病室の窓から見える世界は、毎日同じ色をしていた。
声を失った少女は、ただ黙って、時の流れに身を委ねていた。
そんな日々のなかで、ふと目が合った青年。
名前も知らないその人と交わす、ささやかなやりとりが、少女の止まっていた時間を少しずつ動か
していく。
やがて別れ、すれ違い、でも、知らないところで、小さな想いは形を変えて、再びつながってゆく。
暗い海の底に沈んでいた少女が、やさしい光を見つけて、自ら泳ぎだす物語。
これは、“声”を失くした少女が見つけた、新たな出会いのかたち。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 00:00:00
8454文字
会話率:13%
人間達が住む大陸『モルディガンマ』から海を渡って遠く離れた、別名『魔族の住処』とも呼ばれる巨大な島。
魔界島『ディザストレ』。
この島には、普通の人間では生きて帰れないほど過酷な環境が存在する。
水面まで暗い海の中で獲物が来るのを待
ち続ける魔の海『バミューダ』。
生命を干からびさせるどころか燃やす灼熱地獄のような火山地帯『インフェルノ』。
身体に突き刺さるように凍て付く絶対零度の地とも言われる極寒地帯『フロスティア』。
常に食うか食われるかの過酷な弱肉強食の世界である森林地帯『グランノーム』。
その海と三つの地帯、中枢の居住地帯を持つディザストレには、いくつかの特徴を持つ。
様々な動物の骨が転がる大地には、異形の鳥や植物、獣などが生息する。
光が見えない青黒い海には、船体は穴だらけで帆はボロボロな船が浮かんでいる。
星のない夜のような暗い空には、赤紫の月の光が島の細部まで照らす。
……そして、島に大きく建てられた城『ジェノサイド城』には、魔族を統べる王が最上階の玉座に座る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 09:52:23
187725文字
会話率:44%
短編「暗い海の底で泣きながら恋をした」のバックグラウンド設定などを集めた設定集になります。
大まかに分けて書いていますので、欲しい情報だけ見ることも可能です。
もし、ここで説明忘れていることがあったりしたら、その設定は書きながら生やした設
定ですので書き忘れてるだけですね。本文を見比べながら書く機能が欲しいです。ぜひ実装してください。
忘れていることだったり、もっと詳しい説明が欲しい場合はなんか連絡いただければ書きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 00:00:00
3415文字
会話率:0%
好奇心旺盛な人魚の女の子と、海に憧れる男の子の話。
人魚にオリジナル設定?を詰め込みました。
アンデルセン童話の人魚姫リスペクト
お題メーカーみたいなので出たお題をタイトルに添えて書きました。
設定を吐き出すところをください。
気が向
いたら設定吐きます。よく分からないバックグラウンドはそこでわかると思います。多分。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 00:00:00
3949文字
会話率:0%
静かで暗い海の中で光り輝く深海都市 ネオ・マリン
そこで生まれたパッセルは探検者になる為に今日も遺物品を探していると
一人の探検者に会い冒険の扉を開くことになる。
最終更新:2024-06-26 10:49:07
14868文字
会話率:61%
冷たくて暗い海の底。彼女はそこで生きている。
失くしてしまった探しものを見つける為に。
※本作は3.11をテーマとした作品です。苦手な方は閲覧をご控え下さい。
最終更新:2024-05-03 18:10:00
1312文字
会話率:44%
——知ってた? わたし、キミのことが好きなんだよ。たぶん、この世界よりも。
二年前の春、僕はひとりの女の子に出逢った。
暗い海の底に沈んでいるみたいだったそれまでの僕の人生を、温かい太陽の光が当たる芝生のような世界に変えてくれた女の
子に。
だけど彼女は普通の女の子じゃなかった。
彼女は〝魔法使い〟で、僕はそんな彼女に色々なことを教えてもらった。
この世界の秘密や、〝魔法〟の存在。それから〝魔王〟と呼ばれる人類の敵についても。
彼女が戦う姿を見ていく中で、いつしか僕は強くなりたいと願うようになった。
彼女を守れるくらいに強く——。
——でも、そんな願いが叶う前に、彼女は世界を守るために犠牲になった。
僕の胸に、僕にはどうすることもできない悲しみだけを残して。
彼女のいなくなった世界で、僕は〝魔王の残滓〟と呼ばれる存在との戦いを続けている。
来栖くんやエリック、新しいパートナーであるエリとともに。
いつ癒えるとも知らない心を誤魔化しながら——。
◯主要登場人物
——桜宮 幸人(サクラミヤ ユキト)
——風戸 アンリ(カザト アンリ)
——杉屋町 エリ(スギヤマチ エリ)
——来栖 凛太郎(クルス リンタロウ)
——エリック
◯補足
文庫本1冊ほどの長編……の予定です。基本的には週1回の更新になりますが、他のサイト(カクヨム)で投稿していた分26話までは完成しているので26日間は毎日投稿します!(正確には23時間に1話投稿する予定)
その後は週1回で更新していく予定です。
1話の文字数も多分バラバラなので、完結まで気長に待っていてください。
※この作品は「カクヨム」でも公開しております。
魔法の設定が出てきますが、ファンタジーというよりも主人公の心の成長がテーマであるため、ジャンルは「ヒューマンドラマ」にしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-20 09:29:40
129237文字
会話率:46%
第一王子シルヴェストルは、父王からある事件の概要が記された書類を渡される。当該事件の加害者の姉の処遇について誰もが納得できる落としどころを見つけよと命じられ、灯台守がいなくなって灯りが消えたままの、海に浮かぶ孤島の灯台へ送るのはどうかと考え
た。シルヴェストルはさらに事件について調べていく中、加害者の姉リュディーヌに会う。
初めての恋におちた第一王子と、少年として孤島の灯台に送られた元伯爵令嬢の恋の話。
*荒唐無稽の世界観の中、ふんわりと書いていますのでふんわりとお読みください
*約54,000字で完結しています
*他のサイトでも公開します(加筆修正が入る場合もあります)
*誤字、脱字、衍字、誤用、誤変換、素早く脳内変換してお読みいただけるとありがたいです
誤字報告はとてもありがたく思いますが、直さない場合もありますことをご了承ください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-14 19:00:00
59470文字
会話率:24%
この作品は『蛇と流星』『暗い海の狢』『世界を盗んで心を施す』『灯火は絶えず燃える』の4作によるオムニバス形式の作品です。
『蛇と流星』
周りの人たちから【蛇】と呼ばれ敬遠され続けた男、加々地龍也。
龍也は周りの視線や陰口によって家から出なく
なっていた。
ある日、龍也は家の庭で光り輝く物体を見付け、その光にナガレと名前をつけた。
ナガレや恩師、他の生き物たちとの出会いや交流によって龍也は次第に変化していく。
『暗い海の狢』
海里が拾ったたぬきは同じたぬきたちから出来損ないだと仲間ハズレにされたたぬきだった。
ひとりが寂しいという気持ちは海里にもよくわかった。
暗い海の底に沈められたみたいに、誰かに助けを求めることすら出来なかった。ただ与えられたものに流されていた。
これは1人の少女が自分のために誰かのために声をあげる物語。
『世界を盗んで心を施す』
人間が嫌いな妖イノザサと親に捨てられた人間の子供蝶々が、歩み寄りすれ違い、お互いの存在によって自分の世界が変わっていく。
『灯火は絶えず燃える』
かつて人間を愛した龍の神様は妖たちの頭領となった。頭領に想いを寄せる人間、蝶々は妖に育てられた。蝶々は想いを受け入れてくれない頭領に何度も想いを伝える。頭領と蝶々の想いの行方は。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-13 00:00:00
79501文字
会話率:51%
【ロボットが夢を見たら、それは命と定義されるのか?】
戦闘用バイオロイドとして生まれた【クローラー】には、あらかじめ感情がプログラムされている。だが、C-52。チャーリーと呼ばれた個体はそれが理解できない。
人間に一番近い、人間でない彼は
故に【生命】と定義される事はない。
だが、チャーリーは【声】を聞く。
深く暗い海の底で鳴き続ける孤独な【クジラ】の声を。
これは、語られることのないチャーリーの旅路。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-16 15:31:37
21840文字
会話率:40%
暗い世界に鯨の声が響いていた。
全てわかっているのにわからない夢の中の曖昧さ、暗い海を進んだ先にあったものは。
最終更新:2022-08-23 00:20:27
3506文字
会話率:4%
「俺は静かに眠りたいだけなんだ」
しがらみに、社会に疲れた主人公が1人の弟子と共に日々の自由と平穏を願う話。
最終更新:2021-08-23 15:00:00
66870文字
会話率:80%
暗く、暗い。暗闇に光るもの。
最終更新:2021-07-31 01:25:47
338文字
会話率:0%
「偉大なる冒険家、人類初の太陽圏脱出。」
時速約6万キロを超える高速移動は、
太陽の軛(くびき)を逃れると、
人類は新たな世界の扉を開いた。
地球型惑星を目指した日本人のみで構成された
移民船が、ひとつの星を失い、暗い海を漂う。
※本
作はフィクションです。
実在の人物や事件などとは一切関係ありません。
――――――――――――――――――――
他サイトでも重複掲載。
https://shimonomori.art.blog/2021/07/30/descendant/
※本作は横書き基準です。
1行23文字程度で改行しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-30 21:00:00
4060文字
会話率:1%
いつから前世の記憶があったのか。
そもそも自我を認識したのがいつだったのか。
そういう細かいところは覚えていないけれども。
「海の中って意外に暗いよねぇ。かと言って、水中で火を灯すことなんてできないし。LEDが恋しいなぁ」と。
住み慣れ
た薄暗い海底と、見たこともないはずの陸上の、しかもかなり進んだ文明の街の明るさをいつものように比べて。ぼんやり揺れる海藻を眺めながら暇を潰す自分の記憶に違和感を覚えたのは、6人目となる末の娘を出産後、母が儚く泡となり消えてしまって5年も経ってからだった。
童話「人魚姫」の世界に転生したっぽい多分元地球人な人魚姫が、あがいてみたり楽しんでみたりするお話。
注意!!実際は違いますが、本人の勘違いによりガールズラブ的な妄想があります。
注意!!超亀更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-30 17:29:58
69319文字
会話率:21%
昔、世界に大陸が一つしかなく、王が一つしかいなかった頃。 しかし、どんな王と同じように、この王の支配は終わりに来ました。 しかし、彼が死ぬ前に、王は王位の相続人のために子供たちの間で選択をすることに決めました。 選挙の結果、彼は"
最年少のものを除いて、彼の息子のすべてが失敗した"と述べた。 "Yores"はこの状況に反対した。 彼は彼が考えていることを"再考"すべきだと述べた。 しかし、王は彼が何をしていたかによって確信していた。 Yoresは状況にとても怒って、最も強力な血統の一つと取引をしました。 "破壊の血統"。 彼は兄弟の前で父親を殺し、王座を奪った。 その結果、王の他の息子たちは地下牢に投げ込まれました。 その日の後、彼の邪悪な支配が始まった。
しかし、ある日、最も強力な系統の別の、オオカミの子孫は、"Yores"に挑戦しました。 彼は自分の血統の中で、すべての血統の中で最強であった人でした。 彼らは彼を"アルファ素数"と呼んだ。 彼らの間の戦争は三日間続き、大陸を五つに分けました。 戦いの結果、Yoresは暗い海の底に終わり、Alpha Primeは勝利しました。 しかし、彼の重傷のために、彼の人生は戦場で終わった。 彼らの巨大な戦いの後、それぞれの兄弟は彼らの間で合意し、それぞれが一つの王国を支配し始めました。 しかし、十八年後、王国を変える少年の物語は始まったばかりでした!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-05 16:02:19
194867文字
会話率:0%
愚かな人魚姫は、人間との恋の末、暗い海の底へと消えて行くのでありました。
最終更新:2021-01-02 00:00:00
518文字
会話率:0%
人魚の女は外の世界に憧れていた。
深く暗い海底よりも、明るく華やかな地上に想いを馳せ、ある日嵐に遭った船の上に一人の男の姿を見た──
最終更新:2020-07-09 04:09:43
1123文字
会話率:28%
今作はLINEノベル様(https://novel.line.me/reader/novel/9297)にも掲載しております。
修正等を加え転載していきますのでお読みいただくと嬉しく思います。
天宮町という小さな町で暮らす少年は学校に行
くことに何の理由も見つけられていなかった。夢も、将来のこともそんなことはどうでもよかった。この町のこともさして好きでもなかった。それは彼の中の呪縛がそうさせていたから。だから少年は反抗にもならないサボるという行為でデパートの屋上に学校のチャイムを聞きながら寝そべって無駄な時間を過ごす。
トントンとリズムよく刻む音が近づいてくる。黒く長い髪をなびかせた少女とともに。少年と少女の邂逅。
その少女は夜空を探していると言った。大切な空を。その空は色に満ちていて、少女は憧れた。でも叶わない夢。彼女は目が見えないのだから。
彼女は少年と同じ学校で少年と同じ時を過ごしていく。それはごくごく当たり前な光景。彼女は目が見えない、それだけの違いだった。
少年は約束をした。少女に夜空を見せると。星々が煌めく夜空を。
少年は初めて何かを成し遂げたいと思った。それは些細な子供の夢。
些細な夢を少女の為に叶えるために。それは成し得られないことなのかもしれない。けれど少年は少女に誓う。少女には笑顔が似合うから、悲しそうな顔などより笑った顔をしていてほしいから。
少女の深い群青の瞳は何もかも見透かすような気がした。その瞳に少年は恐怖する。だけど少女に誓う。その瞳に星空を見せると。その恐怖は少年自身の弱さから来た怯えだ。だけど言うよ。君と一緒にこの世界を見たいから。それを聞くと少女は笑った。満面の笑みで笑った。まるで今まで悩んでいたことを吹き飛ばすような笑いで。少女も少年に伝える。君の見ている世界を見たいと。
これは当たり前を見る物語。人が色を探していく物語。黒く澱んだ色、白く輝いている色。それは対照的であって似ている。人はそのどちらにでも染まれる。少年少女たちが自分たちの色を必死にもがいて探していく。時には深い深い暗い海の底の暗闇に飲まれてしまうかもしれない。時には自分の色を忘れてしまうかもしれない。
これは少年少女たちが織り成す色の話。澱んだ海の底から希望の空へと羽ばたく話。それが自分たちの色を探求するということなのだから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-23 20:52:05
104266文字
会話率:63%
ねぇ、僕はまだ生きいるの?
暗い海の底で灰に飲まれている
飛べない鳥はもう生きていけないから
灰色の涙を流して沈んでゆく
最終更新:2019-12-22 02:00:00
413文字
会話率:0%
むかーしむかしのそのむかし。
あるところに、人々から「ナロウ海」と呼ばれるそれはそれは大きな海がありました。
そんな恐ろしいナロウ海の深い底に、「浅利四太郎」という名前の一体の「あさり貝」が住んでいました。
四太郎の夢は、この暗い海の底から
日の当たる場所に出ていくことなのですが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-22 17:00:00
3605文字
会話率:47%
或る武士と妻が暗い海を舟で往きます。それだけの短い物語
最終更新:2019-02-15 11:33:34
1588文字
会話率:31%