人の命を、ろうそくの火でたとえる人がいるんだとか。
風になびかれれば簡単に消えてしまい、どれだけ大切に火を守っても蝋がなくなれば消えていく。そんな儚いものなのだと。
確かに文学的にはそれは正しいのかもしれないし、うまい例えなのかもし
れない。
でも正直、そんなことを考えられることに反吐がでそうだ。
地響きの音
日の光
赤い飛沫
横たわる「人」だったもの
そして、「死」の恐怖
必死に明日を掴むため、日々駆け回るようなやつの前でそんなことを言ってほしい。いや、言う前に絶対心臓を貫かれるか、頭蓋骨が割られるか、首が飛ぶ。
街で歩く吟遊詩人よりよっぽど死神のほうが信用できそうだ。
綺麗ごとなんかうんざりだ。
その中で少しでも足掻いてみよう、私はそう思う。明日の景色が例え変わらないものであったとしても、いつか変わる日がくることを願って。
だから今日も寝る。いくら恐怖に怯えていてもその日はいつか来るのだ。
おやすみなさい、征服者たちよ。
明日はきっと戦場だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 19:00:00
8790文字
会話率:8%
「奴隷を買いたいんですか? それでは、絶対に食事は与えてください。お風呂も与えてください。部屋も与えてください。それと、何かあったらすぐに病院に連れて行ってあげてください。その他諸々書いた書類も用意していますので、それにも目を通していただけ
ると」
「はぁ? なんだそれ。奴隷風情にそこまでやらせんのかよ。やっぱいいわ。別のところで買う」
「あ、ちょっと!」
スレイは全く売れない零細奴隷商人である。訳あってやりたくない奴隷商人をやっているのだが、商品である子たちへの愛情が強いばかりに客には相手にされない。同業者にすらバカにされ、スレイの地位は低いものだった。
「スレイ! また売れなかったの?」
「全く、あなたは奴隷に甘すぎるのよ」
「だ、大丈夫ですよ。また、えっと。次があります?」
「……奴隷たちに励まされている奴隷商人なんて聞いたことないよな」
挙句の果てには奴隷である獣人のミーア、吸血鬼のイヴ、エルフのレイレイに励まされている状況である。しかし、スレイにとっては彼女たちが幸せになってほしいと願ってしていることであった。だが、そう上手くはいかない。
スレイが奴隷商人をやっている理由の一つとして、両親が抱えていた借金を返済するためという事情があった。更に、奴隷たちに快適な生活を送ってもらうために費やしたお金で更に借金は膨らみ続け、最終的に「この日までに返さないと首が飛ぶぞ」と言われていた日を迎える。
このままでは自分の首が飛ぶ……!
考えたスレイは借金取りから逃げるために辺境へと逃げることにした。いっそのこと、辺境で愛している奴隷たちと幸せな生活を送ろう。そう誓ったわけだが……逃げた辺境は魔物だらけ悪人だらけの荒れ果てた土地。
もう終わりだ……と死を決意したスレイだったが――あれ、奴隷たちが全てを蹂躙していってるんだけど?
え、というか俺が育てた魔族たちが最強種ってマジですか?
これは、奴隷を愛する駄目商人が実は最強種だった奴隷とともに辺境でスローライフを送る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 20:30:00
56009文字
会話率:45%
容姿端麗。身分は最高。
誰もが憧れる王子様に生まれた。
だからといって、モテるわけではない。
なぜなら、この国の王族はたびたび処刑される。
国民の溜飲を下げる生贄の為に。
◇ ◇ ◇
サンダラーダの王子であるイシュトは、自
分が処刑させる未来を回避するため、主要貴族の娘を自分の虜にしようと頑張っていた。
が、うまくいかず空振りばかり。
最終手段として、父の処刑を指示した伯爵家の令嬢と婚約するために弱みを握ろうとするのだが……。恋に落ちるのは、果たして誰か?
200年ぶりに復活した魔王は、周辺諸国を侵略中。
隣国、レインリーとクラウドラは戦争中。
世はまさに暗黒時代。
『真実の愛』を得られなければ、首が飛ぶのは我が身。
崖っぷちの異世界恋愛譚、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 14:43:23
1427文字
会話率:27%
処刑台には、人集りができていた。村人らしき男性が、処刑台前に立つ。
「やめッ…やめて…止めてよ。やめて…離せ、離せ、離せ、離せよ」
取り押さえられた小さな子供が、大粒の涙を流し、必死に懇願する。
そんな異常事態で、誰もが素知らぬ
顔、目も合わせてくれない。
無情にも、処刑人は一人の首を刎ねる。
「アーーーーッッ」
父の首が飛ぶと、拘束は解かれたのだが、もう動く気力もなくなった。
声を上げるだけで、何もできなかった。私はどうして、こんなにも無力なのだろう。
力無きことは、罪だと知った。涙など流すだけ無駄だということも。
剣を持たなければならない。力無き私には、武器が必要だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-25 05:52:23
1199文字
会話率:33%
超能力。それに目覚めた人類史から幾年。そのきっかけと対峙した青年の首が飛ぶ。死んだのか? いや死んでない! 目覚めた先はファンタジー! 顔だけの自分と親友が繰り出す冒険!
饅頭「踏まれたガムみたいなクソ野郎をF○CKしてケツに振動とピスト
ンを加えればそいつは黙る!!』
親友「止めとけバカ!」
饅頭「F○CKンガム宮殿も真っ青な日にしてやんよ!」
そんな冒険がここにある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-30 21:43:04
120772文字
会話率:61%
フォルテという名前の男がいた。剣を振ればドラゴンを両断し、石を投げればオーガの首が飛ぶ。まさしく一騎当千チート級の男だ。
そんな彼を見ているのは僕、アルト。この物語では僕が主人公。「異世界転生チートじゃない方の主人公」なものですから……。
僕たちは謀略によって住んでいた街と、大勢の友人、数少ない家族を失った。この事態を図ったのは誰だ……真意を知るための冒険に今出発する。
□概要
序盤は子どもたちが多く登場します。
この世界にはスキルと呼ばれる固有の異能力があります。
魔法もあります。
複数の国家があります。
世界をうろつく冒険譚です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-18 01:00:00
45478文字
会話率:48%
むせ返るような血の匂いだった。
ユリアは吐き気をこらえて進んだ。王を諫めなくてはならなかった。
それができるのはユリアだけだった。ほかの者が諫言すれば、文字通り首が飛ぶ。王に逆らって命があるのは、王妃であるユリアただ一人だ。それは、王宮内で
はすでに知られた事実だった。
(そんなものが、ほしかったわけではないのに)
──────
※最初から最後まで相思相愛ですが、ヒーローは最終的に闇堕ちします。ヒロインはヒーローを愛するがゆえの苦悩エンドです。メリバ、もしくは箱庭エンド。若干のスプラッタ描写があります。 全5話予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-11 20:50:13
32073文字
会話率:15%
株を大当てし、調子に乗りまくったままトラックにはねられた女子大生『私』。
が、次に目を覚ました時、彼女は生前プレイした乙女ゲームの世界に転生していた。
ただしなぜか“モブの暗殺者”として。
悪役令嬢に雇われ、主人公の命を狙う殺し屋『ルナ・
ダイヤル』となった彼女は、
しかしなりゆきで逆に主人公の命を救ってしまう。
さらに暗殺教団にはその裏切りがバレて、3日もすれば首が飛ぶという状況に。
悪役令嬢の本性、ルナを追いながら真相を探る攻略対象たちの思惑、
そして、裏で糸を引く第一王子の陰謀とは!?
ルナは事態を収拾せざるを得ない立場に追い込まれるが、
はたして無事に『主人公』を守り切れるのか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-11 19:00:37
110740文字
会話率:23%
とある駅構内にある立ち食い蕎麦屋。そこの月見そばには、まことしやかに囁かれている噂がある。聞く所によると、首が飛ぶとか飛ばないとか。なんともぞっとする話だが果たして……
最終更新:2020-07-11 15:57:24
773文字
会話率:12%
目を開けたのは眠っていたからではない
まばゆい光が突如現れ反射的に目を閉じてしまったからだ
薄く目を開けた
だが光のその先にあったのは見た事もない景色
混乱する頭でまず先に知覚したのは
燃える匂い、そして遠くに居ても感じる炎の熱
絶叫、
怨嗟、軍靴、斬撃、倒壊
幼い子供は焼かれ
女は犯され、男は弄ばれていた
恐らく村と呼ぶのが丁度いいその場所で起きていたのは、目を背けたくなるような暴力
戦争とは到底思えない程に鈍く光る鎧の男達は圧倒的に醜さの限りを尽くす
蹂躙と
これ以上この言葉が合う光景は他に無いだろう
弄ばれた女が引き倒され串刺しにされた
その女に手を伸ばした男の腕は宙を飛んだ
一人、また一人と首が飛ぶ
何人目か分からないその首と目が合った気がした
「我らを救いたまえ」
何故だか分からないがその言葉が脳を叩いた気がした
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-09 10:00:19
347文字
会話率:17%
会社がまさか、まさかの倒産。
失業中の自分探しの旅の道中。彼にとって、それは突然起こった。
大地を揺らす馬蹄の轟きと空を木霊する獣の雄叫び。
鉄の刃と鋼の心がぶつかり合い、血煙が舞い、首が飛ぶ。
時は血で血を洗う戦国乱世、場所は濃霧が立ち
込める川中島の戦場。
そして、彼の前に現れた男は言った。
「お前に兄上の影武者になって貰いたい」
それは他に選択肢が無い彼に対する要請という名の強制だった。
彼は安全な現代社会から放り出され、狂気が渦巻く戦国の世の中で生きてゆく事を余儀無くされ、その覚束ない足元を震え立たせながらも過酷な時代を生きてゆく事を決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-02 07:00:00
171864文字
会話率:21%
プレイコールが鳴り響いた。戦う意思を問わずに下される命令。この度の指揮官は有能か無能か、
そんな64マスの白と黒しかない世界の話。
ある物は君主に従い。ある者は怒りと悲しみに振り切れる。
白と黒はどちらが勝つのか、何が勝利と言えるのか。
最終更新:2018-06-23 14:18:32
9729文字
会話率:22%
交通事故により標準装備(携帯、財布、化粧ポーチ)で異世界に放り出された瀬川結菜(せがわ ゆいな)。
そこで出会ったのは奏幻国(そうげんこく)でも一、二を争うほどの名門貴族当主、鳳 零琦(ほう れいき)だった。
ガスも水道も電気もない。言
葉遣い一つで首が飛ぶほど厳しい階級社会。こんなところで生きるなんて絶対無理!
現代っ子が異世界で織り成す命がけの中華風異国ラブファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-27 18:20:28
5035文字
会話率:37%
オリジナル小説異世界アイドルまのんの修正版です
ある朝目覚めると二人の兄弟は異世界に飛ばされていた。
緑が生い茂る草原と地平線の彼方まで青い空との平行線の大地で目覚めた二人
元の世界では兄はブロガー引きこもりで、妹はトップアイドルをしてい
た。
新しい世界で生きていく為に放浪していると商人レムルスとの出会いで商業都市アミュリアへと招かれる。ここでは商売に制限もなく申請をする事で都市がスポンサーにもなってくれる反面、事業に失敗すれば一発アウトで首が飛ぶ駆け引きの都市だった事を知るのは異世界アイドル育成計画始動から間もなくの事だった......折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2016-05-01 15:53:38
968文字
会話率:54%
急に一国の王がアルバイトをしてみたいなどと言い出した。
なんとか止めたい家臣連中は王を面接で不採用にすればいいと考える。
そこで面接役として無理矢理選ばれたのが城に食料を売りにくる商人だった。
勿論王を雇う事なんてできないのだから、王を
不採用にする理由を探さねばならない。しかし王を悪く言ってしまえばその場で首が飛ぶ。
一体どうすればいいのだろう!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-02 14:12:24
2843文字
会話率:30%
頼光四天王in21世紀。夏のリゾート地にて。
最終更新:2015-07-27 16:17:24
5496文字
会話率:63%
予期せぬ太陽黒点の増加により、いよいよおかしくなった人間は、自家製爆弾を爆発させて、憂さ晴らしを始めた。あっちこっちで手足がちぎれ、首が飛ぶ。さて事の顛末やいかに。
最終更新:2009-02-14 08:05:19
5650文字
会話率:31%