ゆるキャラ達が人権を求めて立ち上がる。
最終更新:2025-07-22 13:14:39
9367文字
会話率:52%
堤防で打ち捨てられていたフグを助けていた俺はうっかり海に沈み、死んだ。
次に目を覚ました時には――フグに転生していた!?
目覚めた場所は異世界の超危険海域――『滅びの呪海』
水深20000mを超える大深海だった!
異世界の深海では、破
滅級のシーラカンスに襲われたり、海の覇者リヴァイアサンに殺されかけたり、生存競争激しすぎ!?
命がいくつあっても足りねぇ!!!
どうにか深海を必死に生き延びていた俺は、やがて一人の少女と出会う。
その名は、エレナ=シャーロット。
【失格勇者】の烙印を押された、異世界の『勇者』だった。
ひょんなことからエレナの命を救った俺は、そのまま少女にテイムされ、『ぷっくん』の名を与えられてペットとなることに!?
こうして悠々自適なフグライフを満喫できるかと思いきや、『勇者』であるエレナには "魔王討伐" という重大な使命が託されていることを知る。
俺はフグとしてエレナに飼われる形で行動を共にし、魔王打倒のため『滅びの呪海』の攻略に乗り出すのだった!!
――――これは、【失格勇者】と見下されても人々を救うために立ち上がる勇者少女と、一匹のフグの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 12:57:52
106719文字
会話率:19%
王宮の奥深くにひっそりと佇む書庫。そこで働く最下級の書庫番、リンは、孤児として拾われた身寄りのない少女だ。煤と埃にまみれ、分厚い眼鏡をかけた地味な彼女には、誰にも知られていない秘密があった。それは、この世のあらゆる言語を読み書きできるという
、並外れた才能。日々の退屈な書物整理の中で、リンの唯一の楽しみは、古文書や異国の書物を読み解き、知識を深めることだった。
ある日、遠い異国から献上された一冊の書物が、リンの運命を大きく変える。その書物には、かつて繁栄を極めながら滅んだ帝国の**「禁断の知識」、そして「災厄」の予兆が記されていたのだ。その直後、王国の第二王子アレン**が、書物に記された症状と酷似した謎の病に倒れる。宮廷医師団が匙を投げる中、リンは書物の内容から病の原因と、唯一の治療法を知る。
下級の書庫番である自分が、王族の命に関わることに口を挟むなど、命懸けの行為だ。しかし、リンは己の知識欲と、見過ごせない真実を前に、立ち上がることを決意する。無名の少女が、古の知識と知恵を武器に、王国の危機に立ち向かい、隠された謎を解き明かす、壮大な物語が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 12:31:03
34051文字
会話率:31%
後宮の片隅にある侍医局《蓮華楼》──そこに所属する最下級女官・煌璃(こうり)は、薬草と毒に異常なほど詳しい変わり者だった。
「薬とは、命を癒す刃であり、毒は真実を暴く鍵です」
だがある日、皇帝が“突然倒れる”という事件が起き、後宮内は大
混乱。容疑がかけられたのは、煌璃の上司だった。
「これは、誰かが仕掛けた“薬の罠”──」
煌璃は自らの命と立場をかけ、真相に挑む。
毒見、偽薬、香に紛れた罠──
事件の陰に蠢くのは、女たちの嫉妬、野心、そして“かつて毒姫と呼ばれた一族の因縁”だった。
帝を救うために、少女が立ち上がる。
薬か罠か──それを見分けられるのは、“毒を知る者”だけ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 09:01:28
13706文字
会話率:39%
「ごめんね、私、死ぬ運命だから」
そう言い残して、クラスの人気者・如月ひよりは校舎の屋上から飛び降りた。
──その瞬間、僕は一週間前に戻っていた。
陰キャで空気のような存在だった僕・東雲ユウトは、彼女の死の運命を知り、未来を変えるために
立ち上がる。
だけど、タイムリープは“代償”を伴い、やり直すたびに何か大切なものを失っていく。
彼女はなぜ死を望んだのか?
僕が「ただのクラスメイト」以上の存在になるためには、何度未来を壊せばいい?
「君の涙を、何度でも拭ってみせる」
過去を巡る青春ミステリー×感涙の純愛タイムリープストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 07:20:21
14925文字
会話率:24%
技術は未来を切り拓くのか、それとも人類を縛るのか?
クリミアの戦場から始まる「軍事SF×転生×AI技術×絆」×「円環構造」の物語。
「失敗世界線」→「再会」→「もう一度未来を信じる」
「この物語は「『助けて』という一言から始まった、星空
の誓いと特異点返還の物語」です。
俺は前世でAI技術者として生きていた。少女を救うため命を投げ出し、管理者に衝撃の事実を告げられた。「君のAI構想が未来を革新した」転生の権利を得た俺は、華族制度が続く改変された日本へ舞い降り、上杉家分家の跡取りとして新たな人生を始めた。曾祖父は転生者として秋葉原を電子とサブカルの聖地に変えた伝説の人物だ。
初等科の図書館で美樹さんと出会い、彼女との絆が俺を動かし始めた。秋葉原を拠点に、転生ハッカー「無名權波」との戦いが勃発。仲間と共に未来を切り開く力を求め、俺は前世の夢を追い続ける。仲間たちは北園は熱血漢に、美樹さんは俺を導く、存在に。妹の玲奈は自分の道を求める存在になる。
星空の下、美樹さんと誓った絆が、新たな歴史を紡ぐ。
――技術と絆が未来を掴む物語が、ここから始まる!
読了後にプロローグを読み返すと、あの一言の意味が変わる設計になっています。
物語が円環構造として完結する瞬間を、ぜひ体験していただけたら幸いです。
***
読者が“構造を体験する”物語を目指しました。プロローグでの失敗世界線と“助けて”という一言が、図書館での再会を経て、
最後に「もう一度未来を信じる力」として収束します。テーマは「技術で人を救えるか」。
絆と技術を軸に、再読して初めて全体像が立ち上がる構造です。
※本作はフィクションです。登場する人物、団体、事件は架空です。
Xアカウント:@kanepi_tt折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 12:10:00
251514文字
会話率:35%
※理解のある彼くんは出ません※
37歳のあかりは17年も引きこもりの生活を続けていた。
あるきっかけで発達障害だと診断され、やっと理由がわかったと思い、母に告げると「発達障害なんてただの怠け者の自己責任」「家族に障害者がいるなんて恥」
という冷たい言葉を突きつけられる。
絶望して衝動で辿り着いたのは発達障害の自助グループ「アジール」。
主催者の雪白や仲間たちに出会い、利用できる福祉制度の存在を知ったあかりは「あの母のいる家に帰りたくない」と家を出る方法を目指す。
失敗して、落ち込んで、また立ち上がる。小さな一歩を重ねる、37歳引きこもり女性の再出発ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 12:10:00
178232文字
会話率:48%
世界が滅びるその時に聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声だった。
人類は敗北した。
99個のゲートをクリアせよという不思議な声と共に平和だった世界はモンスターが現れる危険なものへと変わってしまった。
覚醒者と呼ばれるモンスターと戦う力を持った
者が必死に戦ったけれど人類は邪竜の前に滅ぼされてしまったのである。
たった一人を除いて。
愛染寅成(アイゼントモナリ)は人類最後の一人となった。
けれどトモナリもモンスターの攻撃によって下半身が消し飛んでいて、魔道具の効果でわずかな時間生きながらえているに過ぎなかった。
そんな時に新たなスキルが覚醒した。
戦いに使えないし、下半身が消し飛んだ状況をどうにかすることもできないようなスキルだった。
けれどスキルのおかげで不思議な声を聞いた。
人類が滅びたことを嘆くような声。
この世界に存在しているのはトモナリと邪竜だけ。
声の主人は邪竜だった。
邪竜は意外と悪いやつじゃなかった。
トモナリは嘆くような邪竜の声に気まぐれに邪竜に返事した。
気まぐれによって生まれた不思議な交流によってトモナリと邪竜は友達となった。
トモナリは邪竜にヒカリという名前を授けて短い会話を交わした。
けれども邪竜と友達になった直後にトモナリは魔道具の効果が切れて死んでしまう。
死んだのだ。
そう思ってトモナリが目を覚ましたらなんと信じられないことに中学校の時の自分に戻っていた。
側には見覚えのない黒い卵。
友といたい。
そんな邪竜の願いがトモナリを過去へと戻した。
次こそ人類を救えるかもしれない。
やり直す機会を与えられたトモナリは立ち上がる。
卵から生まれた元邪竜のヒカリと共に世界を救う。
「ヒカリと一緒なら」
「トモナリと一緒なら」
「「きっと世界は救える」」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 11:00:00
592170文字
会話率:37%
科学の力が、世界のかたちを少し変えた時代。
山間部に築かれた要塞都市に住む車椅子の少女、珠川 紅利(たまかわ あかり)は、下校途中に怪しげな事件に巻き込まれ誘拐されてしまう。
その時、彼女を救い出した少年、多々良 央介(たたら おうすけ)は
、“巨人”を作り出し、それを操って戦うヒーローだった!
央介と共に戦うのは、巨人の力を増幅制御する人造人間の佐介(さすけ)。
そして央介が作り出した圧倒的な力を持つ夢幻の巨人、ハガネ。
彼らは、要塞都市の軍と協力し、襲い来る謎の犯罪組織“ギガント”との戦いに挑む!
要塞都市の少年少女はヒーローとして、世界を変える力の使い方を覚え、成長していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 11:00:00
992374文字
会話率:22%
戦国の世の伊賀に、未来から“落ちてきた”者たちが築いた小さな共同体――平成の里。
文明も自由も失われたこの世界で、男たちは忍びとして暗闘し、女たちは戦士の心の拠り所となる。
現代から来たインディプロレスラー・ゴエモンは、平和な日常から「忍
び」としての宿命に巻き込まれていく。
仲間との絆、命の重み、そして自分が守るべきものは何か――
初めて人殺め、心を砕かれながらも、彼は一歩ずつ「戦士」へと変わっていく。
忍びの里・伊賀に迫る織田の脅威。天正伊賀の乱。
老若男女皆殺しの運命は避けられない宿命なのか。
大切な者達を救うため、忍び達は暗闘する。
敵味方を問わず、誰もが何かを守ろうともがくなか、ゴエモンは出会いと別れの中で「風を結ぶ」覚悟を見つける。
それは、誰かのために涙を流し、誰かの言葉で立ち上がる物語。
男たちが戦いの中で心を取り戻し、「戦士」になっていく――
時代も出自も超えて交差する、命と想いの物語が、ここから始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 09:00:00
36661文字
会話率:31%
【一行あらすじ】
へたれな高校生が、一目ぼれした美少女と世界を護る話。
【ちょっと詳しいあらすじ】
高校に入学したばかりの沢村優は、思ったことをなかなか口に出せない内向的な性格。
それ故中学3年生の時に一目ぼれした美少女、美住夕子に話しか
けることもできない。
そんなある日、美住の秘密を知ってしまう。
その秘密とは美住が八咫烏の一族の血を引く玉女守門であるというもので、優自身、美住を護る四天王の宿命を持っているとわかる。
かくして美住を護るために、最弱の高校生が立ち上がるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 05:55:17
17797文字
会話率:53%
神「また魔王が生まれたから、勇者を転生させるね」
元勇者「ふざけんな。地獄見るのは俺だけでいい」
かつて世界を救った男が、
“転生”という名のシステムに、正面から喧嘩を売る!
イケメンタンクに恋を持っていかれた過去、
最強の力を持ちなが
ら報われなかったあの日々。
全部を背負ってなお、彼はもう誰にも同じ苦しみを味わわせないために立ち上がる。
――これは、神と元勇者の、笑って泣ける“転生戦争”である。
ギャグとシリアスが交錯する、異世界逆転ファンタジー開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 05:40:36
1389文字
会話率:49%
架空国家日本議長国を舞台とするヤクザ達の熱き戦いの物語。
議長国で最も大きい極道組織善輪会三次団体米田組の若頭に昇進した星山の前には舎弟の不始末のけじめという試練が早速立ち上がる。
覚悟を決めて舎弟を断罪しようとした星山だが、その裏には陰謀
があり米田組は抗争に巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:52:13
140050文字
会話率:21%
遠征部隊に配属となった衛生兵のメルは、支給される保存食の不味さに悶絶する。
パンは酸っぱく石の如く。干し肉は無味無臭で噛み切れない。
生命の危機を覚えた衛生兵は、一人立ち上がる。
これは、エルフの少女メルが、森暮らしの知識と経験を生かし、遠
征先で美味しい食事を食べようと奮闘する物語である。
※GCノベルズより書籍化&コミカライズ決定しました!
※本編完結済、番外編更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:00:00
1211597文字
会話率:42%
竜騎士とドラゴンの絆が紡ぐ壮大な冒険譚!絆と勇気が織り成すファンタジー
この世界には、秩序を守るための「天秤」がある。
それは、人と魔が争うことなく共存するための均衡を示し、世界を導いてきた。
しかし今、その秩序が乱れようとしている
――。
竜の森に住む幼いドラゴンは、「竜の森の守り手」として、森の平和と天秤を守ることを使命としていた。そんな彼女は人間との優しい交流を夢見ていた。
竜の森と人間の国は、ある事件をきっかけにかかわりをもちはじめる。
フランネル公国の皇女・アイリスは、騎士を目指していた。彼女は、幼い竜にラヴィと名付け、ともに育ち、互いを支え合ってきた。
しかし、平穏な日々は突如として終わりを告げる。魔導帝国が「秩序の天秤」を奪うため、竜の森への侵攻を開始したのだ。彼らが生み出したのは、「死を超えた力」を手にした不死の魔導兵、魔導帝国の野望は、不死の軍勢を作り上げ、世界を闇の支配下に置くことだった。
「私たちは、森と仲間を守らなきゃ!」
アイリスとラヴィは、エルフの賢者サポニスとともに立ち上がる。竜の森の戦士たちや、異なる種族の仲間たちと協力し、絶望的な戦いに挑む。しかし、敵の力はあまりにも強大だった。
これは、ただの戦争ではない。
「力」と「秩序」、そして「愛」の意味を問いかける戦いなのだ。
果たして、アイリスとラヴィは世界の均衡を守ることができるのか?
「秩序の天秤」が示す未来とは――?
剣と魔法が交錯し、信念と絆が試されるファンタジー戦記。
その目で、物語の行く末を見届けてほしい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:00:00
58503文字
会話率:34%
異世界アルディアに召喚された、15歳の高校生・神代真夜。
選ばれし十四人の勇者候補に並びながら、彼が授かったのは――折れた剣だった。
「君に与えられる名は、ない」
神の選定に“除外”されたその瞬間、少年の名前は記録から消され、世界から拒
絶された。
それでも、彼は立ち上がる。
たとえ折れた刃しかなくても。
焔のように燃えるその剣だけが、自分の存在を認めてくれたから。
名を奪われた少年が、神に抗う力を手にする――
“夜を壊す者”の叛逆譚、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 22:00:00
470767文字
会話率:23%
『霊獣ガチャでダンゴムシ!? 最弱霊獣と“整う”スローライフから、世界を救うまで』
異世界に転生した青年・リク=サクラは、霊獣使いの家系に生まれ、18歳の成人の日に霊獣契約の儀式を迎える。
周囲の期待が集まる中、リクが契約したのは――手
のひらサイズのダンゴムシ霊獣、ダンドドシン。
最弱、ハズレとバカにされ、笑われながらも、リクは彼と共に片田舎の農業村へと移住する。
そこには――ふかふかの畑。
湖と森に囲まれた静かなログハウス。
ダンゴムシ達が耕す畑で取れた野菜と、釣りたての魚で作るシーフードカレーライス。
酵素風呂とサウナで汗を流し、星空の下で整う夜。
静かな異世界スローライフの日々は、やがて――
王都に落ちた隕石によって、世界全体に拡がる“正体不明の瘴気”により一変する。
最強の霊獣たちが次々と倒れる中、
“最弱霊獣”ダンゴムシだけが立ち上がる。
「土よ、声を聞かせろ……!」
"最弱"から"最強霊獣"と本領を発揮する!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 21:08:36
23691文字
会話率:48%
かつて、王者と杖は共に歩んでいた。
王者は力、杖は構造。
二人は均衡だった。
今、一方は王城の檻の中で抑え込まれ、
もう一方は、その存在さえ知らずに生きている。
出会ったとき、二人の絆は均衡を呼び戻すのか。
それとも、世界と共に崩れ落ち
るのか。
魔法が癒し、同時に傷つける世界。
これは無敵の英雄譚ではない。
これは、倒れながらも立ち上がる者たちの物語だ。
世界が忘れても――
王者の杖は、まだ生きている。
更新予定:週2回(水曜日・金曜日)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 21:00:00
67054文字
会話率:15%
あの2人が帰ってきた!
15年前、娘が男に誘拐され帰ってこない。悲痛の思いで相談してきた母親に清真と真尋が立ち上がる。
そして2人は何故タイムリープできるようになったのか!
その衝撃の事実とは!!
最終更新:2025-07-21 20:56:34
33660文字
会話率:34%
社畜だった主人公は 過労で倒れ、異世界の森で目を覚ます。
チート能力なし。 魔法もスキルも使えない。 頼れるのは不動産の知識と 土地の記憶を視る異能だけ。
絶望の淵で出会ったのは 悪徳「不動産ギルド」に狙われる 小さな宿《白樫亭》と、心優し
い人々。
故郷と同じ理不尽が、ここにも。 大切な場所を守るため 主人公は立ち上がる。
これは、異世界で不動産を正す 元社畜の、逆転お仕事ファンタジー。
※同時投稿 小説家になろう/カクヨム
※当小説の無断転載・無断使用を固く禁じます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 20:30:00
171268文字
会話率:36%
かつて勇者とその仲間4名が魔王を討ち果たし、長きにわたった戦乱は幕を閉じた。
勇者の願いにより、残された魔族も人類と共に暮らす平和な世界が築かれ、歴史は穏やかに進んでいく――はずだった。
それから数百年。
魔族として生まれたひとりの少年は
、ある出来事をきっかけに前世の記憶を取り戻し、自らが“あの勇者”の生まれ変わりであると悟る。
だが同時に知ったのは、平和が永く続かなかった現実だった。王国は分裂し、かつての仲間の血を引く子孫たちが四つの王国を率い、互いに争い続ける現実だった。
嘆きと共に決意を抱いた元勇者は、今度は“魔族”という立場から立ち上がる。
剣だけでなく対話と信頼を手に、四国の対立を鎮め、かつて描いた“誰もが安らげる世界”を取り戻すための旅が、静かに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 20:20:33
44943文字
会話率:36%
空は鉛色に染まり、冷たい風が荒野を吹き抜けていた。
だがその風に混じるのは、ただの冷たさだけではない。遠くの空から、薄暗い雨粒が落ち始める。地面に触れると、闇色に染まり、まるで世界そのものがその身を震わせているかのようだった。
この世界に
は三つの国が存在する。
北方のヴァルクレイア帝国は、その圧倒的な攻撃力で名を馳せていた。強者こそが正義とされ、厳格な軍事国家として知られている。
西方のバスティオン帝国は、まるで壁のように鉄壁な防御を誇り、その国土は不落の城塞と化している。
そして南方に位置するヴェルメリア聖国は、神の怒りと慈悲を象徴する黒雨――“こくう”を信仰する厳格な宗教国家だ。
黒雨はこの世界の秩序を保つとされる神の怒りの証。
そして、その黒雨の降る地域でしか姿を現さない、忌まわしい存在がいる。
人々は彼らを「ラウカン」と呼ぶ。
ラウカン――それは神の使徒、天から遣わされた破壊者。
人類の罪深さを嘆き、滅ぼすために創られた化け物である。厚く硬い皮膚は通常の武器では一切傷つけられず、その存在自体が世界にとっての災厄だった。
彼らの出現と共に降る黒雨は、二、三時間でやむとされるが、その間に何が起こるのか、誰も知ることはできない。
そして、人類の中にはラウカンの力を利用し、己の欲望や理想のために動く者たちもいる。彼らは暗躍し、世界の秩序を揺るがそうとしていた。
薄暗い街の一角、ヴァルクレイア帝国の首都――騎士団本部の広間で、新たな一日が始まろうとしていた。
「…これで、キキョウ、君は正式に第一騎士団の副団長だ。」
厳かな声で告げられたその言葉に、青年は一瞬戸惑いの色を浮かべたが、すぐに硬く決意を胸に秘めた。
彼の名はキキョウ。凡人と思い込んでいた男が、今、新たな責務を背負い立ち上がる瞬間だった。
だがその背後には、冷徹な視線が静かに注がれていた。赤い炎のような瞳の少女――ストレリチア。
彼女は世界一の剣術を誇る第一騎士団の団長であり、己の使命以外には一切の感情を見せない。
強さだけが正義。弱さは切り捨てる。
その厳しさは部下たちを震え上がらせるが、誰も彼女の剣の前には敵わなかった。
二人の運命は、この日から静かに、しかし確実に動き始めていた。
黒雨の空の向こうで、ラウカンたちはその時を待っている――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 20:12:14
11116文字
会話率:16%