夷隅郡御宿町に住む阿泉六夏(12歳)は、ある時、祖父の文斗に、阿泉家の先祖の秘密を書き継いできたという手記『阿泉家の歴史と賦霊の力について』を手渡される。その手記に記されていたのは、次のようなことであった。
《日の本と出雲、そして夷隅。
一見、なんの関連性もなさそうなこれら三つの地点を結んでできる二次元形状は、「阿泉三角形」と呼ばれ、阿泉家の先祖の代から語り継がれている。
この阿泉三角形とは何か? 言い伝えによると、この日本列島には、国造りの神オオクニヌシの化身である、巨大魚が眠っているのだとされる。日本列島がどこか魚のような形をしているように見えるのは、まさにその巨大魚そのものが象られているからであり、巨大魚の寝姿なのである。文字通り、そのオオクニヌシの眠りの上に、われわれ日本という島国は形成されているというわけだ。
このオオクニヌシの深い眠りを妨げぬよう、実は、日本列島そのものに巨大な結界が張り巡らされていて、阿泉三角形とはその結界の意なのである。結界を作る三つの地、それが日ノ本、出雲、夷隅である。これらの地に共通するものとは何か?
それは日本列島の「古の種族」が大いに関わる地ということである。》
祖父の手記は600ページにわたる膨大なものであった。その手記を読むことで、六夏は阿泉家の秘密に近付いていく。同時に、六夏自身に宿る不可思議な力も自覚するようになるが、それによって、これまで平穏に送ってきたはずの学校生活で、同級生らとのすれ違いが起こるのだが、それはやがて、大人たちを震撼させるような事件を起こすようになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-24 01:05:37
9415文字
会話率:26%
斎宮女御が重明親王の娘だとつい最近まで知りませんでした。びっくりです。斎宮女御は三十六歌仙のおひとりで、伊勢の斎宮から戻られて女御として村上天皇に寵愛された方。父親の重明親王は、源博雅の叔父さんです。勝手にひょうきんな極楽とんぼ認定してまし
た。ごめんなさい!ということで、重明親王に主人公になっていただき、娘大好きパパな姿をさらけ出していただきました。もちろん、博雅も晴明も出演してもらってます。
公式企画テーマ「食事」は食材として日本古来のチーズに登場してもらっています。ただ、形状がどのようなものであったか、文献資料がない様子。ということで、カッテージチーズが蘇として、それを熟成させたのが醍醐なのだから、カマンベールやブリーみたいだろうと、勝手に決めました。どうかご了承ください。日本酒と結構合うんですよ~
舞台設定は938年9月の京都。重明32歳、博雅20歳、晴明17歳。
この3人が出てくる作品を過去に書いているのですが、本作とは切り離してください。こちらのほうが史実に添っています。
* 斎宮女御のように才能に溢れていなくても、親不孝でも孫を産めなくても、オバチャンになっても変わらず愛してくれている実父に感謝の気持ちを込めて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-12 22:00:00
8634文字
会話率:34%
現実世界において極平凡な男の伊藤琢磨45歳は、気が付けば既に親兄弟も無く、この年に成るまで彼女もいない冴えない男だった。突然の会社倒産によって仕事も無くなってしまう。失意の中で出会った神の使徒によって、この世界が危機に瀕している事を知らされ
、現実世界では役に立たない魔力が自分に有る事を知らされる。魔力によって魔法少女(幼女)に成ることを勧誘され、うやむやのうちに魔法少女となる。魂の形状と異世界人との相性から魔法少女の姿は幼女であったため、遠距離からの狙撃を攻撃手段として選んだ。山に籠ったトレーニングで驚異的な狙撃能力を身に付け、先輩魔法少女三人組に協力して異世界からの侵略者が支配する集団を殲滅していく。捕らえられ非人道的で執拗な拷問と暴行を受けた元魔法少女を殺害される寸前に救出する。警察や行政組織に浸透し宗教を使っての支配を水面下で進めてくる敵を避けるために、元魔法少女20歳(女性)を自分のアパートにかくまい、いつしか彼女と愛が芽生え、彼女に偽の身分を作った上で結婚する。もう一人別の捕らえられた元魔法少女救出作戦中に、敵の首領と戦闘に成り死亡するが、魂の形状が一致する異世界幼女に転生し、侵略者の真の元凶である魔王討伐を神から依頼され無限の魔力と神が使う魔法を手に入れる。転生後の世界で魔王の悪逆非道に怒り、核戦争寸前の時代からICBMを召喚し魔王の本拠地に核攻撃を実行する。魔王とその一統を完全に殲滅する事に成功するが、数千キロも離れた地点の出来事の為そのことに気が付かずに、今日も魔王の脅威に備えるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-06 16:14:31
119661文字
会話率:21%
夜道で出会った宇宙人と地球の大学生が同居して、やたらと接吻する話。
地球外生命体×ぼっち大学生 のイメージ。
地球外生命体は基本的には人間のような姿をしていますが、時々スライムのようなどろどろした形状になります。苦手な方はご注意ください。
最終更新:2023-06-15 17:00:00
22110文字
会話率:51%
魔術と並んで科学が進歩した世界。
肉体と機械を融合させるサイボーグのように、魔術と科学を融合させて人々は栄華を極めていた。
しかしそのような技術は得てして戦いに利用されるもの。
空飛ぶ箒という魔術の産物と、火薬の燃焼にて弾丸を飛ばす
科学の産物の銃。
その2つを組み合わせた新たな武器を、人々はその独特の形状からブルームハンドルと呼んだ──
これはブルームハンドルを握り締めて恐怖に立ち向かう女傭兵サラと、彼女を救いたいと願う記憶消失の女性ネウマの2人が過去を振り払う物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-20 21:11:08
107863文字
会話率:52%
雷の異能を授かった神月紫狼《こうづきしろう》はバウンティハンターである。素顔を仮面で隠し、陽気な態度でジョークを飛ばし、危なげなく戦闘をこなし、配信を見ているリスナーにファンサをかまし、最後には賞金首を捕まえる。チャンネル登録数は配信系賞金
稼ぎとしては中々健闘しているほうな、微妙な立ち位置。そんな日常をVTウルフという名義で送っていたある日、紫狼はひょんなことから未知の金属を手に入れる。それは流動的であり形状も自由自在、一度硬化すればどんな衝撃でも壊れない。しかも雷で形状制御ができる謎金属だった。これを身に纏えば無敵のスーツが作り出せる。試行錯誤の末、完成したスーツを身に纏い、撮影ドローンの前に立ったとき紫狼は他に類を見ないバズり方をしてあっという間に人気配信者となるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-29 21:09:01
11342文字
会話率:55%
溶鉱炉の話は深いです。本作は、溶鉱炉が、光が量子であって、量子力学の誕生のきっかけとなった場所、さらには、光の量子力学から導かれる光スペクトルから、温度を逆算できるお話です。
溶鉱炉の本職は、製鉄です。そちらには触れません。
最終更新:2022-12-13 15:00:00
510文字
会話率:0%
2028年。フルダイブ型VRゲームが普及した世の中でARゲームを続けている人間がいた。
AR闘技場。AR機器を装着しコロッセオのような円形状の空間でモンスターと闘うゲーム。
ランキング上位を目指すわけでもなく、ただひたすらに毎日ゴブリン一匹
を倒して3年近く。
1000匹目のゴブリンを倒したところでストップがかけられてしまった。
青年はやっと上をめざす、のか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-10 01:08:11
1769文字
会話率:8%
形状記憶物質の体でてきた完璧な生物が書いた記録です。
pixivにも投稿しています。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18385091
最終更新:2022-09-23 08:38:17
10212文字
会話率:0%
黄色くて、すっぱいレモン。
あの独特の形状には、秘密があって⁈
最終更新:2022-09-01 07:00:00
572文字
会話率:0%
もちろん、メガネをかけているわけではないが。
なぜかトンボは、メガネキャラ。
色彩や形状も、さまざまなのに。
そちらのイメージばかりが先行してしまうのが、彼らの抱えた悩みだったり?
最終更新:2022-05-08 03:48:24
338文字
会話率:0%
【不定期連載】
その力は誰がためにある? 王道系スーパーロボットSFファンタジー
突如としてとある世界に現れた、古代の超兵器『神機』。
文字通り、神の如き破壊力と無限とも思える英知を備えたそれらは、瞬く間にその世界の有りようを、力なき者
は抵抗することさえ許されず、蹂躙されるしかないものに変えてしまった。
これはそんな世界で出会った、『聖女』の少女と生ける伝説の傭兵の物語である。
用語
『神機』
世界各地に残る遺跡から発見された、人型あるいはそれに近い形状の超古代兵器。それに搭載されたコンピューターは、世界の文明の進化をたった1年で数世紀分早めたといわれる。
機体にはいくつか種類があり、主にバランスがとれた性能の1型、機動力に優れるが軽武装で装甲も薄い2型、重武装・重装甲だが機動性の悪い3型の3種類がある。
『レプリカ』
『神機』の部品を製造する技術を一部使用した戦車。ただし、『神機』とは違って人型ですらなく、その上、ほぼ全ての性能がそれと比べて大きく劣る。
【『聖女』】
『神機』出現以前から世界中に存在する、傷の治癒、魔を払う、人々の悩みが言わずとも伝わる、という三つの特殊能力をもつ女性。『世界教』において信仰の対象にされている。
【『世界教』】
作中の全世界において、普遍的に信仰されている多神教の宗教。
【古代文字】
作中の古代文明において使用されていた、象形文字に近い文字。
※この作品はフィクションであり、また犯罪を助長する意図はありません。
※R-15程度のグロテスク・性描写があります。
※無断転載お断り
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/1177354054882340963折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-25 20:00:00
278050文字
会話率:51%
リサイクルショップで手に入れた古いラジオ
格安なのとレトロな形状が気にいって購入するが、ラジオから流れてきたのは死者の声だった。
最終更新:2022-07-09 11:32:48
1395文字
会話率:25%
☆世界観
①『SAGASAGA』と呼ばれるメタバース(仮想現実世界)が存在する世界。
SAGASAGAでは「交響巧姫シンフォニシア グーラ」と呼ばれるアイドル育成ゲームが流行っている。
②”グーラ”と呼ばれる球体関節人形プログラムでプレイ
ヤーは各々のアイドルグーラを作成し、それを活動をさせて人気を競っている。常時、ランキング制。
プレイヤー各々にサポートアシスタント(案内役のような小動物系マスコット)が付く。
③SAGASAGA内でのプレイヤーの姿(アバター)は現実世界と同じ姿。
④現実世界では小型の人形(もしくはカードの形状)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 14:20:31
1872文字
会話率:78%
僕らが通っていた高校の裏山にある、「牧場」と呼ばれていた場所。ある日、そこを「心霊スポット探索」していた友人が、青い顔をして奇妙なことを言う。「シヴァ神っぽい形状のヤツがいる」と。「まじか!」と、よくわからないままに、とにかく僕はカメラを持
って出かけた。
そこには、、、。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-26 22:14:36
2613文字
会話率:11%
七月に降る七色の雪、それは死を運ぶ雪。
高校二年生の壱と萌花は、交際を始めて三ヶ月。
七月のとある日曜日、二人は、近所の川辺にキャンプデートに来た。
すると突然、萌花の周囲だけに季節外れの雪が降り落ちる。
雪の形状は、砂のようにサラサラと
していて、七色に光りキレイ。
怯える萌花に「神様からのプレゼント、吉現象」と壱が言う。
だが、その日を境にして萌花の体調は悪くなり、休学するが日を追うごとに悪化。
壱は原因を調べて行くうちに『雪姫』と言う存在に辿り着く・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-21 21:00:00
30323文字
会話率:36%
あなたはUFOを実際に見たことはありますか? 私は、いつか見てみたいとどこかで願っていても、一度も目撃したことはありません。ですので、UFOと言えば、某レトロゲームのミステリーな宇宙船が一番なじみ深いです。
本作は、おてがるSFパニック
を目指して書きました。
※二人称小説で、変態的な描写がメインのため、ご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-17 01:21:46
2840文字
会話率:14%
須藤淳一は都内の海洋生物研究所に勤めている。
八月のある日、研究所の先輩、片平から新種の微生物を発見したと告げられる。その微生物の形状はヤコウチュウというプランクトンに酷似しているが、異様なものだった。
その日を境に、奇妙な事件が須藤
の周りで起こり始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-17 21:00:00
107607文字
会話率:34%
人類の歴史を塗り替えるほどの大発見である、形状記憶超合金「ヘリクゼル」。人類に無限の進化を与えるといわれる代物である。宇宙へ進出した人類の前に突如として現れた異星人。彼らは、ある人物を差し出すように要求する。その人物こそ、主人公の|一月一日
《ねんが》|一基《いつき》であった。一月一日は、世界企業「フラメタックス」の協力の元、ヘリクゼルで出来たロボットに乗り込む。そして異星人との戦いに身を投じていくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-03 22:47:29
89131文字
会話率:37%
火事に遭遇した松吉は、取り残された子猫を助けようと奮闘する。
※古希(こき):七十歳
※四方山話(よもやまばなし): 種々雑多な話。 世間話。 雑談。
※鳶口(とびくち):長さ1.5m~2mほどの木製の棒の先に、鳥のくちばしのような形状を
した鉄製の鉤(かぎ)が付いた道具。木材を引っかけて運搬したり、木造家屋を解体したりするために用いられる。
※丸髷(まるまげ):結婚した婦人が結う、日本髪の型。頭上に楕円(だえん)形の、やや平たい髷(まげ)をつけたもの。
※旧暦の春は一月~三月。
※欣喜雀躍(きんきじゃくやく):大喜びで、小躍りすること。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-26 10:12:16
2463文字
会話率:43%
広大な大森林に、耳が葉のような形状をした「森葉族」と呼ばれる種族の集落が点在していた。主に狩猟採集で生活している彼らにとって、一人前に狩りをこなせるようになることが立派な大人と認められる条件である。
しかし森の南側に位置する集落には、大人の
文句など意に介さず植物を追い回す少年がいた。
その幼なじみである少女、サイ・レンは、そんな彼を追いかける。今日も、明日も――故郷を捨ててさえ。
短編の予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-17 00:14:50
35171文字
会話率:14%