「大好きな友達が死んだんだよ。しかも、2人も。それで十分だったの。あたしが死んだ理由なんて」
動物霊、妖怪、神……それらを自分に憑依させ、それぞれ異なる能力を使うことができる種族、異憑(いつき)。
世界人口の大部分を異憑が占めるこ
の世界において、それができない種族は無憑(むつき)と呼ばれ、時には差別や冷遇を受けることもある。
それが、この世界の常識。
平凡な女子大生として暮らすエルはその無憑であり、彼女もそんな"常識"の被害者だった。
その中でいつしか笑顔の作り方すら忘れてしまったエルだったが、それでも今は冷遇とは程遠い平穏と幸せを享受していた。
大切な友人たちの死を知らされ、失意と絶望のまま自殺を選ぶまでは。
しかし、死んだはずのエルは目を覚ました。何故か自殺する半年前まで時間が巻き戻った世界で──。
「絶望なら、笑えないほど味わった。大切な人が傷つくのも、いなくなるのも、もう二度とごめんだ。
だから……。
抜け出してみせる。この絶望の底から、"次"こそは」
※この作品はフィクションです。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係ありません。
※本作は作者と友人“金春たそ”さんの創作を合体させた合作作品です。一部のキャラは金春さんから借りているキャラになります。
※暴力・性的表現、残酷な描写を含みます。苦手な方はご注意下さい。
※『カクヨム』様にて、同作品を掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 12:38:19
115874文字
会話率:48%
寿命200年、誰も老いず病まない世界。けれどその維持には、毎年選ばれる0.1%の死が必要だった。
5月が来るたびに誰かが沈み、誰かが生き残る――そんな循環に疑問を抱かぬまま育った少女ユウナは、制度の終わりと共に終焉を眼にする。
沈黙していく
都市、戻らぬ音。
やがて流れる街頭の告知が、かつて忘れた“人間の弱さ”を思い出させる。
5月テーマのディストピア短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 12:00:00
7269文字
会話率:10%
「早う、儂を殺してみせい。白き英雄」
「ああ、すぐに殺してやるよ。黒の王」
大戦終結から間もなき世界に、古代から蘇りし侵略者が襲来した。
旧世代ゴキブリ人類、蜚廉種。かつてこの星の支配者であった黒の末裔共を率いるは、王にして唯一無二
の正統後継者、緋蓮カナメ。地上を我が物顔で闊歩し、愚かな闘争に星を焼かんとする有象無象共へ、遥か古の憤怒鉄槌が炸裂する。
迎え撃つは、紛う事無き新代世界の最弱人間種にして、あまねく人類を救いし最強の英雄、須王ミズノ。尊き束の間の平穏を踏みにじり、母なる星を再び我が物にせんと暗澹蠢く、カビ臭くも傲慢甚だしい老婆幼女を、義憤に満ちし白金の刃が断罪する。
――というのは、建前で。ぶっちゃけ、カナメとミズノに、本気でお互いをぶちコロがしてやろうなどという気は、さらさら無かった。
二人は、夫婦だったからだ。
世界の命運を賭けた、一世一代の茶番戦争が、開幕する。
※本作はラブファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 07:10:00
103186文字
会話率:39%
藤崎信矢は16歳の高校2年生。性格は真面目だが勉強は苦手で頭は悪く、気も小さいアニメオタク。
世間からの評判の悪いFランク高校に通っているが、そこで同じクラスメイトの重雄とともに毎日のようにいじめられる日々を送っていた。
クラスを締めている
喧嘩自慢の不良である”キョーリューコンビ”こと、キョーイチ、リューイチに毎日「友達料」として金を取られている。
友達料を払うことができればいじめられることはないが、1000円の友達料に1円でも足りなければクラス全員からいじめの標的にされてしまう。
そんな暗澹たる現実を大好きなアニメや漫画を観ることで現実逃避をして耐え忍ぶという日々であった。
が、そんなある日、信矢の目の前にいきなり「願い事をひとつ叶えてくれる」という小さな女神が登場する。最初はパニックになる信矢だったが、いまの窮状から抜け出せるかもしれないと女神を受け入れ、願い事を叶えてもらおうとする。
しかし、その女神はどんな願い事でも叶えられるというわけではなく、「叶えられる願い事の制限」があまりにも多すぎた。それだけ多くの制限がある中でいったい何を願えというのか?
有益な願い事ができないまま女神との共同生活を送ることとなり、結局女神が現れる前と状況は大して変わらなかった。
そんな女神との生活をなんとか過ごしていく信矢だったのだが、ある時、思いもよらないおぞましい事実を知ることになる……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-30 23:47:00
59618文字
会話率:46%
『頭が高いぞ、最強』
奴隷として異世界に転生した少女、ジョン・ドゥーは、主人を刺殺した
初めて自らの手で勝ち取った人生と共に、『神の声』が聞こえるようになった少女は、その声に従ってより強くなる
やがては各地に散らばる『最強』たちを
狩る旅に出る
おにぎり使い、炎魔法使い、斧使い、召喚術師……様々な『最強』を圧倒的な強さで狩り、勝ち取っていくジョン
しかし、次第に『神の声』はジョンを狂わせていく
発狂したジョンが出会ったのは、つがいであるジェーン・ドゥーだった……
『最強』たちとの戦い!
頭の病に悩まされながらも、ジョンは『最強』の中の『最強』となるためにつわものたちを撃破していく!
ジョンの圧倒的な強さと、アンバランスなこころのもろさ、そして出会ったひとりの少女……
珍しくお笑い一切なし!
ドシリアスな本格ハイファンタジー、ここに始動!
血にまみれたジョンの戦いをご覧あれ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 00:03:33
88213文字
会話率:17%
『普通の女子高生』を努力で演じていた主人公は『噂』に殺されてしまう。
最終更新:2024-07-09 21:42:56
6579文字
会話率:18%
僕は日々“絶望的”に近いとも言えるような内容を発信させてもらっており、
それらを読んで皆さんは暗澹たる気持ちになっていると思います。
そこで今回は、24年第213回の通常国会で通過した“まともだった法案や規則内容”についてまとめて、
個人的な解説を行ってみましたのでご覧ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 17:27:42
4478文字
会話率:4%
僕のルームメイトになったのは、魔法使いだった。
でも彼はいい奴だったし、平和だったんだよ――途中まではね。
ある日「呪いをかけられた!」と主張した学生が階段から転落して怪我を負ってしまう。
そのたった1週間後だった――魔法使いの入学に反対
していた教授が死亡したのは――それも、階段から転落して!
どちらも「魔法使いが呪ったんだ」と囁かれ、それまでの平穏な日々は一転、暗澹としたものになってしまう。
僕らは、この一連の事件が呪いでないことを証明するために立ち上がったが……。
果たしてこの事件「めでたし、めでたし」で終われるのか?
※カクヨム様にも同タイトルにて掲載中
※旧題『サクラメントと魔法使い』のリメイク版である
引用出典
『ほんものの魔法使』著 ポール・ギャリコ/訳 矢川澄子/創元推理文庫(2021年)
『一杯のおいしい紅茶』著 ジョージ・オーウェル/訳 小野寺健/中公文庫(2020年)
参考資料
『イングリッシュネス』『さらに不思議なイングリッシュネス』著 ケイト・フォックス/訳 北條文緒・香川由紀子/みすず書房
『ロンドンパブスタイル』グラフィック社
『検死ハンドブック』著 高津光洋/南山堂
その他YouTube上のお散歩動画など
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-27 22:00:00
174509文字
会話率:56%
とうとうレプリコンなどという自己増殖型mRNAワクチンが承認され、これが進めば打ってない人間も伝播で体内に取り込まれてmRNAが増殖して汚染される。いまだにマスク信仰がはびこっている現状に子どもたちの未来に暗い影が覆い被さる。暗澹たる思いで
年末を迎えた。笑えない世界。お笑いだわ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-04 02:15:54
835文字
会話率:100%
旬なうちにと短いヤツ2つ。ヨーロッパではロシア制裁やNATOに反対するデモが起きているのに相変わらず日本ではウクライナ頑張れとか、アホ。日本の公安のHPにもウクライナ=ネオナチと明記してあったのに、すっかりメディアに乗せられてしまった。で、
いまだにロシア劣勢とかぬかすバカがほとんでで、これはマスク支持と同じ傾向だ。厚労大臣が外せと言い、首相も外せと言っているのに街はまだマスクゾンビが闊歩するありさまで、子どもがどうなるか。心ある大人はいない。子どもマスクワクチン虐待の日本、未来は。暗澹。
(おなじようなのツイッターに投稿)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 03:45:06
365文字
会話率:100%
暗澹たる絶望の話だ。
いつか君にもわかる日が来るのだろう。君は僕によく似てくれた…だが忘れないでほしい。殺人というのはわざわざすることだ。
最終更新:2023-09-10 13:59:55
1711文字
会話率:14%
他サイトの重複投稿あり。
#
〇〇高校に通う皇聡路は自分がいる世界に満足が出来ずに、ただ暗澹と時を過ごしていた。自分を取り巻く人間関係のしがらみ、周囲の理解を得られない孤独感、本当の事を知ってしまう事への辛さを知った彼には、今居る世
界がくすんで見えるのだ。
聡路がいつものように学校に向かう際、猛烈な吐き気と目眩が襲う。聡路の体調が回復した時、彼が居たのは人間が一切いなくなっている世界であった。
自分の通う学校がある渋谷区の街の外観はそのままにして、一人取り残された聡路は向かう先も解らぬまま、手探りでこの世界を探求するのであった……。
#折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 21:12:22
65513文字
会話率:30%
超能力がかなり普及している世界、能力の低性能さ故に警察をクビになってしまった山本宗茂
最終更新:2022-10-27 20:09:52
1536文字
会話率:18%
古くからの友人、今井仁から「見せたいものがある」と連絡が入った。
アンティークや宗教遺物を好んで収集している彼の自宅へ向かってみると、そこには他の収集品を圧倒するような一貫性のある品々と、見た事も無い鉱石を用いた鉱石ラジオがあった。
鉱石ラ
ジオは使用する鉱石によって受信する周波数が変わるため、仁はこの見た事も無い鉱石が何を受信するのか興奮冷めやらぬようだった。
しかし、鉱石ラジオを使用するという行為が、私と仁を暗澹とした超自然的体験へと引きずり込んだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-13 21:00:00
11969文字
会話率:24%
休日に起床したとき、時計の針が十二時を超えていたら、なんだか全てが台無しになった気がする。平日の仕事が走馬灯のように思い出されて、暗澹たる思いに支配される。
安定した生活を望んでいる自分もいるのに、何故ここを選んだんだっけ。
人並み
の幸せが欲しかった。
誰も持っていない魅力を持ちたかった。
一目置かれる存在になりたかった。
けれど、ただ生きている。それだけで終わるのかもしれない。
その事実から必死に目を背けて、俺は娯楽を貪った。そこにある営みに目を奪われて。
俺は、クリエイターと呼ばれる職業に片足を突っ込んだ。
続けられるのかは、分からない。これが本当に自分の望むことなのかも、分からない。
安定した生活に後ろ髪を引かれながら、衝動に従い今日も生きる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-30 19:14:59
3104文字
会話率:2%
"……こちらでは今、雨が降っています。
私の涙のように冷たい雨です。
氷雨が何もかもを流して、浄化してくれることを祈るばかりの夜です……"
そこまで書いて、私はしたためる手を止めた。
あの人はこんなメールを読んでどう思うだろう
か。
それすらもわからずに、私は益々暗澹たる気分になる……。
冬の氷雨が私のこの熱い想いを、心を冷まして流して欲しいと祈るばかりの私に、また長い長い時を超える深い静寂(しじま)の夜が来る……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-01 00:22:24
1445文字
会話率:0%
めくるめくヴィランたちの世界を紐解く短編集。
輝かしきスリルと冒険の背後にあるのは暗澹たる混沌。
この悍ましき真実に刮目せよ!
最終更新:2022-02-21 07:13:10
2138文字
会話率:3%
いじめられっ子の主人公・山田武志は、家族からも虐げられ、幼馴染みにも冷たくされ、友達はひとりもおらず、クラスメイトからはお金をせびられる胃の痛い毎日を過ごしていた。ある日、武志はいつも通り学校に行くと、それまでの心労からか急激に体調を崩して
しまう。暗澹たる気持ちでうずくまる武志に救いの手を差し伸べたのは、奇跡のような美貌を持つクラスメイトの藤原愛手奈だった。藤原愛手奈の現実離れした慈悲と慈愛に心浮かれた武志は、しかしクラスのいじめっ子に手酷い迫害を受け、意気消沈して帰路に就く。救いのない現実に絶望した武志は、アニメや小説のように異世界に転生することを願い、けれど転生したところで自分が活躍できる未来を想像すらすることができず、さらに絶望を深めてしまう。すべてから逃げ出したいと願った武志は、目を覚ますと金縛りのように身体が動かなくなっていた。それどころか自分の意に反して身体が勝手に動き始め、めちゃくちゃな行動を起こし始める。武志の意思を無視して勝手に動く"僕の身体"と"脳内武志"が織り成す日常系逆異世界転生物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 03:22:27
655049文字
会話率:56%
厄を祓い、息災に生きたい。
人はその願いを、事あるごとに様々なモノへと宿して祈願する。ハッピーカムカム、福は内。
節分に豆を撒くのもその願いのひとつ。
鬼と共に追い払われた厄は果たしてどこへいくのか、人は何を願い何のために生きるのか……少
年が暗澹たる藪のなかで見たものとは?
少しだけ、覗いてみませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-06 15:46:46
3640文字
会話率:32%
侯爵令嬢マーシア・エミルランドは、文武両道の美貌の才媛。
そんな彼女だが、30歳になったのに、いまだ結婚できないでいる。
というのは、彼女の婚約者である、ロイデン王国の第二王子クラークは、大学を卒業してもなかなか働こうとしない夢追い人。
ミュージシャン、作家、画家、役者……夢見がちな若者がチャレンジしそうなことは一通りやったがすぐに飽きてしまい、どれも、ものにならない。
クラーク王子29歳、マーシア30歳のある年、クラーク王子は料理研究家を目指すと言い出した。
どうせ今度も長続きしないだろうとマーシアは暗澹たる思いでいた。
しかし翌年、何故だかクラークは大成功してしまう。
けれどもクラークの成功はマーシアに幸せをもたらさなかった。
そのわけとは……
全14話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 23:00:00
15635文字
会話率:19%
私は眠る。時空と活字の間隙に、布団を敷き、暗澹たるヴェールを蔀に、安寧の蕎麦殻を枕に詰めて、夢幻の世界に墜ちるのだ。
キーワード:
最終更新:2021-08-29 11:04:18
1133文字
会話率:0%