「ここを出たけりゃ、捨てたものを探して拾わなければいけない。
自分で捨てたんだから、自分で探せ。それだけのことだ」
知らない世界に迷い込んだ彼女は、両陛下から’’アリス’’の名をもらった。
不思議の国――とあるお伽噺が基盤となって作ら
れた世界で、アリスは役柄を持つ人々と出会う。
帽子屋、眠りネズミ、三月ウサギ、公爵夫人、チェシャ猫――
物語が繰り返される止まった世界。全てを忘れていたアリスは、記憶を取り戻さないと、この国の外には出られない。
肝心なことを話そうとしない彼らと過ごしながら、アリスは少しずつ不思議の国と自分のことを知っていく。
不思議の国はアリスのだめだけの用意された、残酷な世界だった。
登場人物たちそれぞれの過去と真実、叶わない想い、譲れない目的が交差し、大きな流れによって、止まっていた時は動き出す。
すでに結果は決まっているチェスの盤上で、アリスは救いのない物語から抜け出すことは出来るのか?
※本作品に登場する人物や団体はフィクションであり、特定の実際の人物を基にしたものではありません。ただし、ルイス・キャロルの過去や実際の事実を参考にしている部分があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 20:37:44
182235文字
会話率:36%
女が迷い込んだのは不思議の国のアリスの登場人物と同じ名前の人々が暮らす世界だった。
「「不思議の国へようこそ!」」
アリスを知らない代わりにルイス=キャロルに親しみをみせる住人たち。
首切り女王との茶会に興じ、女は自分が何をしていたかは
覚えていても、何者なのかは覚えていないことを知る。
招かれた帽子屋の茶会で、3月兎と眠りネズミから「そこへ行けば大体わかる」「だけど行き方はしらない」と図書塔の存在を聞く。
「貴女様も演じて御出でになる。此の私めと同じに」「だからこそ、私めは貴女様に親しみを感じるのです」
同士だから、壊さないと告げる帽子屋の屋敷を後にし、女は自分が何者かを知るために図書塔を知るものを探しはじめる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-13 08:41:12
46173文字
会話率:31%
『アリスアリス。僕らのアリス』『帰ってきてくれた』『今度こそホンモノだ』『***が見つけてきたよ』『女王に報告しないと』『***にも報告しなきゃ』
『きっと喜ぶね』『みんな喜ぶよ』
【おかえり、アリス】
――少女は目を覚ます
目覚
めた少女の周りには森の木々だけが広がっていた。
少女は困惑し、そして自身のことは何も覚えていないことに気づく。
途方に暮れていると一人の美しい青年と出会った。
「名前が思い出せない?それならキミを"アリス"と呼ぶよ」
"白うさぎ"と名乗った青年に連れられ、少女は自身が何者であるかを知るための冒険へと出発する。
外の世界に知覚され難い国、ワンダー=ワンダー国。
そこで出会う不思議で奇怪な者たち。
お茶会が大好きな帽子屋と三月ウサギと眠りネズミ。ヤンデレなハートの女王。アリスに忠誠を誓う白の騎士。フラっと現れては意味深なことを言って消えるチェシャ猫。その他にも赤の女王や白の女王、ハートの女王の配下のトランプたちなどといった人たちと出会うアリス。そして風景に偶に現れる過去の幻影。
自身はいったい何者なのか。住民たちは何故本名を名乗らないのか。夜になると襲ってくる者たちは一体何者なのか。共に行動する白うさぎの秘密にしていることとは?
「―ずっと一緒にいようね」
叶わなかった約束。それは誰との約束だったのか…
これはアリスと白うさぎが過去を取り戻し、現在を見据え、未来に進む物語である。
*『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』からキャラクターの名前を借りています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-26 16:20:04
5003文字
会話率:27%
アリスに捧げるホラーポエム集
最終更新:2018-04-18 13:45:11
3126文字
会話率:8%
不思議の国の住人目線で繰り広げられる、アリスとの物語。
※短編集です
Ⅰ白ウサギ
Ⅱチェシャ猫
Ⅲ双子
Ⅳ帽子屋
Ⅴ三月ウサギ
Ⅵ眠りネズミ
最終更新:2016-01-21 03:01:43
1827文字
会話率:45%
目が覚めたら、話は終わっていた。
アリス不在の夢の中を眠りネズミが走る。
最終更新:2013-12-23 20:20:06
2385文字
会話率:67%
アリスがいない「不思議の国」彼女が来ても、来なくても、………彼らには関係ないみたいです。て言うか、誰ですか、それ。
アリスが目にするお茶会が開かれるようになるまでの、あれやこれやの昔話。
タイトル(舞台)は帽子屋、裏ボス(実は主人公?)は三
月ウサギ、眠りネズミは半異世界?人。―――さぁ、今日もお茶会を開きましょう?―――A very merry unbirthday to you !―――。
【I doubt it】新章開始しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-26 12:27:20
197498文字
会話率:29%
どうしようもなく、眠い。眠りネズミと幼いユスリカの物語。
最終更新:2010-10-07 22:05:49
2164文字
会話率:3%