「外食大手の創業家出身の社長が解任された」ー担当企業の衝撃ニュースをよりによって他社に抜かれる形で経済新聞記者の深堀圭介は知る。失意の中、取材を進める中で、この解任劇の裏にいくつもの謎が隠されていることに気付いていき……。どんでん返し続きの
エンタメ経済小説。
〜登場人物〜
①深堀圭介→本作の主人公。入社4年目の27歳。記者という仕事にやりがいを感じられない日々を送っていた。4月に外食担当になった直後、いきなり特ダネを抜かれるという大失態をしでかす。
②常木翠玲→圭介の交際相手。入社8年目の29歳。花形の総合商社を担当しており特ダネ記者として内外から評価されている。だが、当の本人は記者という仕事に息苦しさを感じ始めている。
③輝川誠→シャインベーカリーの創業者、輝川龍造の一人息子。15%の株式を持つ第2位株主。21年4月に隆造が航空機事故死したのをきっかけに、同社の社長に就任。だが、1年後に星崎によって解任される。
④星崎直倫→シャイン株の20%を保有する筆頭株主、東洋キャピタルから送られてきた。社外取だった22年4月に誠の解任を主導し、自らが社長に就任する。元々は旧・東都経済新聞社の記者だった。
⑤青木俊一→旧・東経出身。圭介の所属する企業部第7グループの担当デスク。風貌と言動から「若頭」の異名を持つ。物事を深掘りできない圭介を「アサボリ」と呼び、日々、激詰めする。
⑥米山尚志→旧・毎朝出身。第7グループのキャップ。青木から激詰めされる圭介を度々助ける。性格は青木と正反対で穏和。
⑦小宮山翔子→圭介と同じく外食担当。「コミショウ」という呼び名とは裏腹にかなり陽キャ。「バイブス上げていきましょう」が口癖。
⑧鴨崎議範→シャインのメインバンクのわかば銀の頭取。解任された誠を強力にバックアップする。
⑨霜田洋成→圭介の親友。現在は総合商社の最大手、富川通商に勤務する。海外の有望外食チェーンを日本に進出させるため、日々、世界中を飛び回っている。
⑩亀井幹児→圭介の親友。公認会計士。最大手の帝都監査法人に勤める。度々、圭介に有益な情報をもたらす?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 17:36:08
216408文字
会話率:36%
山下奈津美は、総合商社の秘密の部署に所属するOL。役員の不倫の揉み消し、スパイの排除のど、影で隠密業務を行う。
子供の頃のいじめのせいで男性不振だが、その原因となった男が会社に社長の息子として現れ、仕事の相棒になる。
最終更新:2023-11-08 17:23:13
110536文字
会話率:34%
現代の日本において特に成功している人間を輩出していると言われる四大名高。
この学校の卒業生には某通信業界の会社の社長や、某国内最大手の総合商社の社長。
挙げればきりがないが、この国を牛耳っている数々の企業のトップの多くがこの学校を出ている。
東の龍前高校、西の虎白高校、南の朱雀門高校、そして北の武玄高校この高校のいずれかに入学する方法は一切明かされていない。
ただ、この学校に入学すれば今後の人生において成功を意味すると呼ばれるくらいに超がつくほどの有名校だった。
俺、此ノ島裕は超がつくほど平均的な人間であると自負していたが、何かの間違いか武玄高校からの合格通知が届いた。
入学を決意し、いざ天才たちの集う学園へと進む。
入学直後、第一の試験と呼ばれる試験に直面し、裕と仲間たちは進級や成績をかけた試験と戦っていくことに。
裕の本当の才能とは? どうして裕がこの学校に選ばれたのか……。
果たして裕はこの学校の中で最後まで成長し卒業することができるのか……。
※今後カクヨムでも掲載予定となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-12 21:39:02
3439文字
会話率:23%
中堅総合商社総務部経理課で働く菊元加奈(きくもと・かな)には悩みがある。それは“肩こり”。
世は東京オリンピック需要真っただ中。多忙を極める日々のなか、数々の整骨院・マッサージ店に通ってみるも、この悩みは一向に改善する兆しなし。
通勤ルー
トに位置する店を片端から検索し、ある日、寂びれた雑居ビル内に店舗を構える小さな整骨院を訪ねる。そこで出会った整骨院代表にして、古流武術主席師範の肩書を持つ、芝山美波(しばやま・みなみ)との出会いにより、加奈は肩の懲りのみならず、様々な“人生の懲り“を揉み解されていくこととなる。
そんな“マッサージ小説”そんな分野があるかどうかは知りません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-31 08:54:41
341328文字
会話率:33%
永遠は総合商社で事務として働いていたある日、課長の提案した飲み会に参加する。
いつも永遠に粘着してくる窓際の先輩がそこで一気飲みを強要してきて堪忍袋の尾が切れた永遠は………。
美しさを追及したサスペンスドラマ。
最終更新:2023-05-19 13:59:05
3618文字
会話率:30%
藤木亮はモノマネと大喜利を得意とするお笑い芸人である。
彼が所属している事務所はお笑いの世界を席巻している笑いの総合商社である。
普段はR藤木として活躍する彼だったが、ある日お笑い指数600にして様々な小ネタもちつつ幅広いジャンルのサブ
カルチャーを網羅する彼の存在に目を付けた何者かの手によって白い部屋へと導かれた挙句ナニカされてしまったせいで、普通の日本人としての体を失ってしまう。
サ〇ヤ人の肉体にお笑い芸人の心を持つことになった藤木。彼はこれからどうなってしまうのか。
これはR藤木を名乗るお笑い芸人が、本当の意味で覚醒してしまうお話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 16:16:39
249435文字
会話率:39%
とある総合商社で働くOL、山本百合。
パワハラセクハラに晒されても文句ひとつ言えない、極度のコミュ障の彼女。
しかし週末は、異世界である『特区』で、ユリアという魔法剣士となる。
ユリアはトップモデルのように美しく、しかも異世界では知らぬ者
がいない、幾多の二つ名を持つ最強の存在であった。
ユリアは地位や名声には興味はなく、気分のおもむくままに各地を旅し、各地の料理を楽しんでいた。
やがてスマホにプリインストールされていた、『トックチューブ』というアプリで動画配信をはじめる。
機械音痴の彼女は知らなかった。
自分が日記がてらに配信している動画が、世界で10億人ものファンがいることを。
これは、異世界で羽根を伸ばすOLがおいしい料理を食べ、モンスターをなぎ倒し、そしてちょっぴりモテて……バズりまくるお話。
※現実世界と異世界を行き来する話ですが、異世界での恋愛がメインとなる予定ですので、『異世界〔恋愛〕』のジャンルにしてあります折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-09-13 07:05:15
48508文字
会話率:30%
コロナ禍で成長した企業について単純に並べてみた。
最終更新:2022-03-22 21:17:32
1600文字
会話率:0%
元新聞記者で出版社に勤める私(山沢)はうつ病により休職中だ。唯一の生き甲斐は離婚により母親に引き取られた娘との二週間に一度の面会。時代はちょうど昭和から平成に変わっていた。
山沢は自宅アパートで引き籠りの生活を送っていたが、編集を担当し
た作家の最上由春からしばらく匿ってくれと頼まれ受け入れる。由春は、山形の別荘で自殺に見せかけ殺害された経団連副会長で総合商社最上産業社長最上慶太郎の息子で、殺害現場にいた重要参考人となっていた。由春は「父親を殺してはいない」とは言うものの、警察に事情を話すことを頑なに拒否した。その事情とは最上家や最上産業が根底から覆るようなことだという。山沢は事件に関わるのを避けるためあえて事情を聞かなかった。
山沢が娘との面会の関係で仕事に復帰する必要に迫られて出社した日、由春は警察の訪問を受けて仕方なく事情聴取に応じた。聴取から戻った由春は、知り得る事情は話さなかったと言うも、昔いたフランスに逃げたいと弱音を吐く。
翌日も出社した山沢は東京地検特捜部への出頭を要請される。そこで、朝まで一緒に居た由春が行方をくらましたことを伝えら、由春が話した内容を聞かれた。由春は殺人事件だけでなく地検が捜査している大物政治家への違法献金事件にも深く関わっていた。山沢は由春の唯一の友人として検察と警察から捜査への協力を要請され、事情が分からないまま二つの事件に関わらざるを得なくなった。
意を決した山沢は、この事件に関わる事を決意し、自ら真相に迫っていく。
次第に明らかになるのは、戦後のドサクサで業績を伸ばした新興商社の闇、その商社との政権与党の大物政治家の関係、そして、時代と運命に翻弄されて踠き苦しむ人の悲しいサガだった。
昭和が終わり平成が始まる時期を舞台にした、ハードボイルド小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-19 11:34:00
80019文字
会話率:72%
相良総合商社の会長相良耀子とその養子の相良誠司は仕事場に向かう最中にぼろ雑巾状態の男性を拾う。その男は誠司が兄貴分と慕う竹ノ塚恭一郎の知人であるという。
その男を竹ノ塚家に連れて行くことで事態は知らぬ間に動いていき、誠司はなぜか麻薬密売
人として警察に連行される。
そして、もちろん彼を匿った竹ノ塚家が強襲されるのはいつもの事だ。
さて、竹ノ塚恭一郎は妊娠した妻を相良耀子に奪われての、新婚なのに独身生活が続いている身の上だ。
彼は耀子の大事な誠司を助け、妻である更紗との生活を鬼姑の耀子から許してもらえるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-11 07:37:04
125001文字
会話率:36%
舞台はこの地球のパラレルワールドの一つである世界。
超高密度で超高速度で、超高度に複合的・複層的に発達して展開し、定着している超高レベルのデータストリーム・ネットワークである、未来社会。
クライトン国際総合商社で営業係長として勤務する、アド
ル・エルク。
データストリーム・ネットワーク・メディアが、超大規模なバーチャル体感サバイバル宇宙空間艦対戦ゲーム大会を企画し、ネットメディアのバラエティ配信番組として開始する事となった。
そして、一般市民から各種戦闘艦の艦長役として募集する事になり、アドル・エルクはそれに応募して当選した。
男性艦長の場合、その艦のクルーは全員、その艦長が選抜した女性芸能人が配属され、女性艦長の場合、その艦のクルーは全員、その艦長が選抜した男性芸能人が配属される。
クルーの個室の内部は録画されないが、作戦行動中は勿論、それ以外の艦内の様子は総て録画され、編集されてリアルバラエティ番組として配信される。
アドル・エルクは軽巡宙戦闘艦の艦長となり、女性芸能人の中から彼の艦のクルーを選抜して配属させる。
彼の軽巡宙戦闘艦「ディファイアント」は、このバーチャル体感戦闘サバイバルゲームを、彼が選んだクルーと共に、どう戦い抜くのか?
この作品はアルファポリスに於いても連載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-04 16:37:38
210523文字
会話率:57%
日本で業界一位の大企業の社長令嬢である東山七瀬(とおやまななせ)との初対面は最悪だった。東山七瀬が行っていた悪質なイジメ現場を目撃してしまったからだ。一人の少女を複数人で囲って罵声やら水やらを浴びせていたのだ。俺はその少女を助けるついでに東
山七瀬に半分宣戦布告なようなことを言ってしまって、二人の関係は最低値。それなのに教室に入ってみれば東山七瀬はなんと同じクラスで一つ後ろの席だった。
助けた少女、花澤可憐(はなざわかれん)も日本一の総合商社の社長令嬢で、俺は彼女に一目惚れされてその日のうちに告白されてしまう。しかもその流れで車に乗せられて豪邸へと強制連行。
一般家庭から金持ち学校に迷い込んでしまった秀才と美しい令嬢二人とのヒューマンラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-11 13:45:32
206039文字
会話率:44%
中堅私立大学に通う岩崎竜二は、大学4年生になり就職活動に奔走していた。
サークルにも所属せず家と大学の往復をするだけの学生生活を送っていた岩崎は、面接で悉く落とされてしまっていた。
そんな岩崎は偶々合同説明会で一流総合商社の「六菱商事」の話
を聞き、エントリーする事にしたのだった。
記念受験のはずがトントン拍子に面接が進み、採用の内定が決まってしまう。
そんな時、実家の物置から大量の六菱商事の株券が見つかり、岩崎はある重大な事実を知るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-20 12:00:00
1251文字
会話率:12%
な〇う系を愛さない全ての人たちへ―― ※気に障ったらごめんなさいm(__)m
ラノベにもアニメ、ゲームにもほぼ無縁で生きてきた25歳の総合商社勤めのOL、志藤彩理は、神様の手違いで死亡。異世界に転生することになった。
お詫びに好きな世界で
なんでも望む力をもらえることになった彩理だったが、なにをどうすればいいのかさっぱり分からないので、とりあえず色々な異世界の様子を見学させてもらうことに。
ところがどの異世界にも、彩理にはさっぱり理解できないおかしな主人公たちがいて……
彩理は相棒となった神様と、色々な異世界を突っ込んでまわることになるのだった。
※各異世界の設定は完全に作者オリジナルですが、万が一似たような設定があった場合にはご連絡ください。前向きに善処します。
※重苦しい長編の合間に適当に書いてますので、推敲等ほとんとしてません。誤字脱字や痴拙な表現はある程度大目にみてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-30 17:02:45
4264文字
会話率:59%
総合商社の社員として変わらぬ毎日を送る主人公は、一部感覚接続型VR-RTS+MMOオンラインゲーム Call to Stormでここ数年恒例であったリア充星人殲滅イベントでゲーム内の仲間と忘年会を兼ねたクリスマスを過ごしていた時に、全身に激
しい痛みを感じて意識を失った。主人公が意識を取り戻したのは、自室でもなく、Call to Stormのゲーム内の世界でもなく、自然豊かな湖畔の草原にある舗装されていない道の上だった。ゲーム内キャラクターのレイラ・ランバートンとして見知らぬ世界に放り出された主人公は、Call to Stormの自キャラの能力と機能を使い、その世界で出会った人々との交流を通じて様々なトラブルに巻き込まれては破壊を振りまき、不安に苛まれながらも自由な人生を歩んでいくのであった。
*全編を通じてお色気、性的要素はほぼ皆無です。ご了承下さい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-26 14:05:17
497904文字
会話率:31%
舞台はこの地球のパラレルワールドの一つである世界。
超高密度で超高速度で、超高度に複合的・複層的に発達して展開し、定着している超高レベルのデータストリーム・ネットワークである、未来社会。
総合商社で営業係長として勤務する、アドル・エル
ク。
データストリーム・ネットワーク・メディアが、超大規模なバーチャル体感サバイバル宇宙空間艦対戦ゲーム大会を企画し、ネットメディアのバラエティー配信番組として開始するとした。
そして、一般市民から各種戦闘艦の艦長役として募集する事になり、アドル・エルクはそれに応募して当選した。
男性艦長の場合、その艦のクルーは全員、その艦長が選抜した女性芸能人が配属され、女性艦長の場合、その艦のクルーは全員、その艦長が選抜した男性芸能人が配属される。
クルーの個室の中は録画されないが、作戦行動中は勿論、それ以外の艦内は総て録画され、編集されてバラエティー番組の中で放映される。
アドル・エルクは軽巡洋艦の艦長となり、女性芸能人の中から彼の艦のクルーを選抜して配属させる。
彼の軽巡洋艦『ディファイアント』は、このバーチャル体感戦闘サバイバルゲームを、彼が選んだクルーと共に、どう戦い抜くのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-18 20:18:51
66820文字
会話率:49%
1981年イラン・イラク戦争のさ中、イランのイスラム政権が人質だった米国大使館員を解放。日米欧の対イラン経済制裁が解除され、同時に貿易が再開された。日本企業がこの機会を見逃すはずもなく、各社は大挙して出張員を派遣した。総合商社紅忠も全社で2
0名の営業マンをテヘランに派遣した。そのメンバーの一人で繊維担当の長嶋出張員はバザールで販売活動をしたが、期待に反して苦戦。巻き返しを図るべくオナキ公団の超大型入札案件に最後の望みを託した。だが、紅忠にはオナキと成約実績がない。今更取り組んでも成果を上げることが出来るのか。悩んだ末、実績があり本命の代理店イルロジ社にアポイントを申し込んだところ、意外にも提携の可能性が出てきた。問題はオナキ向けビジネスにつきものの『独特な取引慣行』だった。なんと契約金額の10%もの賄賂が必要だった。イルロジの強硬な主張に従い、長嶋は膨大な裏金作りを約束した。また、その過程で功を焦り、イルロジの最大の競争相手であるヤヒモナ社と両天秤に掛けてしまった。最終的に長嶋はヤヒモナ経由で受注に成功したがイルロジの恨みを買ってしまった。待望の契約書入手直後、長嶋は拉致された。首謀者はイルロジか、それともその先のフィクサーか不明だったが、死と隣り合わせの脅しにかかり、長嶋は必死の逃避行を余儀なくされた。一方、紅忠本社は賄賂を使う、所謂ダーティビジネスとは一線を画すことを宣言、上司のサポートも得られなくなった。孤立した長嶋は精神的にも追い詰められた。安全面も引き続き危機にさらされている。紅忠テヘラン支店の小菅支店長は長嶋の苦境を察し、河本にサポートするように依頼した。当初、長嶋は同じ繊維部門からの出張者で同世代の河本に頼るのを逡巡していた。しかし、攻撃の手は狭まり窮地に立たされた長嶋は遂に河本に助けを求めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-14 19:33:21
101288文字
会話率:54%
日華事変中、国際都市・上海を舞台として日本と中国の間で繰り広げられた特務工作戦を、日中双方の史料をもとにして概ね史実に沿って描きます。
まず舞台となる「魔都」上海ですが、日本軍が占領したのは中国が管轄している地域に限られます。というの
も、市街中心地は、英国はじめ列強が支配している「共同租界」と、フランスが支配する「仏租界」であり、当時日本軍は占領することができませんでした。
上海租界は世界各国の利権が複雑に入り組む東亜経済の中心地であり、多くの中国政客もここに住んではいますが、情勢が複雑なだけに抜け穴も多く、実際の治安は幇会と呼ばれるヤクザが担い、各国のスパイ組織が深く根を張る、謀略と犯罪の総合商社でもありました。まさに魔都ですね。
戦争というものは最終的に政略によって決着をつけなければなりませんが、接触するのに便利な地がこの上海なら、それを阻止しようとするスパイ組織が最も活動しやすい場所も、この魔都でした。隣とは言え、外国人が下手に触ると火傷しそうですね(まあしたわけですが)、怖いですね。
この上海を舞台に、日本陸軍参謀本部の特務機関、上海憲兵隊、日本の傀儡・汪兆銘政権の特務機関「76号」、蒋介石政権の特務機関「軍統」「中統」や、幇会が入り乱れて活躍します。
当時の蒋介石政権の特務機関はプーチンもドン引きさせるレベルのやんちゃぶりで、日本側も元蒋介石側特務機関から人材を得て対抗し、この双方による暗殺、爆弾テロ、新聞社襲撃、美人局、拉致監禁、人質殺害……なんでもありの「特工戦」が、大都会上海を縦横無尽に荒らし回りながら繰り広げられます。
「スパイもの」ではありますが、なにせ「なんでもあり」な世界なため、殴り込みをかけたりもするので、全体的な雰囲気としては「007」や「陸軍中野学校」というよりも、「仁義なき戦い」に近いです。ひっそり忍んでクールに消す、というよりも、「おどれら、戴笠(蒋介石政権特務機関「軍統」の責任者)ゆうたらちびりやがって。あいつらの風下に立ってよ、せんずりかいて仁義で首くくっとれ言うんか、おう?中国に政府は二つも要りやせんのじゃ」という感覚ですね。
経済戦争も言論戦も、「論理」ではなく「物理」で戦う、「仁義なき戦争」がテーマとなっております。
https://youtu.be/mLd9YrZgziA
(イメージビデオ)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-13 19:30:36
5798文字
会話率:34%
幼い頃、主人公・若葉ちえりの近所へ引っ越してきた瑞貴と真琴の兄妹。憧れの大きな白い家に住む、優しくてカッコイイ兄の瑞貴はまさにちえりの理想の王子様だった。
ずっと一緒だと疑わなかった幼少期。しかしそれから数十年後、歳を重ねて大人になっ
た三人は別々の道を歩んでいた――。
アルバイトや契約社員として働きながら何となく生きてきた彼氏なしの若葉ちえりは二十九歳となり、ようやく焦り始める。
そして疾しい気持ちいっぱいで上京し、知識もないまま面接を受けた大都会の大手総合商社・フェニックスで大失態を犯してしまう。人生終わった!と、すっかり気落ちしたちえりの前に現れたのは、なんと桜田瑞貴だった!
再会からふたたび動き出した瑞貴への想いを実感するちえりの前に、憎まれ口を叩きながらも手を差し出してくれる謎の新人・鳥居隼人が現れる。やがて顔を合せれば喧嘩ばかりだった二人が急接近し、苛立ちを募らせる瑞貴へ心配をかけまいとするちえりは嘘をついてしまい――!?
桜田瑞貴「お前……っこの手どかせよ!」
鳥居隼人「お前さ、"瑞貴センパイに嘘ついた"って罪悪感もってるみてぇだけど……」
若葉ちえり「……うん?」
鳥居隼人「"俺と秘密をもった"って置き換えてみろよ」
一体ふたりともどうしちゃったの――っ!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-20 23:56:31
13800文字
会話率:42%
失業中の田島真司がハローワークで紹介された総合商社を尋ねていくと、そこにいた美しき面接官アイリーンはどう見てもエルフ。アイリーンを上司として異世界の小さな支店の店長として派遣され、毎日次元移転装置で支店へ勤務する毎日が始まった。
支店での仕
事は地球からの物資を高く売り、現地で価値ある物資を安く買い集めて利益を上げること。
現地雇用のケモミミの従業員をモフモフしながら、今日もせっせと稼ぎましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-12 10:09:46
51488文字
会話率:39%