異世界から帰還した五十嵐 健斗は、変わり果てた景色に衝撃を受けた。原因不明の高熱化により、地上には人が住めなくなり、真冬でも熱風が吹く砂漠と化していた。しかも時空の歪みのせいで、到着したのは2099年。彼が異世界に転移してから80年後の日
本だった。
有識者は、人類を絶滅させないために地下にすべての機能を移したが、科学力では自然の脅威には敵わなかった。そこで帰還者の叡智を結集し、迷宮を造り利用する計画が進んだ。だがそれも限界を迎えていた。
最終手段が帰還者迷宮。その中でも高い能力を持つ帰還者を集めた『迷宮特区』が、最後の希望となっていた。
主人公は、そんな迷宮特区で、帰還者迷宮の主人となる。彼は自分が暮らしていた頃の街を、ダンジョン内に作ろうと考えたのだが……。
「ケント! 遊ぼっ! チョコむいて」
「おい、ケント、暇だから手合わせしようぜ」
「あたいのピコピコは?」
「新しい眷属を創ってみた。ダンジョンボスにしてくれよ」
彼がいた異世界から、親しい魔王達が遊びに来るようになると、今度はそれを目当てに多くの冒険者が集まってくる。
これは、ドタバタで、ゆる〜いダンジョン街づくりの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 19:12:48
1041993文字
会話率:53%
宇宙船の事故でカガヤ・コウが不時着したのは、魔法と魔獣が存在する剣と魔法の世界だった。
絶体絶命の状況を覆したのは、相棒のAIと、元研究者である彼の宇宙レベルの科学知識。この世界を支配する未知のエネルギー『魔素』を科学の力で解析・応用し、魔
法を凌駕する超科学の力を手に入れる。
「――魔法なんかじゃない。超科学的現象だ」
そのチートな科学力は、凶悪な魔獣が蠢く森での生存を可能にするだけでなく、やがて異世界の人々との出会いを引き寄せる。傷ついた少女を救い、困窮する人々を助ける彼の「奇跡」は、やて王国の根幹を揺るがす巨大な陰謀の影を浮かび上がらせる。
科学で魔法を凌駕し、世界の常識と巨大な陰謀を覆す、 型破りな宇宙商人が贈る、異世界サバイバル無双譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 18:01:08
232833文字
会話率:33%
第一王位継承権を持つ主人公『龍神の騎士姫(りゅうじんのきしひめ) 』の二つ名持ちの王女は、邪馬台国の神殿内にある魔法陣の上に突如として出現した。
邪馬台国(やまたいこく)の卑弥呼(ひみこ)女王と出会ったことで王女フラウリーデのその後の
運命は大きく変化していく。
彼女は卑弥呼から呪術能力を継承し、巨大帝国侵略軍を退け、最終的にその帝国を滅亡に追いやる。一方で、王国を盤石(ばんじゃく)な体制にするためには科学の発展が欠かせないと考え、豊富な資金と黒い水(石油)により近代国家へと変貌(へんぼう)を遂げさせる。
だが、その最中、王国を二分するような内乱が勃発する。その叛乱軍を二度の合戦で科学力と知力で鎮圧し統一した。そして王国は恒久的な平和を掴んだかの様に見えた。
彼女が生涯心血を注いだ石油を用いた産業革命による文明の進歩は世界中に富をもたらした。だがその一方で、それはやがて人類の滅亡の引き金となっていく。
彼女が天寿を全うして約千年後、進み過ぎた科学発展によりその星のあらゆる生物は死に絶えてしまった。、、、かのように思われた。
女王が最も幸せだったのは、その世界が栄華の絶頂期で没したことであろう。
あらゆる生物が死に絶えたと思われたその世界から、ある日一隻の超弩級空母(ちょうどきゅううちゅうくうぼ)が宇宙へと向かって旅立っていった。
居住可能な惑星探しの旅である。
それから約千年近くが経過し、一人の若い少女が再びその世界へと降りたった。百人の子供達と動物を連れ、そして食用となる植物の種を持って、、、。
そしてその星に新しい小さな世界を作り始めた。
彼女が創世したその世界は、時間が忘れ去られたようにゆっくり、ゆっくりと流れているようであった。
その新世界の名は耶馬台国(やまたいこく)、若い王女の名前は卑弥呼(ひみこ)だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 08:49:06
742799文字
会話率:27%
銀河の果ての蒼い惑星で、進みすぎた科学力は神を殺した。
最終更新:2025-07-24 05:38:48
1572文字
会話率:4%
力こそが全てという一風変わった都市「ヴァルハラ」。ここでは腕力、能力、魔力、科学力、権力、どんな力であれ持っている者こそが上だというルールの街である。
その街にある目的を持って住んでいる主人公、穂村正太郎(ほむらしょうたろう)の力の強さ
を示すランクはB。都市の示す計りにおいては中堅であるものの、それでも市民の暴動を止められるレベルの力の持ち主である。そして穂村は一つ上のランクAへ進むため、長年のライバルでもある時田(ときた)マキナと日々戦い続けていた。
そんな彼の元に一人の小さな少女が現れる。少女は自分の事をイノと名乗り、『究極の力』を手に入れるための研究所から脱走して来たのだという。
少女の話に疑心暗鬼になりながらも、いずれは最強を目指す少年にとっては興味を引く話。穂村は少女の言葉を信じ、少女を守ることを決意する。
そしてその時から、この都市に渦巻く力の渦へと巻き込まれていくこととなる。そして穂村自身の内に潜む力が、徐々に徐々に日常を蝕んでいく――
(異能力バトルの妄想が好きな方に、おすすめの小説かもしれません……)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:20:00
551770文字
会話率:60%
魔法、超能力、人智を越えた科学力――それらは全て、現実には有り得ないもの。普通の日常生活では決して耳にしないもの。
しかしそれはとある場所において、全てが認められている。
太平洋に浮かぶ人工島。地図に載らない島。公用語、日本語。総人口
、約六百万人。表面上は日本国に所属しているということになっているが、事実としてはどの国にも所属しない完全に独立した一つの都市。それが力帝都市『ヴァルハラ』。
ではそこで一体何が行われているのか。一体何が成されようとされているのか。答えは非常にシンプルで単純。
――『最強』を決める。たった一つ、それだけの為のバトルが日夜繰り広げられている。
腕力、能力、魔力、科学力、権力――何でもいい。力こそがこの都市における自分の存在の証。力こそがこの都市において唯一揺るぎ無いもの。
そんな超常的世界が築かれた都市で『雷帝』として恐れられている主人公、久瀬陣作は、自らの暇を潰すため、今日もまたありとあらゆる人間の挑戦を受けて立っていた――
※本作品はノベルアップ様の方でも同名の作品で掲載しております。(https://novelup.plus/story/224668098)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-19 23:41:19
29800文字
会話率:60%
――さあ、我々の科学力は、充分にご理解いただけましたね。
ある日、突如として現れた一隻の円盤。それは某国の軍事基地の上空に静止し、ただ浮かんでいた。
所属不明の飛行物体に対し、軍はただちに警戒態勢を敷いた。緊迫した空気の中、まずは警
告が発せられたが、円盤は何の応答も示さない。やがて、軍は攻撃を決断した。
無数のミサイルが火を噴き、空が光と轟音、黒煙で冒された。しかし、どれだけ撃ち込もうとも、円盤には傷一つつかなかった。それどころか、円盤はまるで嘲笑うかのように悠々と基地の上空を旋回し、そして何事もなかったかのように去っていった。
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最終更新:2025-07-22 11:00:00
1917文字
会話率:25%
「あなたの力は人を助けるために使いなさい」
世界最高峰の科学力を持つ学園都市『エスグラン』。そこでは超能力でさえ、空想上のものではない。
星華ミナは、そんな学園都市に住まう超能力者だ。
母親の最期の一言がきっかけで、ヒーローという憧
れは彼女の目標となった。
これは、ミナが理想のヒーローになるために学園都市で起こる事件を解決していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 18:16:15
538182文字
会話率:36%
――それは最初、ゲームの体を成してすらいなかった。
最新の科学力に基づき製造されたVRマシーン。
各企業がVRソフトの開発に勤しむ中、それは作られた。
「YOU ARE THE WORLD」
意味不明なタイトル。起動した瞬間始まる
謎のお絵かきゲーム。
そして生成される……世界。
その生成された世界を前に、プレイヤーは無力だった。
「え? これ何するゲーム? ……眺めるだけ? うそでしょ?」
「これが時間を殺される感覚か……」
だが、そんな虚無を前に立ち上がった者がいた――MOD職人である。
ゴテゴテにシステムを付け足し法的グレーゾーンを攻めるまでに至った狂気のゲームが、今、幕を開ける。
——さぁ、虚無からの創造を始めよう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 00:18:23
170256文字
会話率:35%
約87000字。東日本を牛耳っているオーガニック・ゴッドを倒すギャグ物語。オーガニック・ゴッドは東日本のトイレを全て破壊してしまっていて、その地域に住む人間は活力が奪われて、荒廃している。そんな流れに抗うため、主人公のウンソが忍術と科学力を
融合させて、MUTEKIトイレというトイレを作り上げた。助手の乃子と共に、MUTEKIトイレを設置しつつ、オーガニック・ゴッドのいる街へキャンピングカーを走らせる。この二十三世紀の世界には発露という概念があり、自分を曝け出すことにより強くなることができる。敵が曝け出した悩みや気持ちをウンソは受け止めて、倒しつつも心から救済する。ウンソは余命半年。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 07:10:00
82992文字
会話率:34%
2000年の昔、女神と使徒達により齎された「神代の魔導具」と呼称される未解明の魔導具類により、方舟の人類が生存できる土地が用意された。
宗教と調略、魔導具や魔力、そして科学力を使用した「神代の魔導具」の争奪と、それに伴う「戦争」、過去の
遺恨が絡み合う。
政争と戦争により孤児となった姉弟が、魔導具士としての自身の能力を駆使して復讐と復権を求める物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 01:30:00
1087857文字
会話率:23%
あらすじ
『人造恒星』〝Eternal The Sun〟──通称〝ETS〟
〝それ〟はかつて『太陽』と呼ばれ、天の川銀河の隅に奇跡的に人類をはじめとする生命を生み出した、極平凡な恒星であった。
〝太陽〟は愛され敬われる存在であったは
ずだが、太陽系のハビタブルゾーンが生物の生きにくい環境となっては敬うどころではない。それでも進歩し続ける科学力により人工的に惑星の大気を作り出し地表を穏やかに保つ事も可能になり、地球だけではなく人間には厳しかった環境の惑星や太陽系近郊の恒星系に移住できるようにもなった。
しかし、それも太陽のような恒星があってこそのもの。
太陽自体の寿命は数十億年先とはいえ超巨星へとなろうとする恒星に、小さな人類が科学で抵抗するには限界がある。このままでは、いつかは太陽に飲み込まれるように生物は消滅するだろう。「まだ数百年・数千年先」と見ぬふりをしていた太陽系の人類が、一人の科学者の言葉で『太陽系を永遠のもの』にしようと立ち上がった。遥かなる子孫のために、『太陽をコントロール』しようと。
そして、それから僅か半世紀後に太陽を人工的に作り替えた『人造恒星』〝Eternal The Sun〟が誕生した。〝ETS〟と呼称された『太陽であったもの』は太陽系生物が望む光と熱を与え、銀河の消滅するその時まで穏やかに輝き続けるはずであった。しかし〝ETS〟を手にすれば太陽系だけではなく銀河をも支配出来ると悪しき欲望に満ちた者たちが常に蠢く。それらの害をなすものから太陽系を守護するために、太陽系の政府的組織〝L/s機関〟が太陽系近郊宙域統括軍から独立する形で新たに太陽系近衛艦隊を設立した。
太陽系近衛艦隊設立から5年目に当たる晶暦1124年──近衛艦隊始まって以来の大規模戦争が起ころうとしていた。太陽系外から迫り来る外敵を迎え撃つために、ひとりの人物が近衛艦隊に現れた。
※不定期更新※ 更新したときはTwitter(@foo_cha)にて呟きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 11:50:19
393731文字
会話率:42%
2150年、人類は圧倒的な科学力と異質な力、異能力を発展させ穏やかに暮らしていた。
今では全人口の9割以上が異能力を持ち合わせた科学世界でとある計画のために神に仇なすために、最強の精霊から作られたクローンの少女は主人公に出会う。
最終更新:2025-07-03 22:50:32
9295文字
会話率:46%
我らは介入者(インタービーナーズ)である。
彼がこの船に来た時、最初に読まされた本の書き出しにそう書かれていた。
時空移動船バイト、時空の狭間を漕ぎありとあらゆる世界を行き来する箱舟。超越的な科学力を有し、ありとある目的の為にあらゆ
る世界の事柄に介入し資源と技術を肥大化させるその船で、一人の青年がボヤいていた。
「……はぁ、下っ端かぁ」
彼は思う。超越的な技術を持つ人徳組織だと謳うプロバガンダは表向きで、自分たちはそんなたいそうなものではなく、ただの悪質な善意押し売り業者だと。
――人間はユートピア(理想の生活)に片足を突っ込んでいても利己的で誰かを差別して自己評価上げる生き物なのである。
つまるところ、インタービーナーズとはこの船において危険が伴う下級職なのであった。
アラム、そんな名前の彼も元はしがない研究職であったが、とある理由で職にあぶれ危険な“現場”へと放り出されるのである。
誰も彼も、本人でされも、これが壮絶な冒険の序章だとも知らずに――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 08:10:00
919717文字
会話率:56%
――主人公ウィルは、異世界転生者である。彼が転生した世界では、能力値でランク付けされ、最低ランクには人権すら与えられないのである。ウィルと仲間たちは、人間の自由のために戦うのだ!――
ゴールドリーフ王国の王子ウィリアムは、10歳の誕生
日に能力値判定を受けた。王族であり続けるにはSランクである必要があり、誰もがそうなると疑っていなかった。しかしウィリアムは、なんと最低であるFランクとの判定を受けてしまう。
これにより彼は、すべてを失ってしまった。名前もウィルと変えられ、Fランク民の収容所へ送られ、過酷な労働を課せられたのである。
それから5年後、仲間が理不尽に殺されたことをきっかけに、ウィルは前世の記憶と人格を覚醒させる。
その前世とは、才能を世界に受け入れてもらえず、不当な扱いを受けていたがために悪に走った科学者だった。そう、彼は圧倒的な科学力で世界を相手に戦った悪の組織の総帥だったのだ。
そして、この異世界では自分も含め、不当な扱いを受けている無実の民がいる。
ウィルは彼らに望まれるまま、組織を結成。
自由を求めて活動を開始する。
加えられていく仲間たちは、
例えば、天才的な魔法技術を持つのに、魔力が低いがためにFランクとされた者。
あるいは、非常に有用なスキルを持つのに、下らない理由で忌み子と扱われ殺処分にされかかった者。
またあるいは、仲間を鼓舞する明るさを持つ者、冷静で高い判断力を持つ者……。
本当になんの取り柄のない者などいない。
ウィルは能力値判定では見つけられなかった彼らの強みを見つけ、励まし、共に前へ進んでいく。
だが、その存在を重く見た国王は、彼らの殲滅を目論み、Aランク、Sランクの刺客を送り込む。
対し、ウィルは前世の技術を元に次々と兵器を開発。仲間とともに、格上ランクの敵と渡り合っていく。
果たしてウィルたちは、自由を守り通すことができるのか――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 10:50:00
123712文字
会話率:49%
八百万の神々と呼ばれる意思を持った自然エネルギー。
人間の科学力をも凌駕する高位な存在。
そんな神々の力をその身に落とし、行使する神落としの巫女の末裔、頼(より)。
三重の伊神神宮の大宮司の位にいる女子高生だ。
身長175㎝、黒髪ショートヘ
アの中性的な少女で、一見イケメンにしか見えない。
辻から怨霊が次々あふれ出し、頼を狙っているという。
護衛として派遣されてきたのは男子高校生二人。
光(ひかる)と渉(わたる)は現代の呪禁師(じゅごんし)だった。
呪禁師とは怨霊を祓ったり沈めたりする特異体質の者だ。
辻が開きかけている。境目が曖昧になっている。
八百万の神々の戦いが近づいていた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-24 13:02:18
3236文字
会話率:5%
人間の科学力はいつの頃からか、魔法と何ら変わりないものとなっていた。
夢にまで見た神の御技を手にした人類。その大半が不出来な人間の体を捨て、アンドロイドとなった。
行き過ぎた夢と、その終わり。
最終更新:2025-06-23 16:20:00
1657文字
会話率:3%
地球を訪れた観察官トゥレイの観察記録。人類を遥かに凌ぐ科学力をもった彼は何を感じ取るのか。
最終更新:2025-05-23 21:15:49
3512文字
会話率:20%
ぼくは伊沢裕也(いざわゆうや)だ。
平凡な小学六年生の男にすぎない。
同級生の海江田亜紀(かいえだあき)はぼくが殺した。
ぼくはお葬式でアキのママに頬をはたかれた。
「伊沢くん! あなたがアキをつれ回したからアキは死んだのよ!」
アキのママは涙を流した。
ぼくも泣いた。
たたかれた頬よりアキとの別れが痛くて。
アキは病院で逝った。
ぼくはアキの死の瞬間ごく普通の小学六年生の時間割りをこなしていた。
遅咲きの桜が散る校庭でボールを蹴った。
同級生と笑い合った。
たったいまアキが死神と闘っているとも知らずに。
海江田亜紀は小柄な女の子だった。
四月のなかばぼくらの教室に転校して来た。
死んだのは一週間後だ。
七日もいっしょにいなかった同級生だった。
アキの死でぼくの小学生は終わった気がする。
ぼくはひと足先におとなになったみたい。
アキはぼくの小学生時代を手に旅立ったのかもしれない。
ぼくは結婚して外国に行ったおばさんから聞いた話を思い出した。
「ねえユーヤ。三丁目の幽霊屋敷でね。夏至の夜に人形が歌うのよ。歌う人形はね探し物をしてるの。なくしたものを見つけてやれば願いをひとつかなえてくれる。そうわたしにささやいたわ。わたしは小学生のとき肝試しでしのびこんだの。そのとき人形に会ったのよ」
幽霊屋敷は三丁目にまだある。
いまでも肝試しの名所だ。
ぼくが想像する歌う人形はおかしな科学者が作ったロボットだ。
科学者が死んでロボットひとりが屋敷を守っているにちがいない。
歌を歌うというから子守の用途で作られたものかも?
ロボットのなくしたなにかを見つけてやれば超科学力で願いをかなえてくれるのだろう。
死んだアキを生き返らせることも可能かもしれない。
ぼくは歌う人形を捜しに三丁目の幽霊屋敷にしのびこんだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 17:09:33
62850文字
会話率:18%
三大陸に挟まれた小大陸。その中の熊獅国は隣国、宇關に侵攻されていた。宇關の呪術者が作った水のゴーレム軍。その巨体の中に戦士が入り槍を構えている。熊獅の剣士の刀も魔法団の火炎魔法も、ゴーレム表面に阻まれ中の戦士まで届かない。味方の死体が増え
ていく。額から血を流す黒髭の男こそ熊獅の君主、螺鈿。魔法団長が鼻髭を振るわせ馬を駆った。呪文を詠唱し火炎の大弓と二本の火矢を作る。水のゴーレムの拳を掻い潜り、中の戦士に火矢を放つ。穴が開くと突き出てきた槍を胸に受けながら二本目の火矢を放つ! 敵の喉に命中しゴーレムは水たまりとなった! 螺鈿王は困惑する。なぜ中の戦士を倒して、魔法が解除されるのか!? 団長は操作魔法の素材が敵の呪術者の魔力ではなく、戦士の生命力に由るものだと推理したのだ。魔力を持たない戦士に魔法戦をやらせるという驚くべき画期的な戦法。これこそ宇關の国が戦を仕掛けてくる動機となった事が明らかになった。熊獅の魔法団は団長の戦法を真似て犠牲となっていく。螺鈿王も愛馬に跨り剣を掲げて敵軍に駆けて行った。熊獅の勝利。
夜の盛大な酒盛り。螺鈿王も酒を飲み干している。そこへ黒髪の中年男が引きずられて来た。宇關国の国王、波多王である。彼の前に大樽が引き倒された。首の無い少年の死体が飛び出す。そこへ螺鈿が頭部を投げ寄こした。それは彼の息子、宇關の皇子、孔勳であった。咆哮し血涙を流す波多王。「熊獅を滅ぼす! 子孫を祟ってやる!」螺鈿が大剣を抜き、生々しい音と共に首を斬り落とした。
一年後。熊獅の王宮から産声が響き渡った。しかし赤ん坊を抱く助産師の悲鳴が。「これは悪魔の呪い!?」赤子の右腕は太く普通の四本分はある。戦士の様に褐色で傷だらけ。左腕は右腕の半分。しかし色白でしなやかだった。ただその顔は美しく姫の様な皇太子である。螺鈿王は一週間後、赤子を王宮から追放した。たった一人の世話係をつけて。
皇子は二十年間、苦労と愛情に包まれて成長する。そして三大陸の世界戦争の気運の高まりによって人生の大きな岐路に立たされる。デジタル科学力をもった新たなる敵の侵略。友好国だったはずの隣国からの宣戦布告。そして憎み続けた父、国王との死別。巨腕に憑りつきし呪いの力は果たして主人公・峻怜に何をもたらすのか。幼馴染み、年上の美女との恋や人工的に生まれた幻獣、更に地獄界をも巻き込む長編冒険譚が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 08:00:00
2157文字
会話率:11%
地球は過去十年のうちに四度、巨大な悪の組織に狙われ、そのたび『戦隊』を名乗るチームによって、その脅威は退けられていた。
今、新たな悪の組織が、地球侵略の魔の手を伸ばす。
五度目の脅威に対し、地球防衛組織は超科学力を持つ友好的宇宙人と手を組み
、五人の選ばれた戦士に新たなる戦隊のスーツを託す。
だが、その五番目――ピンクのスーツに選ばれた人間、姫木みさとは過去三度戦隊メンバーとなった戦士であり、すでに戦隊とは縁を切った身であった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 21:11:57
97101文字
会話率:51%