食器棚から1人でに飛び出した牡丹餅が、勢いよく額にぶつかったことにより謎のエクスタシーが光となり発生しました。痛みはちゃんとあります。気がつけば木製の床が空間の裂け目のように抜け、目下は暗がりの大穴に。もちろん足は宙ぶらりん、私ホールインワ
ン。牡丹餅の勢いそのままに私真っ逆さま。トラベル、travel。私は新世界へ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 00:00:07
2111文字
会話率:58%
ランプが辛うじて辺りを照らしている暗がりの檻の中に主人公ソラは居た。どうして檻の中にいるのか。それはソラを見つけてくれた少女ミーシャとの出会いがあったからだった。この出会いが後にソラの人生の歯車と世界の運命を大きく変える物語の始まりだった
事をまだ誰も知らない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 21:00:00
552774文字
会話率:49%
とある春の夜、帰路へと足を急がせていた“私”は突然、猿面の男に腕を取られ夜の暗がりの世界「幽(イウ)」へと連れてこられた。そこでは桜の大樹の下で人ならざる者共の宴が行われていた。「せっかくの宴だ」と酒をすすめる猿面を止めたのは狐面の男であ
る。彼曰く、幽で飲み食いすることは“夜に溶けること”だとのこと。“夜に溶ける”とは、生まれてきてからこれまでの全ての記録も記憶も失って消えて無くなることだと言う。心のどこかでそれを望んできた“私”ではあるが、狐によって元の世界「日(ハレ)」へと戻されてしまう。
それから一ヶ月後、今度は猫面によって再び幽へと迷い込み“私”がなぜ夜に惹かれるのかを、狐面たちに話して聞かせた。
それでも狐面の心は変わらずまた日へと戻され、さらに一ヶ月。“夜に溶ける”思いは日に日に強くなり、ついに狐が迎えにやって来る。連れて行かれた先は月見草が咲き蛍が漂う湖畔の畔。そこで狐と酒を飲み交わし“私”は夜へ溶けて消える。
死にたいと願った心の昇華の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:01:03
24362文字
会話率:40%
人類初の恒星間航行という使命。最新鋭宇宙船『アルゴ・ノヴァ』という舞台。
僕、星島アキトは、植物学者として、他の5人のエリートクルーと共に、人類の未来を担う希望の旅へ出るはずだった。
――航海日誌1544日目。
船長が、完全な密室
から、忽然と姿を消すまでは。
一人、また一人と、大切な仲間たちが消えていく。
船内で頻発する、不可解な現象。
疑心暗鬼という名のウイルスが、僕らの心を蝕んでいく。
敵は誰だ?
船の暗がりに潜む“何か”か。
それとも、隣で微笑む、仲間なのか?
これは、宇宙の密室で繰り広げられる、僕の孤独な闘いの記録。
だが、注意してほしい。
この航海日誌の、本当の意味に気づいた時、この宇宙船の虜になる。
最後のクルーは―――一体、誰だ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 00:10:00
55700文字
会話率:23%
鈴鹿和三郎は警視庁公安8課に移動になった。所属部署があるという場所がなぜか、小泉八雲記念公園。そこで同僚だという女子高校生・淡島ハルコと出会った。和三郎はハルコに導かれるまま、公安8課へと誘われる。そこは、案の定、資料室みたいな薄暗がりな場
所で、お約束通り通常の警察業務からは逸脱した業務に従事していた。対オカルト犯罪に対抗すべく組織された公的機関。怪しげな人々が跳梁跋扈する、特殊な業界の中でも大手と言われる組織だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 17:25:22
249419文字
会話率:46%
『異談廻』誌 新着怪異ファイル
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■水境の語り部■
~言葉にすれば呼び寄せる禁忌~
山深い簗瀬集落に伝わる
境川の秘められた特性:
雨が降るたびに水面が鏡と化し
澄みすぎた水底には
向こう側の山影がく
っきりと映る
民俗記者・秋野は危険を承知で
最後の語り部ウバ様を訪ねる
老婆の警告は謎めいていた
「水を撒けば一時は隠れるがな
撒いた場所への関心は積もっていく」
そして運命の取材夜
宿の窓越しに境川を覗いた瞬間
取材ノートの文字が蠢きだす
・ペン書きの"腐臭"が実際に鼻を刺す
・記録した"ずぶずぶ音"が耳奥で響く
・描写した暗がりの気配が窓外で膨らむ
民俗学者は気づいてしまう
真実を記すペン先が
現実と禁忌を繋ぐ導管だと
やがて境川の濁りが加速し
祠の周囲に不気味な水跡が現れる
取材を終えた彼女が都会へ戻る道中
バスの窓に映る自分の顔が
徐々に老婆の面影と重なり――
この先に待つのは
取材記事の完成か
それとも境川の水底へ沈む結末か
言葉が呼ぶ恐怖の連鎖は
読む者へと静かに滴り落ちる
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
※本作品は『異談廻』誌 新着怪異ファイル19■■年■■月号掲載記事の引用です。
※当記事を読んで奇怪な現象が発生した場合、決して焦らず静かに水場から離れてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 16:24:17
6815文字
会話率:38%
「おとーちゃん、ここくらいよ、こわいよー!」
「大丈夫だ。大丈夫……」
暗がりの中で息子の細い腕が、おれの腕にしがみついている。凄まじい揺れだった。まるで大地そのものが悲鳴を上げたかのような振動。いったい何が起きたというのか。息子と一緒
だったことが、唯一の救いだが――いや、しかし、それもまだわからない。
「ぼくたち、どうなっちゃったの? あれ、なんだったの? お空が急にくらくなって、すごくゆれて、こわかったよお」
「大丈夫、大丈夫だから。落ち着きなさい……」
そう言いながら、おれは自分にも言い聞かせるように心の中でその言葉を繰り返していた。大丈夫だ、こうして生きている。しかし――。
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最終更新:2025-06-28 11:00:00
1351文字
会話率:76%
ここはジャングルだ……。そう、私は今、ジャングルの中にいる。私を取り巻く音のすべてが、ここに暮らす生き物たちの生命の営みだ。
圧倒的だ。飲み込まれそうになる。だが、私は冷静でいなければならない。
彼らと交流するためにまずすべきことは観
察だ。この異世界のような生態系を理解することが第一歩だ。
最初に目に留まったのは、薄暗がりで赤く光る大きな昆虫だった。尻に発光器があり、そこから強い赤い光を放っている。この昆虫は群れで暮らしているようだが……これはどういうことなのだろうか。一際輝く個体が他の個体に攻撃されている。
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最終更新:2024-12-23 11:00:00
1484文字
会話率:30%
ある夜、森の中。風に揺れる草木のざわめき、枝が折れる音。虫の鳴き声や鳥の羽ばたき。それらとは明らかに異なる、不気味な音が響き、男は手を止めた。耳鳴りのようなその音は徐々に大きくなり、やがて激しい光とともに周囲を包んだ。思わず仰け反り、男は
顔を手で覆う。
やがて光が収まり、森に静寂が戻った。しかし、男のすぐそばには奇妙なものが残されていた。それはまるで石炭ストーブのような形をした、大きな鉄の塊だった。
「なんだ、これ……。急に現れたけど、宇宙船か? いや、でも空から落ちてきた感じはないな……」
そう呟きながら空を見上げた瞬間、ギイイ……と、扉が開く音がした。
「おっ、これは驚いた。こんな場所で人に会うとはな」
「えっ」
男は思わず声を上げた。暗がりの中、その鉄の塊から老人が現れたのだ。
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最終更新:2024-11-24 11:00:00
2223文字
会話率:85%
望月 光(もちづき ひかる) は、ごく普通で内向的な高校生。平凡な日常を送っていたが、両親の海外転勤に伴い、慣れ親しんだ都会を離れ、見知らぬ「銀ノ川町」で白石千代子の家に寄宿することになる。
しかし、銀ノ川町の静けさは、迫り来る嵐を
隠しきれるものではなかった。運命は暗がりで密かに糸を引き、やがて血塗られた嵐がこの町を飲み込もうとしていた……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:23:00
99013文字
会話率:54%
夜。私の部屋は二階の六畳間だった。
もとは納戸だった部屋で、家具もないが、妙に「人の気配」がある。誰かがまだここに住んでいるような、そんな錯覚を覚える。
寝転がったとき、不意に聞こえた。
――カラン。
押入れの中。
何かが、小さく落ち
るような音。湿った木と紙の匂いが立ち込める中、私は恐る恐るふすまを開けた。
暗がりの中。
紙コップと、赤い糸。
それは、かすかに揺れていた。風もないのに、ふる、ふる……と。
その瞬間、コップの奥から、声がした。
「……やっと、見つけてくれたね」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 07:11:04
5839文字
会話率:11%
この世界に完全に失望したと自称する高校生、見崎渚は、過去の生活を逃れるために新しい環境へ転校することを決めた。
彼は過去のトラブルを避け、平穏な学園生活を望んでいたが、「顔の美しさで並び立つ第一位」と称される三人の美少女との出会いにより、本
来平穏に過ごしたかった学園生活は一変し、複雑になり始める。
彼が避けたかったラブコメが自らのもとにやってくるだけでなく、校園や町の暗がりには見過ごせない秘密の戦線が隠されているようだ。
そうして、渚の新たな学園生活を舞台に、青春と熱血を巡る物語が幕を開ける……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 15:00:00
264701文字
会話率:42%
黒猫の「わたし」は、東京郊外の住宅街で、両親とともに穏やかな日々を生きている。縁の下の暗がりでまどろみ、子どもたちと追いかけっこをし、街の人々の手に触れ、魚屋の主から魚をもらう。日々は単調だけれど、ほんのりとした温かさと優しさが、そこかし
こに漂っている。
ある日、見慣れない影と出会い、自分と似た姿をしたそれと静かな視線を交わすことで、「わたし」はこの場所が自分の帰る場所だと再確認する。
そして夜、両親の体温に挟まれて眠るとき、「わたし」は今日のすべてを思い返す。撫でられた手のぬくもり、触れ合った声の記憶、まだ口にしていないにぼしの存在。明日もきっと、そんな一日が続く気がしている――。
日常のささやかな幸せを、猫の視点から繊細に描いた物語。タイトルは『ふわふわはゆく』。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-25 17:45:26
5683文字
会話率:8%
代表作である「蜚蠊奇譚」をAIによる執筆で再構成した作品
晦渋な文体を用いた純文学的作品であるーー
【あらすじ】
暗がりに息づく、名もなき生命の記憶。
とある古びたアパートの一室。
人知れず暮らす「親子」は、夜の静寂に紛れて
、生と死の境を見つめながら慎ましく日々を生きていた。
しかしその静穏は、突如として訪れた異変により破られる。
生き残るために知恵を継ぎ、行動し、語り継ぐ彼らの姿は、やがて一つの“意志”へと変貌していく。
圧倒的な暴力と、脆くも尊い命。
人間社会の影で繰り広げられる、知られざる闘争と継承の物語。
——これは、誰にも知られず、誰よりも強く生きた者たちの、静かなる叙事詩である。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-18 15:33:39
3757文字
会話率:18%
タイトル:事故現場
彼女と2人で夜道を歩いてた。
しばらく行くと道の片隅に、女の人が座ってるのが見えた。
「…あの人、何してんだろ?」
と俺がぼそっと言ったんだが、
彼女「え?あの人?」
「ほら、あそこに座ってる女の人…」
と言うと彼女は
俺が指さした方向をあまり見ず、
辺りをチラチラと見渡し始めた。
「…いや、どこ見てんの?あそこだよあそこ」
彼女「あそこって、どこ?…誰のこと言ってんの?」
「…え?」
そう思って振り向くと、もうさっきまで
道端に座ってたその人は居なかった。
「あれ…?」誰も居ない。
でもその代わりに花やお菓子が置かれてるのが見えた。
それを見て彼女は、
「ああ、あの事故現場?あれはね、たしか4日ぐらい前かな?走ってきた車がちょっと車道を乗り上げてね、道歩いてる女の人をハネちゃったんだって」
「え?そうだったん?」
彼女「そう。深夜帯で誰も居なかったみたいでね、ひき逃げしたその人、未だに捕まってないんだって」
「……」
俺は世間の事に疎く、
そんな事があったのも知らなかった。
彼女「なんかその現場見た人の話じゃさ、被害者の女性が着てた赤いコートが血の色に見えたって、怖い感じに言ってたよ」
「…ふーん」
(後日)
そして後日。
その日は1人で夜、又その道を歩いてた。
すると又あの時と同じように、
道端に座ってる女の人を見つけたのだ。
「あ、あの人…」
よく見ると、その人が着てるのは赤いコート。
前はとっさの事でもあり、暗がりでよく分からなかった。
「家族か、友人の人なんかな…」
とか思いながらとりあえず
その人の前を通り過ぎようとした時、
女「…あの女とは早く別れろ。さもなけりゃお前、1人になるぞ…」
「(…え?)」
いきなりそんなことを言ってきて、
俺は関わりたくないと思ったから
そのまま足早に立ち去った。
「あの女」…「別れろ」…「1人になるぞ」…
もしかして、俺が今付き合ってる
あいつのこと言ってんのかな?
そのまま帰って夜、テレビでニュースを見ていると
彼女が言ったあの事件のことをやっていた。
その報道の中で、
「被害者の女性は白いセーターを着ており、そのまま道端に…」
と喋ってた。
後日。
俺の彼女は似たような事故に遭い、この世を去ってしまった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 18:18:43
1021文字
会話率:35%
どこにでもいる高校2年生一条拓人は、ある日、自分の登校中の記憶が欠落しているのに教室で気づく。
それに頭の中で、由来不明な『声』が響いて。
その『声』に誘われるまま、暗がりに駆け出してしまう。
これは、一人の少年が進化していく
物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 06:30:00
23105文字
会話率:37%
「私が選んだ1000人に異世界へ行ってもらう」
全世界のディスプレイに現れた神の言葉によりその騒乱は始まった。
幼馴染みが転移に選ばれてしまった黒瀬ヒカルは、彼女が転移する当日、彼女と共に殺害されてしまう。しかし、なぜかヒカルは死なず、権利
がなかったはずの『行動のすべてを地球でライブ中継される異世界転移』に選ばれてしまうのだった。
何の準備もなく魔境へと転移させられた彼は、何度も死の危機に直面しながらもギフト闇の精霊術によりどうにか生き残り続けていた。
「死ねない。地球でみんなが応援してくれているはずだから――」
これは、視聴者達の視線に翻弄されながらもやがて前を向き歩き出す、精霊に愛された少年の物語。
GAノベルより書籍、3巻まで発売中!
マンガUP!にて、コミカライズ(作画:AOIKO先生)もやってます!
※この作品はカクヨムでも併載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 12:00:00
1067249文字
会話率:24%
男子高校生、浅桜幸臣はとある休日に友人と東京へ旅行に行く。上野、浅草、スカイツリーなど様々な場所を巡って、一行は一日を満喫した。
夕方になり、帰ろうという話になった彼らは、駅へ向かう道すがら蚤の市が開かれているところに通りがかった。どう
せならと見て回る中で、幸臣は奇抜な見た目に惹かれ一体のアンティークベアを購入する。
家への帰路につき、部屋で荷物を広げる幸臣。お菓子やキーホルダーなどの土産物を傍にどけ、蚤の市で買った人形を飾り、人形の入っていた袋を捨てようとしたときに、幸臣は袋の中に、奇妙な石がひとつ転がっていることに気がついた。
石は、その内側にかすかな光を孕んでいる。
幸臣がそれに気づいた瞬間、狙い澄ましたかのように部屋の明かりが消えた。
月明かりだけが照らす部屋。暗がりの中に幸臣は奇妙なものを見る。
暗がりより、なお黒い影──ソレは、幸臣の買ったアンティークベアから伸びていた。四肢を歪に動かし、這うように動く身体を突き破るようにして。
「……ッ!!?」
部屋を飛び出た幸臣は衝動に任せて走り、そのまま外の夜闇へ逃げこんだ。
手の中で明滅を繰り返し、輝きを増してゆく石に気付かぬままに──。
※ホラー小説ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 17:30:00
107356文字
会話率:20%
2025年、夏。
少しだけ大人びた少年――神代 稔
いつまでも幼心を忘れていない少女――柏木 美空
この夏、二人は一つの秘密を共有する。
小学生の間で「この広場の中は別の世界が広がっている」と噂に名高い、二人の住む町の一角にある高い
塀に囲まれて中に入ることが出来ない広場がある。
かつてこの場所には大きな工場が建っていたのだが、経営が上手くいかなくなったのか倒産し取り壊されて更地にされた何の変哲もない空き地である。高い塀に囲われ、唯一の入り口は鉄格子の扉と厳重にチェーンと南京錠で閉じられた場所。鉄格子の間から見ればシロツメクサの生える草原が広がるその広場には、外からでは分からない大きな穴があると言う。
公園と併設しているその工場跡地。公園側の木によじ登って遊んでいた子供がその穴を見つけた事が話の発端だったが、壁の上部には有刺鉄線が張られているため中に入る事は出来ず、穴の真相は一体何なのか分からないまま話だけがまことしやかに独り歩きしていた。
そんなある夏の日。
中学生3年生の稔は東京からやってきた伯母の子供と一緒に公園にキャッチボールをしにやってきた。
ひょんなことからボールが空き地に入ってしまい悲しがる甥っ子に、稔は意を決して空き地に入りボールを探している間に噂の穴の前に立っていた。
どこまで続いているか分からない巨大な穴。しかもご丁寧に階段まで付いている。稔はその階段を降り、暗がりの中スマホの明かりを頼りにボールを探すとかなり奥まった場所にボールを見つけた。
かなり深い場所まで続いているであろうその穴の深さに、興味が湧きもう少し奥まで行ってみようかとしたが目に見えない壁に阻まれ、それ以上進めなくなっていた。
行けそうなのに行けない。
それが稔の興味と好奇心を酷く掻き立て、幼馴染の美空を誘ってその日の夜に再び空き地に向かった。
通り抜けた先には何があるのか。それとも何もないただの穴なのか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 22:05:58
7567文字
会話率:45%
文明が滅んでから幾千年の時を経た地球。魔素が溢れ、暗がりで魔獣蠢くその星は崩壊世界ミズガルズと呼ばれていた。
この狂った世界で産み落とされたノヒンは山賊一家に育てられ、荒んだ幼少期を過ごす。
初めて仕事を任されたその日、魔獣の力をその身に
宿した少女『ヨーコ』と出会い、恋に落ちる。
束の間の平穏と幸せな日々。しかしそれも長くは続かず──。
ヨーコとの離別を経て、やがて騎士となったノヒンは運命の相手『ジェシカ』と出会う。かつて愛したヨーコとジェシカの間で揺れるノヒンの心。さらにジェシカは因縁の相手、ラグナスによって奪われ──。
ノヒンの内に眠る、かつての英雄の力が目覚める。
「無詠唱特殊魔術」
それは敵意や痛みを糧に身体を強化し、自己再生力を限界突破させる力。
明かされる神話。
NACMO(ナクモ)と呼ばれる魔素。
失われし東方の国。
ヨルムンガンドの魔除け。
神話時代の宿因が、否応なくノヒンを死地へと駆り立てる。
※過去作「ヴァンズブラッド」の改稿版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 20:10:27
38469文字
会話率:57%
詩作『六枚の花びら』 暗がりの中の完全燃焼は綺麗なのだ!
キーワード:
最終更新:2025-03-28 22:02:31
291文字
会話率:10%
妖精のような見た目の伯爵令嬢ヴィクトリアは、ある夜の舞踏会にて、貴族の令息に暗がりへと引きずり込まれる。
力では敵わず、絶体絶命!
誰か助けて!
心で叫んだとき、幻のように浮かんだのは、会ったこともない見知らぬ青年の姿だった。
長い金色の髪にアイスブルーの瞳を持つ、長身の騎士。よく体を鍛えていて、剣の腕も立ち、どんな時でも護衛対象を完璧に守り抜く鋼の意志の持ち主。
ヒースクリフ・ブルーイット。
彼の名前が、自然と頭に浮かぶ。
(ヒースクリフがいれば、こんなことにはならなかったのに!)
自分のものとも思えない感情が、溢れ出す。
そして思い出す。自分がかつて「ラルフ」という名前で、この国の王子であったこと。婚約者の公爵令嬢ナタリアに毒殺されて、命を落としたこと。ヒースクリフは、ラルフの護衛だった青年だ。
それは、過去ではなく、いまと同じ時代の出来事。現に、ナタリアはこの世界にも存在している。
ただし、ラルフはいない。
ラルフが生まれていない世界で、ラルフの記憶を持つヴィクトリアは、まだヒースクリフには出会っていなかった。
男に襲われたヴィクトリアは、無我夢中で叫ぶ。
「ヒースクリフ、『僕』はここだ! 助けて!」
そのとき、ふっと風が流れて、耳に馴染む懐かしい声が響いた。
※TS+逆行転生。ただし「元の自分」はいない世界で、ヒロインは女性として生まれ育ち、男性の記憶は希薄です。
(精神的BL要素と言えるほどの内容はありませんが、苦手な方はお気をつけください)
※他サイトでも公開しています。カクヨムコン参加予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 20:30:00
101865文字
会話率:25%