一ノ瀬一二三(いちのせ ひふみ)はフリーのライターだ。
取材対象は怪談、都市伝説、奇妙な事件。どんなに不可解な話でも、彼にとっては「興味深いネタ」にすぎない。
彼にはひとつ、不思議な力がある。
――写真の中に入ることができるのだ。
しかし
、それがどういう理屈で起こるのか、なぜ自分だけに起こるのか、一二三自身にもわからない。
写真の中の世界は静かで、時に歪んでいる。
本来いるはずのない者たちが蠢いていることもある。
そして時折、そこに足を踏み入れたことで現実の世界に「何か」を持ち帰ってしまうことも……。
だが、一二三は考える。
「どれだけ異常な現象でも、理屈を突き詰めれば理解できるはずだ」と。
「この世に説明のつかないものなんて、きっとない」と。
そうして彼は今日も取材に向かう。
影のない女、消せない落書き、異能の子、透明な魚、8番目の曜日――。
それらの裏に隠された真実を、カメラのレンズ越しに探るために。
だが彼の知らぬところで、世界の歪みは広がっている。
写真の中で見たものは、果たして現実と無関係なのか?
彼が足を踏み入れることで、何かが目覚めてしまったのではないか?
怪異に魅入られた者の末路を、彼はまだ知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 07:00:00
181828文字
会話率:20%
系外惑星探査機KX-347は、2091年プロキシマ・ケンタウリのプラズマ・フレアに巻き込まれ消息を絶った。それが2136年になって、PING信号を送ってきたのだ。その後月面光子アンテナを通してレーザー・パルス通信に切り替えたKX-347は、
データーを次々に送ってくる。地球由来のものでないデータを解読したのは、それまで学会から締め出されいたアリーナ・カヴェツキ博士だった。彼女はKX-347が地球の大気圏に入って燃え尽きる直前に送信してきた極度に圧縮されたデータの解析に成功する。このデータは、その後人類を二分する影響を及ぼすものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 22:20:17
18603文字
会話率:31%
1,000文字に満たないショートショートです。
誰にでもある気分がすぐれない日。
前向きに気持ちを切り替えたいけど、なかなか思うように簡単には気分って切り替えできないですよね?
そんな時に読んでいただきたい作品です。
最終更新:2025-05-06 10:57:16
972文字
会話率:7%
フレンズ・テクノロジー社が提供する、ショッピング×アミューズメント×サーカスがテーマの次世代型ショッピングモール「サーカス・フレンズモール」
そこでは日々動物ロボットによるサーカスショーが行われ、西多摩地域の山中に位置するにも関わらず、休日
は家族連れや若者で賑わっている。
ゴールデンウィークを利用し、そこに遊びにきた父の羽山直樹、母の舞、長女の奈美、次女の翠、次男の圭吾、そして留守番をしている長男の隆太からなる6人家族の羽山一家。
楽しくて幸せな1日を送れる…と思いきや、動物ロボット達が店内の客を虐殺する大事件に巻き込まれ、家族がバラバラになってしまった。
整備主任の御池蓮に救出された直樹は暴走したロボットを倒し、巻き込まれた人々を、そして家族を救うために立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 02:42:22
4138文字
会話率:52%
新しいカメラが次から次へと開発されているけれども、高くて買えないと思うことが多いです。
実は、自分が必要とする性能を見極めることが肝心です。
最終更新:2025-04-19 13:19:39
39671文字
会話率:0%
腕利きのビデオカメラマンである主人公、**斉藤 悠馬(さいとう ゆうま)**と、若き才能を持つ先輩カメラマン、**小林 光一(こばやし こういち)**は、秘境の祭りの撮影中に異世界へと飛ばされてしまった。そこは、見慣れない動植物が生息し、魔
法が存在する世界。幸いにも人々とは言葉が通じたものの、元の世界への帰還の手がかりは全く見つからない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 19:00:00
5418文字
会話率:46%
「帰り道だけは、まだ、一緒だった」
現役女子高生アイドルとそのクラスメイトのお話。
最終更新:2025-04-17 13:23:26
1056文字
会話率:52%
風のように現れて、風のように去っていった烏天狗。
彼女が残したのは、一枚の写真と、届かなかった新聞だった。
写真は光を写す。
でも、いつしか“想い”も写っていた。
言葉にできない感情が、レンズの先で重なっていく。
不器用な青年と、騒がし
く優しい天狗の、
記憶と別れの物語。
シャッターの“向こう”に写っていたのは、
“いなくなった彼女”と、“初めて誰かを撮りたいと思った自分”だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 11:36:11
5168文字
会話率:42%
佑という主人公が、コンタクトレンズを使う事により、様々な分野に入り込んでいく。その中で佑が、どの様な成長をしていくのかを描写したものです。
最終更新:2025-03-21 20:11:21
29831文字
会話率:0%
主人公の彼氏は、SNSの写真共有サイトで「プロ並みの撮影をすること」で有名な高校生。しかし三年間一緒に過ごす中で、主人公は彼氏に二つの不満が生まれていた。
一つ、かなり寡黙なこと。
二つ、絶対に主人公を被写体にしないこと。
彼女失格だと
落ち込む主人公。そんな時、彼氏が急に「山へ行こう」と言い出して…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 00:11:17
5247文字
会話率:35%
中学2年のクリスマスの日に幼馴染が事故に遭ってしまう。
待ち合わせに自分が遅れたせいだと罪悪感に押しつぶされた主人公の瞳に映る世界は色を失ってしまう。
どれだけ後悔しても時間は戻らず、周りの人達は時間が経つと共にどんどん先へと進んでいく。
主人公は幼馴染の趣味だったカメラを手に取り、レンズを通して幼馴染と同じものを見たいと願う。
色を失った主人公は事故から1年間どれだけ足掻いても幼馴染と同じ景色を見ることはできなかったが、高校入学をきっかけに出会う人達と関わることで世界は少しずつ色を取り戻していく。
主人公は色を取り戻して幼馴染と同じものが見られるようになるのか、それともレンズを通して新しい景色を見ることができるのか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 21:00:00
37363文字
会話率:63%
旧題『山野太一の、勘違いと愚痴と、それから……』
個人主催 : 第一回いっくん大賞 キャラクター部門受賞作
ーー毎週月曜12時更新ーー(たまに更新を忘れます許してください)
山野太一は小中を過ごした土地に別れを告げ、とある地方都市の
進学校へ入学する。
太一にとって都合の悪いことに、その学校は部活動が強制され、必ず一つの部活に所属することが義務付けられていた。中学生時代のイザコザから、人のいない部活を選び、入部を決める太一。
その部活の名は「発掘部」。
いったい何をする部活なのかは分からずに、何の気なしに入部届けを出しに部室へ赴くと、そこには気を失うほど綺麗な先輩がいた。
その先輩は部室の下に穴を堀り秘密基地を作り、バニースーツで誘惑してきたり…?
そんな事をして過ごしていると、独り暮らしの家の戸を叩く音。魚眼レンズを除いてみれば、ロリ巨乳の姿がそこにはあった。
明らかに違法な容姿の先輩に、胃袋と通帳と、もしかしたら貞操と、そんなあれこれを握られながら、始まる同棲生活。
まさかの二重苦に見回れた太一。しかし、二度ある、いや、二つあることは三つ目もある。
「俺に出来ることなんて、誰にでも出来る」そう嘯く太一に、迫る魔の手。
その正体は、世界を揺るがす最高峰の頭脳を持った兄だった。
「お前は俺以上の天才だ」
と言う、兄の言葉に耳も貸さず、
「兄さんの尻拭いくらいはする」などと言う太一。
人は、どこまで自分のことを卑下できるのか。真価を発揮し続ける天才は孤高で、しかしいつまでもシリアスはやってこない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 23:51:12
736905文字
会話率:36%
高校生活を送りながら、友人との距離感に悩む草牧三葉。どこか冷めた目で周囲を見ていた彼女は、人間関係が次第に希薄になっていくことに不安を抱えながら、日々の中で埋められない空虚感を感じていた。そんな三葉の前に、同じ部活の先輩、貴則(通称:キノ)
が現れる。彼はいつも明るく、周囲と自然に関わっていく存在だが、三葉の心にはなぜか届かない部分があった。しかし、何気ない会話から次第に打ち解け、三葉は彼に悩みを打ち明けるようになる。
キノはただ聞くことに徹しながら、時折、写真のように一瞬を切り取ることで「普通」の日常の中にも意味があると教えてくれる。その言葉に心を動かされ、三葉は次第に自分の気持ちに向き合い、変化し始める。写真を通して見つめなおす自分の歩みが、三葉にとって新たな気づきを与え、心の中で色づき始めた感情が、どこかで特別に輝き始める。
そんな日常の中で、三葉はあたり前の日々にこそ価値があると気づき、やがて心を開いて新たな一歩を踏み出すことができるようになる。そして、いつの間にか、彼女の中にある優しさと一歩踏み出す勇気を見つけた彼女は、愛と友情という形で、新たな人間関係を築いていく。
「普通の中に潜む輝き」と「気づく勇気」を描いた青春ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-19 06:48:10
8870文字
会話率:50%
どこにでもいるただの女子高生である私。そんな私には好きな人がいる。その人とは学校のクラスが同じで、最初は全く話さなかったしただのクラスメイトって感じだったけど、私の中でのその人に対しての認識がぐるりと大きく変わったのは隣の席になったのがき
っかけだった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-17 00:17:49
2993文字
会話率:48%
街は、無数の言葉で溢れている――。
写真家志望の椎名楓が捉えるレンズの向こうには、都市の何気ない詩情が潜んでいた。古びた喫茶店で出会った葉月深月は、その風景を言葉に変える不思議な少女。二人は街角に隠された「言葉」を探す旅を始める。
けれど、思いがけない別れが訪れる。東京と地方、離れ離れになった二人を繋ぐのは、写真と詩、そして確かな想い。距離は、かえって二人の絆を深めていく。
「私たちには、言葉があるから」
都市の喧騒の中で紡がれる、新しい恋の形。写真と詩が織りなす現代の百合小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 12:00:00
11158文字
会話率:51%
冷たい冬の夜空は星がきれい。
最終更新:2025-01-02 07:00:00
484文字
会話率:0%
あたしはあたしだけど、あたしがてら、つきあってやらなくもない。
最終更新:2024-06-13 07:00:00
237文字
会話率:0%
メガネの魅力について、400文字でまとめたレポートです。
最終更新:2023-08-27 11:41:16
400文字
会話率:0%
俺の高校には本物のアイドルがいる。
夜明けのアイドルなんて呼ばれている、今、人気上昇中のアイドル様だ。
廃校の危機で芸能クラスが新設された高校で、唯一の本物。
昼休みに校庭で行われているライブに熱狂する級友たち。その気持ちはわから
ないでもないけど、アイドルに興味のない俺からすると、彼らの応援は騒音以外のなにものでもなかった。
だから、静かな場所を求めて校舎裏に来たのだけど、すでに人がいた。
同級生。
大きいレンズの眼鏡をかけて、三つ編みをした地味な見た目の女の子だ。
悩んだけど、ここ以上に落ち着ける場所を思いつかなくって。
校舎裏唯一のベンチに座る彼女に、隣に座っていいかって声をかけると、お弁当をひっくり返しそうなぐらいあたふた。話し方もおどおどしていて、人馴れしていない小動物を思わせた。
そんな彼女にどうにか許可をもらってお昼を食べていると、おずおずと尋ねられる。アイドルに興味はないのか、って。ない、って答えて、それで終わり。
そう思ったけど、彼女はおもむろに眼鏡を外して、
「興味、……ない……?」
夜明けのアイドルと称される、宇宙一かわいい双子の姉にも負けない"素顔"を見せてきた。
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『芸能クラスに人気アイドルの双子がいるひとりぼっちな同級生は、俺にだけ姉に負けない素顔を見せてくる。』
個人電子書籍準備中!
https://nanayonovel.wixsite.com/book-1/hitori1
※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』にて公開しております※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 08:10:00
144880文字
会話率:27%
天才発明家、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
自作の怪しい実験装置が暴走し、目が覚めたらなんと現代日本の女子高生「宮原カオリ」になっていた!
黒板、スマホ、3Dプリンター、果ては量子制御技術――15世紀イタリアの知識では想像もできない超文明が詰ま
った世界に大興奮。
ならばこの奇跡的環境を活用して、新発明してみようじゃないか!
スチームパンク風の改造自転車に、量子結晶レンズを組み込んだ異形のガジェット、そして学園祭では、文化祭の熱気と電磁波を利用して時空の裂け目を安定化!? そんなSF(少しだけ不思議な)現象にクラスメイト達は大混乱!
この時空歪曲は、ダ・ヴィンチを元の時代に戻す手がかりなのか、それとも更なる未知の世界への扉なのか――?
青春と発明、量子回路と歴史的天才性、そしてJK生活をカオスに楽しむ、転生学園SFコメディ、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 19:36:00
4973文字
会話率:24%
とある事件をきっかけにネガティブで卑屈な性格に豹変してしまった高校生、豊はある日道で青みがかった綺麗なレンズのメガネを見つける。そのメガネはかけた瞬間に綺麗な青空色が視界一面に広がり、思ってもないような明るい言葉が次々と浮かんでくるメガネだ
った。豊はこのメガネを一度は捨てようとするが...? そもそもなぜそんなメガネが豊の前に現れたのか?このメガネを手にした豊にはどんな結末が待ち受けているのだろうか? 1つのレンズを通した淡い物語が今始まる___。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 11:29:20
4753文字
会話率:20%
広告会社で働く辻村大介は、職場での人間関係に悩む日々を送っていた。ある夜、彼は偶然出会った不思議な店「サジタリウス未来商会」で、他人の視点を体験できる魔法のレンズを手に入れる。それを通じて同僚や上司、部下が自分をどう見ているかを知り、衝撃を
受けるが、それをきっかけに自分の行動を見直し始める。人間関係に悩む人にこそ読んでほしい、温かく心に響く物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-07 06:10:00
1863文字
会話率:41%