ヘルデンと呼ばれる大陸に、千年に渡り君臨してきたタウゼント帝国。
この旧き国家は、変革を強いられようとしていた。
産業革命と、国民意識の醸成によって生起した西の隣国・アルエット王国での民衆蜂起は王政を打倒し共和制国家を樹立させた。
平民による新国家を中心とする共和主義の熱狂は膨張し、封建制社会から脱却できずにいる帝国を危機にさらしつつある。
大量生産の開始と、国民国家の形成により達成された、以前は不可能だった規模での大量動員。
共和国建国の英雄であるムナール将軍に率いられた強大な国民軍は胎動し、その支配地を拡大しつつあった。
その一方で、帝国貴族たちは権力闘争に明け暮れていた。
千年以上もの間続いてきた帝国は、今後も無条件に続くという傲慢。
ほとんどの貴族たちは時代が変わりつつあることに気ず、あるいは黙殺していた。
この状況を憂いたのは、帝国に五つ存在する被選帝侯の一つ、ノルトハーフェン公爵家を継承した少年・エドゥアルド。
彼は自国だけでもと改革を行い、富国強兵、議会の設立などの政策を実施し、公国を帝国でも随一の精強な国家に育て上げた。
そして帝国貴族たちが己の利益を最大化することに奔走し内乱を引き起こしたのを機に、自身が新たな国家指導者となるべく立ち上がり、盟友、オストヴィーゼ公爵・ユリウスと共に勝利をつかんだ。
だが、エドゥアルドの進む道は茨の道。
勝利を得たとはいえ、三百を超える諸侯の意識を変え、旧態依然とした帝国の在り方を刷新するのは、簡単なことではなかったのだ。
そんな彼を影となり支える存在があった。
メイドのルーシェ。スラム街で育ち、人知れず消え去ろうとしていた命を救われたことをきっかけに、彼に仕えることとなった少女。
これは、若き皇帝となった少年と、メイドとなった少女の物語。
〇作者他作品紹介
・殺陣を極めたおっさん、異世界に行く。村娘を救う。自由に生きて幸せをつかむ
異世界に転生した元時代劇の役者、立花 源九郎。本物の[サムライ]となったアラフォーのおっさんが、自分の生き方を見つけていく物語。
・星屑拾いのステラ
終末世界。[星屑]を拾い集めながら暮らす少女、ステラが、[楽園]を探し求める物語。カクヨムコン参加作品(カクヨムのみの公開です)
他掲載サイト:カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-26 11:00:00
516529文字
会話率:15%
こんなアラフォーになりたい。そんな思いで書き始めた作品です。
以下、あらすじとなります。
────────────────────────────────────────
令和の世に、[サムライ]と呼ばれた男がいた。
立花 源九郎。
[殺陣]のエキストラから主役へと上り詰め、主演作品を立て続けにヒットさせた男。
その名演は、三作目の主演作品の完成によって歴史に刻まれるはずだった。
しかし、流星のようにあらわれた男は、幻のように姿を消した。
撮影中の[事故]によって重傷を負い、役者生命を絶たれたのだ。
男は、[令和のサムライ]から1人の中年男性、田中 賢二へと戻り、交通警備員として細々と暮らしていた。
そんな賢二だったが、40歳の誕生日を迎えた日の夜、旧友であり、ライバルだった男、早川 光明と再会する。
それは、[事故]の後遺症により引退した賢二の後を継ぎ、作品を完成させた男だった。
「よぉ、久しぶりじゃねぇか! 元気してた? 」
賢二は懐かしそうに声をかけたが、光明はなにも答えず、隠し持っていたナイフを賢二へと突き立てた。
「お前の、せいで!
お前のせいで、オレは! 1番に、なれなかったんだッ! 」
「ウソ……だろ……?
俺、お前のこと……、友達だって、思ってたんだぜ……? 」
友だと信じていた相手に裏切られた賢二は、命を落とす。
しかしそれは、新たな物語の始まりだった。
『あなたに、やり直す機会を差し上げましょう』
混濁した賢二の意識の中にあふれた光、神と名乗ったそれは、賢二を異世界へと転生させる。
新たな世界での新しい人生を、賢二はかつての理想の自分、立花 源九郎として生きていく。
しかしその異世界は、賢二が想像したものとは違っていた……。
殺陣を極めたおっさんの異世界漫遊記、始まります!
※作者より
あらすじを最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
熊吉(モノカキグマ)と申します。
本作は、カクヨムコン8への参加を予定している作品となります。
プロット未完成につき、更新も不定期となりますが、もし気に入っていただけましたら、高評価・ブックマーク等、よろしくお願いいたします。
作者ツイッター:[https://twitter.com/whbtcats]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 09:00:00
547261文字
会話率:20%
時は江戸時代。 外様の雲居藩(くもいはん)に仕える武士・花菱伊織(はなびし いおり)の元に一人の女中・すゞ(すず)が現れる。
彼女との出会いから、いつしか伊織は妖怪に関わっていくようになる。
江戸時代を舞台にした妖怪和風ファンタジー、ここに
開幕。
※R15指定しておりますが、あくまで保険で付けております。それほど残酷なシーンは入れないつもりです。ですが、殺陣シーンなどございます。ご了承ください。
※『comico』『ノベルアップ+』にて平行掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 00:00:19
322275文字
会話率:49%
中学までろくに部活動に参加できなかった女子高生陽子は、高校入学と共に入部した殺陣部でそれまでの青洲を取り戻そうと奮闘する
最終更新:2024-09-05 23:22:55
101824文字
会話率:15%
「産まれる時代を間違えたねぇ」
「戦国時代に産まれ直して来たらどうだい?」
いつも祖母からそんな不謹慎な評価を貰っている主人公、結城謙信。
彼は高校一年にして剣術、槍術、弓術、さらには体術まで使いこなす武の天才であった。
産まれる時代を間
違えたと言われているが、謙信は大好きな武術を極められればそれで良いので、特に気にしていない。
むしろ平和な世の中に産まれて良かったと思っている。
さらなる研鑽を積んで、ゆくゆくは祖母の道場を継ぐのが謙信の夢である。
(全国の武術の達人、特に好きな剣や槍の達人と戦えれば尚良し)
そんなほぼ毎日武術生活を送っているある日のこと。
謙信が通ってる学園にて、自分の教室に向かってる最中に銀髪の美少女……宮沢麗那が階段の上から転がり落ちそうになったところを、祖母に鍛え上げられた運動神経と体術を駆使して、お互い怪我することなく助けたことで謙信の生活に新たな彩りが加わり始めて―――
いつも気だるげで、髪を背中の真ん中まで伸ばしている、運動神経が化け物な陰キャ男子高校生と。
母と母方の親族の影響で侍と忍者が大好きなロシア人ハーフの銀髪美少女が織り成す、青春ラブコメディ!
こんな人にオススメ。
・ヒロインを守れる強い主人公が好きな人。
・侍や忍者の殺陣などが好きな人。
・突然、可愛い銀髪美少女にグイグイ来られたい人。
・銀髪に限らず、美少女に胃袋を掴まれたい人。
※R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-07 14:14:18
13299文字
会話率:38%
地割歴1236年、ライカード王国は、ミレス帝国に宣戦布告。
それと同時に攻撃をライカード側が仕掛けた事で、帝国側の国境沿いの地域・フェルムランは対応しきれず大打撃を受けることとなった。
最終更新:2023-08-22 23:46:09
17849文字
会話率:32%
棒振り小六はある日、友から仇討ちへ行くと打ち明けられる。
残される母を想い、助太刀を申し出ることの出来なかった彼は、悔恨を抱えながらも家へと戻る。けれど母は、その話を聞いて小六を叱咤した。
「彼がお前に仇討ちの事を打ち明けたのは、お前に助力
を願いたかったからではありませんか?」
必死に友の元へと駆けた小六だったが、彼は返り討ちに合い、死に絶えた。
時は明治、廃刀令の治世にあり、侍としての在り方に迷う小六が見出すものは? 明治剣客異聞、開幕開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 21:31:41
14702文字
会話率:21%
ゲンコツ系天然令嬢 VS 復讐に燃えるアサシン元公爵令息
断罪&婚約破棄の場で始まった二人の恋愛劇。
先に恋に落ちたのは、天然令嬢かそれとも元令息アサシンか!?
最終更新:2023-07-07 16:06:09
11709文字
会話率:28%
殺陣役者として、名を馳せた『椎川芥那琵(しいかわけなび)』。
隠居に近い生活をしていたが、教え子の舞台の話が舞い込んだ。
――殺陣役者の、立役者として。
最終更新:2023-05-19 03:44:19
1743文字
会話率:38%
この世は古の時代からあらゆる人間、あらゆる種族、あらゆる妖怪がいた。それらは時代と共に互いに争い合い、奪い合い、殺し合った。八国を統べる朝廷の力は地に堕ち、世は戦の時代が末永く続く。
混沌のこの世にある一人の少年がいた。名は飛若(とびわか
)。彼は村で平穏な暮らしをする、ごく普通の少年であった。
だが、ある日、村で化け物の襲撃に遭い、飛若はその化け物に呪われてしまった。
その呪いは『人を殺し続けなければ自らが化け物になる』という呪いを受け、彼は村を追い出された。
世は乱れ、飛若は人であり続ける為に戦い、人を殺し続けるその先に一体何があるのだろう……?
人道とは一体なんなのか? 人は何を以ってして人と見るのか?
ライトノベル、和風ダークファンタジー開幕。
キャッチコピー『人であれ』
//異世界転生ブームのなろうで、自分が独自で考案した異例の異世界ファンタジーで挑戦します。
読んで下さりましたら感想を書いていただければ、嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-22 18:50:03
337181文字
会話率:49%
広島市在住のゆにおと申します。今回は広島市で上演された演劇・演者unit炊込飯による「さめた茶に酔うたふり」の感想文です。広島のアマチュア劇団を中心に、色々観に行くのが好きで、広島に住んでいる方もそうでない方も広島カルチャーを一緒に楽しんで
もらえれば幸いです。今回は、派手なチャンバラシーンいっぱいの「セリフのない演劇」で、衣装もかっこよく、アニメやゲームが好きな層にもオススメの舞台でした。普段、エッセイはmonogatary.comやnoteに置いていますが、こちらの内容はなろうのみなさんも興味を持つかと思い、ここにも置いておきます。
※初出はmonogatary.com折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-02 11:43:56
2242文字
会話率:3%
時は幕末。
殺陣集団「しらぬ抜刀隊」のメンバーをもとにした登場人物たちが謀略渦巻く京都市中にて出会い、物語をつむぐ。
episode1は博打打ちの商人・五鈴が、京都を根城に人生を賭けた大博打に巻き込まれ、長谷川と出会う。
最終更新:2022-05-23 16:04:52
18812文字
会話率:44%
イラストを上手くなりたい!作者による、「デッサン人形購入」の感想と、最近学び始めた「殺陣(たて)」の 超初心者知識と経験をもとにした雑文です。
参考になることがあれば幸いです!
一緒に(精神的な 気分的な話です)頑張りましょう!
キーワード:
最終更新:2022-04-30 20:33:39
2461文字
会話率:0%
相馬肇は、刑事であり剣士であった亡き父親の影響で同じ道を歩んでいた。しかし、悪辣な上層部の罠に落ち、刑事から京都府警鑑識課の課員(警察犬の訓練士)になる。
その相馬肇の相棒が、警察犬の兼定号である。兼定号は、相馬肇が尊敬する新撰組の「鬼の
副長」土方歳三と同じく沢庵が好きなジャーマン・シェパードである。
ある雨の夜、相馬肇と兼定号はジョギングにでかけた。その途中、一人の男が極道(やくざ)に襲われているのに遭遇する。
相馬肇と兼定号は、その男を助けようと男と襲撃者の前に飛びだしてゆく。
それが、この不可思議な物語のはじまりである。
その後、新撰組の一員となった相馬肇は、自分の歴オタとしての知識を利用し、死ぬはずの人物を助けようと奔走することになる。
これは、歴オタ男子と警察犬が、幕末で多くの命を救う物語です。
※旧題「幕末無双伝警察犬「兼定」号~警察犬「兼定」号とハンドラーが新撰組とともに幕末を斬る!
あらすじをお読みいただき、誠にありがとうございます。
けっして難しい歴史ものではございません。1話でも2話でもお読みいただけましたら幸いでございます。
なお、一部衆道(ボーイズラブ)やおねぇの描写がございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-18 23:17:49
2459312文字
会話率:29%
ヤマトの世、領主による横暴が蔓延り民が生きられぬ魔都があった。
江戸から西に遠く離れた京の都、権力や憎しみという化物が跋扈する魔が支配する夜の街。
人が人でなくなるこの都、貴族も住民も当たり前に消滅する呪いの地。
人が魔を生み、魔が魔を生む
。
その夜闇に魔を討つ者たちが居る。
自らを人の力で魔へ変貌させる戦人。
魔と科学から生まれた必殺の鎧とその担い手。
魔を駆って魔を狩る者たち。
人は侮蔑を込めて、鬼と呼んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-29 00:00:00
60400文字
会話率:52%
どこなのだろうかそこは。
岩ばかりだがまるで次元の狭間。魔への入り口。そんな風へと見える。
そこには500mほどの間隔を空けて5箇所に腕の通るくらいの穴がある。
不思議とルールは決まっていた。この穴を聖と魔が奪い合う。
最終更新:2022-01-28 19:00:00
2415文字
会話率:1%
十二支をもとにして毎年一本ずつ描く、年賀小説SF時代劇シリーズ。毎年一月更新予定。時代劇にSF的ガジェットを加えて綴る、時代小説シリーズです。時代劇とSFの融合といえば大抵の場合、SFが主になってしまうものが多いように思います。本シリーズは
どちらかといえば時代小説の側を主として、仕掛けに気付かなければ一見普通の時代小説に見えるかもしれないような手法で綴って参る所存であります。普段時代小説なんて読まない、っていう方にも読んで楽しんでいただければ大変嬉しい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 00:00:00
46204文字
会話率:23%
時代劇にSF的ガジェットを加えて綴る、時代小説シリーズです。時代劇とSFの融合といえば大抵の場合、SFが主になってしまうものが多いように思います。本シリーズはどちらかといえば時代小説の側を主として、仕掛けに気付かなければ一見普通の時代小説に
見えるかもしれないような手法で綴って参る所存であります。普段時代小説なんて読まない、っていう方にも読んで楽しんでいただければ大変嬉しい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-17 20:00:00
117654文字
会話率:29%
城下の外れにある品方長屋、通称びんぼう長屋に住む浪人吾市郎は裏の稼業を持っている。人には言えぬ裏稼業。常世の地獄、常世の獄卒。闇に紛れて悪を討つ。誰が呼んだか、仕事人。短編連作時代劇風剣戟アクション。
最終更新:2017-06-27 22:00:00
17542文字
会話率:29%
「月」 …「月界」のあらゆる事象を司る球状の天体。沈まず常に浮かぶ、「月界」の中心。
「月界」 …舞台となる世界そのもの。「月」を中心として成立している宇宙系統。
「月下六星」 …「月」の恩恵を最も強く受ける、「月界」において主要とされる六
つの陸地。
かつて月界を守るため、宇宙から飛来した侵略者と戦った者たちがいた。
その中の一人、殺陣脇 花 (たてわき はな)。
彼女も今では、月下六星のひとつに住むシングルマザー。
隠された過去を語ることなく、愛娘の楓(かえで)と共に平凡で幸せな毎日を送る。
不穏なニュースも流れ始めるが、花は決して正義の味方やヒーローではない。
あくまで最優先は娘の安全、笑顔、そして学校行事。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-13 04:40:05
1252文字
会話率:24%
日本でスタントマンをしている八百原光秀。光秀は努力の下積みと身体能力、動体視力を駆使してようやくスタントだけで食べていけるようになった。監督や仲間と共に殺陣を練っていた。そんな彼は女性を助けようとして異世界に召喚されてしまう。
聖女にかかる
はずだった言語の魔法(これがないと会話ができない)が光秀だけにかかり、聖女の子は異世界先で会話をすることができないとわかった。しかも、王子は聖女と結婚すると言いまくり魔導士と共に光秀を処分しようとしてくる。二人は偽の恋人となり互いに身を守る。
二人は元の世界へ帰るために魔王を倒すことになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-13 07:00:00
12599文字
会話率:59%
幕末、京。
将軍上洛に従う主君から先行した忍び二人。集めた情報を持って会合しているところに、敵が現れる。
最終更新:2021-07-10 12:00:00
3052文字
会話率:35%
2025年、とある少女が能力を発現、それを皮切りに各地で能力者が発生。生活は豊かになっていった。
しかし10%の確率で性格が暴力的になる事が報告される。しかし能力による利益を優先させた各国政府は報告を無視。
2030年、突如として殺陣衝動を
持つ能力者「キラーズ」約10000体が世界の主要都市を次々攻撃。
さらに誤作動した各国の大量殺戮兵器により80億人いた人類は5億人弱まで減少。
人類は着実に滅亡に向かっているかのように思われていた……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-05 00:00:00
2336文字
会話率:28%