなりませんが、接触するのに便利な地がこの上海なら、それを阻止しようとするスパイ組織が最も活動しやすい場所も、この魔都でした。隣とは言え、外国人が下手に触ると火傷しそうですね(まあしたわけですが)、怖いですね。
この上海を舞台に、日本陸軍参謀本部の特務機関、上海憲兵隊、日本の傀儡・汪兆銘政権の特務機関「76号」、蒋介石政権の特務機関「軍統」「中統」や、幇会が入り乱れて活躍します。
当時の蒋介石政権の特務機関はプーチンもドン引きさせるレベルのやんちゃぶりで、日本側も元蒋介石側特務機関から人材を得て対抗し、この双方による暗殺、爆弾テロ、新聞社襲撃、美人局、拉致監禁、人質殺害……なんでもありの「特工戦」が、大都会上海を縦横無尽に荒らし回りながら繰り広げられます。
「スパイもの」ではありますが、なにせ「なんでもあり」な世界なため、殴り込みをかけたりもするので、全体的な雰囲気としては「007」や「陸軍中野学校」というよりも、「仁義なき戦い」に近いです。ひっそり忍んでクールに消す、というよりも、「おどれら、戴笠(蒋介石政権特務機関「軍統」の責任者)ゆうたらちびりやがって。あいつらの風下に立ってよ、せんずりかいて仁義で首くくっとれ言うんか、おう?中国に政府は二つも要りやせんのじゃ」という感覚ですね。
経済戦争も言論戦も、「論理」ではなく「物理」で戦う、「仁義なき戦争」がテーマとなっております。
https://youtu.be/mLd9YrZgziA
(イメージビデオ)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-13 19:30:36
5798文字
会話率:34%
幼い頃、主人公・若葉ちえりの近所へ引っ越してきた瑞貴と真琴の兄妹。憧れの大きな白い家に住む、優しくてカッコイイ兄の瑞貴はまさにちえりの理想の王子様だった。
ずっと一緒だと疑わなかった幼少期。しかしそれから数十年後、歳を重ねて大人になっ
た三人は別々の道を歩んでいた――。
アルバイトや契約社員として働きながら何となく生きてきた彼氏なしの若葉ちえりは二十九歳となり、ようやく焦り始める。
そして疾しい気持ちいっぱいで上京し、知識もないまま面接を受けた大都会の大手総合商社・フェニックスで大失態を犯してしまう。人生終わった!と、すっかり気落ちしたちえりの前に現れたのは、なんと桜田瑞貴だった!
再会からふたたび動き出した瑞貴への想いを実感するちえりの前に、憎まれ口を叩きながらも手を差し出してくれる謎の新人・鳥居隼人が現れる。やがて顔を合せれば喧嘩ばかりだった二人が急接近し、苛立ちを募らせる瑞貴へ心配をかけまいとするちえりは嘘をついてしまい――!?
桜田瑞貴「お前……っこの手どかせよ!」
鳥居隼人「お前さ、"瑞貴センパイに嘘ついた"って罪悪感もってるみてぇだけど……」
若葉ちえり「……うん?」
鳥居隼人「"俺と秘密をもった"って置き換えてみろよ」
一体ふたりともどうしちゃったの――っ!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-20 23:56:31
13800文字
会話率:42%
失業中の田島真司がハローワークで紹介された総合商社を尋ねていくと、そこにいた美しき面接官アイリーンはどう見てもエルフ。アイリーンを上司として異世界の小さな支店の店長として派遣され、毎日次元移転装置で支店へ勤務する毎日が始まった。
支店での仕
事は地球からの物資を高く売り、現地で価値ある物資を安く買い集めて利益を上げること。
現地雇用のケモミミの従業員をモフモフしながら、今日もせっせと稼ぎましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-12 10:09:46
51488文字
会話率:39%
不幸な出来事が重なり辛い幼少期を過ごした「桜木 麻耶(さくらぎ まや)」。「どうして麻耶だけが不幸なの?」。いつも彼女はそんな思いを巡らし、ささやかな幸せを求め続けた。
辛い体験がもとで麻耶は感情を表に出さない「クールガール」となる。時折
見せる笑顔はすべて作り笑い。とりわけ男に対しては常に嫌悪を露わにする。
麻耶が就職したのは、地元でコンビニのチェーン展開を図る中小企業――素晴らしい経営理念を並べる割に、蓋を開けてみると、CSやESを蔑ろにする、同族経営を絵に描いたような会社。自分がイメージしていたコンビニ像に程遠い状況に、麻耶は深い失望とやり場のない怒りを覚える。
そんな中、麻耶の会社が業界最大手のコンビニ「サン&ムーン」に吸収合併される。事業責任者として赴任したのは、年齢こそ三十代半ばながら将来を嘱望されたエリート社員「今岡 恒彦(いまおか つねひこ)」。今岡に対して、麻耶はいつものように激しい嫌悪を露わにする――はずだった。
二人が出会うことで回り始めた、運命の歯車。麻耶の「幸せな時間」が導く、数奇な運命。
杜の都・仙台を舞台に繰り広げられる、クールガール・麻耶の一途で奇妙な恋物語。
よろしければ、ちょっぴり目を通してみてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-06 07:30:58
112645文字
会話率:26%
マリは会社での仕事も一段落して、総合商社に転職しました。マリが元アメリカ空軍パイロットだと知れてしまい、航空機部門に転属になりました。マリはそこで実力を発揮し業務を遂行していると、やがてマリが超一流パイロットだと判明しました。一方修は陽子と
結婚すると姉の佳子に宣言して、佳子と喧嘩してマンションを追い出されました。その事を知った陽子は男性看護師に修を預けて、時間を見つけて警察に佳子を説得に行っていました。そんなある日佳子は自分のミスで一人の警察官を死なしてしまい、スランプ状態になっていました。その事を知った陽子は、佳子の弟、修と博にその事を伝え、二人交代で佳子の面倒を見るように助言しました。ある日陽子が博の罠にかかり、佳子のマンションで修と泊まる事になり、二人はやがて、男と女の関係になり、その様子を見た佳子は二人の結婚をシブシブ認めました。一方超一流と判明したマリは、航空機を使用した強盗団の逮捕に協力するなどしていました。佳子がひょんな事から重傷を負い、その時に金銭的援助をしたのが丸東組に拉致されて行方不明の母だと気付きました。そこでお互いの近況を説明し、母は第大社の社長で大富豪になっていた事が判明して、その会社を子ども達に継がせようと考えていました。佳子が退院後、母と同居する事になり、マリの協力で佳子が入院中に引っ越しました。人身売買組織壊滅作戦に参加していたマリは、黒幕の陽子に重傷を負わせましたが、テレジア星人の血を引く陽子は何とか逃げ切りました。その時陽子の意思波が強まり遠くまで届き、秘密調査官のモミジが気付きました。モミジから説明を聞いたアヤメと娘のコスモスが地球に調査に向かいました。やがてアヤメとコスモスは陽子の特定に成功し、意思波で相談していると、意思波が使える陽子はアヤメ達の存在に気付き、自分には宇宙人の血が流れている事に気付きました。陽子は丸西組に襲われてもテレジア星人の協力で切り抜けていました。マリは第日本医療大学の霧島外科医と付き合っていて、ひょんなことから二人は結婚する事になりました。マリは近所付き合いも問題なく近所付き合いをしていました。一方陽子は妊娠しましたが、菊枝が陽子を出産した時に苦い経験がありましたので、陽子を芹沢外科医院に入院させました。偶に、テレジア星人も様子を見に来ていた為に、一部の人にはテレジア星人の事がばれました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-25 08:48:16
128274文字
会話率:0%
真弓子はN総合商社に勤める三十二歳独身女性。ある日突然、つぶれかかった関連会社、黒沼税理士事務所へ出向を命じられる。真弓子はN総合商社から独立して個人事務所を営むコンサルタント御船次郎にアドバイスを受けながら、再建の道を模索する。
最終更新:2016-11-28 21:00:00
200976文字
会話率:46%
勤め先は、大手総合商社の建材部。ハンサムで有能な上司が恋人。そんな満ち足りた生活をしていた松本奈美は、自分の夢を叶える為に会社を辞め、友人と共に起業する。
追い風に乗って、どこまでも行ける筈だった。
そんな頃、恋人だった上司の失敗により、元
居た会社が大損失を蒙り、恋人は奈美に何の言葉もなく故郷である沖縄に帰ってしまった。
五年後、奈美は仕事のトラブルの為、沖縄の大地を踏む。
ある、なろう作家さまとのコラボ小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-22 06:00:00
10595文字
会話率:37%
ふと思い立って、数年前にYahooブログ(Меч и Щит Японий http://blogs.yahoo.co.jp/totdjo)に掲載していたものを、今更ながら、多少の修正を加えて再掲することにしました。ご隠居様のお城でエルブ
ンボウと隻眼の黒龍を手に入れたわたし(女性です、念のため)は、策略を用いてウェルシー伯領を乗っ取り、紆余曲折を経て合法的な支配権を確立し、帝都の一等地に屋敷をもらいました。その屋敷は、実はダーク・エルフのアジトにもなっていたのですが、わたしは彼らと仲良くなり、事の成り行き上、つい、皇帝を暗殺してしまいました(以上、Ⅴまでの話)。わたしは帝国全体を巻き込んだ動乱が発生することを期待してウェルシーに戻りましたが、待っていたのは、古くからの権利の確認云々と、政治的要求を掲げる騎士たちでした。のみならず、領地ではマーチャント商会への支払いが依然として続いているため(これは、ウェルシーで産出する宝石の販売にはマーチャント商会の販売網が不可欠なため、マーチャント商会側にひどくぼったくられているということ)、面識のあるミスティアのレオ・ザ・デスマッチを抱き込んで、自前の総合商社を作ろうとしますが、問題は、帝国全土で商行為を行うためには帝国政府の営業許可が必要なこと。わたしは帝都に赴きます。そこでは、皇帝暗殺事件の責任が絡み帝国宰相が窮地に陥っていました。これは、ある意味ラッキー、わたしは帝国宰相の窮地を利用して営業許可状をもらおうと画策し、一応、これには成功します。さらに、この機会にマーチャント商会と絶縁し、デスマッチとの総合商社でひと儲けしようとするのですが、ウェルシーに戻ったわたしを待っていたのは、なぜだか、騎士たちとの団体交渉及び争議行為でした。のみならず、絶縁状に激怒したマーチャント商会もウェルシーに軍団を派遣し……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-26 07:02:49
106793文字
会話率:50%
私たちの住む世界には、様々なおっさんがいます。
元気溌剌なおっさん。意気消沈なおっさん。
優しいおっさん。厳しいおっさん。恐いおっさん。面白いおっさん……。
……ああっ、ちょっと待って! まだページを閉じない下さい!
おっさんにだってね
、沢山の魅力があるんですからね!!
それにね、ずっとおじさんが主人公ってワケではないですから!!
もう少しだけ、もう少しだけお付き合い下さい!!
ある日、十人十色なおっさんの中から、三人のおっさんが選ばれました。
一人目。
卓越した経営手腕と、ここ一番という勝負所の度胸の強さ。
その人情味のある性格から周囲に厚い人望を寄せられて、
有名総合商社で旗役を務める、"粋"なおっさん、『社長』。
この長い長い物語は、彼の視点を元に進んでゆくことでしょう。
二人目。
その『社長』の右腕を務めるのは、
冷静沈着・頭脳明晰・舌鋒鋭しの三点揃った"デキる"おっさん、『副社長』。
他人に厳しく、自分には倍厳しく。
そんな言葉を正に体現したかのような厳格なおっさんですが、
大好きな社長にだけはたまにデレます。
いやいや、おっさんのツンデレて。
三人目。
このおっさんの持ち味かつ、ちょっとウザいところは、絶対にヘコたれないこと。
ミスして怒鳴られても、よっしゃ頑張ろう! とめげずに立ち向かいます。
そんな"不屈"のおっさん、『係長』。
とにかく元気で口喧しい彼ですが、
いつも仲間のことを一番に思う熱くて心優しい性格です。
――さてさて、少し話は飛びますが、
三人のおっさんたちは、ひょんなことからとある使命を背負わされ、
異世界へと送り込まれることになっちゃいました!
目が覚めてみれば、彼らの姿は誰もが羨むような美少女へとチェンジ!!
とんでもねえビフォーアフターだぜ!!
見た目は美少女だけども! ……中身は、おっさんだぜ!
現代には存在し得なかった、美しく幻想的な自然の風景。
見たこともないような巨大で醜悪な怪物達。
剣閃と魔法の飛び交う、壮絶な命の奪い合い。戦争。
この世界は、自分達の世界ではない。
そう彼ら(彼女ら?)が理解するまで、時間はかかりませんでした。
三人の少女(おっさん)達は、
異世界の先で一体どんな活劇を見せるのでしょうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-30 08:57:18
51748文字
会話率:22%
妹はある日、兄である「彼」に大学の学費を横領され
人生を狂わされます。
彼の配下として
臓器回収の汚れ仕事を引き受けさせられますが
追い詰められた子供を見捨てられず、ともに脱走し追われる身となります。
駆け込んだ先の児童養護施設でひとと
きの安息を得ますが
そこでも裏切りに遭い、追い詰められた妹は
街に火を放ちます。
彼に立ち向かおうと妹は病院へ向かいますが
破滅に呑み込まれていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-10 19:22:51
52139文字
会話率:35%
日本を代表する総合商社にまぐれで入ってしまった男の悲喜こもごもの日常を描いた作品。
最終更新:2015-03-26 05:04:05
233文字
会話率:0%
17歳の外山(そとやま)ショウは現代の男子高校生。総合商社に勤めている父を持ち、防音完備の自室には一台のグランドピアノ、誰もが羨むような生活を送っていたが、そんな彼にも悩みはあった。自分の人生をどう生きるか。与えられる事に慣れ過ぎてしまった
彼は、進路の事で父親と些細な事で口論になり、怒りに任せて外に飛び出して事故に遭遇してしまう。
目を覚ました彼は何もない「闇」を彷徨っていた。そこは数多の異世界の境界が交錯し、生きとし生けるものの魂が集まる「エーテルの雲」と呼ばれる絶対無の空間だった。彼はそこで言い知れぬ死の恐怖を感じる。「怖い」と思った彼が次に感じたものは「生きたい」という生への執着だった。そして彼は、地球ではない異世界で再び息を吹き返したのだ。ただし、16歳の少女、リエナ・アントーニアとして。
リエナは「マグナブルクの猛(盲)女」の別名を持つ大公国の姫君だった。異世界人というだけではなく、性別まで変わってしまった外山ショウは多いに戸惑うが、次第に彼はリエナを取り巻く不自然な状況に気が付いて行く。父親である大公の異常な偏愛、ごく僅かしかいない協力者、そして「悪竜」という謎の存在、そのどれもが童話のイメージの姫君とは大きく異なっていた。
そして事件は起きる。若干16歳にしてヴェンデン伯爵夫人の称号と領地を得たリエナだったが、戴冠式の1カ月前に家宝の宝刀を盗まれる。取り返そうとするリエナの前に現れた飛竜と謎の黒服の男。一見、単純な事件に見えたが次第にそれは列強の外国勢力の影と「悪竜」の暗躍が見え隠れするようになる。
外山ショウとリエナ、全く別々の魂が一つの肉体を共有する歪な関係は、やがて、リエナの野望を達成すべく一つの道を歩み始めるのである。
※小説タイトルは適当なので将来的に変更するかもしれません
※更新は不定期です。あらかじめご承知おき下さい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-20 07:18:24
123961文字
会話率:40%
日本屈指の総合商社霧坂グループの会長霧坂繁太郎に呼び出された社員の、津田遥と鈴木一宏。
実は一宏は会長の愛人の子であり、繁太郎は、不甲斐ない正妻の子供達に代わり、一宏を跡取りにしようと目論でいた。
その一宏の花嫁として遥は選ばれたったのだが
・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-05 18:40:35
17837文字
会話率:40%