ソドムの少年から平安武士、さらに日本兵から二十一世紀の男子高校生へ。
一つ一つの人生は短かった。
しかし幸か不幸か、今まで自分がどんな人生を歩んできたのかは覚えている。
だからこそ、今度こそは長生きして、添い遂げるべき人と添い遂げたい
。
そんな想いを胸に、青年は四度目の命にして今までの三回とは別の世界に転生した。
世界が違えば、少しは生き延び易いかもしれない。
そんな勘違いをしてしまった早死にの男が、今度こそ何者かになる物語。
本作品は、「アルファポリス」にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 18:00:00
267130文字
会話率:46%
ガ島・転進(撤退)『八十周年記念』作品
島の砂浜から日本兵の『穴の空いた鉄帽』が出てきた。
自分(日下勇作・クサカ ユウサク)は陸軍士官学校を経て、出身地の「第2師団仙台若松歩兵第29連隊」にて編制された。
階級は「陸軍少尉」で
ある。
ジャワ島からの乗船時、「目的地」は知らされていなかった。
数日の航海の後、他の輸送船と合流、更に船は赤道近くを東進して行く。
船は急に敵の潜水艦から身を守る為、蛇行運航に入る。
暫くして突然、拡声器から、
「この船は、これからソロモン諸島ガダルカナル島に向かう」
の発令があった。
第一次総攻撃に於ける川口支隊の壊滅を経(へ)た、『ガ島奪還の第二陣』である。
自分は入隊当初から「死」は当然、覚悟していた。
暫くして拡声器から、
「総員、甲板に集合~!」
の号礼がかかる。
兵装を整え、急いで甲板に集合する兵士達。
全兵の士気は上がっていた。
第2師団長「丸山政男中将」の力強い訓示が始まる。
「これより、ガダルカナルの奪還作戦を開始する。七度(タビ)人として生まれ変わり、朝敵を誅(コロ)して国(天皇)に報(ムク)いんの例(タト)えあり。死しても百鬼(幽霊)と成り目的を敢行すべし!」
佐伯陸軍少佐の悲鳴の様な号礼が掛かる。
「全兵、皇居に向かって、奉げ~銃(ツツ)!」
揚陸後、突撃開始。
数十分、いや数分?
猛突進後、胸と頭に貫通銃創を受け、自分は『幽霊』と変わった。
この作品は戦後八十年、幽霊と成り転生した再生兵達がこの小さな島で如何に戦い、『一万一千名もの兵士の撤収』を支えたかを『若松歩兵第29連隊日下勇作少尉(享年二二歳)の再生兵』を通して描いて行きます。お楽しみ頂けたら幸いです。
参 考
死者19,200人
内、戦闘による死者8,500人
*餓死・戦病死10,700人
転進兵(撤退兵)10,652人
* なおこの作品は、著作権を放棄したものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 05:28:51
58798文字
会話率:43%
特別攻撃隊特別作戦。通称特攻。
それは決して生きては帰れない片道切符の一撃必死の作戦。そのあまりに理不尽な作戦ゆえに戦争末期、様々な悲劇を生んだ。
最終更新:2024-07-27 16:01:42
10904文字
会話率:96%
悲惨な沖縄戦では日本兵が民間人を殺す事件が多発した。その民間人の生き残りにはその恨みをはらす謎の部隊に依頼するものも多くなかった…。
最終更新:2024-06-29 15:06:23
2616文字
会話率:53%
田舎の平凡な男子高校生・船坂紋次郎はある日、見慣れない銀髪のハーフ美少女が暴漢に乱暴されそうになっている場面に遭遇、生まれ持った怪力と異常な傷の回復力で暴漢を血祭りに上げ、美少女を助けてやる。
だがその銀髪のロシアンハーフの美少女、エレー
ナ・ポポロフは、実はロシア帝国時代「ロマノフの帝剣」と謳われた超武闘派貴族の末裔であり、彼女の高祖父は過ぎし日露の戦いにおいて、日本軍と血で血を洗う戦争を繰り広げた存在だった。
その超武闘派貴族の宿敵――かつてどんな激戦からも必ず生きて帰り、数多のロシア兵を屠り、傷だらけになりながらも激戦を日本軍の勝利へと導いた一人の日本兵――通称「不死身の船坂」と呼ばれた大戦士は、実は紋次郎の先祖。つまり、エレーナと紋次郎は、世が世であれば決して交わることが敵わない宿敵同士の子孫だったのである。
かつて先祖に敗将の汚名を着せた「不死身の船坂」の子孫が紋次郎だと知ったエレーナは、紋次郎を「宿敵」と呼び、自分と紋次郎は今も不倶戴天の敵同士であるのだと言い張る。
けれど――どう考えてもこの人、絶対俺のこと好きだよね?
絶対認めないけどこの人、間違いなく俺のこと好きだよね?
だって「調査」と称して毎日俺にだけウザ絡みしてくるし、何なら俺の好きな異性のタイプとか、好みの食べ物とかも「調査」しようとしてくるし、隙あらば腹筋触ろうとしてくるし――。
好きになっちゃったら即・無条件降伏――衝撃の第二次日露戦争ラブコメ、勃発。カクヨムにて先行公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 17:10:00
148372文字
会話率:41%
僕が恋した女性は100歳以上年上でした
日露戦争において、ロシア兵の間には噂があった。
黒い軍服を着た日本兵は撃たれれば倒れるが、赤い軍服を着た兵士には全く弾が当たらない…。
平河町にある喫茶店「乃木坂」女マスターのトキネさん。
若い見
た目とは裏腹に嘉永3年生まれの171歳だという。
長い修練の末、通じた武道は全て達人の域に達している。
歳の割には血の気が多くて、そこは見た目の若さ通りです。
(この作品はカクヨムにも掲載しています)
※以前書いた「トキネさんは歳上好き」を加筆修正して、長編に書き直したものです。
週一での更新を予定しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 17:02:34
175893文字
会話率:17%
認知症を患った元日本兵の老男がひょんなことをきっかけに記憶を取り戻し、PTSDと認知症を併発しつつもロボットに戦争で犯してしまった罪についてを語っていきます。そしてそれに対する償いとはなにか…
この作品は平沢進氏の楽曲「UNDOをどうぞ」を
私が聞いたことにより、触発され、モチーフに執筆したものです。そのため歌詞の一部を引用しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 03:12:48
12286文字
会話率:9%
九才のみよちゃんは変わり者。クラスで浮いてて馴染めない。夏休みに遊びにきたパパの田舎で不思議な女の子、シズちゃんと出会う。氏神様と名乗る日本人形みたいなシズちゃんは、みよちゃんと一緒なら幽世の世界の冒険に出かけられるという。森の神様に会って
人間に戻りたいという。幽世で出会ったカッパや日本兵、謎の黒猫とともに、森の神様に出会う旅に出る。
パパの田舎では跡継ぎのお嫁さんが嫁いびりにあっていて、命の危険があるレベル。みよちゃんの両親の助けを借りて、田舎脱出にトライする。ふたつの冒険が織りなす、神道ベースの伝奇ファンタジー。
※カクヨムでも同作品を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 21:31:54
48168文字
会話率:26%
太平洋戦争末期、窮地に立たされた日本は、起死回生の究極の破壊兵器を設計する。科学者であり、軍人であった神田成人中佐は、重力崩壊理論により膨大な破壊エネルギーが生み出すことを発見する。しかし当然のことながら、当時の日本にはそれを実現する技術
力はなかった。
「海風」作戦と呼ばれる、その途方もない計画は実現することもなく、終戦を迎える。
しかし何者かによってその研究は継続され、六十六年の歳月を経て、ついに動作実験に成功する。それは未曾有の大災厄へのカウントダウンの始まりであった。
巨大津波に異常気象、火山活動が世界規模で発生し、人類は滅亡の危機を迎える。
原因調査の使命を受けた木村教授は、政府機関と自衛隊の支援のもと、この事態が時間と空間の致命的な歪みに起因することを突き止めた。
彼らはその歪みの中で、確定しない不安定な世界に閉じ込められる。六十六年前に通じる入口、日本兵と自衛隊との不思議な交流、米軍海兵隊の深い関わり、神田中佐なる人物の謎の素顔、更には木村教授自身の過去の事件まで、複雑な要素が絡み合い、ひとつの結論が導きだされようとしていた。
運命の分岐の解明により、人類滅亡の危機から救えると信じた木村教授は最後の大胆な賭けに出る・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-26 12:00:00
61364文字
会話率:55%
※この作品は史実を元にしたフィクションである。
大日本帝国海軍消滅後、日本の海を守る事になったのは、そのDNAを残した別組織がどのようにして、今の体制になった事は知られているようで知られていない。戦後の混乱期において日本の防衛体制がどの
ような経過を辿る事は、有意義な事であろうかと思われる。このシリーズは、3人の日本兵にスポットをあて、陸海空各自衛隊の戦後の様子や略歴を辿る物語であり、上巻海の章100ページ、中巻陸の章100ページ、下巻空の章100ページで編制される。自分達の生まれる前の事だと投げ捨てず、しばし戦後の混乱期へのタイムトラベルにお付き合い願いたいと思う次第である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-08 14:14:57
262718文字
会話率:17%
アメリカ軍に占拠された基地を奪還すべく
ハ号に乗り歩兵と共に突撃したが
気がつくと主人公たちはハ号戦車と共に異世界転移していた。
彼らを待っている運命とは…
最終更新:2021-12-22 20:39:09
3059文字
会話率:16%
日本帝国陸軍兵のバース少尉、アメリカ兵の投げた手榴弾で戦死した…はずだった
最終更新:2021-12-19 19:00:00
790文字
会話率:8%
中央アジアのとある国に来た主人公が、その国の政変に巻き込まれた王女を助けて大冒険。残留日本兵や少数部族を巻き込んでの物語。
最終更新:2021-11-20 20:00:00
25874文字
会話率:16%
新しくオープンしたショッピングモールの混雑がようやく収まったので、私も初めてそこへ入ってみることにした。中では第二次世界大戦中の日本兵の亡霊が逃げ隠れする客達を次々と殺しているとは知らずに。死のかくれんぼだ。そこで知り合った私と少女は何とか
その馬鹿げたゲーム会場からの脱出を試みる。力を合わせて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-25 02:27:25
12372文字
会話率:46%
太平洋戦争末期、八百万の神様であった童神は東京大空襲の戦火で故郷と友を焼かれ、敵討ちとして神の座を捨てて妖怪となり、『鈴木源一』と名を変えて、日本軍に志願した。当時、八百万の神自身が神の座を捨て、日本兵として志願するなど、軍上層部にとっても
驚愕な出来事であった。だが、戦況が厳しくなり、本土攻撃を始めた連合艦隊に対し、軍上層部は最後の切り札として源一の志願を受け入れ、連合軍と戦わせた。しかし、虚しく終戦が訪れると、故郷を燃やされて行き場を失った源一はインドネシアのとある孤島に逃れ、そこで傭兵稼業と賞金稼ぎをしながら暮らすようになる。しかし、軍隊で大人の遊びを覚えてしまった源一は夜遊びにハマり、かつての神とは思えぬ堕落した生活をし続ける。
たまには気分転換に別の作品を作りたいと思って執筆しました。タイトルは全く思いつかなかったのでとりあえず、後ほどまともなタイトルを決めます。
激動の世界を生きるミリタリーファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-13 17:22:33
10446文字
会話率:55%
第二次世界大戦後、一人の若い兵士が生きて本国へと帰った。
帰路の途中、助けた娘が自身の家族に助けられたと聞かされる。
家族の無事を聞くも娘は言葉を濁す。
彼が足早に故郷へ戻るも、村は荒れ果てていた――
最終更新:2020-08-14 19:00:00
8954文字
会話率:12%
人間を凌駕する超能力や魔法のような力を操る存在、ウィザードが蔓延る現代。彼らは大戦中より暗躍を始め血塗られた現代史の主役として戦い続けた。現代も続くウィザードによる抗争の中、元陸軍の一人の男が全てを終わらせるため戦いの火蓋を切る。
彼の名
を、清水 総一郎と言った。
karmaというオリジナル小説を書いており改めて編集してより良い魅せ方ができるようにリメイクを試みています。話の大筋は本編と大きく変わりませんがそれぞれのキャラクターのエピソードを濃く描こうとしているのが特徴です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-14 15:34:43
3988文字
会話率:45%
karma 主役であり全ての始まりである伝説の日本兵の心象風景を文字で表しました。
最終更新:2020-06-08 01:08:07
638文字
会話率:0%
ーー世界は絶望に包まれたーー
本来幸せを運ぶ青い鳥が絶望を運んできた。
人間が化け物になり、人々を蹂躙し始めた。
だが我々は戦わなければならない。
人として、このまま蹂躙されるわけにはいかない。
そして奴等に対抗する戦力
を生み出すことができた。その名は「特殊戦闘部隊CaSiO」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-17 08:00:00
2605文字
会話率:16%
祖父のお話。
脚色は2割です。
※差別表現を含みます。あらかじめご了承ください。
最終更新:2019-10-21 12:00:00
2097文字
会話率:2%
かつて日本人町が栄えたタイ王国・アユタヤに、大阪出身の未帰還元日本兵が暮らしていた。利田銀三郎さんという。わたしは親しみを込めて「銀さん」と呼んでいた。
銀さんは敗戦直後、仲間と捕虜収容所から「脱走」した。
彼は命を助けられた寺で学
んだ漢方薬を使い、母なる川、チャオ・プラヤ沿いにあるスラムで貧しい人々の医療に従事し、細々と暮していた。
戦争に無理やり駆り出したにも拘わらず、行方不明になった元日本兵を捜そうともしなかった日本政府。そして、戦後幾星霜が過ぎ去った。
一九八六年(昭和六十一年)になり、タイに生存していることがわかった銀さんを、戦友らが一時帰国させようと、関係者に働きかける。銀さんは娘で看護師のマリワンとともに、四十三年ぶりに祖国ニッポンの地を踏む。
兄である銀さんを捜し続けた弟の大作さんは既に亡くなり、姉のとし子さんは寝たきりの病院暮らし。銀さんは大作さんの妻、敬子さんと息子、朋靖さんの自宅に身を寄せて、日本での短い日々を送る。二人は再びタイに戻って行った。
それからさらに二十六年の星霜が過ぎ去り、わたしは以前から気になっていた銀さん親娘のその後を知りたいと思い立ち、取材を始めた。
ところが、歳月が立ちはだかっていた。関係者の多くは他界し、取材ノートの電話番号も古くなり、連絡がとれない。
ようやく大作さんの三女、文子さんとコンタクトが取れたが、一時帰国した時、銀さん親娘を一番身近で世話していた朋靖さんは既に亡くなっていたことがわかる。
その頃、タイ・バンコクにある日本人会から返信が届き、銀さんも亡くなっていたことがわかった。娘のマリワンを何とか捜し出そうとしていたところ、文子さんの夫、秀信さんがタイ出張の際、彼女と再会を果たした。彼女はわたしのことをよく覚えていることがわかった。
わたしはマリワンから銀さんの一時帰国以降、亡くなるまでの人生を取材するため、再びバンコクの地を踏んだ。
取材後、姉妹にお願いして、バンコクにあるマリワンの姉の家に安置されている銀さん夫婦の遺骨を拝ませてもらった。
時の日本政府が「集団自衛権」を根拠に自衛隊の海外派兵の道を開き、再び戦争の道を突き進むのではないかと懸念される中で、自衛隊員が戦地から遺体で帰国したり、行方不明になることのないように願い、銀さんの軌跡を辿ってみた。(重複投稿)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-11 10:22:23
39481文字
会話率:41%