サブカルの聖地、下北沢で劇団員となったスメラギ。
しかし次々と団員達が不思議な死に方をする。
スメラギは生き残り謎を解くことが出来るのか?
最終更新:2025-07-25 16:09:11
2504文字
会話率:0%
とある住宅地で1人の女の子の行方がわからなくなった。
その女の子は愛ちゃんといい、町内会の人達からも可愛がられていた。
そんな愛ちゃんが行方不明となり
町内会の人達は愛ちゃんを探す為に集まるが…
最終更新:2025-07-25 15:56:09
59558文字
会話率:44%
人間が海に捨てたものがあった。
実験、ゴミ、暴力、感情。
その全てが海の奥深くで、
一つの怪物を作った。
意識も名もなく押し付けられたその存在は
一人の少女に助けられた。
海を愛する、小さくて強い少女。
初めて受け
た手つき。 初めて知った暖かさ。
しかし、海は静かに崩れ始めた。
捨てられた実験廃棄物が怪物に進化し、
利己心と恐怖は再び海を封鎖しようとする。
「あの子が愛した海を、
今度は私が守る番だ」
海で生まれた少年は、
愛を通じて人間を学ぶ。
そして怪物として生まれた自分を否定しないまま、
人間として生きようとする戦いを始める。
これは、
捨てられた存在が '愛'を通じて
自らの名前を作っていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 15:10:00
23850文字
会話率:19%
ある学校で起きたいじめから事件にまで発展してしまったお話。
あなたに親友はいますか?
お互いに親友だと思ってますか?
確かめたことはありますか?
いじめられた経験は?
人間といじめ、そして人間が恐れるアレ。
さて、あなたはどちらが怖いと感
じますか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 15:00:00
4056文字
会話率:23%
夏休み前の最後の登校日、岸田愛子は友人から海に誘われる。しかし愛子はそれに了承を返せなかった。丁度登校前に祖母の訃報を聞いた事もあって田舎行きも考えなければならなかったのだが、何より水が嫌いな愛子にとって、海は鬼門以外の何物でもない。海行き
を断る理由に使ってしまった後ろめたさもあって、気乗りしないまま田舎へ行く事になったのだが、愛子は後にこれを後悔する事になる。
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※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。
※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。
※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。
※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。
※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。
※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 14:50:19
31097文字
会話率:23%
都会での消耗戦に敗れ、再起を誓って過疎化が進む限界集落「水楢村(みずならむら)」に移住してきた若い夫婦、健太と由紀。手に入れた格安の古民家と、村人たちの過剰な歓迎。だが、その村の生活用水は、山奥の古い共同浄水槽から供給される「特別な水」だっ
た。蛇口から聞こえる微かな「ささやき」が、やがて夫婦の愛と正気を蝕んでいく。村の水を飲んだ者は、決して村から出られない。なぜなら、浄水槽に潜む「何か」は、常に新しい「器」を求めているからだ。これは、逃げ場のない共同体で、愛する人を犠牲にしなければ生き残れない、究極の選択の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 13:57:40
6537文字
会話率:20%
観測史上例のない「凪」が続く海辺の村。生命の躍動を失った鏡のような海は、やがて空ではない、深淵の「何か」を映し出し始める。人々は静かに正気を失い、古くから伝わる「凪待ち様」への信仰が蘇る。これは、宇宙的恐怖が、閉鎖的な共同体を静かに侵食し、
変質させていく、終末の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:27:04
5894文字
会話率:8%
深夜の学校プール清掃。誰もいないはずの静まり返った水面に、毎夜広がる奇妙な波紋。それは、記録に残らないある少女の絶望の残響か。やがて、その波紋は俺自身の孤独と共鳴し、過去の幻影ではなく、現在進行形で俺を水底へと誘う甘美な「意志」へと変貌して
いく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:22:48
7098文字
会話率:3%
夏のホラー2025参加作品です。
最終更新:2025-07-25 13:00:00
312文字
会話率:13%
お父さんの墓参りに10数年ぶりに村に帰って来た。
エブリスタに以前投稿した「墓参り」を加筆修正した作品です。
最終更新:2024-08-23 13:00:00
1001文字
会話率:0%
菊池 祭りに参加したある作者に罰が下る。
最終更新:2024-08-17 13:00:00
1368文字
会話率:49%
水にまつわるホラー
仄暗い井戸の水底
最終更新:2025-07-25 12:30:00
1613文字
会話率:29%
水に関するホラー
水底からのホラー
最終更新:2025-07-25 11:50:00
1347文字
会話率:16%
水をテーマにした夏ホラー小説
最終更新:2025-07-22 12:26:38
1289文字
会話率:23%
娘はとあるとき、一つの才が宿った。
神童だとか、天才だとかではない。人には感じられない、いわゆる第六感が。
これもまた、危険が察知できるとか、未来がわかるとかではない。
綺麗なものに対する恐怖。
体が震え、足がすくみ、視野ば狭くなる。息が
乱れ、段々と意識を失う。
何がそうさせるのかはわからない。そう感じるだけの何の役にも立たない感性は、はたから見れば異質にうつるだろう。そして、異質なものは排斥される。
しかし、娘は神経をすり減らしながら、人に紛れている。それがいつまでもつか、いつまで耐えねばならないのか。そんな苦渋と不可思議が、娘には日常であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 12:00:00
5271文字
会話率:1%
オカルト研究同好会の夏休み
屍村で起きる水にまつわる恐怖の連続
その真相とは……!?
最終更新:2025-07-25 12:00:00
7838文字
会話率:54%
怪しげな女性に「3分だけお時間を頂けませんか?」と言われた男性の顛末。
最終更新:2025-07-25 11:50:00
1167文字
会話率:48%
好きな人から肝試しに誘われた。
最終更新:2024-07-04 06:47:04
2492文字
会話率:68%
暇だったので展望台に行くことにした。
最終更新:2023-07-17 07:36:13
969文字
会話率:30%
俺が中学生のころ、同級生の身に起こった悲しい出来事。
彼女は、スポーツドリンクを飲んだだけなのに…
最終更新:2025-07-25 11:47:25
3493文字
会話率:3%
ようやく心の整理がついたので投稿します。
私の古い友人であるフリーダイバーが水深100mの紺碧で見たもの。
※個人が特定されないよう、一部改変しています。
最終更新:2025-07-22 11:57:36
5424文字
会話率:33%
会社員の宇喜田総司(うきた・そうじ)と水無瀬拓(みなせ・たく)は、幼馴染だ。
ある日居酒屋で出会った、拓の会社の元先輩社員、鹿島智紀(かしま・ともき)から、3人の郷里を流れる川に纏わる話を聞く。
総司と拓は、荒唐無稽な話と切って捨てるが、翌
日、鹿島の不可解な死を知る。
これは、単なる事故かそれとも何らかの理由があって行われた殺人なのか?
見え隠れする、異形の影。
総司と拓の、初恋の少女〝ミズキ〟の面影を追う2人。
果たして…?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 08:49:13
13454文字
会話率:20%
生きる意味と希望を失った孤独な女性、辰野かえで。
真夏の炎天下、通り雨のあと、彼女は見捨てられたような空き地へ迷い込む。
一斉に沈黙する蝉。
崩れ落ち夏草に覆われた廃屋で、彼女が偶然手にしたノートに書かれていた、〝枡形の月〟とは?
最終更新:2025-07-18 19:30:00
12458文字
会話率:8%
【夏のホラー2025】応募作品です。
この話は、塚田桃子が体験した海での恐怖体験です。
よろしくお願いします。
※フィクションです。
最終更新:2025-07-25 08:41:33
1277文字
会話率:16%
――雨の日、忽然と姿を消した妻。
「自殺か、それとも――」
静かに崩れていく日常の中で、夫・朝倉聡は、妻・梨花の痕跡を追い始める。
失われた記憶、断片的な映像、部屋に残された違和感。
浮かび上がるのは、優しかったはずの自分が、決して“無
垢”ではなかったという現実。
手を差し伸べてくれたのは、義妹・美月。
悲しみを共有する彼女の存在は、やがて聡の支えとなっていくが――
彼女の微笑みの奥に隠された“何か”に、彼はまだ気づいていない。
小さな鍵が回る音。
忘れていたはずの罪が、静かに扉を開けようとしている。
この世界で本当に壊れていたのは、誰なのか。
そして、最後に裁かれるべき者は――
まだ、物語の真実には辿りつけない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 08:00:00
26799文字
会話率:25%
俺の名は「異次元の殺し屋・万華鏡」。
最終更新:2025-07-25 07:31:24
25189文字
会話率:27%
ある国のお話です。いつか起こるだろうことが起りました。
最終更新:2024-07-10 10:52:32
697文字
会話率:18%
認知症(BPSD)患者によるストーキングの記録です。
最終更新:2025-07-25 06:00:00
35777文字
会話率:9%
“それ”は地震ではなかった。
日本西海岸の静かな沿岸都市、嶺州県鳴神市。
そこに突如として出現したのは、無窓の巨塔――国家指定の最高機密感染症研究施設「アトラス棟」。
この建造物の地下には、人類史上最悪の致死率を誇る“何か”が封
印されていた。
そしてその存在を知ってしまった者たちは、次第にこの国の“情報の闇”へと引きずり込まれていく。
主人公は、元医療記者・須藤蓮。
報道の自由を失った現代で、彼は静かな日々を選んだはずだった。
だが、大学関係者から託された一通の封筒が、すべての歯車を狂わせる。
そこに記されていたのは「耐震等級未達」「地下で封じられる病原体」――そして、国家によって意図的に隠された構造上の“破滅の種”だった。
SNSも、新聞も、すでに声を奪われていた。
市民運動家・日向美鈴と共に、須藤は抗い、そして気づく。
これは「災害」ではなく、人間が起こした封印の破壊なのだと――
「この震源の名は、後に誰も語ろうとはしなかった。ただ、それが何を解き放ったのかを知る者は、あの夜を最後に姿を消した。」
「感染症 × 地震 × 言論統制」――最も現代的で、最も恐ろしく、そして最も静かな終末が、ここにある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 06:00:00
27873文字
会話率:22%
2025年の夏。沿岸南西域と呼ばれる街に、一つの不穏な予兆が忍び寄っていた。
それは「新型出血熱の疑い」とされる、ごく短い行政放送から始まった。
報道は沈黙し、専門家は口をつぐみ、街にはいつの間にか赤い標識と封鎖線が並び始めた。
人々は最初
、これを単なる風評や予防措置だと信じようとした。
しかし、やがて訪れる「十三日目」を迎える頃、街は確かに何かを失いはじめていた。
この封鎖の背後には、五年前に忽然と姿を消した一人の男、疫学研究員・凍鷺夢生(いてさぎ・むう)が残した映像記録があった。
彼は2020年の秋、まだ誰も黒血熱の名を知らない時代に、次の言葉を残していた。
――「黒い八月が来る。
十三日目に兆しが現れる。
この街は数字の中で終わる。」
当初は荒唐無稽な陰謀論として一笑に付されたこの予言は、やがて現実に重なってゆく。
感染は数字に置き換えられ、記録は管理され、公式発表は次々と修正されていく。
「収束」という言葉が繰り返される一方、街には防護服を着た監視員が増え、隔離区域が膨らみ続ける。
そのどこにも、終わりは見えなかった。
記録を追うのは、一人の記者、夜澄エレナ。
行政放送と統計の背後に潜む「計画の設計図」を暴くため、彼女は失踪した凍鷺夢生の足跡を追い始める。
次第に明らかになるのは、この感染が単なる疫病ではなく、支配のために仕組まれた「予定された流行」である可能性。
そして、その全貌を「記録者」と名乗る匿名の存在が監視しているという恐るべき事実だった。
この物語は、感染が拡大するパニック小説ではない。
「封鎖される街で、記憶と記録がどう塗り替えられていくか」を見つめる、ひとつの終末の記録である。
黒血熱の感染経路を、誰が、何のために計画したのか。
行政と報道の沈黙はどこから始まったのか。
そして、予言とも呪いともつかない「黒い八月」の正体は何なのか。
疫病の恐怖だけでなく、情報が封じられ、人間が数字に還されていく過程が描かれる。
終息を告げる放送が流れても、そこにあるのは安堵ではなく、ひとつの問いかけだ。
「あなたがこの先、新しい封鎖の街に出会ったとき、その沈黙に耳を塞ぐのか。それとも声を探すのか。」
記録は未完のまま残されている。
それをどう読むかは、読み手に託されている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 21:00:00
24141文字
会話率:25%
地球上に存在するアリは約20京匹。
小さな個体でありながら、驚異的な協調性と集合知を持ち、農業や家畜管理まで行う高度な社会性を備えている。
――そして、もし彼らが人類の技術と知性を取り込んだら。
人類が築き上げた文明を、無数の小さな存在が
模倣し、進化させ、ついには凌駕する日が来たとしたら。
気候変動と経済崩壊に疲弊する世界で、都市インフラは老朽化し、AIと自動化ネットワークに過剰に依存していた。
ある夜、世界各地で起きた大規模停電と通信障害は、単なる事故ではなかった。
物流拠点に侵入する黒い群れ。
制御システムを再構築する螺旋の模様。
それはアリの進化の兆しだった。
蟻たちは情報網を奪い、発電所を停止させ、都市を封鎖する。
人類が分断し、孤立する中、蟻はついに「言葉」を発し始める。
彼らが告げたのは、たった一つの宣言――
「人類の文明は不要である」
都市の灯りはすべて消え、人々は家に閉じ込められ、足元から静かに侵食されていく。
あらゆる抵抗は予測され、適応され、無効化される。
人間が築いた都市は「標本」となり、記憶もまた彼らに取り込まれる。
これは、人間が進化の頂点であると信じていた驕りの物語。
そして、無数の小さな存在が「未来の管理者」となるまでの、静かで恐ろしい侵略の記録。
あなたの足元を歩くその小さな影は、やがて文明を終わらせるかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 12:00:00
20213文字
会話率:16%
【夏のホラー2024】2024年7月3日から発行された新紙幣。紙幣としては世界初の肖像がホログラム印刷されたものだが、この紙幣が発行された夕方には、SNSの一部で「肖像がニタッと笑うものがある」「肖像がうしろを向くものがある」「肖像に描かれ
た人物が、二人や三人に増えるものがある」などのウワサがささやかれていた。
☛この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・紙幣とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 04:40:00
274982文字
会話率:41%
水をテーマにした1話完結型のホラー。
回を追うごとに水が増えていく予定です。
最終更新:2025-07-18 00:40:00
10485文字
会話率:21%
帰坂 歩乃香(かえりさか ほのか)は、会社の帰り道にバス停まで近道しようとして、道沿いにある霊園に足を踏み入れる。
バス停は出口のまっすぐ先に見える。迷うはずはないのに、なぜか霊園内で迷い出口に近づけない。
☛自分でも動機はよく分からんが、
人の苗字を聞くのが嫌になる話を書こうと思った……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 23:59:09
4031文字
会話率:15%
八年前の夏、京都の名門大学・南洛大学で、ある青年が姿を消した。
彼の名は香月慧(かづき けい)。ホラー・オカルト愛好会に入会して間もない新入生であり、歓迎イベントとして行われた“肝試し”の最中に、サークルの一行とともに訪れた洞窟──通称「鬼
ノ淵(おにのふち)」で、地底湖に泳ぎ出たまま戻らなかった。
事故として処理されたその失踪事件は、やがて世間の記憶からも薄れていく。
だが、妹である香月雫(しずく)だけは、その“違和感”を忘れられずにいた。
兄は泳ぎが得意ではなかった。なぜ暗く冷たい地底湖に、進んで身を投じるような真似をしたのか。しかも、失踪前日に投函されていた濡れた走り書き──
「湖の底から、何かが俺を呼んでいる」
まるで予兆のようなその言葉に、雫は「何か」があったと直感していた。
八年の歳月を経て、雫は一人の探偵の元を訪れる。
彼の名は真神怜司(まがみ れいじ)。三十代半ばの男で、表向きは地味な調査事務所を営む探偵だが、裏では“見えぬもの”をも追う霊能者としても知られている人物だった。
しかし、今回の依頼において怜司が着目したのは、霊的な要素ではなかった。むしろ、より現実的で生々しい“人の悪意”だった。
調査を進めるうちに明らかになる、かつてのサークル内の人間関係。
そこには恋愛と嫉妬、支配と服従、若さゆえの軽薄な残酷さが渦巻いていた。
当時、香月慧が好意を寄せていた女子学生は、サークルの上級生──特にリーダー格の男と密かに関係を持っていた。そして慧の存在は、次第に“邪魔なもの”として扱われていったという噂も浮上する。
“肝試し”という名の行事は、ただの娯楽だったのか。
それとも、もっと意図的な“処分”だったのか。
そして、地底湖で何が行われたのか──。
水の底に広がるのは、怪異でも神秘でもない。
人が人を呑み込んで隠してしまった、“罪と沈黙”である。
真神怜司は、封印された八年前の真実に踏み込み、証言と記憶の綻びから真相を暴いてゆく。
その先に浮かび上がるのは、たった一人の死をめぐる、若者たちの歪んだ絆と、その代償。
やがて怜司は、地底湖の底に“何もない”ことこそが、最大の恐怖であると知ることになる──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 03:27:17
120015文字
会話率:24%
中学一年生の水島涼介(みずしま りょうすけ)は、顔が河童に似ていることを理由に、クラスメイトから日々いじめを受けていた。彼の顔は、誰が見ても異常に歪んでおり、そのため周囲からは「カッパ」や「水中から出てきた生き物」と笑われる毎日が続いていた
。涼介はその醜い顔を何とかしたい、変えなければならないと強く思うが、その思いを誰にも打ち明けることができず、心の中で膨れ上がる憎しみを抱えていく。
ある日、涼介は姉の水島真由美(みずしま まゆみ)が美容整形を受けた後、信じられない事件に巻き込まれたことを知る。真由美は整形外科医に麻酔をかけられ、ひどい目に遭い、その盗撮画像がネットに流出するという衝撃的な出来事が起きる。姉を守れなかった自分に対して強い怒りと無力感を感じた涼介は、次第にその怒りを復讐へと変えていく。
涼介は、自分の顔が変われば、もう誰も自分を嘲笑うことはないと考え、ある決断を下す。それは、あの整形外科医に会い、自分の顔を河童のように変えてほしいと頼むことだった。恐怖と絶望を抱えながら、涼介はその医師に会い、恐ろしい手術を受けることになる。
手術が行われる中、涼介の顔は次第に河童のように変わり、背中には甲羅、頭には皿が装着される。しかし、その過程で涼介は脳に深刻なダメージを受けてしまう。彼の言語能力は次第に崩れ、精神状態も不安定になり、もはや人間としての自分を見失っていく。涼介は、ついに人間ではなく「化け物」へと変わり果てる。
顔の変容が進む中、涼介は復讐を果たすために、いじめてきた五人のクラスメイト一人一人を残酷な方法で命を奪っていく。水の中で溺れさせたり、閉じ込めたり、恐ろしい死に方をさせることで、彼はその復讐を果たしていく。だが、その過程で涼介は次第に人間性を失い、ますます恐ろしい存在へと変貌していく。
最終的に、水の中に自分の顔を映すと、それはもはや少年の顔ではなく、ただの「化け物」だった。水に浸かるたびに、自分の本来の姿を見失い、精神が崩壊していく涼介。その復讐が自分に何をもたらしたのか、自分が目指した解放は何だったのか、答えを見つけられぬまま、彼は恐怖と共に消えていく。
この物語は、いじめられていた少年が復讐のためにどんどん化け物になっていく過程を描いた恐怖のホラーであり、自己の変容と喪失をテーマにした心の闇を暴く作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 03:59:51
101740文字
会話率:14%