ショートショートです。その国は観光産業を発展させる為、世界を震撼させた『白雪姫毒殺未遂事件』の首謀者である王妃が住んでいたお城を、観光名所として開放した。しかしそこでは、客寄せパンダの「魔法の鏡」が、ストレスを抱えていた。
最終更新:2022-04-19 14:07:23
4032文字
会話率:34%
魔王に担ぎあげられて数年。戦況は芳しくなくとうとう魔王城に勇者パーティがやって来た。
仲間だと思っていた連中も既に逃げ出しており助けに来る気配はない。薄情な奴らだとは思っていたが実際ここまでとは思わなかった。信頼していた側近の四天王ですら姿
が見えないのだから。
だがそれもここまでだ……。
こうなることを見越して我は新魔法を創り上げていたのだ。
それは魂を移動させる禁忌とされる暗黒魔法。
こんな魔王軍からは離脱して、のどかで平和な世界で生き直してやる。
もう決めたのだ。魔王軍の敗戦で平和が訪れるであろう人の世界でのんびり畑でも耕しながらスローライフをおくることを。
ところがその農村では何故か急激に観光産業の波が押し寄せ、自分を倒した勇者や聖女も村にやってきたりと、企図せず巻き込まれてしまう元魔王の絶望からはじまる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-25 20:00:00
140916文字
会話率:52%
Fラン大学生コウノダイチは、卒業旅行でフランスに向かう途上、航空機墜落事故に巻き込まれる。
瀕死のダイチを救助したのはクランジス王国に暮らす少女、マエリナ・ダネイゲル。
「ヨーロッパ最後の秘境と呼ばれる私たちの国もようやく開国することにし
たのです。中世の街並みがそのまま残ってるから、ファンタジーの世界が体験できるっていうコンセプトで観光を経済の柱にしていくつもりです」
ダイチは少女から協力を求められる。
「それで、国内の少数民族に了承と協力をいただく交渉に向かっているんです。開国してすぐ一流国に上りつめた日本の方、同行していただけないでしょうか」
「よし。OKだ。任せろ」
「では行きましょう。エルフの里へ」
「エルフ?」
「はい、エルフ、その次は伝説の魔女、そのまた次は巨大なドラゴンです」
えーと、ここほんとに現実世界だよね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-17 00:23:46
39217文字
会話率:32%