リラは政略結婚のために隣国に赴いていたが、相手の第2王子が隣国から帰る途中の船が嵐に遭ったと報告を受ける。
リラが傷心で海岸沿いの砂浜を歩いていると、岩陰に銀色の魚の尻尾のようなものを見つけて前世を思い出す。
人魚姫の世界に入りこんだようだ
が、ローザと名乗る人魚姫は王子と筆談で交流をはかっていた。
物語と違う展開に戸惑いながらもリラとローザは自分達の居場所を見つけるために奔走する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 12:47:03
2085文字
会話率:31%
大学入試・共通テストを脅威の満点、二次試験ではとある理由で一問のみの失点で、国内最高偏差値の最高学府である東慶大学・医学部への次席合格を果たした男、夏瀬 雪渚。しかし、彼は四年後の西暦二〇二五年。逗子海岸に面する相模湾で入水自殺を図り、死亡
した。――ハズだった。目を覚ましたのは八十五年後、西暦二一一〇年の未来。「異世界転生」ならぬ「現実世界蘇生」となってしまった彼は、異能が跋扈する異能至上主義の新世界で、ギリシャ神話の法と掟の女神・テミスの名を冠する異能を手にする。何故かメイド服を着て、老いずに生きている彼女・天音と共に、彼は新世界で生き抜く決断をする。彼の二度目の人生では、彼の念願だった、「最期に笑って死ぬ」夢は叶うのか。
※毎日22時過ぎに更新予定
※大長編予定(70話程度ストックあり)
※完結保証
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
※『カクヨム』様でも同時連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 12:32:03
511862文字
会話率:64%
「ハルトお前は追放だ。役立たずの能なし野郎! さっさと消えろ」
ジェイルのその言葉を皮切りに、パーティーメンバーに嬲られて、海に突っ込まれたハルト。
ジェイル率いる新進気鋭の冒険者パーティーの一員だったハルトは、絶海の孤島『スライ
ムアイランド』に置いてけぼりにされる。そこは稼げなく冒険者には人気が無い島で、誰も来る人もなくスライムを狩り続ける。
そして、1年経ち、ハルトは海岸で壊れた小舟に乗った少女と出会う。そして、なんとか島を脱出して……
スライムしか倒して無いからレベルは5。けど、レアドロップでステータスは最強。自分は弱いと思ってる最強冒険者ハルトの勘違い冒険が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 12:10:00
196535文字
会話率:52%
御伽話のような孤島――“神の園”で育った青年イアック。
裏切りに巻き込まれ、魔物の海へと沈んだ父は、落ちていく瞬間、笑って言った。
「外の世界で会おう」
奇跡を信じて海岸で待ち続けたイアックの前に現れたのは、傷だらけの男・シド。
殺され
かけ、島に流れ着いた彼と過ごす半年の中で、イアックは再び前を向く。
「父さんを探す。最高のお嫁さんも見つけて、面白おかしく生きたい!」
そして二人は神の園を脱出し、荒廃寸前のシドの領地へと辿り着く。
魔法がすべての力とされる世界。
生まれつきマナを持たないイアックは“無能”とされる存在だった。
だが、彼の中には“世界がまだ知らない力”――命を糧に変える《ライフ》があった。
盗賊を退け、魔物を討ち、荒れ果てた領地に希望をもたらす。
これは、魔法が使えない青年が、忘れられた力で世界に挑む物語。
そして、最高のお嫁さんを探す、ちょっぴり不器用な幸福追求譚でもある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 06:00:00
42920文字
会話率:58%
天地開闢以来、空前の規模で史上最長だった二度の大戦が終わり、人々の心配はいつ来るかわからない海岸からの敵兵ではなく、必ず訪れる明日をどのようにして生きるかに代わっていった。
大戦後、人々の生活は一変した。皮肉にも戦争で生き物を殺すために
研究されてきた技術が今度は人類の平均寿命を上げるために活用され始めたのだ。
科学に医療に魔法。
この大戦の間に何度の技術革新が起きたのだろう。
だが、かつての大戦でどんな技術や道具よりも人類を殺し、人類を救ってきたのは魔法だ。
魔法の起源については今や無数の仮説が存在しているが、最も有力視されているのは東邦の軍医学者が提唱した、かつて魔族が使っていた妖術、呪術を人が学習し、人類の体でも使えるように簡略化したという説だ。
かの偉人はこの説と魔法の研究が政府に見つかり、処刑されてしまった。
だが今になって再評価され、研究されている人類魔法の第一人者だ。
以前の大戦で飛躍的に向上した魔法というある種の知識の塊。
人類は肥大した知識を学問化、それを専門化、カテゴライズする。
それでもこの学問を網羅することはできない。
魔法を扱う者の数だけ魔法がある。人類は魔法を自分の欲望を満たすため応用に応用を効かせ、改造し原型もわからなくなるぐらい無秩序で雑然としたものにした。
そんな世界で原因不明の現象が起こればまずは超常の力を疑うべきだろう。
この人類の知と血で塗れた魔法を。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 15:00:09
58931文字
会話率:31%
天地開闢以来、空前の規模で史上最長だった二度の大戦が終わり、人々の心配はいつ来るかわからない海岸からの敵兵ではなく、必ず訪れる明日をどのようにして生きるかに代わっていった。
大戦後、人々の生活は一変した。皮肉にも戦争で生き物を殺すために
研究されてきた技術が今度は人類の平均寿命を上げるために活用され始めたのだ。
科学に医療に魔法。
この大戦の間に何度の技術革新が起きたのだろう。
だが、かつての大戦でどんな技術や道具よりも人類を殺し、人類を救ってきたのは魔法だ。
魔法の起源については今や無数の仮説が存在しているが、最も有力視されているのは東邦の軍医学者が提唱した、かつて魔族が使っていた妖術、呪術を人が学習し、人類の体でも使えるように簡略化したという説だ。
かの偉人はこの説と魔法の研究が政府に見つかり、処刑されてしまった。
だが今になって再評価され、研究されている人類魔法の第一人者だ。
以前の大戦で飛躍的に向上した魔法というある種の知識の塊。
人類は肥大した知識を学問化、それを専門化、カテゴライズする。
それでもこの学問を網羅することはできない。
魔法を扱う者の数だけ魔法がある。人類は魔法を自分の欲望を満たすため応用に応用を効かせ、改造し原型もわからなくなるぐらい無秩序で雑然としたものにした。
そんな世界で原因不明の現象が起こればまずは超常の力を疑うべきだろう。
この人類の知と血で塗れた魔法を。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 11:13:12
116881文字
会話率:34%
海洋生態学を専門とする研究者、海野美咲は、美しい海でサンゴが音もなく、ゆっくりと死んでいくことにひどく心を痛めていた。
気分転換に、海岸沿いから向こうへと伸びる林道に足を延ばすと、出会ったのは、地元の高校生・夏子。
「危ないから、そっち
の道は、行っちゃダメだよ。」その声に、逆に興味を誘われて、足を進めた美咲は、あるものを目にすることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 00:00:00
4762文字
会話率:14%
「この世界に神様、創造主なんてモノが本当に居るのなら。私はそいつをぶん殴ってやりたい!」
ある日の放課後、
なんて気はない日常、
その言葉が、覚えてる彼女の最後の言葉だった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
島国日ノ本から人
類生存圏の95%が剥奪され
200年と少し、
人類の生活していた痕跡は荒れ果てた。
第一奪還起点都市
正式名称、【第一生存可能局地奪還起点都市】
”第27絶対安全城塞都市トーカ”
人類はトーカ他数個の壁に囲まれた安全圏に引き籠り霊長の座を【彼ら】に引き渡していた。
だが、それもいつかは終わる。
そんな考えで数百年、人々は生きている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
夏の終わりに毎年行われる花火大会、
車椅子の少女とその幼馴染は海岸で奇跡と出会う。
夜空を彩る焔の花々を横切る様に、
先の暗い未来を切り裂くように彗星が横切った。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「地元貢献特設委員会!?」
とある高校、
廃部になりかけていた新聞部に驚きの声が鳴り響く
「そう!しかも校長より上の人からのお墨付き!」
「お墨付き?」「上の人?」
そんな日が続けばいい、
言い出した少女は心底そう思った。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「以上!
四選でお送りしまーす!
え?私が誰かって?さぁ〜?
それは読んでのお楽しみ!!
それじゃぁ!行ってみよー!おー!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 18:30:00
10469文字
会話率:28%
【かんたんな紹介】
好きな女の子を守るために世界を敵に回す系のお話です。
内容は主にバトルと、銀髪美少女とのイチャラブが中心です。
【あらすじ】
約3年前、『魔界』から西側諸国への魔物の大暴走が発生。
たくさんの人が犠牲になり、少年・ジル
の祖母と妹も帰らぬ人となった。
それからジルは冒険者、さらにはその上の人類の英雄『勇者』を目指す決意をし、剣の鍛錬を欠かさない。
そんな少年はある日、一人の少女と出会う。
子どもと大人の狭間の危うく儚い美しさ。輝いているかのような幻想的な水色の瞳。
銀髪の少女のあまりの美しさにジルは一目惚れし、初めての恋をする。少女はアリスと名乗った。
アリスはどこか不思議なところはあるが、距離感が近くて愛くるしい無邪気な少女だった。
ジルの初恋はやがて実り、二人は付き合い始める。
そして恋は愛に変わっていき、アリスはジルにとってかけがえのない大切な存在になっていく。
たとえアリスが世界の敵とでも言うべき、破滅の権化であろうとも。
これは一人の少年が、一人の少女のために戦う恋とバトルのファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 15:01:38
151382文字
会話率:39%
ヴォロディア大陸の東の大国トルキアは、北のインガル帝国の侵攻によって滅ぼされてしまう。インガルの宮廷魔術師ラズリーの目的は、トルキア王家が秘匿しているという三大秘宝のひとつである死者の書であった。十年の時をかけて死者の書の秘密を解き明かした
ラズリーは、死者を甦らせる魔法ネクロマンシーを習得する。次々と甦る死霊兵の存在に気付いたアイゼニアのティアナは、魔導士のウォルフ、近衛兵のナッシュ達と同じく三大秘宝の一つである神獣の指輪を求めてインガルの支配するトルキアへ潜入する。同じ頃、トルキアの東部の海岸に異国の戦士が流れ着く。そしてトルキア王都には白覆面の戦士が現れる。また天空を駆ける神獣シュロに乗る仙導士ゼンは、この大陸に何者かが封じ込めた力に興味をもってヴォロディア大陸に降り立つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 21:34:46
37856文字
会話率:20%
17歳の高校生、緋山狂士(ひやまきょうじ)。
天涯孤独の狂士は、ある事情から他人に興味が持てず、冷めた目で世の中を見ていた。
その目付きの悪さから、毎日のように絡まれていた狂士は、まるで憂さを晴らすようにケンカに明け暮れる。
夏休みのあ
る日、狂士はガラの悪い男達に報復を受け、ついには海に放り込まれてしまう。
(なんて呆気ない……くだらいな、俺の人生)
薄れる意識の中、死を覚悟する狂士。
しかし、次に目が覚めると、そこは見知らぬ海岸。そして何故か、着物姿の人集りに囲まれていた。
混乱のまま慌てて起き上がると、突然耳に残る大声が響く。
「動かないでっ! もう描き終わるから!」
目の前には、熱心に何かを描き写す一人の少年が。
狂士は少年が描く絵を覗き込むと、まるで死体の様におぞましい自分の姿があった。
軽蔑するような目で少年を見つめ、狂士は無言でそれを破り捨てる。
「あぁぁー! なんて惨いことを!」
「惨いのはテメェだろーが! 人の事、死体みたいに描きやがって!」
「だって、死体なんてなかなかお目にかかれないし」
「死んでねーし! こんなん描く前に助けろや!」
「あぁー、確かに!」
この珍妙な男の名は周三郎(しゅうざぶろう)。
画鬼と呼ばれ、後世に名を残す日本画家となる男である。
現代の荒くれ高校生《狂士》と、未来の有名日本画家《周三郎》は、民衆や《妖怪》までも巻き込んで、江戸の町を賑やかに騒ぎ立てる。
喧嘩上等、ドタバタギャグコメディー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 21:10:00
81914文字
会話率:49%
来週から雨らしい、すこし嫌
キーワード:
最終更新:2025-06-21 21:18:44
303文字
会話率:0%
リアス海岸って、リアス式海岸って昔いってた?
キーワード:
最終更新:2023-11-04 08:46:46
251文字
会話率:0%
昭和二十年、四月七日。軍艦大和の甲板上にて調印式が行われた。世に言う「京都議定書」によって規定された降伏文書である。軍艦大和の甲板上で調印式を行うのだから、当然降伏するのは連合国であった。
「では大統領、この降伏文書にサインして貰いたい。
まさか嫌とは言うまいね?」
頭髪を全て刈り取りメガネを掛けた男が日本代表として流暢なキングズ・イングリッシュで話していた。後に「白人から世界を解放した男」として讃えられる偉人、東條英機だ。
先程、軍艦大和の甲板と書いたとおり、今にも憤死せんがばかりに顔を面白い色に染め、車椅子に乗って失禁している白人男性は少なくとも数ヶ月前まではホワイトハウスで大統領として存在していた人物である。彼は、自分がなぜこんな目に遭っているのか、生涯理解できなかった。まあ尤も、彼の生涯はそろそろ尽きてしまうのだが。
アメリカ合衆国西海岸でその姿を見せつけるかのように輝く、国家の象徴たるその軍艦「大和」は調印式の相手が車椅子だからと親切にもわざわざ海岸まで寄せて座礁する手前で燦然と停泊していたのだが、多くの白人種は何を勘違いしていたのか威圧的だと思ったらしい。
さて、そんな軍艦大和の甲板で行われた調印式によって、この戦争は終わりを告げた。
それでは、その調印式までの過程を、今回は振り返りたいと思う。
事は、昭和19年の春辺りにまで遡ることとなる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 06:30:00
4087文字
会話率:43%
サン・セバスティアンに住むロベルトは、元ラ・レアルのサッカー選手だった。
かつての純血主義に囚われ、排他的な思想を持つ、近寄り難い老人。ロベルトは孤独だった。
だがある日、ラ・コンチェの海岸で日本人の少年を助けたことで、止まったままの時計が
動き始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 18:33:19
2008文字
会話率:39%
就職に悩む24歳の新城春奈は、不採用続きの日々に落ち込み、海辺で気分転換をしていた。ふと見つけた最新型スマホから届いたメッセージをきっかけに、謎の男とつながる。彼は「私と海と電話」と名乗っていた。
彼は未来を予知する能力を持ち、春奈に次々
と驚くべき予言を送ってくる。恋も仕事も失っていた春奈は、彼の言葉を信じて動き、就職を果たす。
ある日、彼は「7月4日には絶対に海に近づくな」と警告する。しかし春奈は仕事の責任を優先し、観光客を案内するため海岸へ向かう。
直後、彼の予言どおり、トンガの噴火を皮切りに巨大地震と津波が発生。
巨大地震の原因は、南太平洋上に巨大大陸が浮上してきたのだった。
春奈は観光客を避難させ、自らは最後の一人を助けるため命を賭すことになる。
しかし間一髪で救われた春奈は、夢の中で彼と再会し、彼が未来から来た魂であり、未来の世界で自分と生まれる前に結ばれる約束をした相手であることを知る。
目覚めた春奈は、自分が生きていること、世界が壊滅的被害を受けながらも再生へ向かっていることを知る。
そして2年後、新ムー大陸を水平線の向こうに見ながら、春奈は彼と再会し、「私と海と電話」が「あいしてる(I・SEA・TEL)」という愛の暗号だったことに気づく。春奈の心には、未来への希望と愛が満ちていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 09:42:35
5727文字
会話率:55%
男は海岸の前に立ち尽くしていた。
その空は世界を焼く様に揺らめいた緋き日が広がり、目前の海原は無音のまま波を立てる。
水銀の如く神秘を宿さない。かと言って錆びた金属のように風化をも感じさせない。
滑らかに蕩けた、鈍銀の鉄の海が波打ち際へと
寄せては返す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-12 13:31:07
2500文字
会話率:0%
変な夢を見た、それは誰かが誰かに殺される夢だった。
目が覚めると僕は何も知らない世界の海岸に打ち上げられていた!?
近くに僕を心配していた美女に助けてもらい、共に冒険する。そして、この世界の歴史を知り、己のことを知っていく…
最終更新:2025-06-07 19:10:25
4181文字
会話率:47%
高校二年の夏の思い出作りに集まったイツメンの長代、中谷、短澤、そしてプラスアルファの僕の四人が大型連休に向かった先は、一通の手紙が導く約束の地にして湘南海岸に浮かぶ絶海の孤島、通称:江の島であった!その孤島を舞台に繰り広げられるひと夏の恋の
物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 23:01:28
10595文字
会話率:37%
海岸沿いを歩いている2人
泰造と一果。
2人を襲う悲劇とは…
最終更新:2025-06-06 11:17:12
991文字
会話率:30%
昔々、わ人たちは遠い西の国にいた。寒い冬が続いてみんな食べ物もなく凍えていた。悪い龍がたびたび現れて竜巻を起こし、海の水が天に吸い上げられ、海は干上がっていった。わ人たちは魚が捕れなくなって困っていた。わ人たちが遠くなった浜辺へと出かけた
時、海の女神さまが現われて、わ人たちに干上がった海を歩いて渡り東の地に向かうように勧めた。
わ人たちは海の女神さまの言葉に従い、東へと向かうことになった。長い長い旅が始まった。わ人たちの行く手にはサラルたちが待ち受けていろいろな悪さをして、わ人たちの歩みを止めようとした。わ人たちはそれを何とか追い払い、東の国へ進んでいった。長い旅のおわりにわ人たちがたどり着いた東の国は、果実の多い森が広がり暖かい海に色とりどりの魚が群れていた。わ人たちは海の女神さまに感謝し、その東の国で暮らし始めた。
しかし、長い年月が過ぎ、わ人たちがもとの西の国や長い旅を忘れかけた頃に異変が起こった。突然、西の大きな火山が大爆発を始めた。炎を上げる火の川が麓を埋め尽くし、森は焼け果て、大量の灰が空一面に吹き上がり太陽は姿を消した。灰は地上に絶え降り積もり、森や草原の獣はいなくなり海も白く濁り魚はいなくなった。わ人たちは灰に埋もれ何処に進むことも出来なくなった。しかも山から火を噴く恐ろしい龍が現れ、わ人たちに襲いかかった。わ人たちは濁った海の中に逃げ込むしかなかった。陸に戻れなくなったわ人たちは溺れて海の底へ沈んでいった。
深い海の底に沈んでいったわ人たちは、そこで思いがけない世界を見る。深い海の底は青い空の下、暖かい風が吹き、緑の草原に花が咲く楽園だった。そこは海の女神の国だった。海の女神の国の人達は優しくわ人たちを迎え、見た事もないご馳走を出してくれた。助けられたわ人たちは、海の女神の国で幸せに暮らすことになった。あっという間に一年が経ち、わ人たちは、海の上の国に戻って様子が見たいと、海の女神にお願いした。海の女神はこれを許し、すぐにわ人たちを海の上の浜辺に戻してくれたが、その土地はやはり灰に埋もれ住めるところではなかった。わ人達が困っている様子を見て、海の女神は今度は海岸に沿って北へ向かって進み、ずっと北にある大きな湖を囲んだ土地に行って、国をつくるように勧めた。わ人たちは海の女神の言葉通りに東の国を離れ、海岸沿いに北へ向
かって旅をはじめた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 17:09:01
49044文字
会話率:5%
精霊に見守られる陸上の王国と、光と闇の神が支配する深海の王国が共存する世界。
陸上の王国「グラウンド王国」に住む、純粋で愛らしい少女ミライは、村で随一の剣術使いだった。
そんな彼女は、剣術の練習場からの帰りに通る海岸で、深海の王国「シー
王国」からやってきた王女カコと出会う。
カコの住むシー王国では今、人々に生きる力をもたらす光の神が消えようとしていた。
光の神が消えてしまえば、シー王国に住む人々は闇の神の力に支配され生きていけなくなるという。
それはシー王国の滅亡を意味していた。
カコはミライの住むグラウンド王国にあるという、「光の神を救う手立て」をシー王国に持ち帰るためにやってきたのだった。
そんな重大な使命を負うカコと、ミライは「はじめての同い年の友だち」として友情を交わし、ミライは彼女の笑顔を守るために、カコとともに村を旅立つ。
その途中で、ふたりはピンチのところを弓使いの美少年リジュに救ってもらい、一時的に協力をしてもらうことになる。
しかしリジュは、ミライが3歳の頃に一度だけ家族ぐるみで会ったことがある少年かもしれなくて……?
ふたつの世界をめぐる、少年少女の冒険ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 18:34:08
81694文字
会話率:39%