架空の国、架空の時代
亡き父の遺言通り、蒼石観音の秘密を探り、千年ぶりに西乃国の龍を召喚した主人公劉煌は、親の仇は打てたが、恋は実らず、12年思い続けてきた小春を中ノ国に置いて、彼自身は西乃国で即位した。
祖国復興のために邁進している中
、劉煌はやがて出自不明な女医と出会い、彼女と恋に落ちてしまう。紆余曲折の後、彼女の真実の出自を知った劉煌は、彼女を皇后に迎えるべく奮闘するが、結納の日、彼女は劉煌を庇って隣国の皇帝の刃を受け絶命してしまった。(以上今までのあらすじ)
失意の劉煌らの前に、千年前からの因縁につながる朱雀(不死鳥)が現れ、劉煌の願い通りに簫翠蘭を蘇らせるのだが、なんと蘇った彼女は劉煌のことをまったく覚えていなかった。
最愛の人が蘇った喜びも束の間、彼女から自分の存在が抹消されていることを知った劉煌は、激しい失意の中、なんとか簫翠蘭の心を取り戻そうと奮闘する。
しかし、簫翠蘭を狙う隣国の皇帝も中ノ国の龍の召喚に成功してしまったため、千年以上良好な関係を築きあげてきた参語三か国の緊張は、13年前の西乃国政変で皇帝となった劉操の時代よりもさらに高まってしまい、、、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 21:41:53
94171文字
会話率:28%
遙かな昔、この国には人より秀でた力を持つ妖族よりもさらに特別な力を持つ、救決族という一族が存在した。妖族すら一目置く彼等だったが、長年の人間との混血により、その力を失い、今では絶滅したとされている一族だ。そしてその血を引き、妖族ほどでは無い
が特別な力を持つ少女達を、この国では特別扱いし、特別な女学校に入学させている。その中でもひときわ特別な癒やしの力を持つと言われているのが、常磐麗珠。常盤の名に恥じない緑の黒髪を持った絶世の美少女であり、誰よりも癒やしの力を持つ彼女を、女学校では比売と呼び、素晴らしい縁組みが期待されているだろうと羨望の視線を向けている。そんな彼女にはあまり頭の回転が早くない双子の妹がいる。それが常磐涙珠だ。麗珠が癒やしの力を使うために出かける際にはいつも側仕えとして伴われ、彼女の素晴らしい力を間近で見ているのにも関わらず、同じ両親を持つのに才能を開花させぬと馬鹿にされている娘でもある。そんな麗珠に女学校からの複数の縁談が舞い込んだ。一人は妖族の中でも指折りの名門の家である、獅子牡丹家の若君、獅子牡丹紅刃。もう一人は……妖族の名門の家の生まれでありながらも、気が狂ったと言われてさげすまされている青年、黒金鯱玄武。どちらの縁談も癒やしの力を持つ麗珠の方が欲しいという縁談であったのだが……麗珠はきらびやかな獅子牡丹家に嫁ぐ事を選び、黒金鯱家の縁談を断った。すると黒金鯱家は役立たずの涙珠の方でも良いといい、結納金に目がくらんだ常磐家の人々は、涙珠を嫁がせる事に決めたのであった。嫁入り先が見つかっただけでもまあまあ幸運だと割り切った涙珠を待っていたのは、隔離された屋敷と、そこで孤独に苦しむ青年だったのだ……
と言うありふれた話を家具付風に書いてみたくなった見切り発車のお話がスタートします!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 18:09:17
11696文字
会話率:44%
異世界転生した自覚のあるエシュトルは、平々凡々と貴族として生き抜いてきた。気弱な婚約者セディナが、家督問題に巻き込まれて、新しい婚約者が決められそうになってしまう。前世の知識を利用して、結納金を稼ごうとするエシュトルだったが、その新しい婚約
者がストーカー化して――――!
※『べに猫リスナー合作』の作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 09:16:08
9466文字
会話率:35%
大陸中央煌国。
うちは貧乏なので16歳で嫁に行けと言われている。そして明後日16歳。つまり私は近いうちに誰かの嫁になる。
誰だろう? 長屋の年頃の男性? と思っていたのに衝撃的な結婚お申し込みが来た。
上級公務員の家系、卿家の跡取り息子か
らの結婚お申し込み。
竹細工職人の3女、貧乏長屋娘には2度とない幸運な縁談。両親は結婚お申し込みの日に、よろしくお願いしますと頭を下げた。
ぼんやり、覇気がない、もたもたした娘だから誰も嫁にもらってくれなそうと困っていたらしいのに、無事にお嫁に行けることになった。
お相手は卿家跡取り息子ロイ・ルーベル。
そろそろ結婚しようと考えたので、そろそろ嫁に行く娘を探し、さらにその中でルーベル家の求める条件に合う娘を選んだという。
条件は家事一切を任せられること。手足の悪い義母の世話を出来ること。健康なこと。跡取り息子を産めそうな娘。子が産めない場合に養子をもらうことが出来る家であること。
母は6人の子を産んだ。娘は5人。私も子が出来やすいだろうし、子が出来なくても姉や妹達の誰かしらから養子をもらえるだろう、と言われた。
結婚お申し込みでは美しい簪を贈られ、結納用の着物一式を贈られ、指定された花嫁授業後には花嫁道具一式も贈られた。
簪以外は本来嫁側が用意するものらしいのに全て相手持ち。
身分差があり、うちは得しかないという不思議な縁談。
こうして、私リルは苗字のない平民から卿家ルーベル家の嫁になった。
☆★
とにかく「リル」が良い。どちらかというと無口な息子が、祖父母にも父親にも自分にも逆らったことのない息子が、毎日、毎日、毎日、毎日、毎日、こう言った。
「他の娘なら、誰も嫁にもらいません。母上が家を守り続けて下さい」
体の悪い母親に一生働けとは恐ろしい脅迫文句を思いついたものだ。なぜ卿家の嫁が貧乏長屋の馬の骨なのか……。
【15Rは念の為です。山も大したオチもなく、ライバルの登場もなし。主人公が幸せな生活を送っていきます。ほのぼの暇つぶし系恋愛話として書きました。30話くらいで終わる予定です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 12:25:23
2202074文字
会話率:49%
大陸中央煌国。この国の結婚は家と家との結び付き。
我が家は事業拡大を望むということで私は8歳の時によく分からないうちに結納。
婚約者を年々嫌いになっていったのでこのお見合い結婚はしたくない。絶望、と思っていたけど相手が子持ちになって跡取
り息子が欲しいから婚約破棄しますと告げられた。歓喜。
しかし紫電一閃。婚約破棄は私が男を作ったからということにすると父に告げられた。何かあったみたい。
家業のために私は破門隠居生活と決定。1人の未来と大多数の未来を天秤にかけたら家業を選ぶのは当たり前。
親は非情になるべきだし大嫌いな婚約者と交流させられ続けた恨みや嫌がらせを兼ねて遠方への家出を選択。
それから5年後、私に新たな紫電一閃が訪れた。初めての恋。今度はお見合い結婚したいです。
【15Rは創作国の風俗文化が出てくるためで描写はないです】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-03 11:07:07
977023文字
会話率:52%
「この世で価値があるのは、金と快楽だけよ」
そう嘲るように微笑むのは、王都で“看取り夫人”と噂される貴族令嬢、エリナ・ヴァルデマール。
没落寸前の家を捨て、次々と資産家の元に嫁いでは看取り、莫大な結納金と遺産を手に入れてきた彼女。
愛や誠
実を信じることなく、欲望と打算だけを武器に生き抜いてきたはずだった——。
仮面の下で揺れ始める感情。
偽りの関係に、ほんの少しだけ差し込んだ“光”のような何か。
それは幸運か、破滅か。
すべてを捨ててでも、手に入れたかった“何か”とは——。
金と欲望が渦巻く宮廷で、運命に抗うひとりの女の、選択の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 19:13:35
9834文字
会話率:40%
結納が済んだ長恭と青蘭は、納采の宴を催す。しかし、宴の存在を聞きつけた斛律蓉児が、乗り込んでじゃまをする。誹謗中傷を払拭したい長恭は、自ら女子たちの会場に乗り込み、望んで婚姻をすることを告げる。しかし、長恭の容貌を目の当たりにした令嬢は、か
えって長恭にあこがれてしまうのだった。
中秋節の夜、前王朝の君主だった中山王府が襲撃され、中山王と王子が毒殺される。そして、それを諫めた弟の常山王が皇帝に刺されて重傷をおう。
それを聞いた高長恭は、自分の一族への嫌悪と自分の無力さを津よkぅかんじるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 13:38:41
10882文字
会話率:42%
高敬徳が、青州から鄴都に侍中として帰って来た。侍中は長恭の散騎侍郎の上役である。敬徳に青蘭を奪われてしまうと危機感を感じた長恭は、切り札として、皇太后令である懿旨を出してもらう。
そのお蔭で結納をすることができた。しかし、敬徳にだまって婚
約してしまったことを打ち明けられずにいる長恭であった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-14 21:23:52
11177文字
会話率:42%
筝蔵美冬(ことくらみふゆ)は、筝蔵家の次女。箏蔵家の元には多大な名誉と富が集まる。けれどそれは、妖との盟約により、いずれ生まれる『運命の花嫁』への結納金として、もたらされたものだった。美冬は、盟約に従い、妖の元へ嫁ぐことになる。
妖。人な
らざる者。いったいどんな扱いをうけるのか。戦々恐々として嫁いだ美冬。けれど、妖は美冬のことを溺愛し――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 17:49:47
14861文字
会話率:42%
「溶けたチョコレート」を改稿しました。
市の保健師をしている佐藤芳子は、大学生の時から九年間付き合い、結納まで済ませた橋本一幸と婚約破棄をした。一幸がインターンシップに来ていた大学生の岩崎佳澄と浮気をしていたからだ。浮気現場に直面した芳
子はどんな行動をとるのか。そして、忙しくも穏やかだった日々はどのように変化するのか。
*他サイトにも投稿しています。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 19:28:12
9525文字
会話率:46%
市の保健師をしている佐藤芳子は、大学生の時から九年間付き合い、結納まで済ませた橋本一幸と婚約破棄をした。一幸がインターンシップに来ていた大学生の岩崎佳澄と浮気をしていたからだ。浮気現場に直面した芳子はどんな行動をとるのか。そして、忙しくも
穏やかだった日々はどのように変化するのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-22 15:16:05
7952文字
会話率:51%
母を亡くし、料理屋 五十鈴に引き取られていた小夏(こなつ)。
不遇な生活から抜け出せたのは、菓子屋 千寿堂の主、伊織(いおり)に見初められたから。
だけど。
結納金は、五十鈴屋にふんだくられ、意地悪な腹違いの妹は、家を出てもいじめにやっ
て来る。
祝言を挙げたくても、なかなかお金は貯まらない。
もふもふあやかしのカワウソと子狸に助けられ、伊織に支えられながら、一生懸命、千寿堂で働く小夏のなのだが。
ある日、五十鈴屋の主人、重太郎がやって来て、「育ててもらった恩を返せ」と、さらなる金を要求。
このままじゃ、いつまでたっても、伊織との祝言があげられない!?
がんばれ、小夏。金を稼げ!
がまんだ、伊織! まだ、小夏に手を出すんじゃない!
祝言を挙げる、その日まで!
※こちらはカクヨムにも同タイトルで掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 07:31:27
98184文字
会話率:36%
国家資格である研磨師を目指すリオナ。しかし研磨師になるためには法外な受験料が必要だった。
十年前の一揆で両親を亡くし、交流のあったジェイコブに引き取られるも、五年前に死去。ジェイコブの息子の家で世話になっているが、食事や資格を持った研磨
師達のために様々な準備をしても給金なし、食事なし。さらには寝床も倉庫の端の寝藁の上。
今日もリオナは、理不尽な要求に応えるために街の外へ行く。そして気づく。冒険者になって稼げば、研磨師の試験を受けられると。
十年前に出会っていたアルフォンスが、「結納金」を払うことで苦役から解放されたリオナ。結納金の意味なんて知らなかったけど、研磨師になるために冒険者で稼ぎ始める。
鉱石と魔物討伐。三角関係と女の嫉妬。学園ものじゃなくても青春を目指す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 11:10:00
257293文字
会話率:53%
麒麟の化身が国の帝として治める国、平城(なら)。
そこには東西南北を守護神が守りを固めている。
西の守護神・白虎を守る一族に生まれた茉莉は守護神よりお告げを授かる能力が発現しなかったため、嫁に出されていることが決まっている。
そんな茉莉に
当主である母は厳しい躾をしていた。
ある時、茉莉に縁談先が決まり、無事結納を交わしたのだが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-01 16:29:46
93913文字
会話率:48%
【以前書いたお話を加筆再構成しています。こちらの作品を中心にした短編集を夏コミで頒布することになって、とっても素敵な表紙絵を描いて頂いたので嬉しくってこちらにもおはなしを載せることにしました。一万字の前後編でお送りします】
「君を愛する事
はできない」
新婚初夜に旦那様から聞かされたのはこんな台詞でした。
貴族同士の婚姻です。愛情も何もありませんでしたけれどそれでも結婚し妻となったからにはそれなりに責務を果たすつもりでした。
元々貧乏男爵家の次女のシルフィーナに、良縁など望むべくもないことはよく理解しているつもりで。
それでもまさかの侯爵家、それも騎士団総長を務めるサイラス様の伴侶として望んで頂けたと知った時には父も母も手放しで喜んで。
決定的だったのが、スタンフォード侯爵家から提示された結納金の金額でした。
それもあって本人の希望であるとかそういったものは全く考慮されることなく、年齢が倍以上も違うことにも目を瞑り、それこそ両親と同年代のサイラス様のもとに嫁ぐこととなったのです。
何かを期待をしていた訳では無いのです。
幸せとか、そんなものは二の次であったはずだったのです。
貴族女性の人生など、嫁ぎ先の為に使う物だと割り切っていたはずでした。
だから。縁談の話があったのも、ひとえに彼女のその魔力量を買われたのだと、
魔力的に優秀な子を望まれているとばかり。
それなのに。
「三年でいい。今から話す条件を守ってくれさえすれば、あとは君の好きにすればいい」
とこんなことを言われるとは思ってもいなくて。
まさか世継ぎを残す義務さえも課せられないとは、思ってもいなくって。
「それって要するに、ただのお飾り妻ってことですか!?」
「何故わたくしに白羽の矢が立ったのですか!? どうして!?」
事情もわからずただただやるせない気持ちになるシルフィーナでした。
それでも、侯爵夫人としての務めは果たそうと、頑張ろうと思うのでしたが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 11:56:33
9990文字
会話率:12%
同タイトルの短編を連載化しました。
よろしくお願いします。
「君を愛する事はできない」
新婚初夜に旦那様から聞かされたのはこんな台詞でした。
貴族同士の婚姻です。愛情も何もありませんでしたけれどそれでも結婚し妻となったからにはそれな
りに責務を果たすつもりでした。
元々貧乏男爵家の次女のシルフィーナに、良縁など望むべくもないことはよく理解しているつもりで。
それでもまさかの侯爵家、それも騎士団総長を務めるサイラス様の伴侶として望んで頂けたと知った時には父も母も手放しで喜んで。
決定的だったのが、スタンフォード侯爵家から提示された結納金の金額でした。
それもあって本人の希望であるとかそういったものは全く考慮されることなく、年齢が倍以上も違うことにも目を瞑り、それこそ両親と同年代のサイラス様のもとに嫁ぐこととなったのです。
何かを期待をしていた訳では無いのです。
幸せとか、そんなものは二の次であったはずだったのです。
貴族女性の人生など、嫁ぎ先の為に使う物だと割り切っていたはずでした。
だから。縁談の話があったのも、ひとえに彼女のその魔力量を買われたのだと、
魔力的に優秀な子を望まれているとばかり。
それなのに。
「三年でいい。今から話す条件を守ってくれさえすれば、あとは君の好きにすればいい」
とこんなことを言われるとは思ってもいなくて。
まさか世継ぎを残す義務さえも課せられないとは、思ってもいなくって。
「それって要するに、ただのお飾り妻ってことですか!?」
「何故わたくしに白羽の矢が立ったのですか!? どうして!?」
事情もわからずただただやるせない気持ちになるシルフィーナでした。
それでも、侯爵夫人としての務めは果たそうと、頑張ろうと思うのでしたが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 13:19:27
100027文字
会話率:20%
「君を愛する事はできない」
新婚初夜に旦那様から聞かされたのはこんな台詞でした。
貴族同士の婚姻です。愛情も何もありませんでしたけれどそれでも結婚し妻となったからにはそれなりに責務を果たすつもりでした。
元々貧乏男爵家の次女のわたくし
には良縁など望むべくもないとは理解しておりました。
まさかの侯爵家、それも騎士団総長を務めるサイラス様の伴侶として望んで頂けたと知った時には父も母も手放しで喜んで。
決定的だったのが、スタンフォード侯爵家から提示された結納金の金額でした。
それもあってわたくしの希望であるとかそういったものは全く考慮されることなく、年齢が倍以上も違うことにも目を瞑り、それこそ父と同年代のサイラス様のもとに嫁ぐこととなったのです。
何かを期待をしていた訳では無いのです。
幸せとか、そんなものは二の次であったはずだったのです。
わたくしの人生など、嫁ぎ先の為に使う物だと割り切っていたはずでした。
女が魔法など覚えなくともいい
それが父の口癖でした。
洗礼式での魔力測定ではそれなりに高い数値が出たわたくし。
わたくしにこうした縁談の話があったのも、ひとえにこの魔力量を買われたのだと思っておりました。
魔力的に優秀な子を望まれているとばかり。
だから。
「三年でいい。今から話す条件を守ってくれさえすれば、あとは君の好きにすればいい」
とこんなことを言われるとは思ってもいなくて。
新婚初夜です。
本当に、わたくしが何かを期待していた訳ではないのです。
それでも、ですよ?
妻として侯爵家に嫁いできた身としてまさか世継ぎを残す義務をも課されないとは思わないじゃ無いですか。
もちろんわたくしにそんな経験があるわけではありません。
それでもです。
こんなふうに嫁ぐ事になって、乳母のミーシャから色々教えて貰って。
初夜におこなわれる事についてはレクチャーを受けて、覚悟してきたのです。
自由な恋愛など許される立場ではなかったわたくしです。
自分の結婚相手など、お父様が決めてくる物だとそう言い含められてきたのです。
男性とそんな行為に及ぶ事も、想像したこともありませんでした。
それでもです。
いくらなんでもあんまりじゃないでしょうか。
わたくしの覚悟は、どうすればいいというのでしょう?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-19 19:58:17
8032文字
会話率:14%
女子校育ちで箱入りの私は大学生になって初めてカレシができた。
カレシとは卒業前に結納まで取り交わしたのだが……
最終更新:2023-12-06 15:27:31
949文字
会話率:5%
藩医の跡取り・高階清順(せいじゅん)と、薬種問屋の娘・お宇乃(うの)はほどなく祝言を控えていた。ところが新郎新婦の父親同士が打合せを行う医家の屋敷に、突然現れたのは薄汚れた旅姿の若い娘・七重。清順の子を身ごもっていると泣き崩れる娘に顔面蒼白
になりながらも、新郎となるはずの清順は、父親に、お宇乃との縁談を破棄して七重と添いたいと訴える。かたや、新婦となるはずのお宇乃は、座敷に引きこもってろくに家族とも話さず、挙句、目を病みかかっていた。八方ふさがりの苦境に、新婦の父である平松屋与兵衛と、清順とお宇乃の幼なじみで、平松屋の手代・耕太郎は、起死回生の一策を案じる――。
江戸時代のとある藩の城下町を舞台にした物語。
「秋の歴史2023」(テーマ:食事)企画参加作品です。
初稿書き上げ済み、定期更新を予定しています。
一話2000字程度(最終話のみ3500字程度)、全11話予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 10:16:42
32433文字
会話率:51%
物置小屋で監禁生活をさせられていたソフィーナ。
四歳のころからいつか物置小屋を出たときに困らないように、毎日魔法の鍛錬だけは欠かさずに行っていた。
十四歳になったソフィーナは、縁談の話が入り、ついに物置小屋から出ることになる。
大
量の結納金が手に入るため、監禁していた当主はゴミを捨てるようにソフィーナを追い出す。
婚約相手のレオルドは、物を作ることが大好きでいつか自分で作ったものが商品になることを願って日々研究に明け暮れている男爵家の次男。
ソフィーナはレオルドの頑張っている姿に興味がわいていき、身の回りのお世話に明け暮れる。
レオルドの開発している物に対して、ソフィーナの一言がきっかけでついに完成し、王宮の国王の手元にまで届く。
軌道にのってきたレオルドは手伝ってくれたソフィーナに対して感謝と愛情が溢れていく。
ソフィーナもレオルドにベタ惚れで、幸せな毎日を過ごせるようになる。
ついにレオルドは爵位を叙爵され、どんどん成り上がっていく。
一方、ソフィーナを家から追放した者たちは、二人の成り上がりを目の当たりにして後悔と嫉妬が増えていき、ついには今までの悪さも国の管理下に届くようになって……?
※アルファポリス、カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-18 18:04:59
78723文字
会話率:46%
「僕との婚約を破棄してほしい」と突然告げられたフィメラ・デ・ルミニオスは驚愕する。彼女と王太子の政略結婚は愛し合っていたはずだった。しかし、王太子は新しい女性を見つけたと言い、彼女との結納を解消することを決めたのだった。フィメラは困惑し、失
望の念に包まれる。
数日後、フィメラは悲しみに暮れながらも日常を送っていた。ある朝、彼女はアルヴィス・バルンハルトから手紙を受け取る。手紙には謝罪と愛情が込められており、アルヴィスは自分の選んだ道を歩み、君のために生きると誓ったのだった。フィメラは手紙に対する信じられない感情を抱きつつも、アルヴィスに対して複雑な思いを抱く。
その後、フィメラの国と隣国との緊張関係が悪化し、戦争が勃発する。フィメラは王都が襲撃される中、アルヴィスが自分を救ったことに気づく。アルヴィスは未来が見える能力を持っており、彼は婚約を破棄することで王都の侵攻を遅らせるために行動したのだった。
フィメラはアルヴィスの行動について複雑な思いを抱きながらも、彼の決意と未来予知能力の真実を知る。彼女は戦乱の中で生き残り、アルヴィスが今もなお私を想ってくれていることを確信する。そして、もしアルヴィスが真実を証明できたなら、彼と再びやり直すことを考える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 17:21:00
4627文字
会話率:48%
妹のマーガレットと公爵との縁談が決まり、姉のデイジーがほっと胸を撫で下ろしたのも束の間、なんと妹は、結納の前にゆきずりの妊娠をしてしまう。「産みたい、でも公爵様には嫁ぎたい」とわがままをいう妹。彼女の願いを叶えるために、デイジーは妹の極秘出
産が終わるまで、十月十日彼女のふりをして、公爵家に嫁ぐことを両親に命じられる。顔ばかりよいだけで人嫌いで有名な公爵ならば、誤魔化せるだろうとタカをくくっていたデイジーだったが、なぜか公爵は初日から彼女に積極的にアプローチをしてきて……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 17:10:21
13703文字
会話率:45%
ある日、高校生の時守雪花の元に縁談が舞い込む。
多額の結納金を支払うという条件を提示され弟の学費のために嫁ぐことを決意した雪花の婚約者は冷酷と噂される天宮千暁だった。
そんな彼にはある秘密があった……。
最終更新:2023-06-09 21:25:59
17159文字
会話率:29%
媚薬を盛ったらとんでもなく愛されたお話。
マルスリーヌは友人、エルキュールに媚薬を盛る。エルキュールと結婚して、多額の結納金を実家に納めてもらうためだ。けれど肝心のエルキュールは、媚薬を入れた紅茶の香りを嗅いだだけで飲んでないのに媚薬が効
いてしまった。マルスリーヌは困惑するも開き直るしかなかった。
アルファポリス様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-13 15:01:37
2431文字
会話率:63%
「お前は抱けるブスだな」
「はぁぁぁぁ!!??」
親の決めた婚約者と初めての顔合わせで第一声で言われた言葉。
そうですかそうですか、私は抱けるブスなんですね……
って!!こんな奴が婚約者なんて冗談じゃない!!
お父様!!こいつと結婚し
ろと言うならば私は家を出ます!!
え?結納金貰っちゃった?
それじゃあ、仕方ありません。あちらから婚約を破棄したいと言わせましょう。
※4時間ほどで書き上げたものなので、頭空っぽにして読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-04 19:49:55
4970文字
会話率:43%