「レゴラス・グリーンリーフ」こと、遠藤 誠は郵便カバンの中から洋封筒を取り出した。近所の通りには、大きく番地を書いた電柱と、縦書きの表札が規則正しく並ぶ。賃貸アパートの一角で、手元を見た誠は凍りついた。「何の冗談だ ───」呟いたきり視線は
宛名に釘付けになる。「伝説の英雄 アレクシス・ブレイブハート様」とあったからだ。定職に就かずフリーターをしていた遠藤は、たまたま郵便配達をしていたのだが、始めるとプロ意識が出てきた。住所を間違っていたり、ヘタクソな字で読めないときでも、だいたいの当たりをつけて聞いて回り、届けなくては気が済まなくなっていたのだ。しかし、これは質の悪い冗談では、そう思った彼だが、次第に心の底から燃え上がる情熱に駆られたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-02 20:21:13
7366文字
会話率:28%
「はぁ〜」
近所の人から貰ったお古の服を着た7歳の私は小学校からの帰り道でため息を付く。
(きのう、ひさしぶりにおふろに入れてもらったけど…。きょうはおかあさん、きげんがいいかな?)
「ただいま…」
私達の名字の西園寺と書かれた木
の表札が無造作に地面に置き捨てられているオンボロの我が家の門を潜り、家の中に入る。
_少女はその後、人生を変える運命の王子様との出会いを果たす。
シリアス×ダークの激重ストーリー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-02 16:35:04
1313文字
会話率:44%
吉正明(20)はよるの街を走っていた。彼がたどり着いた場所はとある海の見える丘の家。そこにはこう書いてあった。お悩み事、浮気調査、怪奇譚、お話し伺います!お気軽に相談下さい。夕済匤人探偵事務所。と書かれた表札が立っていた。青年は息を荒げて表
札を見たそしてこう叫んだ。
「助けて!死神に殺される!!」と折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 03:53:49
25877文字
会話率:63%
神々の寵愛というのは、万人が少々怯える様な愛をさらりと渡されるものでは無かろうか?
だから軽々しく欲している者ほど、とんでもないしっぺ返しを食らうのでは無かろうか?
そんな、しっとりと重い寵愛を受けた話。
注意事項1
起承転結はありませ
ん。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
それでも、嬉しいと思いますよ。
邪険に扱おうとは思いませんよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-19 18:38:23
968文字
会話率:7%
散歩しながら読むそれぞれの家の表札。今はとても少なくなった。
最終更新:2023-05-05 10:04:50
251文字
会話率:0%
入学式当日、学園の表札を見た瞬間、前世の記憶を取り戻した藤堂充《とうどうみつる》。
自分が好きだった恋愛ゲームの中に転生していたことに気づくが、それも自身は超がつくほどの悪役だった。
さらに主人公とヒロインが初めて出会うイベントも無自覚に
壊してしまう。
その後、破滅を回避しようと奮闘するが、その結果、ヒロインから溺愛されてしまうことに。
更にはモブ、先生、妹、校長先生!?
ヤンデレ正ヒロインストーカー、不良ヤンキーギャル、限界女子オタク、個性あるキャラクターが登場。
これは悪役としてゲーム世界に転生した主人公が、前世の知識と経験を生かして破滅の運命を回避し、幸せな青春を送る為に奮闘する物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-24 07:00:00
90247文字
会話率:37%
もしも、卵に黄身がなかったら。
もしも、世界にきみがいなかったら。
最終更新:2022-09-02 07:00:00
312文字
会話率:0%
「ちょ、部屋の中だからってそんな格好で歩くなよ!」
リストラ、失恋、アパートの強制退去をくらった【真峠 晃太】は地元に戻ってきた。再就職先を探しながら実家でのんびりする予定だったのが、両親の「あんたの部屋はこの家にはない」の一言ですべてが
パーになる。
そこにタイミングよく現れた幼馴染みである【天音 柚】とその母親からの仕事と住居の紹介。独り暮らしを始めた妹の頼りになって欲しいとのお願いを受け、晃太はタイミングの良さに驚きながらもOKをする。
そして新しい住居であるアパートにつくと、隣の部屋の表札には聞いてた通りに、幼馴染みの妹の【天音 結】の名前。
不思議に思いながらも玄関を開けると誰もいないはずの部屋から「おかえりなさい」の声。
そこには、隣の部屋に住んでるはずの結の姿があった。
この作品はカクヨムにも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-30 20:05:41
126540文字
会話率:53%
とある夜、収容部屋で目を覚ました、一途カナは、自分が心臓の移植手術を受けたに来た事は覚えているのだが、手術が終わったら、病室に戻るはずなのに、なぜか、目を覚ましたのは、どこかの施設の収容部屋、しばらく無言で呆然としていた、そして、ふと、扉に
触れてみるとガチャと音が鳴り、扉が開いた、恐る恐る部屋の外に出ると、そこは、長い廊下が続く通路だった。
第一章、それから、カナは、廊下を永遠と歩いていた、そしてふと横を見ると部屋があり、表札には、SCP-8611-歪なドングリと書かれていた
部屋に入ってみると、白い台の上に、一個のドングリが置かれていた、
カナがそのドングリに触れようとすると、そのドングリが話しかけてきた、カナはびっくりして、少し後ずさるが、そのドングリと話をする、そして、出口を知らないかと問うと有ると返答される、どうやら、ゲートAから出られるらしいがしかし、それまでは、危険な怪物に遭うぞと忠告されるが、カナは勇気を持っていくと宣言した。
第二章、カナは、ドングリと別れると、また廊下を歩き始めた
そしてとある部屋の前を通り過ぎようとした、その時、途轍もない大きな遠吠えが聞こえ、カナは小さな悲鳴をあげる、その悲鳴に気が付いたのか、部屋の扉が激しく音を立て始める、そしてガシャンと、とうとう扉が打ち破られ中からは、SCP-7142-三つ目の番犬が出てきて、唸り、遠吠えをあげるとカナの方に走って来たので、カナは驚いて、悲鳴をあげ、泣きながら走って逃げた。
第三章、カナはSCPの番犬に追われていた、そして、かなは、とっさに部屋に入ってしまった、そこで行き止まりだと気付いたがもう遅く、後ろにはもう番犬が迫ってきていた、カナは怯えながら、助けを求め、番犬が襲い掛かってきて、悲鳴をあげたその時、バシュ、キャインと番犬が泣いた、えっ、と思い顔をあげるとそこには、SCP-9696-空の甲冑が立っていた、甲冑が無事を確かめられ、無事だと分かると甲冑は番犬との戦闘を始め、なんとか追い払った、そして甲冑にお礼を言い、立ち去ろうとすると、呼び留められ、何故ここに居るのか聞かれる、カナは事情を話すと甲冑は同行してくれることになり、二人でゲートAを目指すことになった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-04 02:17:22
4105文字
会話率:68%
霧に覆われた不思議な街「勿忘市」。
表札の無いお屋敷に住む探偵マキシのもとには、いつも不思議な事件の調査依頼が舞い込んでくる。
勿忘市を襲う奇妙な怪物の正体や怪しい陰謀を暴くため、時計仕掛けの探偵が今日も夜の街を駆ける!
異能バトル
スチ
ームパンク。
不定期ゆっくり連載。
残酷な描写あり。
微エロ注意。
ハッピーエンド。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-28 21:07:10
61832文字
会話率:42%
町の小さな花屋の店主、花屋 葵(はなや あおい)は両親を事故で失ってしまったショックから視力を失ってしまった妹の(あやめ)そして犬の(バレット)といつもと変わらない日常を過ごすため今日も朝食の準備をしていた。そんな朝、いつもの流れで点けたテ
レビのニュースでは総理大臣が能力者の存在を公表して世界は混乱に包まれていた。しかし、葵にとってそんな非現実なことなど、どうでも良かった。家の表札を見ながら両親の事故のことを思い出し「この生活が続いてくれれば良い。」と思っていた葵だったが、そんな気持ちとは正反対に自称魔法使いを名乗る少女が現れ「私と家族になりましょう!!」と訳の分からないことを言ってきて...。「花屋さん家の夢見がちな魔法使い」これは3人と1匹の家族の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-01 00:18:42
2058文字
会話率:27%
俺の住む町には奇妙な家がある。陽の光が入らないだろう程の全体が蔦植物で覆われたコンクリートの建物。表札には「Hedera」という文字があるが、住人を誰も見たことが無いという。気味が悪く誰も近づかないこの建物の前に、俺は立っている。聞いたのだ
、運命を解いてくれると。扉を開けると、一人の男が見えた。俺はとっさに合言葉を発する。男は部屋の奥の椅子を指差した。座った途端、抗えないような眠気に襲われたのだ。「目を開けた時、蔦はきっと解けてますよ。」最後に見えた男の瞳は、酷く優しいものだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-06 23:48:30
230文字
会話率:0%
――ここに一軒の家がある。
一見してなんの変哲もない、二階建ての純和風の日本家屋。その堂々とした佇まいと広い庭からは、いまどき珍しいほどの大木がそびえたつのが見える。家の入り口、そこにはなんとも場違いなものがあった。立て札だ。うす汚れ
た立て札が一つ、所在なさげに立っている。『入居者募集』――古めかしい表札がかかったままのその家は、住人のいない買い手がつかないことで有名な、曰くつきの中古物件。近所でも言わずと知れた事故物件との噂があった。
ある日突然、家に新しい買い手がついた。相場の倍の価格をポンとキャッシュで一括払い。なんとも剛毅な買い方をしたのは、一人の若く美しい女だった。
不動産屋は、傷み荒れた家に触らせようともしない奇妙な客に戸惑いはしたが、それでも喜んで家を売った。家はもともと曰く付き、かの噂は間違いではなかったのだ。
一方、女が家を買ったことを苦々しく見ている者がいた。
それは彼女の両親や元カレ――などではない。彼女は知るはずもないことだったが、その家には先住民がいた。無断で住み着く元ホームレスの男が。
男はすぐに、この新たな住居人の女も逃げ出すと思っていた。何故なら、今まで入居者を追い出していた張本人が彼だからだ。幽霊に見せかけ、超常の存在を感じさせる。大抵の者は恐れをなし三日ともたずに逃げていく。
しかし、今回は様子が変だ。なにやら痕跡を残せば残すほど女は喜んでいく。
男は戦慄した。この女はなんなんだと。男は知らなかったのだ。
まさか、この女がこの家と『結婚』していた、という事実を――。
そして闘いの日々が始まる。結婚相手を家と定めた女、家に密かに住み着いていたホームレスの男、そして前の持ち主である幽霊とその関係者。彼らが繰り広げる仁義なきバトルロワイアル――もとい、家を巡る争奪戦、複雑怪奇な四角関係。
奇妙で不思議な『家(ホーム)・LOVE・コメディ』 ここに開幕!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-23 12:15:28
55588文字
会話率:37%
表札の隅に書かれていた、小さなマーク。
それはあるきっかけで悪夢となる。
不条理系ホラーです。
この作品はノベルアップ+でも公開しています。
最終更新:2019-10-15 11:44:30
3965文字
会話率:31%
都市部から少し外れのとある住宅地。
そこに居を構える一際大きな屋敷があった。
表札に「佐栗山」の文字を記すその屋敷は、
これまで数々の事件を解決へと導いた佐栗山明の住む、探偵事務所兼その自宅なのであった。
地元民なら知らぬものはいない著名人
である明を祖父とする二人の兄妹。
佐栗山月斗と佐栗山芽瑠――
そんな二人に、非日常の影が迫っているのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-30 03:14:43
3179文字
会話率:36%
1月のある日、高校1年生の少女・一文字永(いちもんじ えい)は、ある決意を持って部室棟に足を踏み入れる。来たるバレンタインデーに、サッカー部のエースにして憧れの人・佐天祐自(さてん ゆうじ)に手紙で告白する。そのために生来の悪筆を直そう。
『書導部』という奇妙な表札を掲げた部室には、部長にして唯一の部員・雛鳥尊(ひなどり とうと)がいた。横柄で口さがない尊に辟易した永は入部を躊躇する。だが尊は、永が常人には見えない書法で書いた表札を読めたことに興味を持ち、半ば強引に入部届を書かせる。
すると、永の書いた文字が変化し、永本人とそっくりの姿となって襲いかかってきた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-26 21:12:36
51240文字
会話率:40%
先日、信号待ちで止まった脇にあった家の「田中」という表札を見ていて、なぜか脳内に
「潔いほどの、田中であった」
というフレーズがぐるぐるしてしまい、それに基づいて作ったお話です。
へーそのまんまやん、って感じですみません。
最終更新:2017-07-07 23:10:53
3438文字
会話率:5%
アパレルの仕事に人生充実の河野春代は、三十七歳にして年下の男と結婚、すぐに子供にも恵まれた。仕事と子育ての両立を考え、育児休業明けの前に待機児童のない都心某区に移ることに。そして引っ越し当日、マンションの隣の空き部屋にも別の一家が荷物を。
あいさつに伺うと、表札に同じ河野の姓。ただし読みは、春代の側がコウノで、相手側はカワノ。それでも下の名は、字が違えど夫婦ともに読みは同じ。おまけに年齢と出身県まで同じという、不思議な縁を感じる出会いであった。幼い娘も同い年とあって、ごく自然に親密な交友が始まる。ところが、やがて起票な符号が二つの家族をみまうようになる。どちらかの家族に起きた出来事と同様のことが、もう一方の家族にも起きるようになったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-08 15:00:00
13847文字
会話率:19%
裏野ハイツ203号室に住む花山晋吾は大学の友人長野拓海に相談を持ちかける。「住んでる人のさ、ネームプレートが無いんだよ。郵便ポストに」。表札も無いから住人の名前を知らないという花山。平凡な毎日に退屈していた長野は話に食いつき、花山の住む裏野
ハイツへと向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-31 19:31:33
26084文字
会話率:45%
都会から少し外れた静かな田舎町。そこにある国立柴山大学から続く田んぼ道を歩くと見える煉瓦造りの小さな建物。ある日、空き家だったその建物に表札が掛けられた。書かれ
た文字は"|α倶楽部《あるふぁくらぶ》" 。緋色の髪、緋色
の目の少女が管理するそこは、後にこの町唯一の探偵事務所として名を馳せるようになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-25 00:42:44
1935文字
会話率:50%