不慮の事故に巻き込まれて死んだ高校生、カゴハラ・クニカは、生死の境にいる最中、得体の知れない神に術を施され、女性へと性転換させられた上で、異世界へ落とされる。そこは魔法と、異端キリスト教とがモザイクのように入り組んだ、亜熱帯の異世界だった
。
仲間たちと共に、人を異形へと変える”黒い雨”の災厄から逃れつつ、”救済の地”・ウルトラまで逃れたクニカだったが、そんなクニカの夢の中に、彼女を異世界へ落とした神が、再び姿を見せるようになった。
自分がこの世界へやって来たことの意味――その答えを知るためにクニカが駆け出すとき、それは新たな自分探しの冒険と、世界の危機の始まりだった。
これは、余りにも強大な魔力を持った、一人のちっぽけな主人公が、世界を救うことを通じて、自らを救う物語である。全140話(予定)、700,000字程度(予定)。
※ 本作は、前作『ラヴ・アンダーグラウンド(https://ncode.syosetu.com/n0045da/)』の続編となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-04 03:00:00
573602文字
会話率:50%
事故で片足を喪い、生きる意味を見失った少年、カゴハラ・クニカは、たわむれに自殺の真似事をした結果、誤って本当に命を落としてしまう。「死にたくなかった」と後悔するクニカの前に異端の神が現れ、クニカは少女に性転換させられた挙句、異世界へと落と
される。住民がロシア語を話し、異端のキリスト教が信仰される亜熱帯の異世界“キリクスタン”では、突如として降り注いだ“黒い雨”の災厄により、崩壊の一途をたどっていた。
クニカは、自分を助けてくれた少女、リンとともに、生き残りをかけて“救済の地”ウルトラを目指す。そんなクニカの前に立ちはだかるのは、徘徊する異形の群れ、街を支配するギャング、謎の軍隊、人びとの相互不信に、最後にして最大の“嘘”だった――。
これは、生きる意義を見失ったひとりの少年(少女?)が、遍歴の旅を通じて、生の価値、生を超えるところにある価値を見出していく物語である。全50話。200,000文字弱。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-27 21:35:34
180689文字
会話率:51%