2030年、世界はまだ“平和”だった。
だがその裏側で、深海より現れる異形の存在と対峙する者たちがいる。
対神話災害特務機関《CAT》──そのバディ制度のもと、ひとりの元MURAKUMO隊員・るりと、
銃が撃てない新人・楓は最悪の出会いから
、戦場へと共に駆け出す。
過去の傷、失われた者への想い、そして“戦わねば守れない”という宿命。
銃声と剣戟の中で交わされる約束。
血と硝煙をくぐった先に、ほんの少しの優しさと、手をつなぐ勇気があった。
これは、少女たちが“ふたり”であることを選んだ物語。
──手を伸ばせば、そこにもう一人がいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 02:10:13
50044文字
会話率:30%
人間社会とネットワーク技術が完全に融合して六十年。
急速に発展した都市アキバシティーでは、警官隊と悪党たちによる小競り合いが起きていた。
その争いを高層ビルの屋上から見下ろす、一人の少年。
彼は夜空に駆け出す、己のある目的の為。
それをバックアップする、二人の技術者。
彼等は仲間ではない。
同じ敵、同じ目的を持った、三人の『共犯者』。
デバイスを飛び越えて実体化するデータ——リアルグラムを手に、悪党たちを叩き潰す。
誰が呼んだか、『ブルーライト・ハッカーズ』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 05:27:57
7591文字
会話率:31%
今から1万3千年ほど昔の日本。南の海から船でやって来た民たちが種子島に住み着いた。やがて民の数が増えすぎ、食べるものに困るようになり、若いリーダーが次の土地を目指し、北上することになる。リーダーの妻の樹の巫女は一緒についていくことになり、
娘と老いた両親は島に残る。
樹と心が通じる娘ナミは、毎日母オカの乗った船を作った樹の切り株を周り「母さん元気?」と心を送る。「元気よ」と母も船に横たわり心を送る。
やがてベーリング海峡をわたり、北米大陸に達した姉達は、見たことのない巨大などんぐりの森と出会い、そこに住み着く。(アメリカ北米インデアンの50%以上がどんぐりが主食だったという)互いに子を産み、二つの民は子孫を増やし、時が流れた。いつか生まれ変わってまた会える日を約束して……。
北米インデアンの海洋民族、チマシー族の母を持つ棟方七樹は亡き縄文考古学者の父の信じる「ケルプ・ハイウェイ説」を証明するため、手作りの丸木船の帆舟で、鹿児島からたった1人ベーリング海峡沿いに進み、カリフォルニアに到達し、一躍英雄となる。
これからは、小さい頃育ててもらったおばあちゃんに恩返しをしたいと、チマシーに留まるという七樹に、祖母は死んだ母の可愛がっていたククルというカラスと共に川上の隠された洞窟に案内する。
そこには水に浸かって朽ち果てた丸木船と、洞窟壁画の世界樹、日本語で岩壁に掘られた文字には、7,300年前の七樹が、現代の七樹に宛てたメッセージが彫られていた。
「7300年前の鬼界アカホヤ噴火から、種子島・上野原遺跡住民と船団を組んで脱出し、ここについた。どうかククルと共にこれを成し遂げてくれ」と。
驚いて洞窟の外に駆け出す七海。洞窟の外で祖母がククルに語りかけていた。
「この命くれてやる。七樹を我が同胞の元に連れて行け」
途端にカラスは体が解け、長い蛇の尾と飾り羽、鋭いかぎ爪を持つ龍のような姿になり、七樹を7300年前の種子島に連れ去る。
待っていたのはナミと言う樹の巫女の少女。御神木の言葉を伝える。「5年後、鬼界アカホヤ噴火により、この世界が全て滅びる。そうなる前に我らの体を使い船を作れ、我が民をお前の故郷の地に連れて行くのだ」
海辺を伝い、一万キロ彼方の“約束の地”へ。縄文のモーゼの物語が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 05:53:50
34735文字
会話率:33%
私がまだ幼かったあの日、病床の祖母の魂を迎えに来た死神と出会った。
何も知らない私は、名前が無いと言うその死神にーーーーと言う名前を付ける。
幸運にもと言うべきか、名付けた死神と私はそれから十年以上会う事は無く、故にあの日の記憶は薄れ
次第に自らが付けた彼の名前も、会話した事実さえ頭の中から消え去ってしまっていた。
時が経ち、ただの映画好きの女子高生に成長した私は、心待ちにしていたお気に入りのシリーズの新作を観に、学校帰りに映画館へと足を向ける。
変わり映えのない地続きの道。
知らない誰かの、内容の聞こえない話し声。
シネコンの暖房の効いたロビー。
新作映画の宣伝を繰り返すモニター。
昔からお世話になっている安い牛丼並盛。
あまりにも文句無しの平凡だったのは間違いない。
だから、あの音が聞こえた時、私は心底嫌な予感がしたのだ。
音の正体が何なのか分からないまま咄嗟に駆け出すと、今度は声が聞こえる。
「逃げろ」
味方だと言うその声に導かれるままに私は走った。
そして私は、映画よりももっと不条理な、鏡合わせの世界へと半ば強制的に投げ出されていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 02:15:02
85332文字
会話率:30%
部屋に閉じこもる少女が空へ駆け出す。
キーワード:
最終更新:2024-11-06 16:16:54
629文字
会話率:27%
月を〈漆黒の神が覗く裂け目〉と仰ぐ世界。
王都に暮らす平民の子フェリックスは、冬の古本市で、大好きな本を父に買ってもらう。ご褒美に喜ぶものの、その日から、父が家を空けることが多くなる。
それから1ヵ月、フェリックスが家で本を読んでいると、焦
げ臭い匂いがした。扉を開ければ、火の海が広がっていた。逃げることもできず、うずくまって怯えるフェリックス。助けに来た父は、あと少しというところで、崩れ落ちる木材の下敷きになってしまう。秘密の首飾りを託されたフェリックスは、玄関を目指して、駆け出すのだった。
父の言いつけ通り、総帥の従家エクエス家の館に向かうと、古本市で出会った行商人が立っていた。そぐわない身なりと態度に戸惑いつつも、フェリックスはついていく。
総帥の屋敷へと向かう馬車の中、行商人は、エクエス家当主だと名乗る。そして、フェリックスの真の身分は、王家の嫡子であると、語り出し――。
大切な人を守りたいと願う心。父とは。子とは。
★毎週火・土曜日20時掲載
(全編執筆済み)
一部下記のような描写があります。
※暴力描写有り
※性描写有り(喘ぎ声・具体的な性器の表現なし)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 20:00:00
473323文字
会話率:28%
ある日ミッドラビッドの町で若い女性が死んだ。ミレイザ・ロティ―リス(19歳)転んで打ち所が悪かったために死んでしまった。親族たちにより彼女は土に埋葬される。
それから1年ほど経ち彼女は土の中から蘇った。
なぜ自分が土の中にいたのか理解で
きずに体を見てみると、ボロボロの服や肌の色がおかしい事に気づく。わけもわからずに自分の家がある町へと帰ることにした。
町に着くなり「モ、モンスターよ!」と町の人が騒ぎ立てる。ミレイザは当惑しながら自分はここに住んでいる者だと訴えるが、見た目がゾンビなためにそれを聞き入れようとはしない。自分の名前「ミレイザ」と伝えるが、町の人に彼女は死んだと告げられる。それから罵声などを浴びせられてミレイザはいたたまれずにその場から逃げ出す。
土から出てきた場所まで戻るとそこにあった墓石を確認する。そこには彼女の名前が刻まれていた。
事実を突きつけられてその場にいられず駆け出す。ミレイザは泉に着き、そこでひとりの妖精ピサリー(13歳)と出会う。そして彼女からミレイザがどんな存在になってしまったのかを告げられることになる。それを知ったミレイザは自分の体を治してほしいとピサリーに願い出るが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 12:10:00
315522文字
会話率:49%
無事最終試験に合格し、特殊選抜クラスへの入学を果たした亜久斗。彼は入学初日から寝坊をし、急いで家を駆け出す。通学路の先でパンを咥えた同じクラスの女の子「華園陽依(はなぞの ひより)」とぶつかり運命的な出会いを果たす。そのまま一緒に登校する事
になった2人は学校へと急行した。
亜久斗と陽依の運命的な出会いの裏ではとある陰謀が暗躍していた__。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 00:26:41
7760文字
会話率:70%
気の強い少女と弱気な少年が突然現れた扉の中に足を踏み入れそこで感じたことの無い体験をする。
賑やかなのに何かが欠けている街からルナの手を引いて逃げる様に駆け出すソル。
最後にあなたはどんな想像をする?
最終更新:2024-04-29 20:20:00
2445文字
会話率:88%
不慮の事故に巻き込まれて死んだ高校生、カゴハラ・クニカは、生死の境にいる最中、得体の知れない神に術を施され、女性へと性転換させられた上で、異世界へ落とされる。そこは魔法と、異端キリスト教とがモザイクのように入り組んだ、亜熱帯の異世界だった
。
仲間たちと共に、人を異形へと変える”黒い雨”の災厄から逃れつつ、”救済の地”・ウルトラまで逃れたクニカだったが、そんなクニカの夢の中に、彼女を異世界へ落とした神が、再び姿を見せるようになった。
自分がこの世界へやって来たことの意味――その答えを知るためにクニカが駆け出すとき、それは新たな自分探しの冒険と、世界の危機の始まりだった。
これは、余りにも強大な魔力を持った、一人のちっぽけな主人公が、世界を救うことを通じて、自らを救う物語である。全140話(予定)、700,000字程度(予定)。
※ 本作は、前作『ラヴ・アンダーグラウンド(https://ncode.syosetu.com/n0045da/)』の続編となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-04 03:00:00
573602文字
会話率:50%
現代の狼男、大上琉偉の青年期の活躍を描いた物語。
困窮しながらも大学生活を送る琉偉は、ある日、自分の住むアパートに現れた女から、一風変わった依頼を受ける。生活のために、時に危ない橋を渡ってきた琉偉だったが、今回依頼されたのは畑違いともいえる
、人探しだった。
まだ理想に燃える青狼が辿る、数奇な運命。
人間臭い狼男が、蒼い月に向かって駆け出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-19 08:40:00
127682文字
会話率:35%
――20XX年。
世界は核の炎ではなく、魔法の光に包まれた。
各国のあらゆる場所にダンジョンが出現し、人々には固有の【スキル】が与えられる。各政府は対応に追われ、誰もが動乱のさなかに身を投じることになった。
「お前はクビだ! 今すぐ
出ていけ!!」
だが、アラサー男性こと安土冬也には世界の動乱など無関係。
彼は今日も今日とて、やっと見つけた就職先から追い出されていた。理由は様々だが、基本的に彼に非はない。強いて言うなら各々の才能と呼ばれるスキル――【転職】にあったのだろう。冬也は職を転々とする星のもとに生まれた、としか言いようがなかった。
そんな彼が、一日の労働を終えて帰ろうとしていた時。
偶然にもダンジョンが自然発生し、意図せずそこへ足を踏み入れてしまう。さらに奥の方からは女の子の叫び声が聞こえ、冬也はとっさに駆け出すのだった。
そこで彼は知ることになる。
己のスキル【転職】が、どのような力を秘めているか、を。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-28 20:29:37
12237文字
会話率:39%
彼の負けヒロインにすらなれない私が、家に彼女が来ると現実逃避してぐだついていたけれど、やっぱり嫌で彼女の邪魔をするために全力疾走で帰り、熱に浮かされて衝動のまま叫ぶ。
「ただいまーっ!」と。
最終更新:2023-12-21 04:00:00
950文字
会話率:20%
舞台は惑星「ダレベス」
その惑星は、地球より約2倍近くの面積を持つ巨大な惑星。
そこには、魔素という元素が存在する。
魔力が存在する。
そして、多くの種族が広大な土地、海、森林に生息して、お互いの利益の為協力し合ったり、傷付けあったり、文
明は始まったばかりである。
人型の種族は知能が高く生活水準も他の生物より秀でている。
しかし、強靭な肉体、タフな生命力というポテンシャルを秘めた魔獣がこの星の大半を保有している。
時はベティリア歴393年
そんな中、肉体はさほど強くはないが知能が高く、薄い橙色の肌、黄色または緑色の瞳をもつ種族、賢族である男の子「ニャータ」、そしてその親友である「デュラン」もまた男の子である。
彼らは幼いころに孤児院で出会い、16歳になった。
そして、孤児院を出てハンターギルドに登録することになる。
二人の賢族の子は高い目標と希望を抱いて、厳しい世界へ駆け出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-09 09:54:19
256784文字
会話率:33%
18歳の誕生日。
主人公は母親への反抗心で、夜の街へ駆け出す。
不思議な声に誘われて辿り着いたのは、色が反転した不思議な世界。
襲い掛かってくる反転人間たちから助けてくれたのは、
初めて会った気のしない着物の男性だった――。
★★★
※本作品は創作サイト(プロフ参照)、複数小説投稿サイトに掲載しています。
もし少しでも文章や世界観を気に入って下さったら、他の作品も是非覗きに来てください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-22 21:33:56
8188文字
会話率:50%
1度目の婚約破棄は自国の王子とだった。
2度目の婚約破棄は責任を取った王弟殿下とだった。
婚約破棄なんて2度と御免よ、と修道院に駆け出すお話。
最終更新:2023-09-23 01:11:37
2794文字
会話率:23%
それは秋が来ようかという季節の中のある日のこと、朝倉 里香、高校生の少女は立ち惚けていた。
トラックに轢かれたはずが何故学校の校舎に立っているのだろう。
進み始めて出会った同級生の福津 楓は里香のことを異能力者だと言って明るい未来をつかむた
めに共に戦いの日々へと身を放り込む。
これは、ふたりの異能力者が幸せな未来へと向かって駆け出す物語。
※本作の二話までは後に他の作品に掲載する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 22:00:00
49175文字
会話率:38%
高校二年生の少女白崎透華は帰宅途中に不穏な声を聞き、近くの路地へと駆け出す。暗い路地は何も無く杞憂かと思った矢先、なにかに引きずられるよに『吸い込まれる』。そこで目にしたのは異形と対峙する少女だった。その後特定駆逐組織と呼ばれる運命決定機関
に入ることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-16 19:00:00
94835文字
会話率:31%
妖怪退治に勤しむ少女が突如、異世界に飛ばされてしまう。
見た事もない光景が次々と広がるこの異世界で、少女は元の世界に戻る為の冒険へと駆け出す。
最終更新:2023-05-13 16:38:30
21655文字
会話率:33%
ベッタリと背中に魔が取り付いて、質量が増す感覚。
胸も肺も潰されて、身動きが取れない。
聞こえる下駄。途端、軽くなる背。そして聞こえるのは修羅の音質。
呪詛返し、覚えとけ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳
御座いません。
注意事項2
お綺麗さだけで祓えって?
んな、まどろっこしい事する訳ねぇだろ。
毒には毒で潰すんだよ。完膚無きまで。
歩く修羅、飆靡様の回。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-06 20:34:15
1062文字
会話率:53%