それは、破滅の世界に奏でられる人類の曲終(コーダ)――
三つの災厄が襲い、文明が崩壊した世界。デモンという怪物化した者は力を以て命を奪い、力無き者も生きる希望を失わず、戦いに明け暮れた荒野。そんな中である一人のデモン、キョウジは記憶消
失の少女ミユを連れながら旅をしていた。彼女の記憶を取り戻す為に。当てのない旅だが、気ままでもあった。
しかし旅路の行く手を様々なものが阻んでくる。巷に蔓延る血に飢えた野盗。デモン跳梁跋扈の撲滅を掲げる組織、〈ザ・ラウンドテーブル〉。そしてその意志を明らかにしないまま暗躍する〈フォー・ライダース〉と名乗る面々――
乾いた荒野でキョウジとミユは戦い続ける。その先にあるがなにかも分からず、しかしどこかに希望はあると信じながら。
世紀末(21世紀だけど)ポストアポカリプスバトルアクション。枯れた世界に生きる意味は果たしてあるのか? これはその意味を見出す物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 21:03:15
138734文字
会話率:50%
【簡単なあらすじ】
貧しい都で暮らしていた普通の(?)兄妹が大陸で起こる災厄に立ち向かうお話。
【詳細のあらすじ】
ここは東西に並ぶ二つの大陸、マーシアとメイシア、そして各地に点在する“門”から繋がる異次元ヴォイドが存在する世界。
何百年
にも渡る歴史を経てもそれらの溝は埋まらず、戦と災厄は起こり続けていた。
誇りのため、故郷のため、家族のため。
理由は違えど、今日も己の信念のままに戦士が、魔術師が、勇者が、それぞれの戦場へと駆け出していく。
誰もがその頂点に立った《選ばれし者》によって混沌とする世界を鎮めてくれると信じていた―――
東の大陸、マーシアの南東の外れに位置する緑の都シェラタン。
野盗に怯え、今日という日を繋ぐのに必死の貧しい都に、とある兄妹がひっそりと暮らしていた。
ライアスとフライア。彼らはある“能力”によってひと時も離れようとせず、数少ない人々との交流だけで日々の生活を送っていた。
二人に肩書はない。生活を支えるために狩猟で無骨な剣を振るい、基礎的な魔法を使う、どこにでもいる並の剣士・魔術師だった。
貧しくても、このままの生活が続けられればいいと淡く望んだ兄妹だったが、やがて野盗の暗躍によって変化を余儀なくされる。互いに人としての理性を切り分け、補い合う二人は自らの力で活路を見出そうとするものの、やがてそれはさらなる大冒険への幕開けとなってしまう。
向かうのはシェラタンとはまるで異なる八つの都と交戦中の西の大陸メイシア。そしてそこで躍動する熟練の騎士や魔術師、商人、そして《勇者》が存在する広大な世界。
果たして自分たちを信じることだけが頼りの《独りの兄妹》は、どこまで這い上がれるだろうか……。
※90年代~2000年代のRPGのイメージを目指して制作中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 07:01:36
855657文字
会話率:36%
現代大公家が誰も知らない初代大公の秘密・その人個人の歴史を解き明かす物語。
を、するはずだったのに、初代大公は魔法生命体となり現代に現れ、現代でも昔の思い出でも大暴れして、何だかんだで嫌われないギリギリをいきていくのであった。
また、現代に現れたら気に入った子孫を毎日シバキ、大昔の思い出には色々やらかした騎士どもをシバキ、時として貴族王族、野盗もシバキに入る暴れん坊、彼の生き様は一体・・・何なんだろうか?
興味が湧いたあなたは今すぐ〜見るべき!(現在作者の頭は行かれてます。イカレテMAX!)
土曜の深夜1時に投稿します。基本。
2020.4.15 いつの間にかは不明だがブクマ100になりました。そして、近いうちに100以下になるのだろう!
でも、記念で一度は超えたから、書き込んでMAX。
2020.4.18アクセスが初めて1000超えた。嬉しい。ありがとうございます!
2020.5.6アクセス、ヒャッホーイ! どんな理由であれ1390だーい! ブクマありがとー!
評価、感想お待ちしてます。
2020.12.19アクセス1500になりました。ありかとーう折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 08:30:00
1118220文字
会話率:26%
『剣魔術』の使い手であるアルディスは、討伐、護衛、調査など、報酬次第で様々な依頼を請け負う傭兵のひとり。
ある調査依頼の帰り道、野盗に襲われた隊商の生き残りである双子の少女たちを保護することになるが、この世界で双子は『忌み子』として厭われる
存在であった。
なぜか彼を主と仰ぐ正体不明の女がそこへ加わり四人での生活がはじまったのと時を同じくして、双子を匿っていることが領主に知れてしまう。追い立てられたアルディスたちは魔物や危険な獣が跋扈する森の中へと居を構え、活動の場を王都へ移すことにした。
王国を悩ませる三大強魔を討伐し、都市国家の防衛戦を経てアルディスは着実に名声を得ていく。やがてかつての相棒であった黄金色の獣と再会したアルディスは王国と帝国の戦争へと参加し、そこで一騎当千の活躍をしたことから『千剣の魔術師』のふたつ名で呼ばれることになる。
戦いの後、とある事情から公爵令嬢へ剣術指南をすることになったアルディス。教え子でもある公爵令嬢が襲撃された意趣返しとして相手の組織を壊滅させたその時、原因不明の現象によりアルディスは自分がもともと居た世界へと飛ばされてしまう。同様にその世界へ飛ばされていた公爵令嬢とその護衛、さらに相棒の獣と共に何とか帰還することに成功したアルディスは、襲撃の黒幕である侯爵への返礼とばかりに彼が実質的な開催者となっている武技大会へ出場して見事優勝する。
面目をつぶされた侯爵は教会の妄信的な神父をそそのかし、アルディスを邪教徒として認定させ、さらに討伐隊を率いて襲いかかってきた。討伐隊を返り討ちにしたアルディスだったが、教会による情報操作の結果、居場所を失い王都を去らざるを得ない状況に追い込まれてしまう。
世界中で女神として崇められる『仇敵』とそれに踊らされる世界へ静かな怒りを抱きながらもアルディスは自らの剣で道を切り開く。
これは『千剣の魔術師』と呼ばれた、そんな『剣士』の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 11:54:49
1701722文字
会話率:33%
村を野盗に襲われ、一人生き残った百性の次男坊は、復讐する為、十年山籠りして、久しぶりに外界へ下りてきた。
最終更新:2024-12-19 14:22:56
2069文字
会話率:0%
これまで大陸を統べていた〝彩(さい)王朝〟が崩壊し、六つの国に分裂して5年。
覇権を争った戦争も一応の終息をむかえたものの、国内が疲弊するとともに野盗や魔物の出現による治安の悪化で各国もその対応に悩まされていた。
そんな中、〝青の国〟
中央政府は除隊した兵士たちを様々な仕事に就かせ、一般人では困難な仕事にあたらせることで、国内の不満や不安を解消させようとしていた。
〝配達士(ポストマン)〟もそのひとつで、元〝青の国〟兵士トウマ・ライナスは手紙を詰め込んだ鞄や腰の刀とともに、人々の手紙を届けるためにはるか遠方の地へと赴いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 12:10:23
850278文字
会話率:53%
男は仕事の帰りに刺殺された。
様々な種族が共存する世界に転生した男は静かな村で優しい両親と可愛い弟と暮らし成人まで成長した。
家族に良い暮らしをしてもらいたくて農民でも稼げる仕事である冒険者になるために男、カークは小さい頃から本を読み、剣の
鍛錬を続けていたのだ。そして成人し村を出ることになったカークはロージニアという街に向かう。
冒険者として歩み出したカークは、ある日、森の中で野盗に襲われ死んでしまった。
不可思議な事にカークは蘇り、それから、例外な存在を知る事になる。
奴らは何処にでもいる。だが、手を出すちからはないようだ。
無知蒙昧な者よ、ゆめゆめ忘れるな。最悪至上の恐怖を、存在を。
混沌よ、いざ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 19:05:50
820156文字
会話率:46%
一人で寂しいという人間は、不幸なのだろうか幸福なのだろうか…
例えば物心ついてからずっと、他人から攻撃され続けてきた人間は、周りに誰かがいたほうが苦痛で、誰もいない方が平穏を感じるのではないだろうか。
僕は、一人がいい。
今日も僕は一人、夜
空を見上げる。
あいつらはどうせ知らない。知ろうともしない。この星々に、名前があるという事を…
近未来のとある夏の夜、地球周辺に突如、異星人の宇宙船が大量に出現し、大規模な艦隊戦を開始、その流れ弾と墜落した宇宙船の残骸によって一晩で地球は壊滅的な被害を被った。後に、『スペースウォーズ・デイ』と呼ばれる事件である。
荒れ果てた地上では墜落した宇宙船から異星人の人型ロボット兵器、『アレッツ』がサルベージされ、野盗と化した者たちによって略奪の道具として使われていた。
それから1年後、星を見るのが好きな少年、渡会アユムは、北海道の荒野を、仙台を目指してスクーターで旅をしていた。
少年は行く。南天に輝く、一等星の指す下へ。
少年は征く。あの日、真っ逆さまに落ちてきた、星の欠片・ALLETSを携えて…
※ ※ ※
ほぼ量産機しか出ない、カスタマイズ自由なリアル系ロボットもの。ただし何せ異星人由来のためオーバーテクノロジー気味です。いじめられていた最弱主人公は人を好きになれるのか?その旅路の果てに何を得るのか!?主人公の趣味もあり、星や星座の話も混ぜて行きます。
本作はフィクションです。実在の人物、事件、団体、地名、法律等とは一切関係ございません。
また本作は、いじめを推奨したり、いじめの手口を喧伝する意図はございません。決して真似をしないで下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 12:00:00
667990文字
会話率:48%
「貴方は特別な存在ではありません」
死んだ男の前に現れた女神は、そのように忠告をした。
生前の姿で異世界への転生を示されるが、何の特別な力もない、ただの一人の人間でしかないと言う。
特殊な力も、魔法も持たず。
元の世界でできなかった事はあち
らの世界でもできない。
知識も役に立つとは限らない。
何を為すかも自由だが、何かを為せるとも限らない。
そんな世界に放り出された男は、野盗に追われる一人の少女と出会う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 23:00:54
33733文字
会話率:33%
辺境の村に住む自警団員の見習いリアナは幼馴染のアルフとアイリーンを野盗に誘拐されて同じく幼馴染の自警団員カイルと共にアルフとアイリーン助けに行くがそこには王女のレティシアも囚われていた。レティシアを助けた事がキッカケとなりリアナと幼馴染のカ
イル、アルフ、アイリーンは王都へと向かいそれぞれ騎士や魔術師そして兵士になるべく訓練して行く事になりやがて王女を護衛するプリンセスガードに任命される事になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-05 10:37:19
35738文字
会話率:60%
マリシティ国アリンガム侯爵令嬢であるアンネローゼは王太子ファビアンの婚約者であった。
しかし彼から婚約破棄を突き付けられ、隣国ジャスパルへ国外追放となり、ある男のせいで30年にも満たない短い人生を終えた。
なのにふと気がつくと目の前にはファ
ビアンの姿があり、彼はいつかの日のように「お前との婚約を破棄する!」とアンネローゼに言った。
これは一体どういうことかと思ったが、この先の出来事を一度経験していたアンネローゼはすぐさま思考を切り替えて自ら王城を去り、偶然居合わせた旅の一座に拾ってもらい2度目の人生を楽しく過ごしていたが、今度は野盗に襲われて殺されてしまう。
そして三度の婚約破棄を早々に受け入れると、今度は近道をした結果、隣国に辿り着くことなく野犬に襲われて人生を終えた。
そうして迎えた4度目の人生。
とりあえず早々に立ち去ろうと辞去を告げるアンネローゼを呼び止める声が聞こえた。
それは今までの人生で初めてのことで、不思議に思いつつアンネローゼが声の主を見れば、そこには隣国オークリッドの王太子ジェラルドが立っており、正式な作法に則ってアンネローゼに求婚してきた。
アンネローゼはうっかり頷いてしまい、オークリッドに嫁ぐことが決まったのだが、なにやらジェラルドにも秘密があるらしく…?
逆行を繰り返す令嬢と王太子のお話です。
週1くらいののんびりとしたペースで連載していきたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 14:34:31
192552文字
会話率:35%
「偽の王子よ、そこをどけ――」
32歳無職童貞ひきこもりニートのおっさん輿金 翠(こしかね みどり)は、トラックに轢かれて異世界に転生した。
しかし、なぜか人っ子一人いない山間部に青年の姿で転生を果たした彼は、異世界の住人を探して旅に出る
。
するとその道中彼が見つけたのは、野盗に襲われる王国の姫だった。
姫を助けた褒美で王様から屋敷をもらい、悠々自適な生活を送れると思っていた輿金 翠だったが、彼女の口から衝撃の事実が明かされる。
そう、この国の王子は偽物であると。
そして、翠こそが本物の王子であると。
かくして彼は、表の顔では最強の冒険者として人々の人望を集めながら、裏の顔では王家の人々とともに偽の王子の追放を目指すことになる。
これは、真の王子である主人公が偽の王子の正体を暴き、彼の追放を果たす物語。
※恋愛要素あり、序章+1~7章+終章で完結。
1章は文量少なめ、かなりサクサク進みます。
感想、誤字脱字報告などお気軽に送ってもらえると助かります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 20:20:00
50956文字
会話率:50%
異世界への憧憬を抱えた主人公、黒田忠宗はある日動物園のトラに殺された。
曖昧な意識の中で神様の懇願するような声が聞こえた後、その力によって異世界へとその身を移す。
そして異世界に来て早々エテルネル皇国の姫、ミーヤが野盗に襲われている現場に遭
遇し、なし崩し的に彼女を助けるハメに。
異世界へ転生した後何をするかノープランだった忠宗は、それ以降も転生者ーー授かり者(ギフテッド)の力を利用しようと目論む周りの人間に翻弄され、陰謀や闘争に巻き込まれていく。
授かり者としての能力で無双しようにもその能力は自身の願望を投影する物であり、異世界転生自体が願望だった忠宗は能力を上手く発揮できず苦しむことになる。
能力を使う上でも、異世界で生きる上でも、彼は自分自身に問いかけることになる。ーーお前は、一体なにをしたい?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 22:00:00
23079文字
会話率:39%
自分以外の家族が全員超優秀で劣等感まみれの高校生、多田進<ただ すすむ>。彼はある日、異世界に召喚される。 そこは他人は全員、魔法という謎の力を使用できる上に、全人口の三割以上が殺人や破壊の衝動を持つ、狂気に満ちてるやばい世界
。
その上、敵対する帝国の有力な魔法使いたちは、多くが政治も人権も省みないような連中ばかり。滅茶苦茶な圧政に苦しみ、逃げ出す人間は野盗か難民になる世紀末。
おまけに進は来て早々に左手を切り落とされて、今から入れる保険とかあるのかな・・・・・・なんて考えたり、考えなかったり。
しかし進は、ほどなくして気付く。自身が魔力0故に、魔力探知を受けない天然のステルス体質であることに。 逆に異世界人は皆、魔力独特のニオイを発している。 進は、この特性を利用して味方と協力し、ステルス能力と魔力感知を武器に頭脳をフル活用して狙撃、闇討ちで悪党どもを地獄に叩き落としていく。
そして、仲間とともに歩む中で進は英雄になる決意をする。——帝国ミルグに仇なすテロリストとして
※この作品はダークファンタジーです。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 21:16:30
157155文字
会話率:58%
34歳でフリーの歴史ライターの菜下健史。
投資と記事投稿でなんとか食いつなぎながらも、空虚で、自堕落。そして未来のない生活を送っていた。
しかしひょんなことから大金を手に入れ、今までの分も人生を謳歌しようと決心し、前々から気になっていたフル
ダイブ型MMO、ヒストリア・オンラインの購入を決定。
しかしゲーム内では失敗が続き、最終的には野盗に殺されてしまう。
二度とやらないことを誓うも、友人リブロスの助力もありまたゲーム内へ舞い戻り……。
これは、英雄を支える縁の下たちの物語。
これは、最弱の剣が暴力の世界で自分を見出す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-10 08:10:00
25032文字
会話率:33%
1万~2万字程度の短編です。
鳥の民と呼ばれ、街から街へ彷徨うニコライの一族は、ある日野盗に襲われた。ニコライは一人だけ生き残り、気がついたのは墓所に投げ込まれたあとだった。
ニコライは墓所を囲む高い壁を見上げて出られないことに絶望し、そ
して壁から見下ろす美しく大きな鷹に気がつく。
この国は人を鳥葬で葬る。鳥が食べることによって剥がれた魂は世界に回帰する。ニコライはいずれ自分を食べるであろうその鷹は不思議に美しく、神話に出るかつて滅んだ鳥人の王ジョサイアのようだと感じた。
次第に衰弱していくニコライによりそうその鷹の声に従い、鷹をヨーフーイと呼べば、鷹は羽を脱ぎ去り美しい男の姿を表した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-01 00:16:43
14049文字
会話率:41%
踊り子・盗賊・精霊使いの顔を持つ少女が織りなす心躍る冒険ファンタジー。
【あらすじ】
龍の眠る大陸エイジニア。
イシュア王国がある大陸の南西地方は、他地方より魔素《マナ》が薄く、歴史的に魔法よりも剣術等の武術や鉱工業を中心に発展してきた。
賑やかな祭りの一角、弦楽器と太鼓の音に合わせて黒髪の少女が舞っている。
キャロル。
観客からはそう呼ばれていた。
どの国にも属さない自由都市ロアンヌ(盗賊都市)の生まれで、遊女たちの館・ラファの家で育った踊り子のキャロル。
彼女には夢も未来もなく、今日を生きるために日銭を稼ぐ。
そんなキャロルには別の顔があった。
一つは音の精霊から加護を受けた精霊使い。
もう一つは女盗賊・白銀《ラプラタ》。
幼き頃に踊りの才能を見初められ旅芸人の一座に買われるも、その一座は野盗の集団に襲われ消滅。現在は祭りに合わせて町から町へと一人旅を続けていた。
そんなある日、キャロルはある街の片隅で囚われの少年レビンと出会う。その気弱な少年は隣国から追放された貴族の嫡子だった……。
キャロルはレビンを解放し、演奏見習いとして連れて行く事にしたが、二人に追手の影が迫る……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 22:11:28
102470文字
会話率:34%
ルーゼン大陸屈指の軍事国家ドラグーに数多に存在するハンターギルド《ヴェンガンサ》に所属する刀使いの少年ユウキ。
固定のギルド支部には所属せず、気ままな放浪暮らし。
そんなある日ユウキはひょんな事から野盗に襲われていた魔族の少女シルメリアを
助ける事となるのだが……。
暗躍する《銀栄騎士団》《盗賊団アビリティ》、その背後に浮かび上がる謎の《組織》。
ドラグー王国エレナント州を舞台にユウキの『物語』は動き始める。
シルメリアとの邂逅───それは運命の出逢いか、はたまた彼を愛して止まない『厄介事』の幕開けか……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-16 22:54:35
249092文字
会話率:32%
エミリア・ファーテは偽聖女だ。
聖女の能力を持っているのに公的な承認をもらえず、『聖女』を名乗ることができない。
そんなエミリアは、皇女にして聖女でもあるカサンドラと背格好が同じだという理由から、カサンドラの『替え玉』として11年も働かさ
れてきた。
しかし18歳のある日、カサンドラの逆恨みにより投獄されて処刑宣告されてしまう……。
エミリアは命からがら脱獄し、隣国ログルムントへと逃げた。
密入国した矢先に『謎の野盗』に命を救われた彼女は、護衛として野盗を雇うことを思いつく。
「ねぇ、あなた。私に雇われる気はない?」
「俺を雇う? 別にいいが、報酬は金じゃあダメだ。報酬はそうだな…『君自身』がいい」
「はい??」
その野盗は、自分との契約結婚に応じてくれる女性を探していたそうだ。
(野盗が契約結婚? どういう事情なのかしら…)
エミリアは知らなかった――その野盗の正体が隣国王弟殿下であり、彼との契約結婚が大陸を揺るがす大事件に発展することを。
偽聖女エミリアは、素性を伏せて平穏な暮らしを送ることができるのか?
王弟ディオンの溢れる愛に戸惑いながら、仮初めの妻エミリアはセカンドライフを始めるのだが……!?
※溺愛・ざまぁのハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-14 08:05:49
134717文字
会話率:41%
雨の女神に祝福された聖女エレオノールは、婚約者であるレオンハルト王子から「辛気臭い女だ」と言いがかりをつけられて祖国を追放されてしまった。すべては異母妹カタリナの企てらしい。
聖女、そして公爵令嬢としての身分を捨て、国を出て西に向かう旅の
道中で、エレオノールは野盗の襲撃に遭う。いよいよ死んでしまうのかと覚悟したとき、白馬に跨る精悍な青年に窮地を救われた。
「俺はロラン・フォン・ブロワ。一応は砂漠の国の王をやらせてもらっている」
「わたくしは……エル。ただのエルでございます」
青年の正体は、隣国の国王であるロランであった。
エレオノールがロランの下女として居場所を得る一方、祖国である緑の国は雨が降らず長い日照りに見舞われて――
これは祖国を追放され、己の名さえも捨てた聖女エレオノールが、幸せを掴むまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 18:10:00
10193文字
会話率:51%