これは、勇者に育てられた少年の英雄譚。
そして、勇者と呼ばれた女の、復讐と贖罪の物語。
十年ほど前のこと。近隣にダンジョンがあるため迷宮都市と呼ばれるリンゲックの町に、勇者の異名を持つ女冒険者がいた。彼女は桜のエンブレムから「桜花(おうか
)の剣士」とも、また孤児の少年を養子として育てていたことから「子連れ勇者」とも呼ばれていた。
そんな勇者は数々の活躍ののち、王国に仕えるでもなく、誰かに嫁ぐでもなく、息子と一緒に田舎で暮らすため去っていった。
数年後……
リンゲックに、桜のエンブレムの剣士が現れた。勇者が育てていた幼児が、たくましき若武者となって帰ってきたのである。
母直伝の剣技、圧倒的な強さ。周囲が放っておくわけがない。少年の周りには、冒険者から王族までがそれぞれの思いを抱いて集い、彼もまた、それに応えるかのように無双してゆく。
やがて運命の歯車は動きだす。王位をめぐる内乱、そして魔王の影。自分の出生の秘密、そして勇者である母の過去を知ったとき、少年はいかなる決断を下すのか……
【追記】
物語の舞台は迷宮都市と呼ばれていますが、バトルが中心でダンジョンの描写は少ないものになると思います。動画配信やステータスオープン、ゲーム的な意味でのスキルはありません。なお、別作品の短編集「元ギルドマスターの手記」と同一世界、同一時間軸のお話です。両方に登場する人物が複数います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:15:20
244122文字
会話率:44%
祖母の死をきっかけに、大学生の「俺」は神奈川の古びた家へと移り住むことになった。そこに遺されていたのは、築120年の木造住宅と、一羽のセキセイインコ──名を「みどり」。
引っ越してからも、インコは一切鳴かず、ただじっとこちらを見つめるだけ
。不気味さを感じつつも、俺は彼女の世話を始め、家の整理と共に祖母の過去を探り始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 23:03:34
7348文字
会話率:8%
施設で育ち、母の顔すら知らずに生きてきた主人公・倉橋カナは、ある日、ふとしたきっかけで戸籍謄本を取り寄せる。そこに記されていた「出生地」は、地図にも記載のない離島 来来島。
徐々に明らかになる母の過去、そして自分の出生の真実。これは、過去を
知ろうとした女が、“知ってはならないもの”に触れてしまった物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 09:56:01
7687文字
会話率:22%
元天才子役のマリエ・ナワテは、ある日、半ば連行のようなかたちでデリスランドの外務省本部に連れてこられていた。
その理由は、デリスランド外務大臣から直々に、あることをナワテに要請するためだった。
要請内容は、『隣国であるアダルア王国に潜
入し、芝居を用いて洗脳工作を仕掛けろ』というもの。
アダルア王国に住むアダルア民族は世界で唯一、魔法を使いこなすことができる種族である。加えて、デリスランドとは国交断絶でありながら休戦状態という難しい間柄にある。
そして、ナワテの亡き母の故郷でもあった。
危険かつ、そのきな臭さから拒否しようとしたナワテだったが、断れば自社の経営に圧力をかけると大臣に脅され、強制的にこの任務を引き受けることとなってしまう。
潜入したナワテは、アダルア御三家の息女であるデスレタ・ディヴァンジッチ・ブルーバーグ、そして母の旧友の娘、ルル・マッケナーと出会う。
二人と関わることで、アダルア王政の悪しき体質、そこに抗った亡き母の過去が緩やかに氷解していく。
ナワテの母が祖国に残した想いとは――
デリスランド側の真の意図は――
そして、アダルアに隠された魔法の秘密とは――
これは、芝居と魔法の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 22:31:14
207145文字
会話率:33%
美咲は15歳で想像を絶する出来事に遭い、周囲の冷たい視線や孤独と戦いながら母になることを決意する。それから15年後、彼女は30歳となり、娘の凛と二人で暮らしている。幼い頃は素直で優しかった凛だが、思春期を迎えて反抗期に入り、母娘の関係はぎく
しゃくしていた。
凛は学校で出会った先輩・翔太に恋をするが、彼に自分の思いを伝える中で、自分がまだ「子供」であることを痛感する。一方で、母親である美咲は、20歳年上の恋人に依存し、親としての未熟さを見せてしまう。母と娘は互いに不満を抱きながら、ぶつかり合う日々を送る。
ある日、凛は偶然、美咲の日記を見つけ、彼女が15歳の時に経験した衝撃的な過去を知る。それは、自分が生まれた背景と、美咲が抱えていた苦悩を示すものだった。凛は母の過去を知り、混乱しながらも少しずつ理解を深めていく。
母と娘の衝突は続くが、やがて互いの本音をぶつけ合い、心の距離が縮まっていく。美咲は母親として成長しようと努力し、凛もまた、自分自身の弱さと向き合いながら大人への一歩を踏み出す。
新しい未来へ向かう親子が、絆を再び築き直していく感動の物語。互いに未熟な部分を抱えながらも、母娘は共に成長し、支え合いながら新たな一歩を踏み出していく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-04 15:17:19
10571文字
会話率:38%
『近所に引っ越してきた櫻子はツンデレだけど嫌いじゃない件』
小六の娘の母さやか。ある朝、夫と娘の会話を聞き、自分が同じ年の頃に経験した事を思い出し回想する。近所に建った青い屋根の家、越してきたのは岸野一家。その一人娘の櫻子は高飛車な性
格だった。しかしイケメン父と元モデルの母をもち自身は綺麗な洋装の櫻子をさやかは密かに羨ましく思っていた。
一番の友達、美沙はさやかを尊敬し憧れている。3年生から剣道を続けているさやかと美沙。練習試合で格下と思っていた美沙から技を決められ自問自答する中、新人戦選考試合の話があり一緒に出場したいと美沙がさやかに意気込んできた。
稽古の事を引きずったまま帰宅すると櫻子父が購入したバイクを見て興奮している父の姿が。しばらく後、父が古いバイクを購入する。その日からさやかに度々、父がレースをしていた話をするようになった。だが何故か母には内緒にしてと口止めをする。
選考試合の結果美沙が選出され、さやかは選ばれず気落ちする。選考に落ちたことを引きずり、他人のせいにするさやかを、諭す父にも食って掛かる。興奮し思ってもいない言葉を投げかけるさやかを母が窘める。翌朝、美沙が1人で朝練を続けていた事を知る。
傷心の中、岸野母からサーキット走行会の誘いがあり一家で参加する。そこで父と母の過去を知る事になり、大切な友達と 父に対して悔やみ涙する。翌朝、武道場を訪れ美沙に謝ることができ本当の親友になる。
『彩夏と友達になりたいけど私の癖がじゃまをする!件』
櫻子は心優しい子、しかし緊張すると態度が高飛車になる癖があり悩んでいる。好印象のさやかに初対面から失敗してしまう。さやかと友達になるきっかけを作ろうと奮闘するが上手くいかない。
機転を利かせた櫻子、松金一家をサーキット走行会に誘う事に成功する。だがここでも大きな失敗を犯し自分に失望し母の前で号泣する。優しく諭す母に自分の気持ちを素直に打ち明ける。
容姿が変わった櫻子だがツンデレ調子は変わらない。だがさやかは優しく受け入れ二人に友情が芽生える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-08 10:04:37
37352文字
会話率:36%
服のことで母とけんかになり、二階の自室に戻る途中、階段を踏み外したメアリは、そのまま気を失ってしまった。
目を覚ますとそこは領の家で、母キャサリンが子爵家に嫁いで来るところだった。父や祖母から聞いていた話とは違う、母の置かれた状況。メアリ
は自分の知らない母を見る。
娘メアリが見た母の過去から現在、そして未来の話。
母の日目指して書きながら何度も断念。
ようやく書き上がったものの、更新が間に合うか??
更新時間を変えてでも、母の日までに完結する予定。
17話完結予定。
予定は未定にして決定にあらず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-20 00:00:00
33102文字
会話率:30%
ぼく唐木慎吾は、大学3年生でまもなく4年生になる。安定した職に就くために、本格的に就職活動に取り組まなければならない時期なんだけど、最近、路上ライブを始めた。ぼくのファンもそれなりについている。ぼくの父は生まれてすぐに失踪し、母もぼくが小
学校に上がる頃に癌で死んだ。おばあちゃんが一人で苦労しながらぼくを育ててくれた。ぼくたちのおんぼろの家には不釣り合いなほど大きな沙羅の木があり、誰が呼び始めたか知らないけれど、ぼくの家の前の道は「沙羅の木坂」と呼ばれ、ぼくの家は密かに「幽霊屋敷」と呼ばれている。ぼくが大学一年生の時、おばあちゃんが脳梗塞で倒れ、しばらくして認知症になってしまった。まだらぼけになったおばあちゃんは、ベッドの中で自分の陰惨な過去を振り返っていた。ぼくはそんなおばあちゃんの世話を一人でしている。いわゆるヤングケアラーだ。それでも、なんとか奨学金とバイトで学業と大学生活を続けている。そんな時、ぼくは交通事故に遭い、入院してしまった。一人になったおばあちゃんを恋人の美由が面倒をみると言ったが、彼女も大学生なのでそれは無理だ。路上ライブに来ていたシャネルスーツを着た三枝未華子というキャリアウーマンが介護をしてくれることになった。三枝さんは我家に同居するようになった。三枝さんはぼくをプロのアーティストにしようと動き始めた。
ぼくは子供の頃から、父が母とおばあちゃんに殺されて、沙羅の木の下に埋められたという妄想を抱いている。最近、父と名乗る男が子供を連れて帰ってきて、同居するようになった。そして、優しいと思っていた母の過去が男によって暴かれていった。おばあちゃんのうんこの臭いのする我が家が、彼ら彼女たちの人生の最終避難所(アジール)であるかのように、訳ありの人間ばかりが集まって交差する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-31 00:00:00
118863文字
会話率:31%
主人公の勇希は、レスキューレンジャー、略してレスレンという、人やその他の生き物や自然等も救助する組織だった父と母の過去を知る。
そのレスキューレンジャーと言う組織は興味深いもので、調べていくうちに勇希の夢となったのだが……。
この物語は、
主人公がレスレンになる為の成長と、平和な未来にする為に活動しているレスレン達の想いの綴る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 23:47:48
13177文字
会話率:39%
東京から358km離れた、青ヶ島。
其の島に嫁いで五十年。そんな老夫婦の元に孫二人が訪れた。
孫娘は東京から島に嫁いだ祖母の過去を疑問に思ひ、思い切つて、問いを投げ掛けてみた。
祖母が彼女に語る過去の物語は全く知らぬ事ばかりであつた...
最終更新:2022-01-23 22:27:21
15925文字
会話率:48%
文明の発達した現代。世界に新たな独立国家が誕生した。
その国はフィグリムニクスと名付けられ、時と共に現世の理想郷とも謳われる強国へと成長を遂げた。
そんな豊かな国で生まれ育った青年ミリィは、ありふれた日々の中でも自分なりの幸福を見出して生き
ていた。
しかし、突如現れた生き別れの兄アンリとの出会いによって、ミリィの人生は徐々に狂い始める。
己のルーツに疑問を持ったミリィは、自分の存在意義を確かめるため奔走を始めるが、その道中には思わぬ障壁が立ちはだかっていた。
知られざる父の秘密、愛する母の過去。そして、神隠しと呼ばれる不帰の現象。
全ての点が線で繋がった時、ミリィはようやく世界を揺るがす陰謀の渦に巻き込まれていたことを知る。
※※※連載作品2作目。
作中にショッキングな表現、残酷な描写が含まれますので、苦手な方はご注意ください。
週末日曜午後、不定期更新。
追記※作中に出てくる国家や人物等の名称を幾つか変更することにしました。
前半と後半とで異なる点もあると思いますが、順を追って改稿しますので、完了まで暫くお待ち下さい。
ややこしくして本当にすみません。出来る限り急ぎます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-09 16:51:30
1320362文字
会話率:21%
(や……やってしまったー!! ど、どうしましょう!?)
自分の運命を決定付ける瞬間に前世の記憶が戻ってしまった。
目の前には魔法陣にたたずむ悪魔の姿が!?
前世でやっていたゲームに似た世界で私は悪役令嬢として悪魔を召喚した。
ここまで全部ゲ
ームのシナリオどうりに動いている。
このままあの2人を呪うと私の未来は婚約破棄からの断罪と死が!
そんなの嫌! 絶対に、運命なんて変えてみせる!!
ゲーム中では必ず死ぬ運命の悪役令嬢エミリアは、
呪いを守りの願いに変えて、脱・断罪と死を決意する!
語られる母の過去、待ち受けるヒロインイベント。
そして、この世界の真相。
笑いあり! ツッコミあり! 涙なし? のラブコメ学園ストーリー!
運命を変えるために奔走するエミリアのドキドキ学園生活が今始まる!
※あらすじは予定です。
感想やレビューも受け付けています。
学園に行くまでの話しが説明過多です。
5日間くらいの話が20話前後続きます。ご了承くださいませ。
初投稿です。お手柔らかに、よろしくお願いします。
(乙女ゲーの悪役令嬢 と ざまぁ が書いてみたかったんです)
R15、残酷描写は保険です。
ネットスラング語など多数あります。
苦手な方はすみません。
キャラクターのイラストなど設定に乗せています。
PCのペイントでマウス描きなので画力はお察し(恥)
想像と違っていたらごめんなさい。
小説家になろうの投稿は、ぼちぼち投稿に変更します。
アルファポリスさんでも投稿しています。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
誤字、脱字、説明不足などを書き足し点検中。
現在、190話まで完了しています。
日本語が難しすぎて、修正が滞っております。
誤字の訂正などありがとうございます。
とても助かっています!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-30 17:00:00
413954文字
会話率:15%
『最大公約数』の番外編。
信乃の母の過去のお話です。
この作品は「カクヨム」及び「エブリスタ」でも掲載しています。
最終更新:2019-06-05 00:00:00
990文字
会話率:10%
家族皆が、幸せに暮らしていたと思っていた…知らなかった母の過去と自分の置かれていた境遇…幼い自分にはどうする事も出来ないもどかしさに購い。
明治、大正、昭和を強く逞しく明るく生きた女性の生涯の記録。
最終更新:2019-04-28 09:16:48
552文字
会話率:20%
母親が死んで、母の残した日記を読み僕は母の過去を知る。どれだけ、素晴らしい人かを。
最終更新:2019-04-05 18:00:00
2803文字
会話率:59%
母が大切にしていた、真っ白ではないパールの耳飾り。素材は良いものだと思われるが、ちょっとデザインも古くさい…。パールの色が古くなって変わってしまったものと思い込み、アキは少しでもお金になればと、母にことわることなくリサイクル業者の買い取り査
定に出してしまう。
それは母にとっては大切な大切な、そして大きな秘密が隠された耳飾りだった。
病に倒れる母、結婚を控えたアキ、消息不明だったはずなのに突然現れた父。
娘が抱く母への苛立ちが引き金となったほんの些細な出来事から、家族はすれ違い、泣き、悔やみ、母の過去が明らかになっていく。
「真っ白じゃなくてもいい」
- 母のその言葉の意味は?
家族のカタチ、愛のカタチを問うヒューマンストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-02 17:01:19
334文字
会話率:6%
お盆休みを利用して竹原市に住む大学生、山内未伊沙(みーしゃ)は祖父の居る愛媛県愛南町を目指す。過去にオートバイレーサーだった母、山内洋子との間にジェネレーションギャップのある未伊沙は母の過去を素直に信じることが出来なかった。
未伊沙は母を次
第に侮るようになる。母、洋子との確執の中、愛南町で出逢った一人のバイク乗りと出会うことにより、未伊沙は母、洋子との確執が氷解し、祖父の家の納屋の中で母の真実を知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-31 23:04:22
14451文字
会話率:25%
中学二年の冬。二人家族だった菊池彩の母親が急病で死んでしまう。
傷心の彩の隣にはいつも古くからの友達である睦心がいた。
睦心の家に引き取られることになった彩は母の遺留品からある疑念を感じ始める。
謎の包まれた母の過去を辿って真実を探す。
最終更新:2016-03-28 04:35:10
3434文字
会話率:4%
「悪魔の子」と両親に捨てられた男子中学生(3年)の悠鬼《とおき》の目の前に現れたのは、性別不詳の悪魔、シリヤ。
祖母の過去を救うため、格好良く向かう・・・・・・わけでもなく、半ば強制的に過去へ連れて行かれる。
だんだん明確になっていく祖母の
過去と、悠鬼の「悪魔の子」のわけが分かっていく。
無事に、祖母を助けることができるのかー!(棒)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-22 11:33:22
2316文字
会話率:53%
曽祖母の寝物語は、いつもお姫様と王子様のお話だった。二人が出会って幸せになる物語を聞き続けた秋乃が、ファンタジー好きになるのは道理でもあった。愛と冒険のファンタジーを読み漁り、大人になった秋乃は曽祖母の残した箪笥と呪文を思い出す。それは知ら
なかった曽祖母の過去と、予想外に広がる秋乃の未来の世界扉だった。 ※作者は日本語がおかしいとよく言われます。本当に言われます。だから文章もおかしいのだろうと思います。合わない方はそっと閉じてやってください。更新はゆっくりペースになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-26 14:41:56
126168文字
会話率:30%